「ねぇ、齋 」
「どうしたステラ、珍しく」
俺君はだいたい部屋だと一人です。加々美は外飛び回ってるからよく一輝の部屋にいる。
「練習付き合ってくれない?」
「なんの?」
なんのときくとあの白目むく二人組みを思い出した。
「実戦の練習。一輝とは七星剣舞祭では当たるだろうから。」
「ちょっとまて」
生徒手帳をとりだし理事長に「ステラに決闘申し込まれた 助けて」
とだけ打ち込む。そして10秒も満たないうちに「闘技場使っておk」
と帰ってくる。
「闘技場使っていいって。」
「誰が?」
「理事長が。ほれ行くぞ」
まさか理事長からおkという単語を聞くことになるとは思わなかった。さて・・・選抜戦まえの俺君初☆実戦です。
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「じゃ、齋 。
「はいはい、姫様。セット、エクシア」
「・・・相変わらず、すごい
「これだけじゃなくてパターンは軽く1万こえるよ」
「どうなってんのよ・・・傅きなさい!
ステラのデバイスは大剣・・・俺君はいっぱい。
「・・・で、なんで実況と観客がいるの?」
そのときメールが入る。
「言い忘れていたが、この決闘は皆に公表しておいた。選抜戦まえのウォーミングアップには最適だろう?」
俺はふと観客席を見る。そこには理事長がしてやったりな顔して立っていた。
(クッソあの野郎理事長じゃなかったらぶん殴ってやったのに・・・)
そんなことを思っていたら実況が入る。
「今回の対戦は紅蓮の皇女、ランクAのステラ・ヴァーミリオン!」
「そして相手は何もかも不明の転入生!鈴谷 齋 !!」
そういや皆二つ名あるけど俺君のはないのかな・・・あ、実戦してないからこれで呼ばれるのか。納得。
「じゃ、いくわよ!!」
「え、ちょ、ウェッ!?」
いきなりすぎぃ!あっぶね!!
「最初の一撃をかわすとはやるじゃない!」
「これでも化け物なんでね!」
GNダガーを2本投げる。1本はかわされ、2本目は斬り払い。
「さっすが紅蓮の皇女!」
「そんなロボットぶっ壊せ!」
ひでーな俺の扱い!だからって勝ったらそれこそステラの扱いが・・・
「なんなの今の!?」
「扱いは実態のある剣と変わらん!反撃いくぞ!!」
GNビームサーベルを両手に持ち、一気に詰め寄る。
「脇ががら空きだぞ!」
「わざわざ教えなくても・・・!」
いや練習つったじゃん・・・っていった!
「くっ・・!」
手を剣で叩くとか痛いよ!回収しようとしたら絶対負けるし!剣はあと3本・・・!?なんだ、この
「影縫いっ!」
ステラの手と足の影にGNブレイドを投げる。
「ちょ!?どうなってんの!?」
「できやがったよこの野郎!」
このままたたみかけて・・・!?
「ウッソだろお前!?」
こいつ上半身だけそらして固定された腕で腕の影のGNブレイドをはじきやがった!?
「これで!!」
ステラは残ったGNブレイドを抜き捨てる。これで身は自由になる。
「これで終わりだあああああ!!!」
残った最後の剣、GNソードを展開し、ステラに上空から切りかかる。
そして俺は耳元でカキィンという音を聞き、地面に立つ。
「・・・っ」
俺は片膝をつく。そのGNソードは折れている。どうせ変身解除してまた変身すれば戻っているのだが。
「勝者!ステラ・ヴァーミリオン!!!」
死、死ぬかと思った・・・
「齋 !!さっきのあれどうやったの!?はやく教えなさい!」
「あーあれね、なんかなぁ・・・」
「どうやったの!?」
「頭のなかに茶髪の男性と綺麗な青い髪の子がでてきて、さっきのやつをやってたんだ。俺はそんなのみたことないのに、たしかにその光景を見ていたのは俺だった。よくわからんな、すまん」
「・・・なによ、それ。」
「そりゃ俺のセリフだ。帰ろう」
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「ただいま~っと」
「あ、お帰りなさい」
「なんだ帰ってたのか」
珍しく今日ははやめに帰ってきている。
「なにしてんの・・・ゲッ」
「なにって、あなたの記事を書いているんです。すごかったですね~あれ。」
記事の見出しはこうだ。「紅蓮の皇女VS
「お、おい加々美まさか・・・」
「もちろんです。これから質問攻めですよ~!!」
「う、うわあああああ!?!?!」
座ってたベッドに押し倒される。俺君終わったかも・・・
タグにあとで追加するが、加々美は俺の嫁だ。異論は認めない。