落第騎士の英雄譚 ~もう一人の騎士の物語~   作:フライルー

6 / 22
初のオリジナル回です。生暖かい目でみてください。


第6話 練習

「ねぇ、齋 」

「どうしたステラ、珍しく」

俺君はだいたい部屋だと一人です。加々美は外飛び回ってるからよく一輝の部屋にいる。

「練習付き合ってくれない?」

「なんの?」

なんのときくとあの白目むく二人組みを思い出した。

「実戦の練習。一輝とは七星剣舞祭では当たるだろうから。」

「ちょっとまて」

生徒手帳をとりだし理事長に「ステラに決闘申し込まれた 助けて」

とだけ打ち込む。そして10秒も満たないうちに「闘技場使っておk」

と帰ってくる。

「闘技場使っていいって。」

「誰が?」

「理事長が。ほれ行くぞ」

まさか理事長からおkという単語を聞くことになるとは思わなかった。さて・・・選抜戦まえの俺君初☆実戦です。

「じゃ、齋 。固有霊装(デバイス)展開しなさい!」

「はいはい、姫様。セット、エクシア」

「・・・相変わらず、すごい固有霊装(デバイス)よね、それ・・・」

「これだけじゃなくてパターンは軽く1万こえるよ」

「どうなってんのよ・・・傅きなさい!妃竜の罪剣(レーヴァテイン)!」

ステラのデバイスは大剣・・・俺君はいっぱい。

「・・・で、なんで実況と観客がいるの?」

そのときメールが入る。

「言い忘れていたが、この決闘は皆に公表しておいた。選抜戦まえのウォーミングアップには最適だろう?」

俺はふと観客席を見る。そこには理事長がしてやったりな顔して立っていた。

(クッソあの野郎理事長じゃなかったらぶん殴ってやったのに・・・)

そんなことを思っていたら実況が入る。

「今回の対戦は紅蓮の皇女、ランクAのステラ・ヴァーミリオン!」

「そして相手は何もかも不明の転入生!鈴谷 齋 !!」

そういや皆二つ名あるけど俺君のはないのかな・・・あ、実戦してないからこれで呼ばれるのか。納得。

「じゃ、いくわよ!!」

「え、ちょ、ウェッ!?」

いきなりすぎぃ!あっぶね!!

「最初の一撃をかわすとはやるじゃない!」

「これでも化け物なんでね!」

GNダガーを2本投げる。1本はかわされ、2本目は斬り払い。

「さっすが紅蓮の皇女!」

「そんなロボットぶっ壊せ!」

ひでーな俺の扱い!だからって勝ったらそれこそステラの扱いが・・・

「なんなの今の!?」

「扱いは実態のある剣と変わらん!反撃いくぞ!!」

GNビームサーベルを両手に持ち、一気に詰め寄る。

「脇ががら空きだぞ!」

「わざわざ教えなくても・・・!」

いや練習つったじゃん・・・っていった!

「くっ・・!」

手を剣で叩くとか痛いよ!回収しようとしたら絶対負けるし!剣はあと3本・・・!?なんだ、この映像(ヴィジョン)は・・・!?

「影縫いっ!」

ステラの手と足の影にGNブレイドを投げる。

「ちょ!?どうなってんの!?」

「できやがったよこの野郎!」

このままたたみかけて・・・!?

「ウッソだろお前!?」

こいつ上半身だけそらして固定された腕で腕の影のGNブレイドをはじきやがった!?

「これで!!」

ステラは残ったGNブレイドを抜き捨てる。これで身は自由になる。

「これで終わりだあああああ!!!」

残った最後の剣、GNソードを展開し、ステラに上空から切りかかる。

そして俺は耳元でカキィンという音を聞き、地面に立つ。

「・・・っ」

俺は片膝をつく。そのGNソードは折れている。どうせ変身解除してまた変身すれば戻っているのだが。

「勝者!ステラ・ヴァーミリオン!!!」

死、死ぬかと思った・・・

「齋 !!さっきのあれどうやったの!?はやく教えなさい!」

「あーあれね、なんかなぁ・・・」

「どうやったの!?」

「頭のなかに茶髪の男性と綺麗な青い髪の子がでてきて、さっきのやつをやってたんだ。俺はそんなのみたことないのに、たしかにその光景を見ていたのは俺だった。よくわからんな、すまん」

「・・・なによ、それ。」

「そりゃ俺のセリフだ。帰ろう」

「ただいま~っと」

「あ、お帰りなさい」

「なんだ帰ってたのか」

珍しく今日ははやめに帰ってきている。

「なにしてんの・・・ゲッ」

「なにって、あなたの記事を書いているんです。すごかったですね~あれ。」

記事の見出しはこうだ。「紅蓮の皇女VS七剣(セブンズソード) なにもかも不明な転入生に迫る」

「お、おい加々美まさか・・・」

「もちろんです。これから質問攻めですよ~!!」

「う、うわあああああ!?!?!」

座ってたベッドに押し倒される。俺君終わったかも・・・




タグにあとで追加するが、加々美は俺の嫁だ。異論は認めない。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。