落第騎士の英雄譚 ~もう一人の騎士の物語~   作:フライルー

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東京疲れたけどこれ待ってる人がいるって考えたらがんばって書けるよ。


第5話 妹

「ふぃ~疲れたー」

俺君朝から一輝といつものランニングしてるけど、いくら化け物レベルの身体能力とか体力とかになっても疲れるもんは疲れる。

「お疲れ、ステラさん」

「ステラさんお疲れー」

「ステラよ!さんづけしない!」

ステラ朝から怖い。姫とか初めてみるけど皆こんなんなの?

「俺君ちょっと自販機行って来るわ。」

いつものドム足にして自販機に直行する。歩きたくないし走りたくない。ならホバーすればいいじゃない。

「ポッカリ、ポッカリっと」

小銭をいれてポカリを買う。俺ならこんなのも生成できるがさすがにこういうのは買ったほうがいいと思う。誰と喋ってる俺氏。

「あ、やっぱり僕の口つけたのは嫌だよね・・・」

「嫌だなんていってないでしょ!むしろ逆っていうか・・・」

「なんやお前ら、もうできあがっとんのか」

「「んなわけあるか!!」

「なんだ熟年夫婦みたいに声そろえて。」

おのれリア充め。俺君もいくら男女相部屋といってもなにもねーぞ!隣から[ピーーー]な声聞こえてきたら怒るぞ!

「と、とりあえずそれよこしなさい!」

トリアーエズ?ステラは一輝の持っていたスポーツドリンクが入っている容器をガッと取り、一輝の分までなくなりそうな勢いでグビグビ飲む。

「なんかお前嬉しそうだな。卒業確定でもしたか?」

「いや、今日妹が入学してくるんだ。会うのは4年ぶりでね」

黒鉄本家の妹・・・ごついのがでてきそうな気がする。

「その妹・・・血がつながってないとかそういう設定じゃないでしょうね」

「いや、ごく普通の血縁兄弟だけど」

当たり前でしょーに。繋がってないとかそれどこのキリトだよ。いやキリトに限ったことじゃないけど。

「ならよし。」

「・・・今、何を許したの?」

「一輝、お前将来尻に敷かれるな」

「誰に?」

「さぁ?帰ろうぜ」

そういえばこいつステラと結婚したら王様か・・・俺もヴァーミリオン住んでいろいろ優遇してもらおうかな・・・

「新入生の皆さ~ん、皆の担任の折木 有里(おれき ゆり)で~す。担任もつの初めてのピチピチの新米教師なの。ユリちゃんってよんでね。今日は授業は・・・」

いや転入生の俺さっさと呼べよ!ていうか見た目ぜんぜんピチピチしてねーし!健康なのは・・・(視線を胸元に下げながら)

「あ、そうだ。入学初日だけど特別枠の転入生を紹介するね~」

やっとかよ。てか授業云々言う前に呼べよ。マジで担任もつの初めてかよ・・・

「じゃあ入ってきて~」

俺君教室入りま~すwwwww

「え~転入してきた鈴谷 齋(すずや いつき)です。入学生とほぼ変わりないので普通に接してください」

こんなんでいいのか・・・?って一輝とか加々美とかステラとか知り合い多いな。理事長GJ。

「えーと、じゃあ適当に空いてる席に座って~」

ずいぶん適当だな。ほんとに担任大丈夫かよ。

「なにあれ、身長高くない?」

「それに顔もイケメンじゃない?」

「ちょっと見惚れちゃうな・・・」

女子の皆さん!見た目で判断しちゃいけません!俺君普通にエロゲとかやってますよ!

「よぉ一輝、同じクラスとは驚いたぜ」

「それは僕も同じだよ齋!知り合いが同じクラスだとなんか安心するよね!」

「それ超わかる。あ、ほれ先生の話聞こうぜ」

学内戦は来週開始・・・生徒手帳ってこれか。スマホかなんかかと思ったわ。科学のちからってすげー!

「先生」

ステラが先生を呼ぶ。

「ノンノン!ユリちゃんって呼ばないと返事してあげないゾ♪」

アホかこいつ。まわり引いてんじゃねーか。

「ゆ、ユリちゃん・・・」

ステラが引きつった顔で呼ぶ。姫相手にこれだもん。そら引きつるわ。

「全部で何試合ぐらいするんですか?」

「う~ん、一人十試合以上は軽くかかるかな。三日に一回は必ず試合があると思っていいよ。」

ヒエッめんど・・・辞退しても問題ないのか・・・いや暇になるしやろ。

「じゃあこれから一年、これから全力全開でがんばろー!えいえいおヴァアアアアアアア」

「ゆ、ユリちゃん!?!?!?」

どういうことだよ・・・

「実は先生、一日一リットルは吐血する体質でね・・・ゴホッゴホッ」

「よくそれで担任やる気になりましたね。」

「た、大変ですね・・・」

ほんとそれだよ・・・頼むわほんと

「去年は残念だったって?」

「あ、それ俺も気になる」

「ああ、それ授業も受けさせてくれなかったって話だよ。僕が入学するまでは、能力基準なんてなかったんだよ」

あ、それ絶対家が仕込んでるわ・・・つぶしていいかな。俺ならできる。

「黒鉄先ぱあああああああああああああい!!」

「うわあああ!!??」

「やっと先輩とお話できる!

「な、なにやってるのよ一輝!??」

「それは僕が聞きたいよ!君だれ!?」

「こいつは日下部 加々美(くさかべ かがみ)。新聞部を作ろうとしてるアホで俺君のルームメイト。これビッチみてぇなことはやめろ!」

加々美を一輝から引き剥がす。嫁のまえでやっちゃいけません。

「なんでも新聞第一号はお前を撮りたいんだってよ。一枚撮らせてやれ。」

「ちょっと齋!乱暴はやめてください!」

「誤解を招く言い方はやめなさい。撃つよ?」

そういいフィン・ファンネルを2基生成する。

「よかったじゃない。新学期早々モテモテで。先輩!!」

あーあ、怒らせた。

「ま、待ってよステラ~!」

うっはまじ夫婦。さっさと結婚しろ。

「やっと見つけました」

!? ヤンデレの声!?

「!」

一輝もその声に気づく。

「雫・・・」

ああ、妹か・・・ステラ顔怖い。

「おい、あれって・・・」

「ああ、深海の魔女(ローレライ)だ・・・」

なんだその二つ名。中二心をくすぐられる。

「この後会いにいこうと思ってたんだ!探させちゃって悪かったね。」

「いいえ、私が待てなかったのです」

「!? やばい!行け!フィン・ファンネル!」

予想通り妹は一輝を押し倒し顔を近づける。俺君それを回避させるため一輝と妹の間にバリアフィールドを展開させる。

「さすがに兄妹の一線は守ろうな?」

「・・・なんですか、あなた」

「あなたのお兄ちゃんの親友だよ・・・!?」

フィンファンネルが壊されて・・・!?

「本当ですか、お兄様」

雫は一輝に問いかける。

「え?う、うん、親友だけど・・・」

「いくらお兄様の親友でも間に入るのは許しません」

なっ後ろ!?

「セット、エクシア!ワンセコンドトランザム!」

後ろに回りかえす。

「よく考えろ。お兄ちゃんの親友にそんなことしたらお兄ちゃんどう思うかなぁ?」

「・・・チッ」

あぶねぇあぶねぇ・・・的確に頚動脈に小刀当てやがって。目にハイライト無かったぜ

「齋、グッジョブ。」

「ステラの婿のまえであんなのさせるわけにもいかnブベラッ」

「ななななにいってるのよ!」

・・・これは、ひどくない・・・?




がんばった結果2000文字超えちまったよ。

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