「計画通り」
俺は「部屋」で呟いた。
「くっくっく‥‥」←俺
「ふ‥ふふ‥‥」←ステラ
「‥‥‥‥!」←笑いを堪える珠雫
「うふ‥‥ふふ‥‥」←アリス
「‥‥‥フッ」←理事長
「「「「「アッハハハハハ!!!!」」」」」
「完璧なwwwwwアリバイ完成wwwwwwうぇwwwww」
「齋あんた完全犯罪よこれ‥‥フッフフッ」
「そうですよ‥‥フフフ」
そう、ケンプファーは生成したもの。皆で集まって部屋で操作し、アリバイ&証明人を作っていたのだ!フーハハハ!!
「‥‥‥ん?」
生徒手帳が鳴る。どうやらメールのようだ。
「なん‥‥だと‥‥?」
生徒会長と一輝の試合‥‥?あんな薬だらけで‥‥‥?
「アカン」
「ふんっ!!」
「ぶべらっ」
ステラの殴りはどうにかならないのか‥‥?
「勝つわよ!絶対に!!」
「そうです!お兄様が負けるはずありません!!」
「俺でも勝てなかったんだ‥‥こりゃ賭けだな」
あの雷切をどうするか‥‥
✱
さて、あれから数日たち、ステラの髪の毛が効いてるといいんだが‥‥
「今日の実況は、解説がいつもどおり仕事しないので成績学年トップの
「なんで雷切に負けてんのに不敗なのか詳しく」
「雷切は強くてだれにも勝てませんので多分負けたに入らないんじゃないんです?」
「なんだそれ」
随分適当だな畜生。しかし大体こういう二つ名って日本語読みしないのに雷切とか俺のは日本語読みなのな。しかも東方不敗‥‥マスター・アジアか俺は。
「‥‥‥!」
生徒手帳が鳴る。内容は‥‥‥
「ごめんすぐ戻る!セット、エクシア!トランザム!」
「え、あ、ちょ!?もーどうしてみんなサボるのー!!」
窓ガラスぶち割って外に出る。
急げ‥‥‥!
✱
「皆!アイツは!?」
「もうすぐそこだって!」
加々美が叫ぶ。
普通にロボットが空から降ってきても驚かねえなこいつら。
一輝はケンプファー経由の映像でみるよりさらにボロボロになっていた。見るに耐えない。
「!!」
一輝が倒れる。ええい、もう我慢できん!
俺は走りだし、一輝に駆け寄る。
「なに諦めかけてんだドアホが!お前が心配かけたぶん俺が負けた雷切に勝ってステラに格好いいとこ見せるとこだろうが!」
肩を貸し、歩きながら叫ぶ。
「‥‥‥齋‥‥‥僕は‥‥‥」
「黙れ喋るな。絶対勝つ以外聞かん」
「‥‥‥。」
「俺は最初、お前が朝から練習してるとこ見てすごい強い2年なんだろうなと思った。」
「‥‥?」
「だが実際は留年生でステータスもランクもFのワーストワンだ。正直ちょっとガッカリしたね」
「‥‥‥なら」
「喋るなと言った。だがお前は負けなかった。まわりにあーだこーだ言われながらも剣術を磨き続け不敗。しまいにゃ彼女まで作り完璧なリア充化しやがった。」
「‥‥」
「一輝、お前はまだ上を目指せる。なに、お前は既に多くの強者を倒してる。雷切ごときがなんだ。」
校門の前に立つ。
「それでも、諦めるか?」
「‥‥絶対、勝つ。」
「その心意気や良し。」
一輝の背中を叩く。
「行ってこい。俺の分まで。」
「ああ!」
その顔は、生き生きとしていて、今から遊びに行く少年のような表情をしていた。
✱
「(さて、あとはステラに任せるか‥‥)」
トランザムして放送席に戻る。
「生成、窓ガラス」
ぶち割った窓ガラスを生成して修理する。
「あ、やっと戻って来た!何してたんですか!」
「いや、一輝が道に迷ってたからちょっと道案内してきた。」
ウソじゃないもん。
「おっと、黒鉄選手、東堂選手入場してきました!解説の鈴谷さん、雷切とはどのような‥‥」
「ざっくり言うと超速い居合切り。二度と受けたくない。」
痛いんだよあれ。
「対して一輝の一刀修羅は1分間ステータスをリミッター解除で底上げするもの。ちなみに一輝の一刀修羅状態と俺が戦うと多分俺がやばいかもしれない。」
「‥‥マジですか?」
「マジ。あれ怖い。」
「ただのビビリじゃないですか! あ、そろそろ始まります!」
「‥‥‥客席帰っていいかな」
「ダメです」
「‥‥チッ」
✱
「(嘘つきだな齋は‥‥)」
一刀修羅でも齋には勝てる気しないよ‥‥状況に合わせて姿を変えるとか‥‥
ただ、雷切よりは怖くない。あんなチートと雷切では比べ物にならない。
「(それに、僕には皆がいる。負けたら心配してくれた皆に申し訳ない)」
だけど、それ以上に大切な約束がある。
「(ステラと、騎士の高みへ!)」
✱
試合開始の時間が来た!
「さて、そろそろ試合開始です!」
「んじゃみんなせーのでいくよー!」
「「せーの!」」
Let's Go ahead!!!
次はいつになるやら‥‥すみません