IS×Fate(笑) 衞宮家の非日常的な生活   作:カズノリ

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初戦闘、VSバーサーカー

ユーノ・スクライアは1人、誰も住んでいない廃墟の中を歩いていた。いや見えてはいないが、そばには鎧姿の騎士、サーヴァント:セイバーと共に歩いている。

 廃墟の開けた場所へ着く、昔は広場か公園だったのであろう、ベンチやブランコ、さらには出張アイスクリーム屋の車が転がっていた。中央まで歩き、一言言った。

 

「ここで、いいだろ? 出てきなよ」

 

 その言葉と共に、セイバーは姿を現し、剣を構える。ユーノ・スクライアもゆっくりと歩いてきた方向を見つめる、廃墟の陰から出て来たのは小さな子、銀色の長い髪は風にふわりと遊ばれているが、それより目にひくのは右目にしてある黒い眼帯とコートの下に来ている青のぴっちりとしたスーツだった。

 

「管理局の無限書庫司書長、ユーノ・スクライアだな?」

「そうだけど、キミは?」

「今から死ぬやつに言う者に名を言っても仕方がないとは、思わないか?」

 

 左目の金色の輝く瞳が閉じられる。

 

「その頭脳、此度の聖杯戦争で使われてはこちらも死傷が出るかもしれん、悪いがここでリタイアさせてもらう(死んでもらう)。ゆけ! バーサーカー!」

 

 少女が叫んだその瞬間、ユーノ・スクライアは大きな影に包まれる、上を見るとそこには巨人の様な存在が巨大なナニかを振り上げていることが分かった。そして次に来るのは視界が一気に流れていく様子であった。

 セイバーだ。セイバーがユーノ・スクライアをその場から一気に離したのだ、そしてユーノ・スクライアが先ほどまでいた場所はまるで隕石が落下してきたかのように強い衝撃と共にクレーターを作りだした。

 

 

「大丈夫か? マスター」

「うん、助かったよ、セイバー」

「気にすんな。が聖杯戦争での初戦がバーサーカーなんてな」

 

 改めてユーノ・スクライアは落ちて来たその存在を見る。

 離れたこの場所からでも見上げるほどの巨体であり上半身は裸だが全身に刻まれたその傷跡がその凄まじさを物語っており、真っ白な髪の毛はまるで羊の様に毛が多い。その巨体に似合う槍。まるで血の様な赤い瞳は見る者を恐怖させ、人ではない者の象徴として頭から生えた2本の真紅の角は見る者を圧倒させるだろう。

 

「こ、ろ、すっっ!!」

 

 バーサーカーが動いた。まるで建物が襲ってくるような巨体は槍を振り上げ、ユーノ・スクライアとセイバーに向かって薙ぎ払った。

 しかし、セイバーはユーノ・スクライアを抱え、大きく飛んで廃墟の屋上へ降りた。

 

「さぁてと、んじゃあ行ってくるぜ」

「うん、コッチも出来る事はしておくよ」

「ああ」

 

 そこからはセイバーとバーサーカーがぶつかり合った。力任せに振るわれるその二槍はセイバーの剣によって受け流されながらも廃墟を破壊し、クレーターを作りだす。ユーノ・スクライアはその場で結界を作り出し、この戦い、戦争を見られないようにしてから先ほどのマスターと思われる少女を探す。

 すると背筋が凍る感覚がした。そこからは体が勝手に動き、その場から離れ宙に浮いた。先ほどまでユーノ・スクライアがいた場所には一本のナイフが突き刺さっており、投げた方向にはマスターと思われる少女が立っていた。

 

「ほう、まさかあのタイミングを避けるとは、だが所詮は結界魔導士、後方支援しか出来ない者にこの戦争を勝ち抜けると思えるか?」

「確かにボクは攻撃系の魔法は不得意だけど、こんな事も出来るんだよ?」

「なに?」

 

 少女はユーノ・スクライアが言った言葉に頭を傾げると、同時に少女の体に緑色のヒモ、相手を捕らえ、動きを封じる魔法『バインド』がかけられた。破ろうとしても、その頑丈すぎるバインドに完全に動きを封じられてしまった。

 その様子を見たユーノ・スクライアは先ほどいた所に降り立つ。

 

「さてと、悪いけどサーヴァントに自害を命じてもらえるかな?」

「……なるほどな、結界魔導士もバカには出来んという事か、だがこの程度では……」

 

 少女は呟くように言うと刺さったままのナイフが光出し、爆発する。

 

 ドガーン!! と大きな音を立てビルが完全に崩壊し、一時的にバーサーカーとセイバーは戦いをやめ、そちらを見る。

 ゆっくりと粉塵から出て来た少女はナイフを両手に持ち、キョロキョロを見る。

 

「さて、セイバー。お前のマスターは死んだ。このまま消えるかバーサーカーに殺されるか、どちらがいい?」

「あん? 俺のマスターが死んだ? バッカじゃねぇーの? この最強のサーヴァントである俺のマスターだぞ? この程度で死ぬもんか」

「ほう、だが見ろ、先ほど張った結界は自然消滅しているぞ?」

「ハン! それがどうした! 俺は」

『そこの3人! 武器を捨て、動きを停止しなさい!』

 

 

空から声が聞こえた。3人はそちらを見ると金色のツインテールで白のマントを身に着けた女性が手に持っているインテリジェントデバイスを構えながらコチラに来る。隣には白い服を着た杖を持っている女性と帽子をかぶり、本を持った女性がいた。

 

「チッ、管理局か」

「ちんく、どう、する?」

「そうだな、ユーノ・スクライアは殺した。この場にいる必要はないな」

「おいガキ。俺のマスターは死んでないって言ってるだろうが!」

「サーヴァントが、まぁいい。いくぞ、バーサーカー」

「わか、った。ちんく」

 

瞬間、バーサーカーはその場で消え、少女は廃墟の中へ消えていった。女性の1人が少女を追っていく。

 




感想でセイバーが即バレしたのでリクエスト方法を変えます。
とりあえずすでに埋まっているクラスは

セイバー、キャスター、バーサーカー、アサシンなので

リクエストはライダー、ランサー、アーチャーになります。
サーヴァントでストーリー的にダメなのは

エミヤ、ギルガメッシュ、メデューサ、
カルナ、アルジュナ、スカサハ、エウリュアレ、オリオン、
アン・ボニー&メアリー・リードです。
前半はすでにいる予定なので召喚はちょっと困ります、後半は強すぎ乙という事で。
あとは性格とか口調が、あまりわからないので……。
おひとり1回1体でお願いします。

最後に召喚に必要な媒介も含めてリクエストをお願いします。

サーヴァント:モードレッド
媒介:○○


「活動報告」に作るので、そちらにお願いします、


誤字脱字、ご意見ご感想があれば「感想」にてお願いします。


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