IS×Fate(笑) 衞宮家の非日常的な生活   作:カズノリ

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ノッブは黒いサンタさんに貰ったの!

 

 

「と、いうことがあったの」

「ふぅん、なるほどね、黒いサンタさんと赤毛で普通のお姉さんのトナカイが来て、このノッブをくれたと……」

「そう!」

「んなわけないでしようがぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 K.O。

 アリサ・バンニングスの咆哮は一生懸命に当時の事を話して疲れていた高町なのはの体力を削り切った。

 だが、アリサ・バンニングスも含め月村すずかや衛宮冬士、衛宮秋菜も「ありえない」としか考えれなかった。寧ろ高町なのはのオデコに手を当てて熱を測っている。ちなみに衛宮冬士もしているが、前回妹に怒られたため手で測っている。

 

「大体! なによ! なんでサンタさんが女の人で黒い服なのよ!? 撃退用に剣って、なんなのよそれ!! それにトナカイが普通のお姉さんっていったいどうなってるのよぉぉぉ!!!」

「クリスマス の 法則 が 乱れる」

「お兄ちゃん、何ってるの?」

「でもなのはちゃんの事を聞くとお約束が歪んでいるよね」

 

 叫ぶアリサ・バンニングス、何となく行ってみる衛宮冬士、それを突っ込む衛宮秋菜、頷く月村すずか、ぽけーっとしているユーノ・フェレット。 

 この時、高町なのはとユーノ・フェレットは気が付かなかった。いや、高町なのはは説明する事に集中し気が付かず、ユーノ・フェレットは自分の知らない話を聞くために夢中で気が付かなかった。

 運命が少し変わりそこからズレていくのは必然であろう。

 

『ヌァァァァァァゴォォォォォ!!』

 

 月向邸の森に巨大がぬこが現れる。

 巨大なぬこを目撃するであろう住民たちは夢中になってカメラを取るだろう、自転車で駆けるだろう、身近にいる人は逃げるだろう、警察へ、マスコミへ連絡する者もいるだろう。

 では、お茶会を開いている者たちは?

 

「なぁぁにぃぃよぉぉぉこれぇぇぇ!!!!」

「マリア!?」

≪マスター、ジュエルシード反応です≫

「……」

「仕舞った! こんなところに!?」

「「ユーノがしゃべった!!?」」

「ハッ! しま、いやいや! 今は結界を張らなくちゃ!!」

 

 まさにカオス、結界が貼られ住民から巨大なぬこが一瞬で消える姿を目撃したことで一気にマスゴミ、げふんマスコミが騒ぎ立て月村邸へ数十台の車が押し寄せてくるのは確定だろう。

 ちなみに

 

「大丈夫か!? なのは!」

「すずか! 大丈夫!?」

 

 部屋から巨大なぬこを目撃した戦闘民族はメイド2人を置いて月村邸の主を横抱きしながら神速の速さでお茶会へやってきていた。そして、全員はいつの間にか外の景色が少し緑掛かった色になっている事に驚き、ユーノ・フェレットに緑色の魔法陣がくるり、くるりと回っている事で魔性のモノと判断した。

持っている小刀で攻撃を仕掛ける前にさらに複雑な事が起こった。

 

「なのは!」

「う、うん! レイジングハート! セットアップ!」

≪セットアップ≫

 

 高町なのはが首からぶら下げていた赤い玉のネックレスが光りだす、それは見えない程ではないために、高町恭也はいきなり妹が全裸になった!? っと慌てて目をそらす。

 例え反らした方に彼女である月村忍がじとーっと見ていたとしても、だ。

 

 光がやむと高町なのはには白いドレスの様な服を着て白い柄、金の装飾、赤い玉のついた杖を持っていた。

 

「キャァァァァ!!!」

「ぐわぁ!」

 

 ハッっと衛宮秋菜が正気を取り戻した瞬間、隣にいた兄の衛宮冬士をぐーで殴りつける。

 無防備の状態で殴られたことで衛宮冬士は正気を取り戻しながらも吹っ飛んだ。さて、いきなり殴ったことで全員が衛宮兄妹を見る。

 

「お兄ちゃんのバカ! 何見ているの!!?」

 

 その言葉に高町なのはの顔は赤く染まり、高町恭也の顔は黒く染まった。

 アリサ・バンニングスは顔を赤くしながらも衛宮冬士を殴ろうとし、同じく顔を赤くしている月村すずかによって止められていた。ガンバレ、すずか。キミが頑張らなくては誰がやるのだ! アリサは力の限りオラオラオラオラオラオラオラオラを繰り返すだろう。いや、アタタタタタタタタタタタタタタかもしれないが。無駄無駄無駄無駄無駄無駄ではない事は確かだが。

 

「なのは! 早くジュエルシードを!!」

「う、うん……」

≪Flier Fin≫

 

 未だ若干顔を赤くしている高町なのはは足に桃色の小さな羽を出して空を舞う。

 ちなみに、フッ飛ばされ、倒れた衛宮冬士が起き上がろうと目を掛けた瞬間、高町なのはのスカートの中が見えてしまったのは仕方ない事だろう。

 ギュピ、ギュピ、ギュピと近づいて来る死の気配を感じながら衛宮冬士は思う。

 

「なんでだよ……」

 

 頑張れ、衛宮冬士。

 キミには父から受け継ぐ血(鈍感)と母から受け継ぐ血(ラッキー・スケベ)がある。

 キミに成せない事はないだろう。だがそれは近づいて来る二刀の小刀を持つ死の気配の持ち主から生き延びなければならない。

 高町恭也の背中に見えるだろう、圧倒的絶望、圧倒的恐怖、圧倒的暴力の根源を。

 誰もが使えばラスボス? 何それ美味しいの? ボタンを連打するだけです。というべき存在が高町恭也の背後霊の如く、巨大で8字の様な大剣を持つ剣士、鬼神の強さを持つ その存在の名は

 

鬼神リンク

 かの者から逃げる事は出来ない。かの者に敵う者は誰も存在しない。

 

 

 

 

 




戦闘シーン……
つ、次は戦闘シーンだと思います! たぶん。

普通にバリアジャケットに着替えるとき、同じ異性が居ればこうなるかな?的な
妄想から始まり、シスコン万歳戦闘民族なら巨大ぬこをみたらこうなるだろうと
思いながら書いてみました。

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