IS×Fate(笑) 衞宮家の非日常的な生活   作:カズノリ

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私の幸せ 昼

私の幸せ 昼

 

 昼食を終えて次の授業の準備をする、ISを使った実技の授業だ。入学したての1年生は知識でしかISのことは知らん、感覚派、理論派といろいろあるが、私に言わせれば論より証拠、ISを使ってやった方が早いと思っている。だからと言ってただ動かすのでは意味がない、体に覚え指すようにしなければならず、尚且つ面白い授業でなければ1年は覚える。

 

「これより、チームに分かれろ。人数規制以外はこちらからはなんも言わん。各自1チーム5人に素早く分かれろ、良いな? 出来たチームから固まって座れ。では3分間だけ待ってやる」

 

 私がそういうや否や、キャーキャーと言いながら7チームに分かれて座った。余っているやつはいない。私は7チームにA、B、C、D、E、F、G、Hと決める。

 

「これより、「氷鬼」を始める。 ただの「氷鬼」ではなくISを乗ってやる。ステージはこのグラウンド内すべてを使って良い。地上、空中逃げ切れるだけ逃げ切れ。

「氷鬼」のルールは知っているか?

捕まえる鬼と逃げる子と別れるが、鬼がタッチしたものはその場で止まる、この場合は「凍った状態」と言うが行動不能とする。ただし仲間からタッチされれば再び行動できる。

鬼は捕まえられるだけ捕まえろ。捕まった者はその場で待機。たとえ空中であっても動くな。

鬼の勝利条件は時間制限までに全員凍った状態か、3人以上を凍った状態だ。

子の勝利条件は10分まで3人以上が行動できることだ。凍った状態での通信はありとする。

ISの機能すべて使って良い。作戦を立てるのも妨害も有りだ。ただし武具の使用は禁止。また格闘も禁止。

制限時間は10分いいな?」

 

 ルールの説明をして残りは簪先生に任せる。時間を測るのも開始、終了宣言も簪先生だ。

 単純な「氷鬼」だが、ISを使うとなるとそれは難易度が増す。離れた状態で出来るコア・ネットワークによる作戦に加え空中を含む視界を広く持つハイパーセンサーによる相手との距離感覚を含め上下左右警戒し、警戒している相手を追い詰める。時間制限もあるとなれば時間が経つにつれ安心感や切迫感が押し終える。元々の技術力にも左右される。特に瞬時加速(イグニッション・ブースト)はこの遊びでは有利になるだろう。

また、学園で所有している訓練用ISは30個、昔と比べて多くなりさらにはアメリカの第3世代「ファング」シリーズ、ドイツ第3世代「シュヴァルツェア」シリーズ、フランス第3世代「ラファール」シリーズ、中国第3世代「龍」シリーズ、イギリス第3世代「ティアーズ」シリーズ

そして簪先生が生徒だったころに作り出した「打鉄弐式」がこの学園に置いてある。機体の差をどうカバーしどうやって生かすか、全く持って見ものだ。

 1回戦で負けたチームはただの遊びと侮っている奴らだ。次回からは気合を入れなおすだろう。

 

『1回戦 鬼Aチーム対子Hチーム ルールを守って試合、開始!』

 

 始まる「氷鬼」早速空中へ飛び上がるISもいれば走るISもいる。中には3人で追い詰めたり、タッチしたりと技術がなってない生徒が四苦八苦しながら逃げ、追い詰める。

 行き来とした様子がどこか微笑ましい。

 

『10分経過! 試合終了! 5人全員が行動可能な為、Hチームの勝ち!

次の試合をします、次の準備をしてください』

 

 1回戦を見た生徒たちは遊びから本気になった。Aチームは落ち込んでおり、涙を流すものもいる。その様子にため息が出る。ゆっくりとそちらへ向かう。

 

「難しかったか?」

 

 声をかける、私に気が付いてなぜかさらに涙を流す。 相変わらず私は言葉選びが下手だ。

 

「ISに乗ってどうだった?

「難し、かったです、ヒック、ただの、「氷鬼」だと、思って、ました」

「そうだな。今回は「氷鬼」だが、相手を追い詰める、逃げるといった距離感覚は難しい。

ほらみろ」

 

 私が指をさす、そこにはクラスにいる専用機候補生の生徒がタッチされ凍ってしまった様子だった。そのチームはその場に一気に固まってしまい、鬼のチームに追いつめられる。

 

「武器の使用禁止をすれば必然的に距離を詰めなければならない。あの子は遠距離型だ。行き成り追い詰められれば立ち向かうことを禁止されれば逃げるしかない。だがどうやって?」

「……」

「私はコア・ネットワークとは仲間と繋がるためのモノだと思っている。凍ったならば助ければいい、どうやって相手を出し抜けられるかを考えればいい」

「……」

 

 鬼がついに4人凍らせた。残り1人を全員で追い詰めるようだ。この場にいる生徒たちは決着がついたと思っているようだ。だが、あの生徒の瞳にはまだ闘志がある、諦めていない。

 

「お前たちは残り数秒で、ほとんど動きが鈍くなった。諦めたのだろう?」

「……」

「だがみろ、あの子を。ランクCの子が1人で逃げて頑張っているんだ」

 

 すると、その子は凍っている子を通り過ぎながらタッチした。専用機候補生の子に。生徒たちがざわめく、ランクCという最低ランクが専用機候補生を助けた。これで2対5。

 

「ある漫画にあった言葉だが、今のお前たちにはちょうどいいだろう。

「諦めたら、そこで試合終了ですよ……?」。どうだ? 心に響くか?」

「「「「「ばい゙!!」」」」」

 

 候補生とランクCのコンビが全員を助け、試合終了した。

 




夜にするつもりだったんです、書いてるうちについ。
すんません。次は夜です。夜にします。

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