IS×Fate(笑) 衞宮家の非日常的な生活   作:カズノリ

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IF 篠ノ乃束の結婚騒動 3 タバネ月

 

 

さて、テレビ中継は続いて見覚えのある我らが母校「穂群原学園」があった。

 ふぅ、流石に飲みすぎたようだな、タバネ月に学校がある筈が無いだろう、私の飲み過ぎによる理解力低下が原因だな

 

『あ、あの~、束さん? なんで学校がるのでしょうか!? しかも私たちの母校!!』

 

 ああ、頑張れ颯、お前だけが頼りだ。

 そこのバカ(天才)にもっと言ってやれ、非常識な事をするなと!

 

『ふっふ~ん! 今回のイベントの為に会場として作ったのさ!

 外見は学校だけど、IS技術を応用すれば中をダンジョンみたいな事も出来るし、ゲームの敵モンスターなのも出来る! まさにISの無限の可能性を秘めた「学園」なのさ!』

 

 いや、意味が解らん。 なぜダンジョンにする必要があるんだ? 敵モンスターを出現させてどうする! お前は学園の中で聖杯戦争でも起こす気か!

 ISの技術応用、おそらくは武具の収集機能と巨大なISをアクセサリーに変換する変換機能が主に使われているのだろうが、ダンジョンにする必要性が見いだせないぞ。

 

『な、なるほど。 で、では参加者の皆様を案内してもよろしいでしょうか?』

『そうだね~。もう少しいろいろと喋りたかったけど』

 

 いや、しゃべるな。お前の口は最新技術の秘話を語ろうとしているのが目に見えているぞ? それ以前にその技術応用がマネされれば戦争が起こった時に何が起こるかわかっているのか?

 

『あ、そうだ。 もしこの応用を見て悪事に使う輩を見つけたら……』 

『な、なにがあるのですか?』

『う~ん。まぁそいつらはきっと東京湾でボンベ無しダイビングを一生する羽目になるだろうから、気を付ける事だね。

 この、衛宮束さんの目から逃げられると 思 う な よ ?』

 

 お前は急な警告をするな! 小さな子供も見ているかもしれないんだぞ!?

 優しく言ってやれ! 私なら首脳らを全員の目の前でビル1つを破壊して、脅すがな。

 頭を脅せば下がバカをしようとすれば全力で止めるだろうからな。

 

『え、え~。全国の悪役さん、どうかバカなマネをしないようにしてくださいね~』

『束さんにめんどくさい事させないでね~』

 

 ナイスフォローだ。楓、だが束、お前はアウトだ。

 ええい、この調子では寝たくても気になって眠れん! 主にバカ発言の怖い!

 

『あれ? 束さん、あそこのベンチに座っている人はお友達ですか?』

 

 楓の言葉と同時にカメラが移動し、学園のベンチに座っている悪魔のコスプレをしている女性と思われる人物とその膝枕で寝ている赤いジャケットの青年の姿が写った。

 うむ、見覚えがない、ならば束の新しいモルモットか?

 

『ああ、彼らは別世界から来た人たちだよ。なんでも『破滅の光』とやらと大戦争して、故郷の星を守ったらしんだけど、地球に戻るには疲れたからココで休んでいるのさ』

『は、はぁ~……別世界……、べ、別世界!!? え、うそ、本当にあるんですか!?』

『そりゃああるでしょ、このタバネ月だって、別世界の私『達』を呼んで作り上げたんだからね! 流石に1人だけじゃあ、60年くらい使う設計だしね!』

 

 悲報、最近まで束は複数いた。

 IS学園にいてよかった! 行ったら私の胃が大穴開けるところだ!

 

『そ、そうだったんですね、では旦那様の士郎さんは辛くなかったですか? 同じ束さんが複数いて……』

『ん? なんでさ、例え束が10人いても、俺が好きな束は1人だけだ。なら、何も迷う必要はないだろ?』

 

 このアホは全国中継でなに告白しているんだ。後ろにいる束を見てみろ、見た事が無いくらいに乙女の顔をしているぞ。

 楓も可哀そうに、あのアホの笑顔は爆弾並みの威力だってことを忘れていたな、顔を真っ赤にして、未だに付き合っている奴がいないのか?

 

『そ、そそそそうですよね! で、では束さん、あそこの二人に近づいている水色の皮膚をして頭に黄色の角が生えた小学生くらいの男の子(?)はどなたでしょうか?』

 

 うむ、しかも髪と眉毛もない。明らかに人外のように見える。

 

 ああ、本当に高いな、腕があんなに伸びるとは、束、お前は月で何をしているんだ!!

 

『た、たたた束さん!? う、腕が腕が伸びましたよ!? ゴムゴムですか? ゴムゴムの実なのですか!?』

『う~ん。彼は田中太郎君っていうんだけど』

「田中太郎!? なんだその日本人染みた名前は!?」

『た、田中太郎ですか、』

『そそ、彼はね今度親友が欲しいからって日本の学校へ入学する宇宙人なんだよね~』

 

 あ、やはり宇宙人だったか。

 オイ、全国放送で宇宙人の事を話してもいいのか!?

 

『し、士郎さんは彼の事はどうなんですか? う、宇宙人ですよ!? 宇宙人!!』

『最初は驚いたけど、料理とか手伝ってくれるし、優菜の遊び相手にもなってくれている位に優しいやつだよ。ネジ巻かないとダメだけどな』

 

 相変わらずのようだな、衛宮は……

 そんなところが私の荒れた胃に癒しとなってくれている。

 

『お~い! 十代、ユベル! 手伝ってくれないかー!?』

 

 衛宮の声にベンチで座っていた悪魔のコスプレイヤーと赤いジャケットの青年が起きて優菜を田中太郎から受け取り、こちらの方まで歩いて来る。

 しかし、衛宮が言った「ユベル」という名前はどこかで聞いたことがある様な気がする。

 

『どうしたんだい、衛宮』

『いや、悪いんだけどさ、今日最強の執事は誰かっていうテレビ放送を生中継しているんだけど、参加者を1―Aまで連れて行ってほしんだ』

『わかった。衛宮さんには世話になっているからな。これ位のことはさせてもらう』

 

 十代という青年とユベルという女性(?)に連れられ、参加者たちは校舎の中へ入っていく。

 

 ああ、私はここでも気が付かなかった。

 昔、小さい頃にやっていた遊戯王G○の主人公にそっくりだという事を

 まさに二次元からやって来たという事実に世界中の大きいアホゥ共が騒ぎ出し、

 世界は科学的にさらに発展し始めるという事を

 

 そして、来年には束が子供のころに作り出したソリットビジョンデュエルディスクが販売され、「遊戯○」は子供たちの間では喧嘩の勝ち負けは全てデュエルで決めるという

 所謂「デュエル脳」になってしまう事を。

 この時はまだ知らなかった。

 

 




お久しぶりです。

仕事で疲れてなかなか投稿できないカズノリです。
束編の続編投稿、
なるべく、大会までは書きたかったのですが、力尽きました。


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またアドバイス等もお願いします。

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