ミサトが出席した結婚式は無事に終わり、今はホテルのパーティー会場で披露宴が行われていた。
新郎の上司による長いスピーチが終わると、同僚による歌や芸の披露が始まり場を盛り上げる。明るく楽しげな空気が会場を包む中、しかしミサトの表情は曇っていた。
「来ないわね、リョウちゃん」
「あの馬鹿が時間通りに来たことなんて、一度たりとも無かったわよ」
不機嫌そうにミサトは、隣の席に立てられた名札に息を吹きかけて倒す。招待客で唯一まだ姿を見せていない加持。それがミサトが不機嫌な原因だった。
「それはデートの時でしょ。仕事ではしっかりしてるけど」
「基本的にだらしない男なのよ、あいつは」
「……ミサトに言われたく無いと思うけど」
あたなもでしょと、リツコが呆れた様に突っ込むと、
「いや~参った参った。仕事が抜けられなくてね」
礼服をだらしなく着崩した加持が、ヘラヘラと笑いながら登場した。
「おや、お二方。今日はまた、一段と美しいね」
「あら、ありがとう」
「ったく、あんたは。どうせ遅れてくるなら、もう少し身なりを整えて来なさいよ」
褒められた照れ臭さを隠すように、ミサトは加持のだらしない礼服を指摘する。
「何せ忙しくてな。現地から直だったんだよ」
「はぁ。ほら、ネクタイ曲がってる」
ミサトは呆れながらも、加持の首元に手を伸ばしてネクタイの乱れを整える。
「お、こりゃどうも……」
付き合っていた当時ですら無かった行為だった。ミサトの心遣いと、人前でこんな姿を晒す照れに、加持は思わず素直に礼を告げてしまう。
「貴方達、夫婦みたいよ」
「おっ、リッちゃん。良いこと言うね」
「だ、誰がこんな奴と……」
普段通りの悪態だがミサトは内心動揺してしまっていた。昨晩シイ達に煽られたせいなのか、今日に限って加持を意識してしまっていた。
※
「ふんふふ~ん」
葛城家の台所では、語尾に音符でも飛ばしそうな程上機嫌なシイが夕食を作っていた。ゲンドウとの対話が予想以上に上手く行った事で、まさに心弾む思いだった。
「今日はちょっとご馳走にしちゃおうかな」
「ただいま~」
「お帰りアスカ。楽しかった?」
玄関から家に入ってきたアスカに、シイは微笑みかける。だがアスカは不満げに顔を左右に振ると、外出着のまま居間に寝転がってしまった。
「全然! あんまりつまらないから、勝手に帰って来ちゃった」
「えぇ!? 良いの?」
「別に構わないわよ。一応デートはしたんだし、ヒカリの顔は立ったでしょ」
まさに傍若無人だった。アスカらしいと言えばそれまでなのだが。
「そう言うものなんだね」
「そ~よ。はぁ、まともな男は加持さんだけね。ミサトに譲るんじゃ無かったわ」
本心かどうか判断しづらいアスカの言葉に、シイは苦笑を浮かべるしかなかった。
「あんたの方は……って、その顔見れば聞くまでも無いか」
「うん、お父さんとちゃんとお話出来たよ」
シイの嬉しそうな笑顔を見ればそれだけで、親子の対話が成功だった事が分かる。一安心したアスカだったが、直ぐに真剣な声色でシイに問いかけた。
「……それで、レイの事は言わなかったでしょうね?」
「ちゃんと言われた通りにしたけど、どうして黙ってた方が良いの?」
「あんた馬鹿ぁ? 今ばらしても、何の意味も無いからに決まってんじゃない」
ビシッとシイを指差してアスカは力強く断言した。
「良い? あたし達はレイがヒトじゃないって知ったけど、それ以上の事は何も知らないわ」
「うん」
「なのにそれを話しちゃったら、今後それ以上の事を知る機会が無くなるのよ」
もしシイ達が情報を得ている事を知られれば、ゲンドウは間違いなく警戒を強めるだろう。そうなれば今後情報を集める事は難しくなる。
「碇司令は何かを隠してる。それはレイを巻き込む事。あたし達はそれを突き止めたい。その為にはまだこっちの手札を晒す訳にはいかないわ。まだまだ情報が足りないからね」
「アスカ凄いね。何だかスパイ小説の人みたい」
「これくらい常識よ。とにかく慎重に動くわよ。何せ相手はあの碇司令なんだから」
「うん……そうだね」
頷くシイだがその内心には、複雑な感情が入り交じっていた。ゲンドウとの距離が縮まった事は嬉しいが、そのゲンドウに疑いを持って迫らなければならない。
父親と司令。ゲンドウの二つの顔に、シイはジレンマを感じていた。
※
披露宴、二次会と友人の結婚を充分に祝った後、ミサト達は一軒の洒落たバーに来ていた。こうして三人で飲む事は久しぶりだった事もあり、大学時代に戻ったような楽しい時間を過ごしている。
「あ、もうこんな時間。悪いけど、ちょっち電話してくるわね」
「シイ君にか?」
「ええ。ひょっとしたら、夕ご飯を待ってるかもしれないし」
ミサトは二人に断りを入れると、携帯電話を手にバーの外へと姿を消す。その後ろ姿を見送ったリツコは、小さくため息をついた。
「随分飲んでるけど、まだ飲む気かしら。少し浮かれすぎだわ」
「それでも一緒に暮らす家族には、気遣いを忘れない、か」
外で飲むときは比較的抑えめのミサトだが、今日に限ってはリツコが心配する程ハイペースで飲んでいた。まだシイ達に電話を掛ける余裕はある様なので、余計な心配かもしれないが。
「リョウちゃんと暮らしていた時とは違う?」
「あの時は俺も葛城も子供だったからな。それだけ歳を取ったって事さ」
大学時代、ミサトと加持は恋人同士で同棲をしていた。だが当時は今のように他人を気遣う余裕など無く、ただ一緒に暮らしていたと言うだけの生活。
同棲ではなく共同生活。これが加持の認識だった。
「今なら……上手くやっていけるんじゃない?」
「かもしれない。だが大人になったって事は、それだけ抱えてる物も多くなるからな」
「そうね。でも最後は互いの気持ち次第じゃないかしら」
「リッちゃんらしからぬ言葉だな」
「私も大人になったのよ。友人の幸せを素直に願える位にはね」
苦笑しながら言うリツコに、加持もまた苦笑を浮かべる。大学時代から全員が年を取り、取り巻く環境も人となりも変わったのだ。ただ友人関係だけは今も変わら無い事が素直に嬉しかった。
「おっと、忘れるところだった」
「リョウちゃんも呆けが来てるのかしら?」
ハンドバッグを漁る加持に皮肉を向けるリツコだったが、すかさず加持も反撃する。
「リッちゃん程じゃないさ。伊吹二尉なんか、本気で心配してたぞ」
「……マヤ、明日覚えてなさい」
グラスを握るリツコの手が僅かに力む。そんなリツコに微笑みながら、加持は小さな猫の置物を手渡す。
「ありがとう。随分とマメね」
「女性には何時もそうさ。ま、その分仕事はいい加減だが」
「あら、そうでも無いんじゃない? あちこち駆け回ってるらしいけど」
探るようなリツコの言葉にも、加持はポーカーフェイスを崩さない。
「宮仕えの辛いところだな」
「……京都、楽しかったかしら?」
土産をバッグにしまいながら、リツコはさり気なく切り出す。互いに視線を合わせずに、何とも言えぬ緊張感が二人の間に漂う。
「あれれ、その土産松代のだぜ」
「怖~い大人はね、悪さをする子供をジッと見張ってるのよ」
「そりゃ怖い」
戯ける加持にリツコは真剣な表情で言葉を続ける。
「マルドゥックに関わるのは止めなさい。火傷じゃすまなくてよ。これは友人としての忠告」
「真摯に聞いておくよ」
「そうしてくれる事を祈るわ。ミサトの為にもね」
一瞬だけだが、加持の表情が僅かに曇る。リツコはそれを見て表情を和らげた。
「どうやら、満更では無いみたいね」
「はは、どうだろう」
「ミサトも同じ。勝算あるわよリョウちゃん。これは友人としての助言」
「……真摯に聞いておくよ」
加持が頭を掻いて笑うと、丁度ミサトが電話を終えて戻ってきた。
「連絡は取れたの?」
「ええ。夕食は作っちゃったみたいだけど、明日のお弁当に入れてくれるって」
「そりゃ羨ましいな。シイ君達とは、上手くやってる見たいじゃないか」
「ま、ね。私とアスカだけなら、三日も持たないだろうけど」
ずぼらなミサトと自己主張の強いアスカ。その間を取り持ち、家事一切を受け持つシイが居るからこそ、家族としての生活が成り立っている。それをミサトは自覚していた。
「人は足りない物を補いあって初めて生きていける。それを理解してれば十分さ」
「そうね……さて、私はそろそろお暇させて貰うわ」
スッと立ち上がり、リツコは帰り支度を整える。
「え、もう?」
「まだ仕事が残っているのよ。名残惜しいけど、また機会もあるでしょう」
「そうだな。また三人で飲もう」
「ええ。それじゃあ二人はごゆっくり」
結構な量の酒を飲んだ筈だが、リツコはしっかりとした足取りでバーを後にした。その後ろ姿を見送った加持は、グラスを軽く揺らしながらミサトに尋ねる。
「どうする葛城?」
「私は明日は遅出だし、もうちょっち平気だけど」
「なら、もう少し飲むか」
「そうね」
ミサトと加持は並んで座り酒を飲み交わす。本人の気持ちはどうであれ、その姿は恋人同士そのものだった。
数時間後、ミサトは加持におぶられて、シイ達が待つマンションへと向かっていた。赤を通り越し真っ青な顔色が、彼女がどれだけの量の酒を飲んだのかを物語る。
「はぁ、いい歳して戻すなよ」
「……誰がいい歳よ。うっ、気持ち悪い……」
呆れたような加持の言葉に反論するミサトだが、声にいつもの力強さは無い。
「やれやれ。こんな所は変わらないな。あの時もよく、酔いつぶれたお前をこうして運んだよ」
「私は変わって無いわ。まだ子供のまま……全然成長してないもの」
「そんだけ綺麗になって、良く言うよ」
「……あんたも、格好良くなった」
それっきり会話は途切れ、二人は無言で夜道を進んだ。
暫くするとある程度状態が良くなったのか、ミサトは加持の背を降りて自力で歩き出す。フラフラと足下がおぼつかないミサトを、加持は肩を抱いて支える。
人気の無い道路を歩く二人を、街灯の頼りない明かりが照らす。
「……ごめんね」
「ん、何がだ?」
不意に呟いたミサトに、加持は優しく聞き返す。
「あの時……一方的に別れ話しちゃって」
「気にしてないとは言えないが、仕方ない事さ」
二人の恋人関係に終止符を打ったのはミサト。振られたショックが無かったと言えば嘘になるが、それでも男女の仲はそう言う物だと加持は割り切っていた。
「好きな人が出来たっていうのね、あれ嘘」
「そうか」
「本当はね……怖くなっちゃったの」
懺悔のようなミサトの独白を加持は静かに聞いていた。
「加持君、私の父に似てるわ」
「葛城博士に?」
「見た目とかじゃなくて……中身。自分の求める物を得るために、全てを捧げる所がね」
「そうかな」
「だから、加持君が父に似てるって気づいて……凄く怖くなった。このまま付き合って、もし結婚したとしても、私を見てくれない。いつか私は貴方に捨てられるんじゃないかって」
家庭を顧みなかった父親。そしてその父親に似ている加持。ミサトは不安を抱き、加持と分かれることを選んだが、それは逃避だった。
「臆病で、弱虫で……加持君を信じる事が出来なかった。ホント、馬鹿みたい」
「もう良い。過去の話だ」
「そのくせまだ貴方を忘れられない。何処かで求めてる。未練がましい女ね」
「……やめろ」
「お酒に酔わなきゃ本音も言えない。自分が情けなくて……涙が出るわ」
「それ以上言うな」
「加持君だって私を――」
泣きながら零れ出るミサトの自虐的な言葉は、それ以上紡がれることは無かった。加持がミサトを抱き寄せ、その唇を塞いだのだ。
重なり合う唇。加持とミサトの間に、もう言葉は必要無かった。
「すまない。シイ君かアスカ、起きてるか?」
「加持さん!? って、うわぁミサトどうしたの?」
インターフォンに気づいて玄関までやってきたアスカは、目の前の光景に顔を引きつらせる。
「ちょっと飲み過ぎたみたいでな」
加持に背負われたミサトは完全に熟睡していた。溜まっていた想いを全て吐き出したミサトは、緊張が緩んだせいかそのまま眠ってしまったのだ。
「お酒臭~い」
「勘弁してやってくれ。ほら、葛城。家に着いたぞ」
加持がミサトを降ろし肩を揺するが、ミサトは起きる気配すら見せない。あまりにだらしないその姿に、アスカは呆れたようにため息をついた。
「全く、大人ってしょうがないわね」
「……んん、アスカ~どうしたの~」
アスカ達のやり取りが聞こえたのか、パジャマ姿のシイが寝ぼけた様子で部屋から出てきた。今の今まで寝ていたのだろう彼女は、半分閉じた目を擦りながらフラフラと玄関へと歩いてくる。
「あちゃ、起こしちまったか。もう遅い時間だもんな」
「この子は普段から十時前には寝るわ。ホントお子様だから」
「ん~子供じゃ無いってば~」
半分寝ているシイは、舌っ足らずで普段よりも幼く見える。
「ほらほら、何でもないから。部屋に戻って寝なさい」
「お客様が来てるの~?」
「ミサトが帰ってきたのよ。ほら、良いから」
「おやすみ、シイ君」
「ふぁ~い、おやすみなさい」
アスカに背中を押されたシイは、再び部屋に戻っていった。
「それじゃあ、葛城を部屋まで運ぶよ」
加持はミサトをお姫様抱っこすると、アスカに案内された部屋に運ぶ。用意されていた布団にミサトを寝かせ、そのまま出口へと向かう。
「帰っちゃうの? 折角だし、お茶くらい」
「眠り姫が居る以上、あまり騒がしくするのはアレだしな。また今度ご馳走になるよ」
「そう……ねえ加持さん、ミサトとは上手くいった?」
外に出た加持へ、アスカは悪戯っ子の様な笑顔で尋ねる。
「焚き付けたのか?」
「ちょっとね。あたし達が居るせいで独身なんて、流石にちょっと気が引けるし」
「そうか……ま、想像に任せるよ」
「ふふっ、なら大成功ね」
ドイツからの付き合いであるアスカには、加持の癖が良く分かっている。想像に任せると言った時には、肯定の意味である事も。
そんなアスカに苦笑を浮かべ、加持は手を振ってマンションから去っていった。
※
ネルフ本部には、一般職員が立ち入る事が出来ない区画が幾つかある。今ゲンドウが居る実験室も、その区画に存在していた。
暗い実験室には無数のコードとパイプが張り巡らされており、その中央にはオレンジ色の液体で満たされた、細長い水槽が淡い光を放っていた。
水槽の中には全裸のレイが浮かんでいて、見つめるゲンドウと視線が重なり合う。
(……碇司令は何かを考えている。それが碇さんに危害を及ぼすなら……)
(迷うな。ユイの為にはシイを犠牲にする。もはや後戻りは出来ないのだから……)
レイとゲンドウの関係。それはシイを中心に変わりつつあった。
翌朝、加持は人気の無い薄暗い通路を歩いていた。彼が居るのはターミナルドグマと呼ばれる機密区画、セントラルドグマの更に地下深くに位置する深部だ。
やがて彼は巨大な扉の前で立ち止まると、脇に設置されているカードリーダーにカードを通そうとして、ピタリと動きを止める。
自分の背中に硬い感触……銃が突きつけられている事に気づいたからだ。
「よう、二日酔いの調子はどうだ?」
「お陰様で、やっと醒めたわ」
「そりゃ何よりだ」
両手を挙げた加持は軽口を叩きながら、ゆっくりと顔だけ振り返る。そこにはすっかり酒が抜けたミサトが、厳しい顔をして立っていた。
「こんな朝早くから随分と仕事熱心だけど、本業の方かしら? それともアルバイトの方?」
「はて、何の事かな」
「特務機関ネルフ特殊監査部所属、主席監査官の加持リョウジ。それと同時に、日本政府内務省調査部所属、加持リョウジでもある。そりゃ忙しい筈よね」
「バレバレか」
加持は苦笑を浮かべながらミサトの言葉を肯定する。異なる二つの組織に所属している事、それが意味するのは彼がスパイであると言う事実だった。
「それで、これは碇司令の命令か?」
「私の独断よ。本気で忠告するわ。これ以上続ければ……死ぬわよ」
「碇司令は俺を利用している。まだ行けるさ。ただ、葛城に隠し事をしていたのは謝るが」
「謝る位なら、こんな事させないで」
ミサトは辛そうな声で加持に訴える。かつての恋人ではなく、再び恋人関係に戻った男に銃を突きつける事が、彼女の心を深く傷つけていた。
「すまない……だが俺はまだ止まれない」
「貴方の目的は何?」
「真実を知ること、さ」
「……あんたやっぱり、私の父そっくりだわ」
ミサトは寂しそうに呟いたが、直ぐさま気持ちを切り替え、厳しい声色で加持を問い詰める。
「で、あんたの求める真実がこの先にあるの?」
「その一端、かな。司令もリッちゃんも君に隠し事をしている。それが……これだ」
加持はカードリーダーにカードキーを通す。認証ランプが点灯すると、巨大な扉がゆっくりと左右に開かれていく。その奥に現れた光景を見てミサトは言葉を失った。
LCLの泉、その中央に立つ赤い十字架に貼り付けられた、上半身だけの白い巨人。顔には七つ目の仮面が着けられ、胸の位置には赤い槍が突き刺さっていた。
「これは……エヴァ? ううん、違う。まさか……」
「そうだ。セカンドインパクト、人類補完計画、全ての始まりにして、要たる存在『アダム』だ」
加持の言葉を聞きながらも、ミサトは視線を白い巨人から離せない。彼の言葉が真実だとするならば、自分が最も憎んでいる相手が目の前にいるのだから。
「アダム……最初の使徒。何故ここに居るの」
「君が想像している以上に、ネルフという組織は甘くないって事だ」
「……そのようね」
ネルフの闇に触れたミサトは、鋭い視線を白い巨人に向けて小さく呟くのだった。
ミサトと加持の復縁によるアスカの嫉妬。それに伴う家庭内不和も、アスカの変化によってどうにか回避できそうです。
個人的にこの話から原作はシリアス鬱ムードになったと思います。ハッピーエンドの為には、それを打ち破る必要がありますね。
次回もまたお付き合い頂ければ幸いです。