エヴァンゲリオンはじめました   作:タクチャン(仮)

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後日談《未来の息吹き》

 

~青田買い?~

 

 抑止力部署発足から数日後、ゲンドウは特別審議室に呼び出しを受けていた。

「来たか……」

「急な招集だが謝罪をするつもりは無い」

「左様。事はあまりに重大にして急を要するからね」

「はぁ……それで今回は一体何事でしょうか?」

 元々このメンツに謝罪や労いの言葉を掛けて貰う事など期待して無いゲンドウは、自分を招集した理由について問う。

「先日のシイ拉致事件、並びに抑止力部署発足については、報告書の通りですが」

「拝見したよ。シイちゃんの件はイレギュラーだが、それ以外については順調と言えよう」

「君達の対応に関しても咎めるつもりは無い」

「では?」

「ここ暫く多忙だった為に気づかなかったが、シイが誕生日を迎えたな?」

「……ああ、ご安心下さい。キチンと誕生パーティーは行いました。今回は身内だけでしたが、誕生日を忘れてシイに悲しい思いをさせてはおりませんので」

 先読みをして答えるゲンドウだが、老人達はそうでは無いと首を横に振る。

「碇君。我々はその心配はしていない」

「あの碇ユイが娘の誕生日を忘れる訳が無いからな」

「……では一体何が問題だと言うのです?」

「碇……此度の誕生日を迎え、シイは幾つになった?」

「十六才です」

「そうだ。そして十六才になったと言う事は……特別な意味を持つ」

 深刻な面持ちで告げるキールに、老人達が同意する様に頷いて見せる。ゲンドウは十六才で可能となる、様々な事柄を思い浮かべた。

(……確か日本では原付の免許が取れる年齢の筈だが、この様子ではそれは答えでは無いな。もっと我々の活動に関する事…………ふっ、アルバイトか)

 例外はあるが日本の法律では、十六才になれば労働を行い報酬を得ることが許される。恐らく特別審議室の面々はシイをゼーゲンでバイトさせ、次期総司令となる為の準備を進めておくべきだと主張しているのだろうと、ゲンドウは理解した。

 国際機関であるゼーゲンにアルバイト制度は無いが、シイは既に準職員として登録されているので、変則的な形になってしまうが可能だろう。

 

「……成る程。確かにしっかりと決める必要があるでしょう」

「無論我々は本人の意思を尊重するが……父親として君はどう考える?」

「個人的な意見を言えば賛成です。今後を考えれば、早ければ早いほど良いでしょう」

「「!!??」」

 サングラスを直しながら答えるゲンドウに、老人達は目を見開いて驚愕の表情を浮かべる。彼らにとって、その回答は完全に予想外の物だったからだ。

「ほ、本気で言っているのか?」

「冷静に考えて見たまえ! まだ十六才だぞ」

「おかしな事は無いでしょう。確かにシイは歳よりも幼く見えますが、ご存じの通り芯はしっかりとした子です。充分にやっていけると思いますが」

「む、むう……それはそうだが」

「君はそれで良いのか? 我が子が自分の手から離れていくのだぞ」

「この成長を喜ばぬ親は居ませんよ。ひな鳥はいずれ大空へと巣立つ物。……全く寂しくないかと言えば嘘になりますが、それは父親としての感傷なのでしょう」

 シイはゼーゲンの総司令として、自分を超えていくだろう。父親として娘が自分以上の存在となる事に、プライドが揺さぶられるのは確かだが、それ以上に喜びが勝る。

「ユイもきっと、賛成してくれる筈です」

「……そうか。いや、そもそもこれは我らが口出しするべき話では無かったな」

「シイちゃん本人はどう思っているのか……そう言った話をしたことはあるのかね?」

「軽い雑談の中ですが、意欲は持っています。ただシイは高校生ですので、学校生活に支障が出ないよう配慮が必要かと」

 ゲンドウの答えに老人達は深く頷いた。

 

「……シイだけと言うのもあれですので、レイと渚も一緒にするのも良いでしょう」

「な、何だと!?」

「それはつまり……あの二人が、と言う事かね?」

「ええ。一人も三人もさほど変わりませんので、良い機会だと思いますよ」

 将来的にレイとカヲルも、シイを補佐する為にゼーゲンで働く事になる。ならば一緒にバイトとして、今から仕事を覚えていった方が良いとゲンドウは判断した。

「碇君……流石にあの二人は不味いだろう」

「左様。神をも恐れぬ所行だよ」

(……アダムとリリスをアルバイトさせる事が不味いのか? だが既にゼーゲンの職員である以上、何も問題は無いはずだ)

「いえ、問題無いでしょう。あの二人も恐らくは即答で賛成すると思います」

「我々の知らぬ所で……そんな関係になっていたのか」

「むぅ、だがあり得ない話では無いぞ。この世界で唯一対等な存在だからな」

「……諸君、話が些か逸れている様だ。まずはシイについて、であろう」

 困惑する老人達を窘めるように、キールが威厳の籠もった声で話を戻す。

「碇。シイだが……相手はもう決まっているのか?」

「ゼーゲンの職員ならば不足は無いでしょう。冬月に担当させても良いですし、私が直接と言うのも考えております」

「「何っ!?」」

 優秀なゼーゲン職員ならば、シイの教育も任せられる。冬月や自分が直接教育するのも、有効な手段だとゲンドウは思っていたのだが……何故か老人達は口を開いたまま硬直してしまう。

「……何か問題でも?」

「も、問題しか無いだろう!」

「左様! 正直、君の正気を疑わずには居られないよ」

「ゼーゲンの職員は百歩譲って良しとしても、だ。君と冬月先生は駄目に決まっている!!」

 硬直が解けた老人達は、唾を飛ばす勢いで次々にゲンドウを非難していく。何故叱責されているのか理解出来ず首を傾げるゲンドウの姿を見て、キールは、んっと何かに気づいた。

「碇……お前は何について話をしている?」

「シイをゼーゲンでアルバイトさせる、と言う話ですが」

「アルバイト、だと?」

「誰もそんな話はしていないぞ」

「「……ん?」」

 ここに至ってゲンドウと老人達は、互いの認識が食い違っていた事を知る。

「ふむ……どうにも妙だと思っていたが、そう言う事か」

「キール議長。貴方達は一体何について話していたのですか?」

「十六才で可能となる事……それは結婚だ」

 全く予想していなかった回答に、ゲンドウの思考は完全に停止するのだった。

 

 

「……一言言わせて下さい。貴方達は馬鹿ですか?」

「な、何だと!」

「シイはまだ十六才。どう考えてもあり得ないでしょう」

 呆れたようにため息をつくゲンドウに、しかしキールは真顔で首を横に振る。そして手元の端末を操作して、ゲンドウの前にディスプレイを表示させた。

 何かの名簿だろうか。国籍も年齢も異なる人名がずらりと並んでいる。

「キール議長。これは一体何ですか?」

「……見ての通りリストだ。シイに結婚を申し込んだ者のな」

「はい?」

「誕生会でシイは世界に顔見せをし、先の世界会談でその名を轟かせた。無論本人の魅力もあるのだろうが、ゼーゲン次期総司令の夫となる事を望む者は多い」

 重々しく告げるキールに、老人達も渋い表情で頷いた。シイを孫のように愛する彼らだからこそ、純粋な好意以外で求婚する輩が忌々しいのだろう。

「先にも言った様に、本人の意思が最も重要だ」

「左様。シイちゃんが望めば、我々はそれを祝福するだけだからね」

「……私もです。シイが真に愛する男と添い遂げる事を望めば…………よ、喜ん……喜んで……」

 唇を噛みしめながら、ゲンドウは言葉を絞りだそうとするが、最後まで言う事は叶わなかった。小刻みに震える手が、彼の心中を雄弁に語る。

 彼の脳裏には若い男が、シイを連れ去っていく光景が浮かんでいるのだろう。

「分かるぞ碇君。男親と言うのはそう言うものだ」

「ああ。私も娘が結婚したいと言った時は、相手の男を殺そうと心底思った」

「……イサオの気持ちが理解出来たのでは無いか?」

 キールの言葉にゲンドウは素直に頷く。想像だけでもこれだけ堪えたのだ。イサオが自分に敵意を抱いてもおかしくは無いだろう。

 普段とは違い、この時の会議室は奇妙な一体感に満ちていた。

 

「話を戻すぞ。そのリストに乗っているのは全て、我らに仲介を頼んできた連中だ。各国の政府や機関と繋がりのある我々を通した方が、直接申し込むよりは勝算が高いと踏んだのだろう」

「君とユイが一筋縄ではいかない事は知れ渡っているからな」

「そして、十六才の少女に公に求婚するのは、世間の目が厳しいのも事実だ。シイの容姿を鑑みれば、政略結婚目当てか、少々危ない嗜好があると公言するも同意だからね」

 ゲンドウ達の元に結婚の申し出が無かったのは、彼らの言うとおりなのだろう。知り合いを通して対象と接触するのは、ある意味で常套手段なのだから。

「……状況は理解しました。対応が難しい事も」

「うむ。例え権力目当てだとしても、他人が勝手に断るのは筋違いだ。それに心からシイを愛している者がいれば、その気持ちを踏みにじる事になる」

「だがシイちゃんに全てを委ねるのは、相当な負担を強いてしまうだろう」

「人の思いを断る。あの子には少々堪えると思える」

「そこでまずは父親である君と、今後の対応も含めて話をする為に呼び出したのだ」

 大分遠回りをしたが、ゲンドウは何故自分が呼び出されたのかを理解した。

「改めて問おう。どう対応すべきだと考える?」

「……シイの意思が最優先、それは変わりません。ですがシイはまだ恋も知らない子供……恐らくこの話をしても答えを出せないでしょう」

 頷いて同意する老人達に、ゲンドウは言葉を続ける。

「なのでまず、シイが結婚をどう思っているのかを聞いてみます。そこでまだ興味が無いと答えれば、結婚の意思無しと判断し、来ている縁談は断っても構わないでしょう」

「……それが妥当か」

「シイがきちんと恋を理解出来る日が来るまで……その時までは」

 遠い目をしながら寂しそうに告げるゲンドウに、老人達からの反対は無かった。

 

 

「では、君からの報告を待って対応をしよう」

「……お手間をとらせます」

「君が気にする必要は無い。全てはシイちゃんの、ひいてはゼーゲンの為だからな」

 ぷいっと顔を背ける男に他の面々は苦笑する。

「それにしても、シイちゃんが結婚する日が来るのは想像出来ないな」

「結婚……出来るのか?」

「相手には困らないだろう。だが……」

 彼らの脳裏には愛くるしいシイの姿が浮かぶ。それでも誰一人として、シイのウエディングドレス姿を想像する事は出来なかった。

「これは……少々不味いのでは無いか?」

「跡継ぎが無ければ、碇家も困ると思うが」

「……その心配は不要だろう。なあ、碇」

 ニヤリと笑うキールにゲンドウは答えない。他の面々は何の事かと暫し沈黙し、同時にある答えへと辿り着いて驚きを露わにする。

「なっ、ま、まさか……」

「それはつまり、そう言う事なのか?」

「…………」

「碇君。どうなんだ?」

「正直に答えたまえ。ここでの偽証は死罪に値するぞ」

「…………」

「事は碇家だけに留まらない」

「左様。場合によってはゼーゲンに、世界にも影響を与えると知り給え」

「…………」

 口々に質問をぶつける老人達に、ゲンドウは黙秘で対応する。そんな光景を見守りながら、キールは満足げに微笑みながら頷くのだった。

「……祝福されし未来。良い、全てはこれで良い」

 

 

~シイの答え~

 

 その夜、ゲンドウは自宅でユイに事のあらましを説明した。夕食の支度をしていたユイは、驚きつつも相変わらずの面々に苦笑を漏らす。

「あらあら、そんな事が?」

「……ああ」

「確かにシイもそんな歳ですものね。浮いた話の一つや二つ、あってもおかしくありませんわ」

「君もそうだったのか?」

「うふふ、どうだったかしら」

 ゲンドウの問いかけをさらりと流し、ユイはクスリと微笑んだ。

「……ところでシイとレイはどうした?」

「お友達と期末テストに向けての勉強ですわ。そろそろ戻ってくる頃ですけど……」

「ただいま~」

「……ただいま戻りました」

 ユイが答えを言い切る前に、玄関からシイとレイの声が聞こえてくる。図ったようなタイミングの良さに、苦笑し合う二人の元へ制服姿の娘達が姿を見せた。

「……お帰り」

「二人ともお帰りなさい。遅くまで頑張ってるわね」

「うん、最後の追い込みだよ」

「……旅行が掛かっているので」

「ご飯も直ぐ出来るから、手を洗ってから着替えていらっしゃい」

 二人は返事をすると並んでリビングを出て行く。忙しい日々を過ごしてきたゲンドウとユイにとって、こうした何気ない日常が何とも嬉しく思えた。

 

 久しぶりにユイが腕を奮った夕食に舌鼓を打ちながら、シイ達は家族の団らんを楽しむ。

「そう、夏休みにみんなで旅行へ行く計画を立てているのね」

「うん。マユミちゃんとマナも一緒なの」

「……現在海か山かで意見が分かれています」

「そうか……」

 大変な仕事をこなし、辛い経験もした娘達がごく普通の子供として日々を満喫している事に、ゲンドウは安堵した様に頷いた。

「でも赤点を取っちゃうと夏休みはずっと補習だから」

「……万全を期して毎日勉強会を開いています」

「うふふ、頑張ってね」

「良い結果を期待する」

 頼もしい娘達の姿に、ゲンドウとユイは優しい微笑みを浮かべた。

 その後、学校での出来事などたわいない雑談に興じつつ、ゲンドウは頃合いを見計らってあの話題をシイに振ってみる。

「……ところでシイ。お前は結婚について考えた事はあるか?」

「!? ごふっ、ごふっ、ケホケホ」

「だ、大丈夫レイさん?」

「……え、ええ。少し気管に入っただけ」

「はぁ。あなた、いくら何でも急すぎますわ」

 本人はさり気なく尋ねたつもりなのだろうが、如何せん話題転換が急すぎた。ユイのジト目に反省しつつ、ゲンドウは改めて問いかける。

「大した意味は無い。ただお前も十六才になり、結婚できる年齢になったからな」

「そうなの?」

「ええ。ただ出来る様になったからと言って、しなくてはいけないと言う訳では無いわ」

「ん~考えた事も無かったな~」

 シイの答えはゲンドウ達の予想通りだった。既に心に決めた相手が居たり、許嫁でも居るのなら話は別だが、この歳で結婚を意識する事はほとんど無いのだから。

「そうか……ならば良い」

「……司令。まさか」

「心配するな。シイにその気が無い以上、何も起こりはしない」

 言葉の裏に潜む意図を察したのか、不安げにレイはゲンドウを見つめる。だがゲンドウは小さく首を横に振り、レイの不安を一蹴した。

「?? ねえお母さん。二人は何を言ってるの?」

「うふふ、シイも少しずつ大人の女性にならないとね、ってお話よ」

「むぅ~私だってちょっとは大っきくなってるもん」

「身体じゃ無くて心の方よ。大丈夫、ちゃんと理解出来る時が来るか…………ん゛」

 優しくシイの頭を撫でていたユイだが、突然口元を抑えながら立ち上がって台所へ向かい、水を流しながら嘔吐した。

 

「お、お母さん!?」

「ユイさん!」

 苦しそうな呼吸を繰り返しながら、力なく流し台に身体を預けるユイに、シイ達は椅子を倒して立ち上がると、大慌てで駆け寄った。   

 何時も冷静で凜々しく優しいユイが、初めて見せる弱々しい姿。何か悪い病気では無いかと、シイとレイは気が気では無い。

「はぁ、はぁ、大丈夫よ……心配しないで」

「嘘! お母さん顔が真っ青もん」

「……直ぐに救急車を呼びます。……いえ、レリエルを呼び出して……」

「その必要は無い」

 混乱する娘達に、落ち着いた様子でゲンドウが声をかける。

「だって、だってお母さん……」

「……ユイ」

「ええ……もう話しても平気だと思いますわ」

「二人とも落ち着いて聞け。ユイのそれは病気では無い。……悪阻だ」

 ゲンドウの言葉にレイはああ、と頷き、シイは涙目で首を傾げるのだった。

 

 

 ユイが落ち着くのを待って、ゲンドウは娘達に説明をする。

「……今、ユイの身体には新たな命が宿っている」

「え? それって……」

「……妊娠しているのよ」

「お母さんに赤ちゃんが……」

 突然の告白に頭がついて行かず、シイは必死で理解しようと何度も言葉を反芻する。ミサトの時とはまた違い、不思議と心が落ち着いてくれなかった。

「まだ初期の段階と言う事もあり、安定するまではあえて話していなかった」

「三ヶ月を超えたら、って考えていたの。黙っていてごめんなさい」

「……気にしないで下さい。私は知っていたので」

「え?」

「……アルミサエルが教えてくれたの。とても嬉しそうだったわ」

 彼女にとって新たな命の誕生は尊ぶべきもの。恐らくはユイの妊娠に気づき、喜々としてレイにその事実を伝えたのだろう。

「むぅ~私だけ知らなかった」

「……意地悪した訳では無いわ。それは分かってあげて」

 頬を膨らませて不満を表すシイを、レイが優しく窘める。安定するまでシイに伝えなかったのは、ゲンドウ達の配慮なのだから。

「うん……我が儘言ってごめんなさい」

「ありがとう、シイ」

「……今後はどうしますか?」

「当面はこれまで通りだ。影響が出始めたら、産休に入って貰う」

「貴方達にも迷惑を掛けると思うけど……」

「ううん、そんなの全然迷惑じゃ無いよ。私に出来る事なら何でもやるから」

「……任せて下さい」

 力強く胸を叩く娘達に、ゲンドウとユイは嬉しそうに微笑むのだった。

 

 

 色々あった夕食が終わり、シイはレイと共に食器洗いをする。家族が増えると言う幸福に、鼻歌でも歌い出しそうな上機嫌で、手際よく作業を進めていく。

「赤ちゃんか~。楽しみだね」

「……シイさんは弟と妹、どっちが良いの?」

「ん~やっぱり弟かな」

「……何か理由があるの?」

「あのね、お姉ちゃんって呼んで欲しいから、弟が良いな~って」

 成る程と頷いたレイだったが、んっと眉をひそめて手を止める。弟にせよ妹にせよ、シイが姉なのは変わらないだろうと気づいたからだ。

「ふんふふ~ん……シイお姉ちゃん……えへへ」

(……言わぬが花ね)

 幸せそうなシイの横顔を見て、レイは突っ込みを放棄した。わざわざ水を差す必要も無いだろう。どちらにしても新たな家族をシイは喜んで迎えるだろうし、その望みは叶うのだから。

 

 建築中の碇家新居も、新たな家族の誕生までには完成するだろう。ゲンドウとユイ、シイとレイにシイスターズ、そして赤ん坊。賑やかな生活はもう直ぐそこまで近づいていた。

 

 




実に久しぶりの日常編、リハビリしつつ再開です。

以前にもチラッと話が出ていましたが、碇家に子供が増えます。もうオチが読めている方が多数だと思いますが、誕生の時まで生暖かく見守って下さい。


次回もまたお付き合い頂ければ幸いです。


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