ONEPIECE世界を過去キャラと満喫   作:一匹犬

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42話「VS四皇カイドウ一味・二本目〜鬼、三人〜(前編)」

〜グランドライン・楽園・サイレントヒル〜

 

 

 

〜ギンside〜

 

 

 

二、三週間前ぐらいにおれらを騒がせたクロ騒動はやっと落ち着いてきた。

……クロの奴も色々複雑だが強くなる道を見つけやがったのは確かだ。ドン……アニキはけっこう前から信じられねぇ程の勢いで強くなってるし他の奴らも同様だ。おれだけがまだ……

最近じゃベラミーの視線がなんか空々しいし……いや、言いてぇ事は嫌でも伝わってくる。

 

『先輩のくせに弱い』

 

……だ。自分より先に訓練してるくせに自分に抜かれてる。たいしたことないじゃないか……って思われてるだろうな。

……お嬢の特訓は問題なくついてこれてる……けど、なんかもやもやしてスッキリしねぇ……一体なんなんだこりゃ……どうすりゃ強くなれる?

 

「…………」

 

手元にある禁断のお宝……悪魔の実をじっと見つめる。

これを見た時、声が聞こえた気がする。ただお嬢達には聞こえなかったらしく幻聴だったのかもしれねぇ。それに容易に悪魔の実の力に頼るってのはなんか違うって気がするんだ。……けど、なんだろう……こっちが嫌ってもいつの間にか目を離せない引力っつーか魔力てのを感じる……どうする? 本能に従って食うか食わないか……

と、その時!

 

「! この気配は……」

 

お嬢が何かに気づき険しい表情になる。

 

「こりゃ大物……気の質からしてカイドウの手下の修羅ってガキか。」

 

! うぅっ!? あ、あの恐ろしいガキかよ…………あん時何もできなかった……まさかもうおれなんて狙わねぇよな?

 

「ギン、お前が何考えてるか分かるよ。お前は自分が思ってるより確実に強くなってる。けど、あのガキにはお前達では勝てねぇ。それ程の化け物だからなあのガキは。」

 

……ホントに強くなってんのかなおれは。てかだいたいなんであのおっそろしいガキはおれなんか……

 

「てな訳で、今あいつと戦えるのはここでは俺ぐらい……」

 

ドガァ!

 

突如何かが破壊される轟音が響く。

 

「やっほ〜 お姉ちゃんにギンの兄ちゃん来たよ〜」

 

! うぅっ! こ、こいつは修羅! アジトの壁を破壊して乗り込んできやがった……

 

「建物破壊して来るとはお行儀が悪いな。……下がれお前ら。こいつは俺が…………!? この強烈な覇気は……」

 

「ここかァ……? アマクサ・シオリって小娘のアジトはァ……」

 

修羅の後ろからのっそりとやって来た男……!? 2mほどの長身、ポマードくせぇ短髪をオールバックにした4〜50くらいのオッサンだが……異様に発達したアゴ、黒のダークスーツを着こなしてやがるが、体がいかつすぎてはち切れそうだ。首からは赤いタオルだかマフラーを提げてやがるが……

 

「えっ!? ちょっ! イ○キかよ!? マジか!」

 

男をじっくり見たお嬢がいきなり興奮しだした。

 

「あァ? 何言ってる……ま、いいや……おれがカイドウだ。アマクサ・シオリィ……ケンカ売りに来たぜェ?」

 

「!? お前が四皇のカイドウだぁ!? なんで現実世界の人間が…………! いや違うのか。」

 

「あぁん? さっきから何独り言ほざいてやがる……せっかくおれ様が来てやったってのによォ〜」

 

ガラ悪いな……この前の変な口調の女……パンドラ?程じゃねぇけど。

 

「ま、来た目的は分かる。この前の手下共のリベンジだろ?」

 

リベンジってかお嬢以外は〆られちまったんだが……

 

「リベンジぃ? んなモンにゃ興味はねぇよ。第一この世は弱肉強食。強ェヤツは生き、弱ェヤツは死ぬ。ただそれだけだからなァ。」

 

恐ろしい笑みを浮かべる男。ぐ……これが『四皇』か……な、なんなんだ見ただけで全身が震えやがる! ホントに同じ人間か!?

 

「何CCOみたいな事言ってんだ……で、やるのか?」

 

それをあっさり受け流すお嬢……流石世界最強の海賊と謳われた白ひげを圧倒しただけあるぜ……

 

「ね〜? お兄ちゃ〜ん!」

 

「やりたくなけりゃ構わねェぜ? 弱い者いじめは趣味じゃねェしな。」

 

「自分より強い奴相手でも弱い者いじめって言うとは……笑わせてくれるなおっさん。」

 

お嬢も口を三日月の様に吊り上げる。えーと、アレだなお伽話によく出る魔女みたいだ。

 

「ガハハハハッ!! 可愛げのねェ野郎だ。ま……いい加減口ゲンカは止めるかァ……」

 

!? な、なんだ? 部屋の温度が2、3度は下がったかの様な寒気……

 

「ね〜兄ちゃん〜聞こえてる〜?」

 

!? うわぁっ!? いきなり目の前にっ!

 

「修羅達もやろ〜よ! なんか今日はすっごく楽しめる気がするんだぁ〜♪」

 

うぅ……くそっ! こっちは御免だよ! ……!?

 

急に全身に寒気が疾り慌てて後ろに飛ぶ。

 

ズガガガッ!

 

目の前の地面が弾けた。……修羅の拳が地面を掠っただけに見えたんだが……拳が掠っただけで自然破壊とは……

 

「今日もいっぱい遊ぼうねー!」

 

修羅の全身から何やらオーラっぽいのが噴き出しやがった。うぅ……ちょっとは強くなったから分かる……ありゃあまともな人間が纏えるもんじゃねぇ……

 

「お前ら……それ以上アジトを荒らすなよ……締めんぞ?」

 

お嬢がイッタ目で呟く。

 

「けっ……言われるまでもねェよ。ここじゃおれの能力上狭すぎるからなァ……」

 

 

「おーカイドウのおっちゃんもやる気マンマンだね! 修羅も……あっ! 来た来た来た〜」

 

!! いきなり修羅ってガキの髪が逆立ち、瞳から黒目が消え全身から禍々しいオーラが噴出した。

 

「……うぬが生きる道を示せよ。それができなければ死、あるのみ。」

 

いきなり口調が変わりやがった 何が起きたんだ!? つーか、これはヤバすぎるだろ! お嬢はこんなのと戦ってたのか!?

 

「……灼熱波動拳。」

 

こっちの気持ちを整理する前に修羅が手から火の玉を撃ってきた!

 

「う、うおおっ!?」

 

とっさに避けるが火の玉がぶつかった所はドロドロに溶けてる……どうなってんだアレ……

 

「さぁ、早く本性を見せぬと……逝ってしまうぞ?」

 

修羅が片足をあげて……そのまま突っ込んできた!? どーなってんだ? ホバー移動かよ!

 

「……滅っせい。」

 

!? ヤツの姿が消え……

 

 

 

 

 

 

 

 

……? な、なんだ? 体中が痛ぇ……何が起きたってんだ?

 

『ハハ……ハハハハ……』

 

? なんだ? 笑い声?

 

『ハハハハハハハハハッ!! 無様すぎるぜオメェさん〜』

 

人を虚仮にしつくした嘲笑が耳に響く……誰がしゃべって……

 

『『もののけ』の力を借りたガキ相手に良いようにされやがって……気に入らねぇなぁ……』

 

う、うるせぇ……あんな化け物相手にどうしろってんだよ!

 

『テメェは『あの女』以外で唯一俺の存在を感じとった……いわば見込みがちっとはあるってこった。つまり……世界最強になれる可能性があるって事よ。』

 

せ、世界最強ぉ!? んなめちゃくちゃな……てかさっきから一体誰が……

 

『確かに今すぐ『ヤツら』を抜くのは無理だが……俺は宇宙が宇宙の果てまで進むスピードで強くなる! 完成しちまえば……無敵だ。』

 

……無敵…………最強…………

 

『さぁ、喰らえ! 誰にも負けたくないんだろ!?』

 

そ、そうだ……おれは……まだ……暴れきってねぇ!

 

! ガブリ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜シオリside〜

 

 

 

俺とカイドウが睨み合いをしてる間にギンが修羅に一撃でのされてしまった。

ピクリともしないギンに修羅がゆっくりと歩みよってくる。ん?ギンが懐から出したのは……悪魔の実!?

 

「こ、このガキ! トドメを刺す気か!? させねぇぞ!」

 

ギンをかばう様にクリークが修羅の前に立ちはだかる。

 

「…………」

 

修羅がクリークに一瞥をくれた後……消えた!?

 

「なっ!? い、一体……」

 

「! 上から来るぞ! 気をつけろぉ!」

 

豪鬼が片腕を振り上げながら落下してきた。

 

「!? げっ!?」

 

アカン! いくらクリークでもあの技を喰らうと一撃KOは免れん。

 

「禊「おぉっと……」!」

 

!? 修羅……いや、豪鬼の手刀を誰かが片手で受け止めた。

 

「ほう……凄まじい怪力よのう……」

 

豪鬼の手首辺りをわしづかみしているその腕には筋肉が隆起し、血管もブチ切れんばかりに浮き出ている。

 

「ケッ……思ったよりとんでもねぇ手刀じゃねぇか……全く……泣かせてくれるなぁ……」

 

「えっ!? ま、まさかギン…………って誰だお前!?」

 

クリークが助けてくれたであろうギンを見て仰天する。

 

「クスクスクス……」

 

! ん? この火山が噴火する前の様な静かな笑いは……

 

「なんていうか……とても清々しいぃ気分だ……エフッ……」

 

丸太みたいにぶっとい首を震わせ静かに呟く。

なんだ!? 体つき……いや顔つきまで全てがさっきまでと全然違う。背は2mくらいまで伸びてるし全身の筋肉が膨張し浅黒く、髪の毛までヤマンバみたいに伸びてる……

 

「泣かせてくれる……とはな。その本性、まるでこの世の傲慢全てを背負ったかのごとし。」

 

「ハハハハハハハハハッ! 人の身を捨てなきゃ強くなれねぇ様な雑魚に言われたくねぇぜ! 」

 

「……まだ強さの本質を見極めておらぬ様だな。だが、我が感じていた予感がうぬから伝わってくるぞ……ヌハハッ! 血が騒ぎよるわ……」

 

豪鬼が口角を上げ笑う。

 

「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!」

 

豪鬼の言葉を聞いたギンがいきなり大笑いを上げた。

 

「……フゥ…………なかなか笑わせてくれるなぁテメェ。ところでよぉ……いつまで強者ヅラしてんだぁ? 調子乗ってると……喰っちまうぜ?」

 

白目を向き口腔を吊り上げるギン。……なんか性格が……一体ギンに何が起きてんだ?……てか、この口調や外見ってまさか……

 

「ヌハハ……能書きは良い。始めようではないか。」

 

豪鬼も改めて禍々しい闘気……殺意の波動を解放。それだけで皆が立ちすくむ。

 

「当然だが以前とは比べもんにならねェな……」

 

平然としてるのはシリュウくらいか。

 

「クックックックッ! いいねぇその殺気はよぉ!」

 

ギンもやや前傾姿勢になり両腕を頭より少し上の位置まで上げる。熊の威嚇ポーズに少し似てるか。

 

「こりゃ驚いた……なかなかの覇気じゃねェか……たまんねェな。小娘……まずは観戦しねェか?」

 

「構わねぇぜ。」

 

四皇が興味を惹かれるレベルまでになったのか……ま、断る理由はないので同意する。

……しっかし二人の間には筆舌しがたい禍々しいオーラが渦巻いてる。二人の間の空間が歪んで見えるのは……気のせいじゃないんだろうな……

 

 

 

「!」

 

豪鬼の手から火の玉……灼熱波動拳が無数に飛び出してきた。

 

「ケッ! しゃらくせぇ!」

 

ギンが片腕を激しく一閃した。すると台風並の風圧が発生。火の玉の群れを掻き消し……

 

「竜巻斬空脚!」

 

たと思ったら豪鬼が間髪入れずにギンに向け片足を45度の高さまで上げながら猛回転しながら接近してきた。なんか電気帯びてんだけど。

 

「……刃物と化した回転旋風脚か……おもしれぇ!」

 

ギンまで後1mの所でギンが豪鬼と全く同じ回転をし激突した。

 

「「ッ!!」」

 

両者が弾け飛ばされる。

 

「ヌハハッ! なんという格闘センス……我にカウンターを合わせるとはな。」

 

「少し痺れちまったが……こんなモンだろ。さ、どんどん来いよ。この俺を楽しませろ。」

 

「良かろう。」

 

豪鬼から立ちのぼるオーラがより濃くなる。あれは……そんじょそこらの武装色の覇気じゃ通用しねぇな。

 

「なんだ……けっこうなプレッシャーじゃねぇか。……たまんねぇなぁ〜」

 

肉食獣みたいな笑みを浮かべるギン。嬉しくてしょうがないって感じだな。

 

「……」

 

豪鬼が右腕を天高く掲げた。! あの体勢はゲームでエアーズロックを破壊した……

 

「金剛國裂斬!」

 

天変地異をも引き起こす必殺の一撃が大地を叩く。すると……

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ!!!

 

サイレントヒル全域を激しい揺れが襲う。俺に放った時よりタメがあったからか俺の時よりやばい!

 

「おいおい地震まで起こせんのかよ……」

 

シリュウ達も突然の地震に戸惑ってんな。

 

「…………」

 

不意にギンが右腕を天に向け掲げる。豪鬼と同じ構えだ。……ってすげぇ力んでるな。腕中に血管が浮き出てるし。

 

「邪ッ! チェリアアァッッ!!!」

 

独特な裂帛の雄叫びを挙げ、丸太みたいに膨張した右腕を地面に振り下ろした。

 

ズガガガガガガガッッ!!

 

とても人間の体から出た音とは思えない轟音が発生した。それだけでなく……

 

「ゆ、揺れが止まった……?」

 

「地震、火事、雷、津波……災害は数多くあるが……そんなものなど俺の前には在って無きがごとし! 俺を殺したけりゃ……地球でも破壊するんだなぁ?」

 

ニタァ〜〜っとすごい怖い笑顔を浮かべ轟鬼に言い放つギン。

 

「ほ、ホントにギンが地震を……?」

 

クリーク達が呆然と呟く。ま、気持ちは分かる。

 

「真偽の程はともかく……『自分が地震を止めた』と確信するほどの自分に対する絶対的自信か……ガハハハハッ! おもしれェ!」

 

カイドウが素直にギンを賞賛する。スキあらばケンカ突っかけかねんな。

 

その後も二人が常人の理解の範疇の及ばない戦いを繰り広げ続ける。間違いなく二人は……七武海……いや、三大将の領域さえ遥かに凌駕してる。

 

「思ったより長引いたな……あんま長々すんのも俺の流儀じゃねぇ……次で締めようや。」

 

ギンが血まみれになりながらも余裕の表情を浮かべながら提案する。

 

「良かろう。それも一興なり……」

 

豪鬼も血まみれながら歯を剥き出して笑みを浮かべる。体は少女だから本家の怖さには程遠いが。

 

「「…………」」

 

両者が歩み寄り間合いが1mも無くなった。

 

「ヒィ……なんて近ぇ……心臓に悪すぎる……」

 

クリークやアーロン達が血の気が引く程緊張してるのが伝わってくる。……確かにお互いが必殺の間合いだな。

 

「……」

 

豪鬼が天に掲げた右手におっそろしい程のエネルギーが集う。辺り一帯の大気がそれに呼応するかの様に暴風雨を発生させる。それに対し……

 

「今宵……よもやこれを披露できるとは思わなかった……喜べ! 貴様の強さ、認めてやろう!」

 

超上から目線のセリフを吐き捨て、服を脱ぎ捨てるギン。

 

「!? うわぁっ!? ギンの背中がっ…………鬼!?」

 

ギンのたくましすぎる背中に浮かんだのは鬼の貌。極限にまで発達した筋肉が作り出した故の現象だ。さらにギンが両腕を天に掲げると……

 

「な、泣いてる?」

 

筋肉が移動し、鬼が泣いてる様な形に変貌した。

 

「受けろ!」

 

圧倒的な殺意とエネルギーを纏った右腕での正拳突きが放たれた。

 

「我が一撃……受けてみるがよい……天覇涛砕斬ッ!!!」

 

豪鬼もエネルギーの塊と化した手刀を振り下ろした。溜めがある分俺のカラミティエンド(7割)と相打ちした時以上の破壊力だなありゃ……

 

それはともかく、二つの超エネルギーがぶつかり合う。すると……

 

「「「!!??」」」

 

豪鬼の放った手刀の衝撃波がギンの背に見えていた海を割り、ギンの放った正拳突きの衝撃波が豪鬼の背にあったアジト近くの小山を粉砕した。更に二人がいた辺りに竜巻が発生し二人の姿を隠してしまった。……ん? この現象ってなんかで……

 

「ぐぬっ!?」

 

二人がぶつかった一瞬後、豪鬼が竜巻から弾き出され、数十m宙を舞い崩壊した小山にぶつかり埋まった。

 

「ぐおっ!?」

 

ギンもまた弾き出され島の外れまで吹っ飛び海中に落ちた。

 

「ギ、ギーン!」

 

クリークが血相変えて海岸沿いまで駆ける。一応アーロンも向かわせた。

 

少しの間があり、小山が崩れ、中から豪鬼が現れた。

 

「……あ〜あ、疲れたぁ〜やっぱり通常モードじゃこんなものかな〜?」

 

通常モード? まだ余力を残してんのか? とにかくこの勝負、ギンは負け……って能力者なんだから早く助けねぇと!

 

「アーロン! 早くギンを助けるんだ!」

 

「ウッス! ……ん? なんだアレ?」

 

アーロンが見た方向の海に何やら波が発生した様だ。

 

「…………げっ!? ひ、人!?」

 

人……? ギンか!?

 

それはダイナミックなバタフライを披露し徐々に……いや、凄まじいスピードでこっちに迫ってきた。マグロより早いな……

 

「あ、あいつは……ギン!?」

 

わざわざ疲れるバタフライで泳いできたのはギンだった。……あれ? 悪魔の実はカナヅチになるんじゃ……

 

そうこうしてる間にギンが上陸。

 

「よく泳げたな……どうなってんだ?」

 

「ハハハハハハハッ!! この程度、俺にとっては障害でもなんでもない! 海に落ちて2.04秒で克服したわ!!」

 

…………能力者涙目な事すんなよ。どんだけ規格外なんだこいつは。豪鬼とのぶつかり合いを見ても俺に匹敵してんな……ま、でも2秒はあたふたしたのか。見たかったな。

 

「!? ……チッ時間切れか……」

 

ギンが何やら呟くと豪快にぶっ倒れた。豪鬼も修羅に戻っており能力者としてのギンVS豪鬼は引き分け……って事だな。とは言えギンVS修羅ではまだ途方もない差があるが。

 

「さ〜て、次はおれ達かァ? おもしれェケンカになるといいなァ……」

 

カイドウが物騒な殺気を撒き散らしながらにじり寄ってきた。さて……気合い入れるか!

 

 

 

 


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