ONEPIECE世界を過去キャラと満喫   作:一匹犬

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39話「魚人島探訪その4・覚醒」

〜???side〜

 

 

 

長い間好き勝手やってきて、こないだついにそのツケが来ちまった。それが……いや、理由はそれだけじゃねぇがおれの冒険はここまでと決めた。……もちろん未練がないワケじゃねぇが……ま、後は若ェ奴らにやらせるか。

おれが見つけた自慢の一品の『アレ』……見つける事が出来た奴は威張っていいぞ。おれが許す!

 

……で色々あっておっ死んで、目の前が真っ暗になっちまったんだが………………

 

 

 

 

………………

…………

……

 

「……? あれ?」

 

なんだ? 急に眠気が醒めちまった。てーかこの半裸の野郎共は誰だよ?

 

「戸惑っている様だな。だが我々の手にかかれば物語の人物に干渉する事など造作もない。」

 

あん? なんだって?

 

「お前は『ONE-PIECE』という物語の登場人物なのだ。例え最重要人物であろうが我々の前では同じ事。」

 

なんだぁ? なんでこいつらがワンピースの事知ってんだよ。ってそれよりおれは死んだはずだが……ここはあの世ってトコか?

 

「お前は死した為この物語から退場している……が、これからお前には一仕事してもらう。」

 

一仕事? めんどくせェのは嫌だ……てかそもそも……

 

「このおれに指図するなよテメェら。泣かすぞ?」

 

「もう一度元の世界に帰りたくないか?」

 

! …………

 

「もちろんそのままの姿では戻れぬが望みとあらばありとあらゆる力を持った新たな人間となって生まれる事も「黙れタコ」!?」

 

「おれは十分満足して生ききった。未練なんざカケラもねェな。」

 

「……そうか。悪かったな。ではこの話はなかった事にしよう。」

 

おれが答えると半裸バカ共の姿が掻き消えやがった。…………

 

 

 

 

 

…………

……

 

「…………寝れねェ。……ったく、気分転換にしばらくほっつき歩いてやるか。」

 

んで、しばらく歩くが……真っ白でなんもねぇんでやんの。退屈すぎるだろ!

その後、げんなりしながら歩いてたらまたあの半裸共を見つけた…………よっく見ると誰かと話してるな。

…………聞こえた内容は……転生ね〜 やれやれまるで神様みてェだな。

ヒマなんでとりあえず半裸共と人間達のやり取りをハナクソほじりながら眺めておよそ■■■人目の時、一人の男の順番が来たんだが……なんつーか危なっかしい奴だな。ん? 男の声がちょいと聞こえてくるな。

 

『これが一番の目的なんだけど絶対的なスカウト能力。あ、主人公一味は対象外で。』

 

「…………「おい、半裸。」」

 

「……お前か。どうした?」

 

「おれがこいつを助けてやるよ。見てて危なっかしいったらないしよ。」

 

「! そうか。……そうだな、ならばお前の魂をこやつの体に移そうか。」

 

「魂を? 大丈夫なのかよ?」

 

「メイン人格はこやつだから問題ない。お前が乗っ取ろうとしない限りは。だがお前にその気はなかろう?」

 

「まぁな。」

 

「では、やるぞ。」

 

「おーい、どーした神様?」

 

甘ちゃんがなんかしゃべってるがおれは急に眠くな……ZZZ…………

…………

……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「言い間違えた! 実は38%しか出しておらんかった! こっから本番じゃ!!」

 

ガァァァン!

 

な、なんだァ!? めっちゃいってェ!?

 

「てっうおおおっガープぅ!?」

 

いきなり目の前に現れんな心臓に悪ぃ! …………ん? なーんか老けたツラしてやがるが……なんで?

 

「!? な、なんじゃこの気配は……! こりゃまさか!?」

 

「起きぬけにキツイの一発くれやがって……良い度胸してんじゃねーか!『拳骨バカ一代』!」

 

「!そのワケ分からんあだ名を知ってるお前さんは……やっぱり……」

 

 

 

 

 

 

 

 

「昔っからテメェはそうだったんだ! いつも肝心な時にいきなり寝たりして良いシーンを台なしにしやがって!」

 

大事な場面で寝るなんて空気読まないにも程があるだろ!

 

「テメェこそ何度も副船長に尻拭いさせてんじゃねェ! 男なら……自分でケジメつけんかあ!」

 

うるせーな。レイリーはなんでもありなんだからいいんだよ!

 

……その後も何時間か殴り合ったがやっぱあんま効かなかったな。全盛期のコイツならおれがノックダウンしかねんのに……なんか……さびしーなぁ〜

 

この後、ついでなんで地震バカに会いに行く事にする。……しっかし、この姿見たら笑われそーだな……憂鬱だぜ。

 

更にその後エドが息子の為に海軍のアジトに喧嘩仕掛けるってんでおれもついでに乗り込む事にした。しかしシロウ……いや、シオリ……自分の記憶とおれの記憶が同一化してるとはいえおれに気付かんとは……マイペースなやつだ!

……で、現在。

 

 

 

 

 

 

 

「……ま、まさかオメェとは……長生きするもんだ……」

 

エドの野郎度肝抜かれてんな。こんなにあからさまに表に出る事なかったししゃあねぇか。

ま、今はそれより……シオリだ。こいつにいい加減自分の体に慣れてもらわねーとなぁ。

 

「悪ぃが、シオリのために踏み台になってもらうぜ?」

 

「……グララララ! 望む所だ! 行くぞ!」

 

エドが薙刀振り回して突っ込んできやがる。……これはフェイントで本命は……

薙刀を避け、視線を前に向けると白ひげがいない……! 後ろか!?

 

ドガァァ!

 

おれの背後に現れたやつの繰り出したパンチがおれがいた所を破壊する。

 

「! いねェ!?」

 

おれの姿を見失うエド。そのままやつに向かい上から強襲しパンチをお見舞いする。

 

「ぐぉっ!? なんてェ破壊力……元来のオメェとシオリの力が合わさったってのか!? ……それに……やっぱとんでもねェ見聞色の覇気だなぁオイ。全く気配が掴めなかったのは何十年振りだぜ……」

 

「それもテメェが言った通りシオリとの力が合体したからだな。ま、元々逃げ回るのは得意だがよ。」

 

しかし……こりゃ思わぬ(嬉しい)誤算ってやつか? 体の強さはあんま変わんねェと予想したんだが足し算式に強くなるたぁ……シオリも制御するのに手間取るだろーなぁ。

 

「とんでもねェ強敵だが……おれぁこういうのを待ってたぜ! 全盛期ん時はお前と全力で闘えなかったからよ!」

 

うぉっエドの野郎の覇気もすげェ上がったな! こいつぁいいや!

 

 

 

「やはり……とんでもない魂ですねぇ〜」

 

「お前がそこまで言うなんてな。過去最強ってか?」

 

「強さは……どうでしょうか〜 でも捕え所のない、雲みたいな魂です〜」

 

「さよか。……なんやウチも疼いてきおったな。そろそろ行くわ。」

 

「そうですね〜でしたらそろそろ白ひげさんに休んでもらいます〜」

 

あの三人……それぞれがバケモンだが……今のシオリなら負けてねェな。……ん? エドの体が透けてきやがった。

 

「『今回』はおれの出番はここまでみたいだな。……まぁそのうちまた呼ばれちまうだろうが……とりあえず……あばよ!」

 

「おう……多分次会う時こいつは見違えてるだろうぜ。」

 

「グラララ……」

 

エドの体が光の粒子となって消えちまった。……やれやれ。

さて、そろそろ主導権をシオリに渡すか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜シオリside〜

 

 

 

……ん? 俺は……さっきまでの光景は……まさか海賊お「獅子歌歌!」

 

!? いてぇ! く、首が……なんだぁ!? ……目の前には刀を抜いたリューマがいた。……首にリューマの剣撃が命中したのかよ。てかこの技って確かゾロのじゃなかったか!?

 

「なんでこの技が使える? 剣豪リューマ……」

 

「あぁ? 何訳分からねー事言ってやがる。こりゃオレが編み出した技だよ。というか堅ぇなテメェ……ドラゴンより堅いってどういう事だよ……」

 

流石のリューマもげんなりしてるな。

 

「こりゃ間合いに近づくのはヤベェな……」

 

? リューマのあの構えは……ゾロの!

 

「八万四千煩悩鳳!!」

 

!? けっこう強烈な衝撃が全身を襲う。こ、これは……やっぱりゾロの百八煩悩鳳……三刀じゃなくて一刀流で使えるってどうなってんの? つか八万ってめちゃくちゃな数字だな。

 

「うげっこれを喰らってかすり傷かよ……ホントにもののけだ…………おぉっ!? 体が……ちっもう時間かよ。」

 

! リューマの体が光り輝いたと思ったら消えた……さっきの白ひげみたい……ん? なんで白ひげが光と一緒に消えた事知ってんだ俺は……

 

「おい何ボーッとしてんねんとっととこっち向かんかい。」

 

いきなり罵声が俺に向かって発せられる。確かこいつは……

 

「七英雄……パンドラだっけか?」

 

「せや。次はウチがやらしてもらうで。」

 

見たとこ素手みたいだが……どういう戦闘法なんだ?

防御の姿勢をしつつ機を伺ってると……

 

「くらえや!」

 

!? なんだ!? いきなり俺の目の前に巨大な棒が出やがった!

とりあえず避けたが……あれは石柱……直径1m足らず、長さは20mってとこか。直撃してもたいした威力はなさそうだがつい癖で避けちまうな。

 

「いちいち避けんなや! ボケ!」

 

!? 今度はレンガ造りの一軒家が頭上から落ちてきた!?

 

ズゥゥンッ……

 

落ちるスピードが遅すぎるので簡単にかわせるが……どういう能力だ?

 

「いい加減当たらんかいや! どアホ!」

 

!? な、なんだぁ!? 今度はビルほどのデカさのど派手な建物……このコースは皆に……

 

「アクアセイバーッ!」

 

水圧の刃で派手な建物の一部分を両断し皆に当たるのを防ぐ。

 

「おぉう……レインベースにあったカジノも凌ぐんかい。」

 

レインベース? ……え〜と…………! アラバスタのクロコのカジノかよ!? こ、この現象は……建物を自由自在に召喚できる……?

 

「よく分かんねぇ能力だが、いくらなんでも遅すぎ。カスすぎだぜ。」

 

「うるせぇな! ジェノるぞ! 次はどないや! 召喚……真ん中山!!!」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!

 

!? なんだこの地鳴りはっ 地震……とんでもねぇ揺れだ。震度6は……いや、もっとか?

ん!? な、なんだぁ!? あれは……山ぁ!?

 

天からなんか茶色っぽいデカすぎるものが落ちてきた。ちょ……どないしろってんだよ! つか建物だけじゃねぇのか……

 

「ウチの能力は……『ヨビヨビの実』……一度見た事あるもんやったらなんでも召喚できるんや。なんでもな。」

 

な、なんでも!? ちぃっ! あれは避けようがねぇ。ここら辺一帯……リュウグウ城も余裕で巻き込んじまう!

 

「はああああっ!」

 

とにかく獣形態になり山っぽいなにか……奴の言葉を信じればリトルガーデンの真ん中山の様だが……を受け止めに行く。

 

他の皆は当然あまりの事態に硬直している。真ん中山との距離を考えると逃げられるのはエネルとクロしか成功しないだろうな…………という事は空中で破壊するか、大きく軌道を逸らすかだが……どっちも無理くせぇ……くそっ!

 

ズガガガガガガガッ

 

最大の100mになって山に体当たりするが当然山は全く減速しない。やっべ……

 

『情けねェな、シオリ……』

 

!? この声は……誰だ!?

 

『お前はもうあの伝説の力を使えるんだ。とりあえず念じてみな。』

 

? ね、念じる? ……ちっ……誰かどうにかしてくれ!

 

『承知した……我らが神よ……』

 

どこからか声が聞こえた。さっきのとは別の声だが……さっきから一体何が起きてんだ?

 

「んなっ!? 更に巨大化しおった! ちっ! とっとと死にさらせ! バケモンが!」

 

なんかパンドラの罵声が聞こえるが……巨大化?

…………げぇ!?体がさっきより何倍もデカなってる! これは……4、いや500mはありやがる。

 

「! ……この気配はっ!?」

 

「どうしました? 九尾さん」

 

「……あちらの方向か。何かが来る…………む!?」

 

「なっ……あ、ありゃあ……」

 

「あらあらあら……団体さんですね〜」

 

七英雄の三人が向いた方向に目をやるとそこにいたのは……

 

「「「…………」」」

 

巨大なる海の住民……海王類の群れ、群れ、群れ。パッと見でも百……いや、もっといるな……

その海王類の群れが山に体当たりすると山の勢いが止まった。とは言え拮抗はしてるな……

 

「! ぐっ時間が……くそったれ!」

 

パンドラが指をパチンと鳴らすと……山が消えた。

 

 

…………フゥ……助かったのか……まだ海王類は居座ってるが。

 

『偉大なる我らが神よ……我らは神の目覚めを待っていた……』

 

? 目覚め? 何言って……

 

「よそ見している場合かえっ! ……っな!? やつの闘気が急上昇しおるとはっ……えぇい!」

 

! 九尾が獣形態になって襲い掛かってきた!

 

「うぉっとぉ!? 危ねぇな!」

 

尻尾で九尾をはたくとなんと数百mもふっ飛んでいった。

 

「ぐぬぅっ……やはりこの間とは桁違いの力……おのれ、ついに覚醒しおったかっ……」

 

瓦礫から這いできた九尾が忌ま忌ましそうに吐き捨てる。……覚醒?

 

「うがー!」

 

オーズも続いて殴り掛かってきた。

 

「つっ……武装色纏ってたんだっけか……」

 

ちょっとは削られたな……が。全身に気を巡らせる。

 

「…………」

 

「なっリヴァイアサンに手足が生えた!?」

 

体から沸き起こる衝動に身を任すと体に異変が起きた。前脚が伸び、後脚が生えてくる。外見はまるで尻尾が長すぎる細いゴジラだな。もうリヴァイアサンの面影ねぇじゃんWWWW

……とにかく、勝手にこの姿のイメージが頭ん中に流れてきた……ホントにどうなってんだ? ……ま、いいか。

 

「武装色……拳銃・虎砲!」

 

「うがー!?」

 

オーズがあっさり吹き飛ぶ。

 

「あの姿で六式を……つくづく非常識な。」

 

ルッチがため息はく声が聞こえた。

 

「……ついにその形態になってもうたか。九尾、もう帰……」

 

「まだじゃ。尻尾を巻いて逃げる訳にはいかん……」

今度は七英雄共がしゃしゃり出てきた。

 

「さて……逃げるなよ? ライジン島での借りは返さねーとな……倍にしてな。」

 

「ほざけ!」

 

やつの九つの尻尾のうち五本がまとめて迫ってくる。それぞれが巨大で殺傷性に特化したまさに動く要塞だな。

 

「嵐脚!」

 

後脚を振り上げると巨大な斬撃が発生し九尾に迫る。

 

「……あの鈍重そうな姿で嵐脚を使えるとはな……」

 

またルッチが呆れる声が聞こえた。確かにシュールだわな。

で、嵐脚が尻尾の一つを弾き返すがまだ何本かは健在だ。……めんどくさいな。

 

「邪魔だ!」

 

形態を元に戻しメイルシュトロームを放つと俺の背後に膨大な水が生まれ、津波となり九尾とオーズを飲み込んだ。…………『大海衝』よりデカかったぞ。……さっきからどうなってんだ?

 

「えいっ」

 

「ヤルキマン・マングローブ!」

 

! オーズが光に包まれ消え、九尾は突然現れたマングローブの束にぶつかり流されるのを止められた。

 

……41、42、43……番号?……あ、シャボンディのか!?

ホントになんでもありだなあのプッツン女……

 

「ぐぬ……やはり強い……」

 

狐女は人間形態に戻ってやがるな。

 

「とりあえず、帰りましょ〜か。」

 

! ……頼むからおとなしく帰ってくださいよマジで。疲れが半端じゃないし。

 

「星喰いも呼んで……いや、4人でもどうしようもないの……」

 

「やはり神獣種系……本性が現れたら桁違いですねぇ〜」

 

「お兄ちゃんどいて! そいつ殺せない!」

 

「それはよいからパンドラよ。というか古いぞよ。」

 

「〜〜〜ギリッ! ……しゃくやのぉ……ホンマによぉ!」

 

荒ぶってるなぁヤカラ姉ちゃん……てかこいつ今聞き覚えあるセリフを……

 

 

 

 

 

 

……なんとか帰っていった。追撃? んな余裕ねぇよ。それに目の前にはまだ……

 

「「「…………」」」

 

無数の海王類がこっち……というか俺をガン見してる。ついでに島の住民は平伏して……平伏!? 一体どうした? いや、やっぱあんだけの数の海王類に囲まれたら神頼みしたなるわな。

 

『我はヨルムンガルド……この辺りを住み処とする海王類の群れの長をしている……我が主よ。』

 

!? 白黒ストライプのウツボみたいな姿の大型海王類がいる辺りから声が聞こえるが…………まさか。

 

「…………ひょっとしてお前がしゃべってる?」

 

『? どうなされた海神よ。我々の事をお忘れか?』

 

いや、お忘れかって言われても……

 

「俺は伝承上のリヴァイアサンとは違うよ。そういう能力が使えるだけだ。」

 

……ってこれリュウグウ王家や七英雄の連中にも言ったんだけど。

 

『! そうか……まだ先代海神様の御記憶が宿っておらぬのか。……だが我らを呼び出す事が出来たのが海神の力に目覚めたなによりの証。』

 

お、おう……って違う!

 

「べ、別にお前らの力なんていらないんだからね!」

 

……デレてる場合じゃねぇな。いい加減本題行くか。

 

「……俺が神だって? しかもなんでも言う事聞くって……正気か?」

 

『その通りだ、我らが神よ……我々幾万の民は一人残らず神の為に命を投げうつ所存なり。』

 

「……そうか分かった。よろしく頼む。」

 

俺の言葉で散っていく海王類達。

 

「おい、お前らもう海王類は行ったから安心しろ。」

 

リュウグウ王家に話し掛けるがまだ平伏してる。

 

「いえ、体が言う事を聞かず……シオリさんが巨大化した時は全身に震えが走って……」

 

……あ、元に戻っとかないと。

しっかしホントに質量保存の法則とかどうなってんだ? 500mだのあの狐女の1000mだの……

で、元の人間形態に戻る。

 

「……ふぃ〜……色々あったがなんとか生きられたな。」

 

どっかと腰を降ろす。あ、皆は生きてるか?

 

 

 

 

 

 

 

リューマと戦った皆はかろうじて、オーズと戦ったジンベエもそこそこ元気そうだった。……話を聞くとあのリューマ、他にもゾロの剣技を多用してたらしい。マジでどうなってんだ?

ま、細かい事はおいといて……すげぇ睡魔が襲ってるとにかく今は寝てぇ……泥の様に……一体この眠……気は………………ZZZ……

 

「あぁっ!? お嬢様!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜三日後(36話冒頭)〜

 

 

 

気づいたら三日も経っていた。あ、ありのまま今起こっ(ry

聞く所によると大した怪我はなかったが極度に疲労が溜まってたらしい……

 

『まぁ色々急激に体に負担かかったからなぁ〜 だっはっはっ!』

 

! これだよ。あの時からたまに聞こえるえらい低い不敵な感じがするだみ声……どっかで聴いたような……

 

 

 

とにかく、災難は去った。魚人島の住民達とも仲良くなれ、今は宴会を開いている。

馬鹿騒ぎしつつ、リュウグウ王家に今後の方針を伝える。つまり、フカボシ達三兄弟、しらほしの特訓と、ホーディ&デッケン対策だ。

 

伝えた後好きなだけ飲み食いし、しばらくした後、俺の電伝虫が鳴った。

 

『おう、シオリか。そっちはどうだァ?』

 

「お、シリュウか。今魚人島で宴会中だ。俺らだけで悪ぃな。」

 

『宴会か……行きてぇとこだが遠くてめんどくせぇからヤメだ。それより、アジトに……』

 

シリュウから話を聞く。よく分からんが誰かがアジトを訪ねてきたらしい。ワノ国の者と言ってたらしいが、俺がいないと知ると帰った様だ。とある物を置いて……

 

「何置いてったんだよ?」

 

『刀だ……こいつァスゲェぜ。なにせ最上大業物の一降りの『月下美人』だからな。』

 

? 月下美人? なんだ? どっかで聞いたような……

 

 

 

 

 

 


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