ONEPIECE世界を過去キャラと満喫   作:一匹犬

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7話「煙いじめたらお父さんにボコられた」

 〜東の海・ローグタウン近海〜

 

 

 〜クリークside〜

 

 

船の下の海に潜ってるヤツがこっちを不敵に見下してやがる…

!海中からとんでもねぇ勢いで飛び出してくる!!

 

「うおっとっとっ!?」

 

寸でで避したがもう目の前に迫ってきたっ!

拳を振り下ろしてきたので慌てて両腕でガードするが…

 

ドゴアッッ!!

 

ヤツの拳にガードを弾き飛ばされそのままアゴにまともに喰らっちまった。なんて馬鹿力だ……野郎っ!!調子乗りやがってっ!

すぐさま反撃しようと右ストレートをかますが…奴は動こうとしねぇ?

 

ゴッ…

 

硬ぇ…!?

 

「けっこうな力じゃねぇか…が、おれには及ばねぇぞっ!」

 

今度は手のひらから出てきた水滴がおれ目掛け飛んできた!

 

ヒュン!!

 

おれのほほをかすり、そのままそれは空を飛んでいたカモメに命中し、爆散した…水滴であの威力…

だが…やられっぱなしじゃすまさねぇぞっ!

余裕ぶってたヤツのみぞおちにこんしんの力でアッパーをかます。

 

「ぬっおっ!?」

 

少しぐらついた…ちょっとは効いたかよ?…と、そこへ…

 

「オラオラオラ〜あんまヌルイじゃれ合いやってるとメニュー追加するぞ〜」

 

ドンからあんまりな檄が飛ぶ。…それだけはカンベンしてください…ホント。

 

「げぇっ!?……!おれは勝ってるから対象外だよなっ!?」

 

「阿呆が。なまりきったクリークをしゅんころできねぇノロマにかける情けはねぇぞ?」

 

アーロンもビビッてやがる…まだ三日しか訓練してねぇくせに情けねぇ野郎だ…ところでしゅんころってどこの言葉なんだ?

 

 

 

「これでアーロンの全勝か…ま、今はこんなもんだ。あんま気にすんな。」

 

…おれらは訓練の一環として総当り戦をやっていた。

一位は全勝のアーロン。…後はだんご状態だ。手を抜くと地獄のような特訓が待ってるんで気が抜けねぇ。

 

ふとドンを見ると、ニュース・クーの新聞を持っていた。…なんか載ってたのか?

 

「おい、お前ら…おもしれぇのが来てたぞぉ…」

 

かなり怖い笑顔をしている…あの顔を見た後はたいていロクな目に合わねぇんだが…

で、チラシみたいなのを取り出して……げぇ!?

 

「「!!??」」

 

ドンの手には手配書……『モンキー・D・ルフィ』…3000万ベリー…

 

「…!!麦わらが…さ…3000万…」

 

「そりゃ妥当だろ〜…1700万のクリークに2000万のアーロン、お前らを倒したんだからな〜

ま、クロの事は知られてない様だがな。」

 

「「……」」

 

へこむなぁ〜あの野郎は…どんどん…

 

「お嬢は…どのぐらいなんすかねぇ?懸賞金…」

とギンがポツリとつぶやく。

そういや、ドンはどういう人だ?賞金首じゃねぇみたいだが…

 

「……まぁ、3億ぐらいじゃねぇの?…つっても強さイコール金額じゃねぇからアテにならんだろーけど。」

 

……ヤツの10倍ですか…どんだけなんすか…

 

「んなことより、もうすぐ街につくぞ。」

 

「この先といえば…海賊王が処刑された地と言われているローグタウン…そこで何を?」

 

とクロが聞く。手の平でメガネ直すクセだけは見てるこっちがイラッとするな…他はもう慣れたけどよ。

 

「まーこれからグランドラインに突入するんだが…色々と下準備とかが必要なんでな。…けどその前にお前らの間に合わせの武器を買っとかんと。」

 

「武器…」

そういやもう『大戦槍』は無いんだよなぁ…最初は肩辺りに違和感あったがもう慣れちまった。

 

「クロは格闘家が着ける様な鉄の爪タイプ、ギンは細身のこん棒、フレイル、クリークは槍や槍斧(ハルバード)、アーロンは大刀だが、今はキリバチがあるんで代用品だけでおkだ。」

 

「…!まさか、この前のは…」

 

「そうだ。手間かけてキリバチ壊さんように神経使ったぞ〜」

 

「……」

 

凹んでやがる。

 

 

「ん…見えてきたぜ。あれがローグタウンだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 〜グランドライン・とある冬島〜

 

 

 〜ミホークside〜

 

ここか…相変わらずうろちょろと落ち着かん奴だ…

 

「うわぁっ!?鷹の目!?何しに来た!?」

 

「騒ぐな。お前達に用はない。…幹部達は何処だ?」

 

こんな島でキャンプとは…暢気な男達だ…

 

言われた森を進むと森林浴をしている集団を見つけた。

 

太った巨漢、葉巻を吸う白髪、ドレッドヘアの男…いずれも強者だが…

 

中心に座るは左目に三本傷の赤い髪の男…この者こそ…

 

「久しぶりだな…『赤髪』」

 

「よう、鷹の目…こりゃ珍客だ…おれは今、気分が悪いんだが…勝負でもしにきたか…?」

 

…?この臭気………そういう気分が悪い。か…相変わらず…読めんな…

 

「フン…片腕の貴様と今更決着をつけようなどとは思わん。」

 

…せめてあの時にケリをつけていればといつも思う…が、意味の無い事を考えても詮無き事だ。

 

「面白い海賊達を見つけてな…ふとお前が昔話していた事を思い出した。」

 

そして、それを赤髪の男、シャンクスに手渡す。

 

「ある小さな村の…面白いガキの話…」

 

「なに?まさか!?」

 

幹部達が驚いているが、よく見ればそこに浮かぶのは笑み。

 

 

「来たか……ルフィ。」

 

フ…覇気は衰えていない様で安心した。……そういえば…赤髪に似ているな…奴は。

 

「もう一つ…東の海で数年ぶりにスリルのある戦いが出来てな。仲々…いや、化ければ世界最強の領域に手が届くかもしれん奴とな…」

 

「へぇ…今のお前と戦えるとは…すごいな。」

少年の様な笑みを浮かべる。今の肩書を考えれば信じられんが…昔からこうだからな…

 

「今から考えれば妙な少女だった。能力者なのに水を自在に扱う…初めて見たぞ。あんな奴は…」

 

「!少女とはなぁ…興味がそそられるが…どうでもいいさ。運命がありゃあ、いつかは出会うだろう。」

 

「こちらが何もしなくとも…いずれ世界に名が轟くだろうよ。」

 

「ハハハ………あっ!こうしちゃいられねぇ。祝!初頭手配記念パーティーだ!飲むぞ!宴だぁっ!鷹の目ぇ!お前も飲めぇ!」

 

「頭!さっき飲みすぎてたのにまた飲んだら二日酔いになっちまいますよっ!」

 

「うるせぇ!良いニュースの時に飲まずにいられるかっ」

 

…かなり酔いが酷いな……今回の話、覚えていればいいが。

 

「…フン、つきあってやろう。」

 

宿敵と飲み合うのもたまには良かろう。

さて…奴が動くのは…いつかな?

 

 

 

 

 

 

 

 〜ローグタウン・港〜

 

 

 〜シオリside〜

 

「それでは私は換金所に行って参ります。」

とクロが宝石類の入った袋を手に出掛けた。

 

「じゃ、おれたちは食いもんとかの買出しだな。アーロン手伝ってくれや。」

 

「けっ…このおれが手伝ってやろう。感謝しろ。」

メモを片手のクリークとツンデレなアーロンが市場に行く事になった。

…この二人の会話を見れただけでも頑張った甲斐があったな。

 

「買い物が終わったら夕方頃ぐらいまでは自由行動してていいぞ。訓練も今日はなし。」

「「うそぉ!?」」

 

驚愕している二人…なんでよ?

 

「ギンは俺と一緒に武器屋だ。」

 

「へい。」

 

…なんつーかギンさんはヤクザの舎弟みたいだな…リアル小○英○だわ…もしくは花の慶次の真田幸村(散髪前)でも可!

 

 

この街に来た理由は三つ。一つは武器その他の補充。二つ目はルフィとバギーのコントの見学。三つ目は…海楼石と戦…違った。スモーカーと戦うこと。

海楼石製の武器を持つロギア…今後の事で是非とも戦っとかんといかん奴だ。

確認すべき事は二つ。一つはまだ扱いに手間取ってる覇気が通じるか?

二つ目は海楼石が俺の弱点になるかどうか…

海楼…スモーカーの十手はリーチも長いし後々厄介になるかもしれん。

 

 

「お嬢。ここじゃないスかね?」

考え事してるといつの間にか武器屋についた様だ。

 

ガラ…

 

中から緑っぽい色の短髪の男…ってゾロ!?やべっ!

 

「?」

 

こちらを見たがとくになにも変化がなかったゾロ…あれ?ギンの事は知らなかったけか?

俺らとすれ違った後…

 

「…サンジが見りゃ飛びつきそうな女だったな……!?なんだ!?鳥肌が…」

 

あわてて振り返るが…

 

「なんだってんだ…」

 

つうゾロのつぶやきが聞こえた。

 

 

 

ガラ…

 

「それじゃ、フロ掃除に…おっとっと…らっしゃいっ!ここは何でも揃ってますぜ!」

 

改めて扉を開けて中に入るとなんか記憶にあるより凛々しい顔の店主、なんとかのマツがいた。

…しっかし…改めて見るとチャレンジ精神全開の髪型だな…罰ゲームじゃねぇだろうな…

 

「あ〜〜このメモ見て、なるべく頑丈そうなん選んでくれ。」

 

メモを渡すと倉庫に消えていく。暇な間、ウインドウショッピングでもしとくか……ギンがトンファーやこん棒がある棚をながめてた。

 

「ギンはトンファーが好きらしいがなんかキッカケでもあったのか?」

 

「キッカケは忘れちまいましたが…なんていうか…トンファーで敵を殴ったら落ち着くというか…

でも気付いたらダチが全員離れちまってて……ちなみに口癖は『笑ったり泣いたり出来なくしてやるよ!』っス。」

 

怖っ…やっぱ鬼やな…と。

 

「これでどうでしょう。」

 

マツが武器を持ってきた。剣、爪、槍、槍斧、トンファー、それとキリバチの代用品の大剣。どれも鋼鉄製だ。

 

「全部でいくらだ?」

 

「そうですね…全部で50万ベリーになります。」

 

安いな…つーことは日本刀というか刀だけがインフレしてんのか?ま、値段的にも全部買っとくか。金は何故か倉庫に腐るほどあるし。

 

「じゃ、全部くれ…ああ、連射が効く銃とかあるか?」

 

銃も5万で購入。

 

「じゃあ、荷物はここまで運んどいてくれ。」

 

船の場所のメモを渡す。

 

「ありがとやした〜〜」

 

けっこう売れたからかゴキゲンだな…もう登場するこたぁないだろうけど…

 

 

「次はどこ行くんスか?」

 

「う〜ん…そうだな〜……ちっとヤボ用があるからお前は先帰ってていいぞ。武器屋の荷物の対応頼んどくわ。雨が降る頃までは自由行動してていいぞ。」

 

「分かりやした…?雨ですか?」

 

「多分な。」

そろそろルフィ達の騒ぎが起こる頃だが…処刑台のとこに行くか…

 

 

 

 

広場は野次馬でごった返していた。野次馬つっても鼻水垂らした全裸集団の事じゃない。こいつらが見てるのは広場奥の処刑台。

…そこには断頭台に囚われたルフィ。どーやらバギーの部下の剣士に不意打ちくらったな…

こいつと狼のコスプレ(※地毛)した変態と…アルビダだっけか…

アルビダは…いた。まぁ、周りが騒ぐ通り確かに美人だわな…確かスベスベの実だっけか…覇気とかマグマとかも滑るのかねぇ…

こいつらは仲間にせんでもギャグキャラ補正で新世界でもなんだかんだで楽しくやってるだろうからノータッチで。

あれこれかんがえている内に事は進み、処刑が執行されようとしてる。

バギーも意外に非情だな…結果が伴わなんけど…

そこにゾロサンが必死こいて処刑台に駆け寄るがとうてい間に合わない。

 

「わりい。おれ死んだ。」

 

と、満面の笑みで言い放つ。1ミリも恐怖を感じてねぇ…こいつは自分の命には無頓着すぎるよなぁ…その分仲間に対する執着がすごいけど。

 

死刑が執行されようとした時、突如処刑台しかもよりによってルフィらがいた辺りに雷が落ち、処刑台が消し炭になり倒壊した。

……あっ!この雷であの実験すりゃ良かった!…あ〜あ…次は…ナミVSダブルフィンガー戦か…どう乱入するかな…う〜ん…

 

考え事から我に帰るとバギーや手下達が黒焦げになっていた…がルフィは無傷。アルビダも呆然としとるな。

 

「なはははっやっぱ生きてた!もうけっ♪」

と悪気のカケラもなくゾロ達をあきれさせてる…で、そのまま逃亡した。

…確かこの後海楼…スモーカーとでくわすんだっけな…さ〜て…実験実験…

 

 

こっそり追いかけていくとルフィと海楼石の戦いが始まってた。

海…スモーカーの煙にサンジがぶっ飛ばされルフィも捕まるが応戦…当然すり抜ける。

一瞬の隙を突いてルフィを地面に叩きつけたが…

 

「!!…てめぇは!?」

海…スモーカーの前に現れた、黒い外套を被ったドラゴンさん。

 

!!??なっ…なんだこりゃ!!?

 

「政府はてめぇの首を欲しがってるぜ。」

 

「世界は我々の答えを待っている……!!」

 

よく分からん返しをするお父さん。言い終わった瞬間突風が発生して海兵やルフィが吹っ飛んでいく。

ネットじゃ、カゼカゼの実とか風を起こすドラゴン…ドラドラの実じゃないかって言われてたがはてさて…

 

…よし、ルフィがいなくなったしもういいか…

さりげなく二人の前に姿を見せる。

 

「誰だ!?姉ちゃん…」

 

「!…ほう…」

 

この場にそぐわない俺を見て不審がるスモやんと不敵な笑みを浮かべるドラゴン。

すげぇ怖い……?なんだ、この悪寒…だが。

 

「ちょっとアンタに用があってな……やらないか」

 

「?海賊…か?…一応名前言ってみろ。」

 

「後々分かるさ。…悪いが(実験に)つきあってもらうぜ。海楼…スモーカーさんよ。」

 

「!こいつ…時間がねぇってのに…さっさと済ますか…ホワイトブロー!!」

 

腕が煙化し長距離なのに俺の目の前にまでに肉迫する…つーか覇気使いと戦う時ヤバくねーか?この戦法。ま、ルフィにも言える事だけど。

 

「………」

 

もちろん煙の拳は俺をすり抜ける…紙絵の練習にちょーどいいな。

 

「なんだ!?当たらんだと!?」

 

こいつ、身体能力は六式使いにゃ及ばんな。

 

「ロギアだからって油断しちょらぁせんか?わしの能力とお前の能力は上下関係にある。」

 

全くのでたらめを赤犬の迷セリフを参考にして言い放つ。そして覇気をちょっとだけこめたパンチを放つ。

 

「げほっ!?…な…このおれに…てめぇ…何者だ!?」

 

「海楼…スモーカーさんがケムケム…?モクモク?の実の能力者だってのは知ってるぜ。が、俺の正体を言うわけにゃいかんな。」

 

「…モクモクの実だ…煙であるおれに攻撃を当てるとは…まさか…(ガープさんや三大将達の様な者か?)だが…そこまでだ。」

 

やっと十手を取り出す。…う〜ん…切れ味悪そうだな…刺又代わりにしてんのかな?

 

「くらえっ!」

 

そこそこのスピードで斬りかかる…のを片手で受け止める。避けるわけにゃいかんからな…

 

………………なんともないな。…いや、油断はできんな。覇気使いとかが使ったりしたら結果が違うかもしれん。

が、とりあえず牢屋とかの人工的なモノなら大丈夫って事か…これならインペル…

 

「能力者じゃねぇのか!?…勘が外れちまうとは…」

 

いやいや、当たってますよ。

 

「あ〜もう実験終わったから帰っていいよ。海楼石君…じゃなかった、スモーカー君。」

 

「ふざけるな!何者か知らんが…てめぇは危険だ!ここで捕まえ…」

 

「ウォーターバズーカ!」

 

両手の平から水の大砲をぶっ放す。手持ちの技が殺傷力満点の技ばかりだったんでこないだ編み出した。

 

「ぐおぉぉっっ!?」

 

吹っ飛んでいく海…スモーカー。ま、陸の方に向けたから海に落ちる心配はない。

 

 

「フフフフ…不思議な風だ…ルフィとは違う…奥底であらゆるものが混ざり合っているような…得体の知れん風だな…」

 

なんか不思議コメントを言いなはるお父さん。

 

「アンタの方が得体が知れんのだが…」

…短気そうに見えんし…挑んでみるか?

 

「フフフフ…猛ってきたな…ぬしの風が…よかろう…つきあってやろう。たまには運動せんとな…」

 

 

 

 

 

 

 

 〜ローグタウン・港〜

 

 

 〜クロside〜

 

換金が終わり、船に着くとギンが待機していた。武器屋の荷物を待っているようだ。

私は軍資金を金庫に入れ、今後の計画の草案を練る事にした。

しばらくするとクリーク達が帰ってきたが…とんでもない量で驚いた。お嬢様もあの体で恐ろしいほどお食べになるからな…やはりあの超人的な体を維持する代償なのか?

 

その後に荷物が到着し、ギンが対応している内に夕方になった。…そういえば夕方頃に戻るとかおっしゃっていたが…

 

雨が…いや、嵐が来た。

 

「ホントにお嬢が言ったとおりに降りやがった…」

 

ギンが驚いているので聞くと、お嬢様が予報していたらしい…雨の気配は無かったのに…やはりそこに痺れるな…だか、その時!

 

ガタン!

 

「お嬢…!?お嬢様っ!?」

 

私を始め、全員が驚く。…全身血まみれのシオリお嬢様の姿に。

 

「か〜痛ってぇ〜…あの野郎…やっぱバケモンだったぜ……おっとと…みんないたか…悪ぃが倉庫から黒いビン持ってきてくれ。」

 

その言葉を受け、ギンが走っていく。

 

「お嬢様っ一体何が…」

 

右腕も折れ曲がり、おそらく体中の骨にダメージを受けている。

 

「!いや?たいした事はねーよ…ちょっと世界最強級の奴とケンカしただけだ…決着はつかんかったが。」

 

「「「………」」」

 

お嬢様に手傷を…どんな化け物なんだ…

 

「もちっと経験積んでからにすりゃ良かったか…いや、ある意味良かったかな?」

 

ギンから黒いビンを受け取り一気飲みすると…なんと全身の怪我が完全回復した。

前から思っていたが…倉庫にある無数のアイテム…どれもが財宝級のような…

 

「よし、全員揃ってるな。買出しうんぬんも全て終わったし特にアクシデントも無かったし…いよいよ乗り込むぜっ!」

 

いえいえ…たった今、アクシデントを目撃しましたから…

 

 

 

 

 

 

 

 〜ローグタウン・とある地〜

 

 

 〜革命家ドラゴンside〜

 

 

フフフフ…本当に不思議な娘だ。鈍っていたとはいえこのおれにここまでやってのけるとはな…

覇気を使いこなすのに感じるのは不自然な程の経験不足…だが、それを乗り越えた時……フフフフ…世界は驚愕するであろうな。

 

「ドラゴンちゃん、帰ったわよ〜ってどうしたのそのケガ!」

 

オレンジ色の髪の美女がおれに話し掛ける。同志の一人…『救世主』だ。

 

「ああ…ちょっと面白いヤツと出会えてな…一戦交えてみた…」

 

「アンタに手傷負わせるなんて…ひょっとして私並なんじゃ…」

 

…おれ…いや我々から見ればこやつもあの少女も同じ様なものだ。世界を傾かせかねない程の力…ひょっとすると彼女も『神獣種系』かもしれんな…

 

「そういえばアストリアちゃんは?」

 

「相変わらずフラフラしてるだろうな…エターナルポースは渡してあるし問題なかろう。それより娘は見つけられたのか?」

 

「えぇ。元気でやってる様だったわ。それだけで十分よ私は…」

 

家庭の事情に首は突っ込めんからな…任すしかないが…息子のクルーとはな…分からんものだ…

!そういえば少女に黒い瓶を貰ったな…飲んでみるか……!?ぬっ…手傷が…

 

「うっそ…とんでもない大ケガだったのに…なにその薬…」

 

「…………」

 

あやつは…何を企んでいるのか分からんな…だが悪意は感じなかった…不思議な娘よ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜マザーバンガード〜

 

 

 〜シオリside〜

 

「じゃ、進水式でもやるか!」

 

「今さらスか…?」

 

「嵐の中だってのに…」

 

「樽を持ってきましたよ。」

 

「よし、ご苦労。……まぁまぁ、いいじゃんか…気分つうか、ノリだよノリ。じゃ目標言ってみよー♪」

 

「麦わらのルフィに追いついて見せます。」

 

「麦わらに一泡ふかせる!」

 

「サンジさんに借りを返す!」

 

「ゴム人間をぶっ倒すっ!」

 

「麦わら率高っ!ねぇ?バカなの?死ぬの?麦わら気に入られすぎで俺が辛いっ!」

 

三人を殴ってもう1テイク。

 

「お嬢様は世界一なので世界にお嬢様が世界一と世界に理解させる。」

ちょっと何言ってるか分からない。

 

「おれ…理想の海賊団の中で、庭の縁側で猫抱きながらポックリ逝くのが夢なんだ…」

それは死亡フラグよっ!

 

「おれはサンジさんに借りを返した後…ド…アニキを支えて…その後は…」

顔を赤らめるな!冗談だと言ってくれ!ギンさん!

 

「おれぁ、ジンべエにご挨拶した後、天竜人をぶっ飛ばす。カシラと一緒に。」

おお、まとも…って思いっきり殺る気だよ。あとカシラって亡きタイガーの事だよね?よね?

 

「俺はこの世界を十分に満喫する…あと、おもしれぇやつらをスカウトしまくる。」

 

「「「…犠牲者が増えるのか…」」」

 

三人の声がハモる。犠牲者ってねお前ら…

 

「お嬢様に下僕が増えるのは良い事です。」

 

…クロ…洗脳効果の影響が無いとしたら恐ろしいほど執事としての職務に全うしとるな…

 

「まぁ何人仲間にできるか分からねーが既に下調べ(原作知識)は済んである。マジでグランドラインにいる奴らは変人のすくつだぜ〜」

 

カバとか割れ頭とかオカマとかオカマ王とかな。まぁ会えるかは分からんけどさ。

 

「お嬢様、巣窟です。そうくつ。」

耳打ちするクロ。いや2ちゃん用語なんだよって…知らねーわな。

ま…とにかく俺が1番好きなんはギンを含む東の海のこいつらだ。グランドラインや新世界の変態共にも通用する強さまで鍛えてやるからな〜ワクテカするわ〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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