ONEPIECE世界を過去キャラと満喫   作:一匹犬

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26話「VS四皇カイドウの一味・一本目〜接触〜(前編)」

〜頂上戦争から半年後、サイレントヒル〜

 

 

拠点を構え色々準備を整え更に仲間をごうも……もとい訓練させて半年が過ぎた。今の所結構なペースで皆は強くなってきてる。まぁシリュウやウルフ、レベル6、黒ひげクルーはベテランなんで微々たるものだが……

ま、とにかく二年もありゃ余裕でやっていけそうやな。目下の所、外敵は目立った動きも見せてないし……そろそろ新世界辺りをうろついてみるか。実は白ひげを看取ったり、赤犬と青キジの決闘を見届けるためにパンクハザードとかに行ったりしたけど。二人の性格上元帥になるのは青キジの方がええやろしな。

……まぁ結果として運良く俺が介入しなくても青キジが勝ったけどな。その結果島そのものが氷の島になったが。炎に包まれた場所もわずかにあるにはあるけど……

 

閑話休題

 

皆と共にという点では初めての遠征という事で、マザーバンガードに色々荷物を積み出立の準備を進める。ちなみに留守番メンバーはフォクシー、ペローナ、シリュウ、レベル6&黒ひげクルーにルッチ以外のCP9だ。

島の防衛はアミバがキリキリの実の力で島全体を霧で覆い万全に。ちなみに今までは海軍が攻めてきても津波で退場してもらっていたがしばらくはアミバと何体か修理、改造したパシフィスタに頑張ってもらうか。

 

そういう訳で後顧の憂いを断ち出発。島の位置上エニエスロビーやインペルダウンが近いが構わずスルーする。

そして聖地マリージョアの足元の海底にある魚人島辺りの海域を越えついに……新世界到着!

 

 

 

 

 

「! いきなり雷が鳴り響く海とはっ……」

 

俺らが海上に出た途端とんでもない悪天候が出迎える。

 

「私としては落ち着くが……ん? あの島は……」

 

皆が雨まみれになりながら悪態をつく中、エネルが視線を送る先には雷が雨の様に降り注いでるという、にわかには信じ難い光景が広がる島。

なんか和風な船が一隻停まってるが……まぁ後回しにするか(※ライジン島の冒険は後日)

 

さて、どこに進むかと言う事で倉庫から持ってきた新世界用のログポース。指針が三つもあってなかなかファンキーだな。

 

魚人島から近いのは、集めた情報によると……雷が降るライジン島、他にリスキーレッド島、ミストリア島か……どれにしようかね?

と、ぼ〜としていたその時!

マザーバンガードの真下の海面に巨大な影が生まれた。

 

「エネル!」

 

「うむ! 放電!」

 

エネルが船に設置されている黄金のオブジェに電気を流すと船が宙に浮かんだ。だがこれだけでは間に合わないので俺もウォーターバズーカを放ち上空へ急上昇させた。

すると海面から出てきたのは口だけで全長1キロ近く、全体の体長は2キロ近い頭でっかちの魚だった。

その巨大魚は口を凄まじい勢いで船を飲み込まんとしたが間一髪避ける事に成功。獲物を逃がした魚は悔しそうに海中に消えていく。

 

「島食い以上の巨体だったな……死ぬかと思った……」

 

ホッと息をつく一行。

 

…………ん? なんだ? いきなり気配が一つ生まれやがった。

 

「へぇ……なかなか思い切りが良いじゃない。」

 

ゾッとする程の冷たさを感じさせるハスキーボイスが聞こえその持ち主を探すと……赤紫色のボブカットの髪の美女が船の船首辺りのへりに腰掛けていた。

背は180㎝ほど、スタイルもまるでモデル並にスラッとしてる。首元には黄色のスカーフを巻き服装はラフなノースリーブに水色のホットパンツ……メーカーとかは分からんがなんとなくモデルとかが着そうな高級感を醸し出しててるし何よりエロい!

……てか誰?

 

「あぁ、自己紹介してなかったか……私は皇・翔(スメラギ・ショウ)と言う。」

 

……まるで宝塚の男役みたいだな。アニメで言うとセーラームーンの……あれだ、はるかだかみちるとかいう金髪の奴みたいにキリッとしてる。

 

「そのすめらぎさんが何の用だ?」

 

てかどうやって船に取り付いた? こいつが喋るまで一切気配はなかった。エネルも気配を感じられてなかった様だし……見聞色で隠れながら……ではない様だな。船は飛び上がって高さ500mはある。……今は海上に向け落ちていってはいるけど。俺でも海面からここまで月歩で接近するには十秒はかかるぞ。

 

「私は……戒導十二界主の一人。我が主の命で傾世のシオリ海賊団を見に来た。」

 

かいどうじゅうにかいしゅ? ……カイドウ!?

 

「まさか……『四皇』カイドウか?」

 

「あぁ。確かにそのカイドウだ……散歩がてらここら辺をうろついていたらお前達を確認したのでな。ついでに会いにきた。」

 

ん? 命とか言わなかったっけ?

 

「……命令通りに動くのはめんどくさい。散歩にも支障が出る。」

 

めんどいて……いいのかそれで?

 

「……で、どうするよ? 天下の四皇様の一味としてはよぉ?」

 

とりあえず牽制として覇気を放つ。

 

「今や散歩する気分でもなし……相手してやる。……下に同志がいるからそこでさっさとやろう。」

 

……仲間がいるか。何人かは分からねぇが四皇の海賊団……遭遇戦にしちゃハードル高すぎだろ。

 

バサッ

 

ん? ショウとか言う女がいな……!? なんだあのでけぇ鳥は!?

 

船を先導するかの様に空を舞う極彩色のド派手で巨大な鳥。尻尾を除いた体長は5m近く、翼を広げた全長は10m以上って所か……あんな鳥は見覚えないぞ……というか正体はあの女……って事はゾオン系か。

それより……目を離したのは一瞬だ。その一瞬であそこまで飛んだのか。瞬発力はとんでもないな……スピードそのものは黄猿はもちろんエネルよりはるかに遅いだろうに動きが読みにくい。

 

 

 

そんな訳でしばらく鳥の姿のショウの後を追うと見えてきたのは一つの島。そこに巨大な船が停まっている。

彼女はその船近くに降り立ち鳥の姿から人間の姿に戻った。

 

「あっショウちゃんだー! おかえりー!!」

 

正に元気全開といった具合でショウを出迎える背が130㎝程の少女。パッと身小学生にしか見えんぞ……髪は赤……いや血の色みたいな色の髪を結って髷がある。……ん? あの髪型、髪色ってどこかで……

身に纏うのは漆黒の胴着。首元には小柄な少女に似つかわしくない巨大な数珠。あれ? なんか見覚えが……

 

「ただいま、修羅。皆の言うことはちゃんと聞いて良い子にしていたか?」

 

「うん!! えっとね! なんかすっごい楽しくなる予感がして朝からドキドキしっ放しなんだよ! こんなのカイドウのおっちゃんとやったときだけだよ!」

 

「!!? ……やはり傾世はそれ程の……」

 

少女の言葉を聞いたショウが俺をキッと睨みつける。なんやねんな。

 

「あ、そのおっかないお姉ちゃんじゃないよ。」

 

「何!?」

 

何やら驚愕してるショウさん。さっきからどうした?

 

「……とにかく、ここがどんな島か知っているか?傾世のシオリ。」

 

「こんなトコ知らんがな。なんだってんだよ。」

 

「ここは…古来より海賊のみならず様々の者が相手と決闘を行う地……ガンリュウ島。そこかしこに無数の血と汗と涙、それに……屍が埋もれている。」

 

巌流島って……マジかよ。しかしその話聞いてるとバキの地下闘技場連想するな。

 

「で、おたくのお仲間ってのはどこにいんだ?」

 

まぁ強大な闘気の持ち主が6人近づいてるのは分かってるんだけどね。覇気を感じる事が出来るエネルは顔色が悪く、ルッチも強張った表情をしとるし。

 

「分かってるんだろう。直に来る……しかし貴様がこれ程までの怪物とはな……主と同等……いや……」

 

何やらぶつくさ言ってる。

 

「あ、ところでカイドウってのはいるのか?」

 

「主は今日は視察に来ておらん。いるのは私達含め8人だけだ。」

 

! 幹部が8人か……やばいかもな。

 

 

 

……で、ショウと修羅という少女が仲間を連れてきたのだが……

 

「おおっショウちゃん。お帰り〜 怪我とかしなかったか〜?」

 

まずは一人目、ショウさんにだらし無い顔で声を掛ける逆立った黒髪の男。薄い口髭に顎三ヶ所にも髭を伸ばしている。……パッと見30代半ばかそれ以上か?

背は190近くで体格も良く……なにか武道でもやっているのか悠然とした佇まいだ。格好はパリっとした黒のスーツを着ている。ま……ヤーさんっぽいと言えばそれまでだが。

 

「しょうき……『エクスキューショナー』、馴れ馴れしい。」

 

「ショウちゃんなら名前で呼んでくれよ〜つれねぇな〜」

 

「……」

 

……軽い奴だが異名?が処刑人とはな……

 

「フフフ……このような場でふざけるとはあなたらしい。」

 

黒髪の男に話し掛ける二人目、黒髪のベリーショートの刈り上げで頭頂部分は金髪に染めた……いや、金髪に両サイドを黒に染めたのかもしれんが……長身、およそ190㎝程の男。

青の神父服に身を包んでいるが服の下からでも筋肉質な身体は隠せていない。

穏やかな人の良さそうな表情をしてるが……

 

「おやおやこれはこれは……随分と珍しい訪問者ですねぇ。」

 

うわ! なんか腹立つ喋り方!

 

「その服装からして……神父さんかい?」

 

「牧師ですよ。ゲーニッツと申します。」

 

牧師……え〜と神父がカトリックで牧師がプロテスなんとかだっけか?

 

「て事はプロテスなんとかかい?」

 

「プロテスタントですよ。もっとも私は……」

 

ん? 何を言い澱んだんだ?

 

「フフ……お気になさらず。」

 

 

「まさか傾世の一味が来るとはなぁ……驚いた。」

 

三人目……黒とピンクのストライプ柄のシャツを着、黒のズボンを履いた、水色の髪を刈り上げた男……ってこいつは!

 

「なっなぜアイスバーグがそこにいる!?」

 

俺より先に叫ぶルッチ。

……そう目の前の男はどこからどう見てもアイスバーグにしか見えなかった。

 

「…………」

 

「ルッチ下がってろ。」

 

「ンマーッ! 久しぶりだな〜ルッチ。」

 

アイスバーグが気さくに声を掛けるがルッチは表情が硬い。違和感に気付いたか。

 

「隠しても分かる……その覇気……ヤツに出せるものではない。何者だ?」

 

そう、明らかにアイスバーグどころかルッチより強大な闘気を放っている。というより……

 

「アイスバーグは片目を失ってなかったはずだ。」

 

そう、彼は右目に眼帯をつけていた。変装する気なかっただろ。

 

「おっと、うっかりしてたな……おれはマーク・パイソン。ヤツの兄だよ。」

 

兄? にしちゃ名前が違うが……

 

「色々事情があるのさ。」

 

ふ〜ん……ま、今はそんな事気にしてる場合じゃねぇな。

 

「オメェさんか……傾世のシオリっつうのは……」

 

俺に話し掛けてきた四人目……

素肌の上に直接皮ベストを着、黒のテンガロンハットを被った大男。ヤケに野生味溢れる出で立ちだが、無精髭を生やしまくったその顔は端正に整っていてかなりアンバランスな印象を受ける。

……が1番違和感を醸し出しているのは異様に長い脚。背が3.5mほどとこの世界の普通の人間の中では長身のこの男、脚だけで2mはある。

つーか……脚の太さが丸太並だ。脚がデカすぎるのでせっかくのイケメンが台なしな印象を受ける。

 

「俺が傾国……じゃないか、傾世のシオリだが?」

 

「ヒュー! すげぇ威圧感だな! ガキに出せるモンじゃないぜ!」

 

えらくやかましい奴だな。

 

「ところで……映像電伝虫で見てたぜ? なんで麦わらのルフィとつるんでた?」

 

「? 気に入ったからさ。で、それがあんたに何の関係がある?」

 

「黒足のサンジとは?」

 

「? 一応何回か会ったが?」

 

「! ほーう……元気にやってるみたいだな。」

 

「……知り合いかい? 今はカマバッカ王国にいるけどな。」

 

サンジが新世界の人間と知り合いとはな……

 

「ああ、あいつがゼフの野郎と店を開いた時ぐらいからな〜……つーかカマバッカかよ……可哀相に。」

 

ま、それには同感だが。というか……

 

「ゼフのおっさんとも知り合いかよ……」

 

「昔のライバルさ。だからヤツが飢えを凌ぐためにサンジを助ける為にテメェの利き足を自ら食ったと聞いた時は……失望もしたしヤツらしいとも思ったもんさ。」

 

……て事はおっさんと同年代? パッと見30代、高く見ても40代前半ぽいが……

 

 

 

五人目……そいつは怒涛のごとき荒々しさで目の前に現れた。

象……まさに象としか形容出来ない顔面……いや、口辺りに人の顔の下半分らしき部分が覗き見える。……という事はマスクか? さらに長大な鼻を持ちその両脇には鋭く伸びた二本の牙……ん? 毛色からして象じゃなくてマンモスか!?

体格といえば、背は4m程のド迫力。褐色の超筋肉質の体の上に毛皮を羽織りそれにはバツの字にぶっとい鎖が巻き付いている。

足は……膝から下はブーツなのか素足なのか不明だがどう見てもマンモスの足にしか見えず一体人間なのか獣なのか分からない風貌を……っていい加減止めるか。キン肉マン好きの俺には一目で正体が分かったよ。姿を見ただけで!

 

「なんでこの世界にいるんだ!? マンモスマン!」

 

まさかキン肉マンまで混ざるとは……あ、そういやあの牧師ってなんかの格ゲー……なんだっけな……それにあのチビの格好も……

 

「何の事を言ってるか知らないがおれ様の名前を知っているとは光栄だな! 傾世のシオリ!」

 

パオーン!! と雄叫びを挙げるマンモスマン。

!? パゴォ!と叫ばないって事は……まさか無様をさらした2世版じゃなく完全無欠な強さの無印版か!?

 

戸惑ってると更に見覚えのある姿が見えた。

 

六人目……虎のフルフェイスマスクを被った筋肉ムキムキの大男……ん? まさかタイガーマスクぅ!? い、いや白色だからタイガーマスクのラスボスの……

 

「我が名はスナガ……」

 

ボソッとつぶやく虎男。ん? 名前か? しっかしゴテゴテした鎧の上に毛皮のコートって……見てるだけで暑苦しいな。

 

……これでここにいるのは全員か。しっかし全員が格闘が強い脳筋タイプに見えるな。1番ちっちゃい修羅って子にいたっては俺から見てもとんでもない覇気、風格を放ってる。

 

「とりあえず……タイマンと行くか?うちの流儀は一にタイマン、二にタイマン、三、四がなくて五にタイマンだ。」

 

と、マークパイソンさんが言い放つ。なにその暑苦しいルール。

 

「じゃ、指名しろや。後で元気が残ってる奴全員まとめて相手してやる。」

 

「フフフ……可愛い子には旅をさせろといいますが……下手をすると全員が神の御元に行きかねませんよ?」

 

牧師が嫌みを言う。……分かってるよ。けどまぁ新世界の強者の恐ろしさを味わう良い機会だしな。精々利用させてもらうさ。

 

「じゃ、対戦相手はテキトーに話し合って決めろ。」

 

俺の言葉を聞くと一斉に修羅という幼女に向き直るショウ達。ん?

 

「あたしはね〜このお兄ちゃんがいい〜」

 

と修羅がギンの腕を引っ張る。

 

「えぇっ!? なんでこんな小せぇガキと……」

 

う〜ん、ギンの奴気付いてない……のは無理ねぇか。そいつのヤバさ……

 

「む? 見た所貧弱にしか見えんが……」

 

ヤーさんのエクスなんたらがギンを見て言う。彼が言ってるのは体格じゃなくて……武装色の覇気の事だろうな。まだギンはまともに発動出来ない。実はマジで焦ってきた。

 

「ま、いいや。じゃおれは……アンタにしようか。」

 

ヤーさんが指名したのはフィンガー。

 

「あら、良い男だけど……簡単に物に出来ると思わないでね?」

 

アミバ戦で自信を持ったのか余裕で切り返すが……

 

「おぉ!? 余裕だなぁ〜楽しみだぜ。」

 

 

「フフフ……では私は、あなたにしましょうか。どうやらとても罪深い業を背負っている様ですし。」

 

牧師がルッチに視線を定める。ルッチはというとマークパイソンを睨みつけていたのだが。

 

「ンマッー! ソイツは君にくれてやろう。おれは……君にしようじゃないか。」

 

マークパイソンがクリークを指差す。

 

「鷹の目に斬り裂かれても生還したその硬さ……潰しがいがあるんでな。」

 

「うっ!?」

 

正体不明のプレッシャーがクリークを襲う。まさに蛇に睨まれた蛙か。

 

「うおおおお〜! 獣人最強はおれ一人で充分だー! 貴様を血祭りにあげてやるー!!」

 

いきなりテンションが高くなってるマンモスマンがアーロンを指名。

 

「図体でけぇからって調子乗りやがって…」

 

アーロンも2.5mぐらいあるけどな。

 

「……フム。やはり素晴らしい……」

 

何やらぶつぶつ言っているショウ。その彼女がクロをターゲットに定める。

 

「その人を見下す冷たい瞳、私一人だけに注いでもらう。」

 

「!? 一体何を……」

 

戸惑うクロだが構わず続ける。

 

「心の底から屈服させて私の物にしてやる。」

 

「えぇぇ〜!? なんでそんなモヤシが〜?」

 

エクスなんたらが悲鳴をあげるがガン無視されてる……

 

「さっきから何を血迷っているか知らんが……我が命はお嬢様に捧げている。帰れ。」

 

他人が聞いたら誤解されそうだが愛ではなく忠誠心で言ってるんだよなこいつ。

 

「フフフ……いいわ……そのぐらい跳ねっ返りでないと……」

 

舌なめずりするショウ。おいおい最初の時からだいぶ行儀が悪なっとるぞ。

 

 

「おれは……おっそこのオメェさん! なかなか良い脚してんじゃないの! けっこう鍛えてるねぇ!」

 

ワイルドさんがボンちゃんを褒める。

 

「んがーはっはっはっ! お兄さん分かってるわねぇーい! 嬉しくて回るわあちし! ……だけど褒めても負けてやらないわよーう!」

 

ピタッと回転を止めワイルドさんに向け指をビシッと指差す。

 

あのぶっとい脚……あれが武器なんだろうな。

 

 

「最後はおれか……」

 

キョロキョロと俺らを眺める虎男。

 

「とりあえず……貴様にしよう。」

 

虎男が指名したのはベラミー

 

「うぅっ……」

 

虎男の威圧に身を竦めるベラミー。もうちょい自信持てって。

 

こうしてカイドウ一味……カイドウじゅうになんたらは全員標的を定め相手を見据えている。今にも戦いが始まりそうだ。

さ〜て……どうなるかな? みんな死なないといいんだけど。

 

 

 

 

 


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