〜ギョンコルド広場〜
〜シオリside〜
広場で私と対峙しているルフィ達。さっき戦ったギンや寝てるアヤ、ジンベエやハチ達、王族達は安全な所で観戦している。
人数はロボ2体含めると計17人(ベアーロボの各パイロット入れるともっと増えるがまとめて一人と数える)の大所帯だ……がギンみたいに傑出していないとあまり意味はない……というか各個撃破されるだけだが。
今回はまぁ相手の弱点を突く作戦をするつもりはない。あくまで彼らの全力を出させるのが目的だからな……それにアーロン達もちょっとの間見てやれなかったしちょうど良い。
まずは……覇王色を2割ほど解放。これで苦しそうな無様を見せられたら困るが……なんとか全員余裕を持って耐えているな。チョッパーやウソップは怖がってはいるが性格と耐性は別物……特にウソップの耐久力は身体能力に反比例して図抜けているのはアラバスタでのMr.4の4トンバットを耐えた事からも明らかだ。……彼は今は8トンを持てるが。単純な腕力ならクリークやアーロンに匹敵する。
……ちなみに私はとりあえず100トン(ジャヤの巨大亀相当?)を軽々と振り回せる……どこのテキサスブロンコだよって話だが。
話が逸れたが、警戒するとしたらゾロ達脳筋よりロビン、ナミ、ウソップ、チョッパーなどの頭脳担当か。弱い彼らがCP9などの格上に勝利したのは正直恐ろしい。まぁ前線に出たりタイマンをする事自体あまり褒められんがな。今回は最大限の力を発揮出来る様、狙うのは後回しにしよう。
「ほぉ……陣形はオーソドックスな『魚鱗』か。」
陣形と言えば天地を喰らうで知った鼎とか見てみたいが人数が少なすぎるしな。ま、それより彼らを見ると……先頭がクリーク、その後ろにウソップ。で彼を守る様に左にフランキー将軍、右にヘルズベアーロボ。ウソップの後ろがエネルとナミ、彼らの左がゾロとバサラ、右側にサンジとボン。ナミらの後ろ……要は生命線、司令塔かな? に位置しているのがチョッパーにファラオ、ブルックにシロウ。チョッパー達の左にルフィ、ブルック達の右側にアーロンとロビンがいる。……うん、仲々考えたフォーメーションだな。今回は奇襲や不意打ちはしないからな。正面から来る敵に対しては理想の形だろう。
「ロボ2体は壊す訳にはいかんから……そうだな。将軍は急所部分に、ロボは各所を触れられたらそこの担当は操作を止めろ。」
「そりゃしょーがねぇーな。試合だしなぁ。」
フランキーは特に反論せずに合意した。ワポル達はもちろん反対しない。なにせ実際に……
「それから……サンジ」
「はっ? ……はいぃぃ! なんでしょうか〜!?」
「お前も遠慮なく殺しに来い。私を女と思う必要はないし、そんな余裕はないはずだしな。」
「! ……いえ、おれは何がなんでも女性を攻撃しません。例え死んでも……ですから今回の戦いでは『4人』を守る事に全力を注ぎます。」
……きっかけがあれば存外化けるかもな……一つでも強烈な信念を持つ者は……強い。……しかし、4人? あ、バレンタインとポルチェちゃんもか。というかメリクリのおばちゃんも守ってやれよ。
「仲々軽々しく『守る』って言葉は吐けない。その言葉が本当かどうかもこの『試合』中試してやろう。」
「ん? そういやその刀なんだ? さっきまで持ってなかったよな?」
いつものごとく手ぬぐいを頭に巻いているゾロが私の刀に気づく。
「最上大業物の『月下美人』だ。まぁ直接斬る事はしないから安心しろ。」
るろうに剣心みたいに逆刃で殴る程度だ。じゃないと……斬殺死体が大量に出来上がってしまうしな。
「最上……」
呻いてるが和道一文字も最上なんだからおあいこだろ。(※和道は大業物)……しかし口にくわえるのそれ以外にせんといらん噂されるぞゾロ。2年前着てた肌着もくいなのと同じ種類で議論を呼んでたし……さて……いい加減始めるか。グダりすぎだ。
「ではこちらから行くぞ。」
さて戦線をどこまで維持できるかねぇ?
「まずは1番前のクリーク……始末しておくか。」
無力化するにはかなり力入れんといかんが……
「うっ……」
刀を左手で提げただけで無造作に近づく私にたじろぐクリーク。条件反射的に身構えてるな。やれやれ……
「うおおおおっ!」
やられる前にやる! とばかりにクリークが私を掴みにかかる。あの入りは『SPD』か……捕まる訳にはいかんな。
「隼斬り!」
凄まじい初速を誇る不可避の斬撃を放ちクリークをふっ飛ばす。威力自体は最低レベルだ。彼にしてみたら5%も減ってない。他の者が使っても1%しか削れないだろうけど。
体勢が崩れたクリークに追撃しようとすると将軍とロボが同時に突っ掛かってきた。
「フラン剣!」
右側から将軍が大剣を振ってくるのを……
「ウォーターバズーカ!」
水の大砲を剣に命中させ押し返す。
「エクスカリバーでもくらえい!」
ロボが最強の大剣を振りかぶる。
「……喪神夢想。」
「んなぁー!!?」
剣の奥義の一つである、剣によるあらゆる攻撃のカウンターを発動させると宙を舞うロボ。手を抜いたのでダメージはない。
「おいおい……あの身長差なのにカウンター決めんのかよ……なんて柔の剣だ……」
斬りかかろうとしていたゾロがたたらを踏む。この程度ならミホークやシロウは朝飯前だぞ。
「次はゾロに……バサラか? 遠慮なく来い。」
指をくいくいして挑発する。バサラの姿は見えない……上手い事気配を消したな……
「ここだ!」
声の方に振り向くと既に刀を振り下ろしているバサラ。そして刀が私を両断した。
「! くっ……あのタイミングで無拍子残像拳とはっ……」
徐々に揺らめき消えていく私の残像。残像(がいる位置)に武装色を放てば覇気に頼る奴は面白いほど釣れるな。
「……っ!」
ゾロは今の攻防を見て硬直したな。
「何を呆けてる!」
私の拳を喰らい……いや、ギリギリ避けるゾロ。
「良い判断だ! 私の身体能力を甘く見て受けていたら数キロはふっ飛ばされたぞ。」
「数キロ……ちぃっ……煉獄焼鬼……」「黒狼……」
バサラもこの機に乗じてきた。
「遅い! ウォータージェット!」
秋水で水流を受け止めるがあっけなく数m飛ばされるゾロ。三代鬼徹だと数倍は弾き飛ばされていたな。
しかしゾロもスロースターターだな。こいつは女だからって手加減……いや空島でロビンがエネルにやられた時は動揺していたか……
次いでバサラもバズーカで数m突き放す。
「一旦散開して! みんな!」
……ん? ナミのあの動きは……
「ミラージュテンポ!」
ナミが自身の幻影を大量に作り出すのを黙って見過ごす。全ての攻撃を受けないといかんからな……そして5人ほどになったナミ全員の武器から雷が発生した!? ……エネルの姿が見えないがあいつの仕業だな。
「「「サンダーランステンポ!!」」」6000万Vッ」
5つの雷撃が生まれ、さらに雷龍が具現化しようとしているが……
グイッ
「うぅっ!?」
ナミが作り出した雷雲に隠れていたエネルを引きずりだした後殴り飛ばし、更に……
「ウォータートルネード!」
「えぇっ!?」
水竜巻を作り出し5つの雷撃を粉砕する。追撃としてナミに向け……
「ウォーターバズーカ!!」
「くっ! 悪魔風脚ッ!!」
サンジが飛び込んできて炎の蹴りで水の大砲を蒸発させた。
「ぐっ……なんて重さ……」
いや相殺したのは素直に凄いぞ。40%の出力だから中将クラスでも薙ぎ倒せる威力だし。
「じょ〜だんじゃ! ないわよーう! 烈爛脚ぅ!!」
ボンのヤルキマンマングローブさえもへし折る音速の蹴りが私に迫るが……
「武装嵐脚・蛇々馬ッ!!」
特に問題なく相殺。硬直した彼に向かいウォータージェット5連射を放ちふっ飛ばす。出力は抑えたからダメージは軽いはずだ。
「スキ有りですよ! 抜刀……ツバメ返し!!」
「掠り唄! 吹雪斬り!!」
今度はシロウとブルックが居合斬りを放ってきた……が。
「無明逆……げふん。『月影の太刀』!!」
刀を地に突き刺し、低空からの斬り上げを放ち二つの斬撃をまとめて刈り取る。
「えぇっ!? そんなのアリですかぁ!?」
仰天するブルックを軽く蹴飛ばしシロウにはバズーカを放ち薙ぎ倒す。技量ではシロウに及ばんが……身体能力はヘビー級格闘家と子猫ぐらいの差があるからな。その場合柔の剣は剛の剣には成す術はない。戸愚呂に勝てなかった幻海師範の様に。
こうして前衛、中衛を退けた私に最後の後衛の者が立ち塞がる。まずは……ルフィ。
「ゴムゴムの……JET銃乱打(ガトリング)!!」
武装色で強化した無数のパンチが襲いくる。こんな狭い所で中範囲に影響する技使うなよ。味方巻き込むぞ。
「嵐脚・百鬼夜行!」
百連打の蹴りで相殺したが……
「ゴムゴムの鐘!!」
ルフィの手足が私に巻き付き動きを封じ武装色での頭突きを仕掛けてきた。
それをまともに喰らいふっ飛ぶ……バサラ。
「あれっ!?」
「学習能力がないな……何回同じ手にひっかかる?」
他人に自分の覇気を掛け誤認させる。見聞色に長けてなければ防ぎようがないな。
「わりぃっ! 大丈夫か!?」
「問題ない……しかし、相変わらず技の発動が早すぎる……『その状態』で……」
「暢気にしてていいのか? 司令塔を落とす……おっと!」
アーロンがDARTSで突っ込んできた。
「今回は簡単に負けねぇ!!」
私を失望させたくない一心で強さを求めたアーロンがやる気出す。そこにロビンの能力も襲い掛かり私の全身を拘束するが……
「アンタの腕力じゃ百、いや千本重ねても指一本動かせんよ。」
力まかせに引きはがす。ロビンがゾロ達並に力があり覇気を使いこなしてたら……新世界でも敵はそうはいないだがな。
追撃としてジェットを放ちロビンを貫いたが分身だった様だ。非力な割に仲々応用が利く。更にアーロンにも虎砲を命中させダウンさせる。そして残るは……
「本丸まで来おったか! さすがよのう!」
「ギャーー! 来たぁー!!」
ふてぶてしく構えるファラオとパニクるチョッパー。……頭脳が取り乱すな。誰よりもクールになれ。例えばあの『大魔道士』みたいに。
「草薙の剣……レベル5!!」
ファラオが起こした真空斬りにより上空から青い斬撃の波が降り注いでくる。
「カラミティウォールッッ!!」
「むおっ!?」
波には波を。足元から武装色の覇気でコーティングした水圧の壁が噴き上がり上空から降り注ぐ斬撃の波と激突する。……恐ろしい光景だ。普通の人間があの場に立ち入ったらミンチになるな。
「ウォーターマグナムッ!!」
マグナムを硬直していた大将にぶつけるとバラバラになった。
「「「うわああっ!? 殺したぁ!?」」」
安心しろ。この程度じゃダメージはない。
「ぬう……」
流石にバラバラになったら骨同士がくっつくには時間がかかる。唯一の弱点だな。
そして最後にチョッパーを落とす!
「う、うわああ!?」
殺気を放ちながら自分に迫る私を見て恐慌するマスコット。
「死ねぇぇぇ!!」
「ギャーーーッッ!! ……って、アレ?」
ポンッ
「チェックメイトだ。」
チョッパーの頭を優しく撫でる。
「「「…………」」」
「もう少し真面目にやれ。情けは捨てろ……お前ら。」
「……右腕を一度も使わなかったテメェが言うなよ……」
「えぇっ!?」
「気づいてたか。さっきのギンの一撃で右腕がイカレてな。回復するにはまだ時間がかかる。」
「ハンデ有りでこの強さか……」
「色々まだ制限はつけてるがな。……お前達にそれを引き出せるかな?」
「アイツの言ってる事……ホントなの?」
「えぇ。それについては姉上から見せるでしょう。それよりも……」
「お前ら……いい加減『本気』を出せ。さっきも言ったが、情けを捨てれば……数倍は手強くなると踏んでるのだがな。」
さて……さらにギア上げてもらわんとな。あいつらの攻めも見たいし。
「今度はそっちから来い。」
皆に言い放ち更に覇気を3割ほど解放する。
「……天地魔闘を構えないか……チャンスだな。」
「? どういう事よ?」
「あれは強敵にしか見せない必勝の型。つまり今は我ら全員を格下と見ている。」
ナミとバサラが何か話してるな。
「こまけぇこたぁいいんだよ! とにかくぶった斬る!」
やる夫……いや、松田さんみたいな事言うなよ。まぁとにかくまずはゾロが相手か。
「パワーはヤツが上……なら……」
ほう! 阿修羅か……何!?
「一剛力羅、二剛力羅……」
確かカクと戦った時に使った筋力増加技か? まさか九本腕全部か? 阿修羅に剛力羅を重ね掛けとは……相変わらず体に悪い事ばかりしているな。
「……九剛力羅…………待たせたな! アマクサ! 阿修羅……九刀流! 九うん春酒……砲ッッッ!!!」
一刀一刀全部からまるで大砲の様な圧力の斬撃が放たれた。……仕方ないな。…………壱! 弐! 参! 肆! 伍! 陸! 漆! 捌! 玖!
「……奥義!! 九頭龍閃ッッ!!!」
「!!? テ、テメェも九連……ぐわあああああ!!」
「ゾ、ゾロー!!」
どこぞのおてんば姫や元僧侶の女武闘家みたいに叫ぶナミ。
「一体何しやがったんだ……」
常人には見えないだろうな。ウソップは目は異常に良いが動態視力までは人外って訳ではないし。
「全方位からの神速の九連撃だ。シロウもできるぞ。右腕の握りがイマイチなので威力はがた落ちだが。」
ゾロが血まみれになってグッタリしているのは気にしないでおこう。
「……僕は腕力が低いですからこんな事にはなりませんけどね。姉上の馬鹿力で放たれるそれは正に絶対の必殺技。流石にもうゾロさんは……」
「ぐ、う……なんて技だ……」
……立つんだよなぁ、ゾロは。しかし……相変わらずアホみたいなタフさだな。生物としておかしいぞ。……人の事言えんが。
とにかく戦線復帰するにはまだ時間がかかるだろうて。
「さぁ、次は誰だ?」
「うおおおおっ! 俺がやってやるぜぇー!!」
おお、フランキーからあのセリフが聞けるとは。
「フランキー将軍か。体が大きいからと言って勝てると思うなよ?」
「お前さんも確かに究極にスーパーだが引き下がる訳にはいかねぇ! 行くぜ!」
将軍が突進してくる。体当たりか?
「将軍足元危険(デンジャラス)!!」
私の足元に向け大剣を振るう。しかし……
ガシィッ
「うおっ!? な、なんだぁ!?」
「あの大剣が踏ん付けられて……って将軍が動けないの!?」
「ぐっ……すげぇパワーだ……」
「落ち込む事はない。十分……おっ?」
将軍が急に剣を手放し両腕で私を抱き包む。
「スキありだぜ!」
将軍は前髪部分というか、トサカがドリルになっているのだがそれが高速回転しだした。
「将軍ド根性頭突き(ヘッドバット)!!」
回転ドリルが何度も私に炸裂する。……参ったな。ロボとおもいっきり技がかぶっ……ってロボが来たよ!
「大チャンスだぁ! ここで仕留めるぞぉ!」
ロボの右手のドリルが外れ頭部の額部分に接続し、高速回転していきついにはドリル部分が真っ赤になった。
「ドリルッ……インフェルノォォッッ!!」
ドリルが付いた頭で何度も私に頭突きをする。
「ちょ……おい! シオリさんが死んじまうぞ…………」
サンジが血相変えるが……
「誰が死ぬってぇ?」
「「「ぐぉっ!?」」」
将軍の頭部……すなわちドリルをつかみ持ち上げ……そのままジャイアントスイングの様に振り回しロボをも巻き込みふっ飛ばした。
「「「…………」」」
「えぇっ!? 無傷ぅ!? 全く、どんな堅さだよ……」
ウソップが呆然としてるが彼だけじゃなくルフィ以外の麦わらメンバー全員が戸惑ってるな。
「その程度じゃ私の武装色硬化は突破できんよ。フランキー、頭部に触れたから頭部から出る兵器は使用禁止だ。」
「クソッとんでもねぇな……」
この後も更に他のメンバーの攻撃が続くがいなしていく。
「けど、けっこう押してる感じじゃない? いけるかも!」
「実を言うと……シオリは1mも動いていない。」
「「「!?」」」
バサラの一言に目が点になる麦わら一味。
「お、気づいたか。」
「なんてこった…やけに攻撃喰らうなと思っていたが……まさか動く必要もないって事か……」
「まぁ落ち込むな。私が相手なんだから仕方ない。……それにしても暑いな。ちょっと服脱いでいいか?」
「「「!!?」」」
「服ぅ? 何のんきな事……アンタらどうしたのよ?」
ナミが私の一言に凍りついたクリーク達に問い掛ける。若干2名……骨とエロコックは喜んでいるが。
「よっとっ……ふう。」
袴をなんとか脱ぎ終わる。ふう……毎回面倒だな。
「いつものタンクトップに黒のスパッツ……懐かしいわね。それよりもうちょっと女の子らしい格好しなさいよ。」
「悪いな。オシャレには疎いんだ。……ふう、疲れた……」
Gパンからスパッツになったらヒイロ・ユイになったでござる。……身長差や胸の膨らみで全然印象は違うが。
「たかが服を脱ぐのになんでそんなに手間」ドゴオォォォッッ!!
ゾロの言葉が終る前に私の手から離れた袴が地に落ちると同時に起こった轟音。
「「「……え?」」」
奇怪な現象に固まる麦わら一味。
「一体……どういう事だ?」
サンジがさりげなく袴を拾おうとするが……
「ぐっ!? お、重い!? も、持ち上げられねぇ!」
慌てて手を離すサンジ。
「腰をやられるから触らない方がいい…………私が本気を出すと色々危険なのでな。こうして制限をつけている。この服は『とある能力』の副産物で完成した10トンの服だ。」
「じゅ、10トン!?」
「10トン……1万キロ……! まさか……」
「ご明察だロビン。ま、あえて語る事はしないがな。ちょっと企業秘密な部分もあるし…………フゥ、身軽になるのはやっぱり楽だな。」
「なめやがっ」ゾワッッ
「ぐっ……な、なんだ!? この殺意はっ……」
私の覇王色に気圧されるゾロ。
「そろそろお遊びは終わりという事だ。甘やかしても何の意味もないから、ここからは……地獄だぞ?」
さてさて麦わら一味……真価を見せてもらわねばな……
長くなったので中編にしました。次話の後編は来週日曜には投稿できると思います。