ONEPIECE世界を過去キャラと満喫   作:一匹犬

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16話「乱終結。そして地獄へ」

〜ギョンコルド広場〜

 

 

〜シオリside〜

 

 

「カラミティウォール!!」

 

ズドドドドドドドドドドドッッッ!!!

 

私が腕を振り上げると高さが10m近くはある波の様なモノが生まれ、ソレが大地を切り裂きながら突き進み進路上にいた全ての者をなぎ払う。それはまさに波の斬撃。

原理は……超圧縮した水を波状にして放っているだけだが……規模がトンデモすぎた。ちなみに元ネタはダイ大の大魔王バーン様の同技。もっとも本家のエネルギー源は暗黒闘気なんだが前にも言った通りそんなものは使えないので圧縮した水で代用した。実質北斗の拳のユダの『伝衝裂破』を参考にした。規模が月とスッポンほど違うが。

で、この波の斬撃によって大体一万人程が宙を舞い戦闘不能になった。

そしてさらに、敵の群れに向かい……

 

「おおおおおおおおおおおっっっ!!!!!」

 

前田慶次ばりの魂を凍らす雄叫びを挙げると一瞬にして動きが止まる敵の群れ。……まぁウチの者でもコレに耐えられるのはそんなにいないから仕方ない。雑魚が喰らうと数分は動けないしな。

その間に敵の群れに突貫し何も考えず好き勝手に手足を動かす。ストレス発散ストレス発散…………またも一万人程が宙を舞う。さて……そろそろエネルとのコラボ技お見舞いするか。

 

「エネル!」

 

「あれか! 心得た!」

 

エネルが電気を充電する。その間に私はと言うと……三つの巨大な水の竜巻の様なモノを作り上げる。一つ一つがカイザーシリーズ並だ。そこに……

 

「武装色……5000万V!!!」

 

三つの竜巻に武装色でコーティングした雷を纏わせる。……これこそ!

 

「三又の鉾(トライデント)!!!」

 

雷を伴った三つの水の竜巻が大砲となり敵の群れに向け発射された。そしてそれは一つにつき大体一万、計三万を貫いた。

二人共手加減したから死人はそんなに出ていないはずだ。まぁ黒焦げになったのが三万人ほどいるが。

 

…………

 

「「「…………」」」

 

三つの大砲が通りすぎた辺りは未だに帯電、放電しているな。大半の人間、特に雷を操るナミとかは絶句している。

さて……残り3万程か……ここからはじっくりやるか……みんなの戦いも見ておきたいしな。

 

で、各々の戦いを眺めるが……ハモの魚人は二人に増えたロビンが背骨を折り完封。

ゼオとやらはブルックに斬られ……ブルック、見事だな。シロウに匹敵する氷の剣の使い手だ。

ウソップもチビ魚人を倒した。……あの衝撃狼草とか言う技……排撃貝並の威力だな。

暴走を制御できる様になったチョッパーもドスンとやらをあっさりぶっ飛ばした。これはまぁ……相手が可哀相だな。生物としてのレベルが違いすぎる。

フランキーはなぜかフランキー将軍からわざわざ降りた。そして両手を合わせそこから大出力のレーザービームを放った。あんなもの喰らったらイカの魚人はひとたまりもないな。……クリークに当たったら二割は削れるかな……無理か。

 

 

 

続いては……バサラVSドスンの兄シードン。

 

「フンハッ! ヘアッ!」

 

必死の形相のシードンがフレイルを振り続けるが未だ有効打は無し。

 

「なぜだハン!? こんなチビなのにぃ!!」

 

「知りたくば……一回地獄を見てくるのだな……」

 

「な、何を……えぇーいぃっ!!」

 

両手を振り上げフレイルに勢いをつけ振り下ろす。

 

「……三連牙通牙!!!」

 

一瞬で粉々になるフレイル。

 

「!? な、何をしたんだぁ!?」

 

「ただ三つの斬撃を放っただけだ。……もう終わらせてやる。」

 

そう言うとこの島で初めて獣形態になるバサラ。全身が漆黒に包まれた狼。全高5mはあるか。……地獄の番犬ガルム。有名なケルベロスの別名だったか?

 

「う、うおおおっ!」

 

自棄になり突っ込むシードンだが……全く彼の攻撃は効果が無い。獣形態はクリークに次ぐ2位の防御力(パシフィスタより堅い)だから仕方ない。

 

「そろそろ諦めろ……『地獄の咆哮』!!!」

 

ギャアアアアアアアアアンッッッ!!!

 

「!? ぎゃああああああああっっっ!!!」

 

両耳を押さえ悶え苦しむ。今彼を襲っているのは言葉に出来ない程の恐怖を沸き起こす叫び(ハウリング)。この技というか現象を起こすので有名なのは人の姿をした植物のマンドラゴラだったかな。抜いた者に絶叫を聞かせて殺すという。聞く話によると未熟な頃は仲間すら巻き込んでいたらしい。

…………シードンはついに泡を吹いて失神した。……まぁこれに耐えるには覇気で防御するしか無いからな。当然の結果だろう。

 

 

 

次は……ファラオの大将とジェイリーちゃんか。

 

「殺してやる! アンデットが!」

 

溢れる殺気を隠そうともしない彼女。

 

「……たわ言は後にせい。今は手を動かさぬか。」

 

「ほざけぇっ!!」

 

逆上し体当たりを仕掛けてくるが……当然大将は余裕で回避……した所に背中から無数の触手が生え襲ってきた。

 

ガブゥッ!

 

大将が触手に噛み付かれた。

 

「ユララララ〜! 勝負あったわねぇ! ガイコツ!」

 

「……ムウ。」

 

よろけるがかろうじて踏ん張る。

 

「ユララララ〜! がんばるわねぇ〜 けどもうすぐ死ぬのよ! なにせキロネックスの毒性は世界屈指! 巨大な海王類でさえ1分持たないのだからねぇ!」

 

「『マジカルヒール』!」

 

大将を淡い光が包む。

 

「何をぶつくさ言って……あれ!?」

 

「残念だが……毒は消去したわ……さて、もう手はない様だな。ではそろそろ幕引と行こうではないか。」

 

すれ違う二人。

 

「なっなめた口を〜! 今度は回復する暇も与え」

 

「もう終わった。」

 

「えっ!? ……あ、か、からだが……」

 

上半身と下半身が泣き別れになるジェイリーちゃん。

 

あーん! ジェイリー様が死んだ! ジェイ様よいしょ本&ジェイ様F.Cつくろー!って思ってたのに……くすん……美人薄命だ……・゚・(ノД`)・゚・うっうっう…ひどいよお…ふえーん!!

この間「今、時代はジェイリーちゃんだ!」の葉書きを出してまだ2週間じゃないですか!

どーして、どーして!? あれで終わり!? 嘘でしょ!?

信じられないよおっあんなごガイコツごときに殺られるなんてっ!! ホーディと差がありすぎるわっ!! 生き還りますよね?ね?ね?

……泣いてやるぅ・゚・(ノД`)・゚・ 私はあのおそろしく鈍い彼女が(たとえド田舎人でもさ!ヘン!)大好きだったんですよっ!!

ジェイさまあっ!死んじゃ嫌だああああああっ!!

先生のカバ(ry

 

…………まぁ冗談は置いといて、剣術の素人が大将の剣速に反応するのは無理にも程があるからなぁ……しかし殺すなよ。面倒くさいな。

 

「……ジュルリ。」

 

「こら、大将……『食う』なよ?」

 

「うっシオリ!? ……むう……わ、分かっておるわ。」

 

体に欠損が出来るとフェニックスの尾でも蘇生不可能になるからな。……ま、とにかく勝負有り。……当然だけどな。ファラオの大将とまともに戦えるのは海軍大将であるあの盲目の勝〇もどきとか、やさかにの勾玉使う邦〇クラスだな。といってもファラオがあの切り札使ったら一たまりもないだろうけど。

 

 

 

次は……ハチVSヒョウゾウか。

 

「ウィ〜……どうしたぁ〜ハチィ……さっきまでの強気はよぉ〜」

 

「…………」

 

「いつまでダンマリしてんだぁ〜 ……もういいか〜さっさとぶち殺してやるぜぇ〜!」

 

「……もうお前の動きは見切ったニュ。降参するなら……今のうちだニュ……」

 

ハチを異様な気配が包む。

 

「!? なっなんだぁこれはぁ!?」

 

「四身の術。」

 

「なっ!? ……なにぃっ!? ハ、ハチの野郎がよ、四人だぁ!?」

 

「さらに……『阿修羅』。」

 

「!? さっさっきから何をしてやがる!? なぜハチの野郎が四人……しかも顔が三つ、腕が18本だとぉ!? ……い、いやこれは幻覚だ!!」

 

「それはアンタが畏れを抱いたからだニュ。その畏れがこの事態を生み出したんだニュ。……その時点でアンタの勝ちは無くなったニュ……」

 

四人のハチがヒョウゾウを取り囲む。まぁ弱点とかあるから落ち着けば対処出来るのに。

 

「ううっ!? こ、こしゃくなぁ!!」

 

やけっぱちになりやみくもに斬りかかるが……

 

「……72刀流……奥義! ソロモンの悪魔の円舞曲!!!!」

 

「ギャアアアアアッッ!!!」

 

八本の刀、そして全ての毒触手を斬られただけでなく全身も斬り刻まれたヒョウゾウがなす術なく倒れる。ゾロの『阿修羅』にドラゴンボールの天津飯の『四身の術』を叩きこんだ甲斐があったな。一撃一撃が鉄を斬れる威力なのだがそれが72連撃だからな……魚人島の守護として文句なしの実力だ。

 

 

 

次は……クリークVSメガロドンの魚人ロドン。端から見ると2mちょいと20m……素人が見たらクリークに勝ち目は無いと思うだろうな。実際は真逆だが。

ロドンは既に利き腕を骨折し更に疲労しきっている。一方のクリークは無傷! さらにスタミナ十分!

クリークには億越え級でも生半可な奴ではダメージを与えられないからな……当然の展開だろう。

それはそうと、一度自分の海賊団を解散したからか謙虚な気持ちが生まれ上を目指す人間になったクリークには強烈なカリスマ性がある。

新クリーク海賊団に属さなかったギンは希有な例外だがパールを始めとした多くの者にも慕われているしな。原作ではあの残虐非道が変わったものだ。

 

「う〜あ〜 こ〜なったら〜」

 

ロドンが前傾姿勢になり、更に生えている全ての歯がどんどん鋭く尖っていく……まぁ鮫らしいと言えばらしいな。

 

「へっ! ちったぁマシな闘気を出せるみてぇだな! いいぜ。来いよ!」

 

何この男前……もはやかつての策略家の面影がカケラも残っていない脳筋と化したクリークも応える。

 

「うおおおおお〜」

 

アーロンのDARTSみたいに一工夫したわけでもない単純な突進……だがサイズがサイズなので存在そのものが凶器だろうな…………グランドライン楽園(パラダイス)レベルの者にとっては。

 

ズガガガガガガガッッ

 

その体当たりがクリークにまともに命中。接触してるのは右膝辺りか。……だが! クリークは片手で受け止めている。

 

「うっ動かない〜!?」

 

ウルフの突進にも耐えられるんだ。その程度じゃどうにもならんさ。

 

「お前のターンはそこまでだ……こっから先はずっとおれのターン! ……だ。お前に披露するにゃもったいないが……いっちょ派手な必殺技見せてやるぜ!」

 

「なにを〜……おおおおおお〜!?」

 

掴んでいた右足をそのまま持ち上げていく。

 

「どりゃああ!」

 

そしてそのまま投げ捨てる。

 

「こ、このおお〜」

 

すぐさま立ち上がり懲りずに突進してくるロドンだが。

 

「スライディング!」

 

「な……なにィ!?」

 

キャプ翼モブみたいなリアクションを見せる彼を余所にクリークが彼の右足の足元にスライディングを敢行し転倒させる。そしてそのまま背後に回り体を掴みそのまま地面に向けてスープレックスを叩きこんだ!

 

たまらず動きが止まるロドン。だがまだ攻撃は止まらない。クリークがロドンの左足を掴み(本来は両足の足首を脇で挟むのだが)ジャイアントスイングを仕掛ける。

 

ミスミスミスミス……

 

「う〜わ〜目がまわ……」

 

「「「うわ〜!?」」」

 

スイングに巻き込まれ何百人かが空に向かい吹き飛ばされていく。

そしてロドンが言い切る前にクリークが手を離し大体高さ40mほどの宙に放り投げられる。がクリークはそのまま宙にいるロドンに飛びつき首に体ごと組み付き(本来は首四の字固め)そのまま宙で反回転した。そしてフィニッシュは……地面に顔から叩き落とす!

頂上戦争でも披露したらしい『バベルクランベル』だ。

 

ズガバギャーーンンッッ!!!

 

「「「…………」」」

 

想像を絶する超必殺技に辺りの者が絶句する。被害者のロドンは顔面が地面に埋まりピクリともしない。

 

「これぞ……デンジャラス・スープレックス・コンボ……通称DSCよ!」

 

この技に耐えられた者はそうはいない。まぁウチは速いのが多いからまず成功しないんだがな。魚人海賊団幹部程度では未完成版ですら十分すぎるぐらいだし。ま……とにかくクリークの楽勝。

 

 

 

次は……シロウVSゾロか。

 

「…………」

 

「まだやりますか?」

 

ゾロの顔色がおかしい。

 

「テメェ……一体何をしやがった……」

 

「『凍てつく波動』……相手の武装色の覇気を無効化する奥義です。」

 

ロギアがコレを覚えたら弱点突かれない限り無敵だろうな。

 

「武装色を……反則もいいとこだろ……」

 

「さて……そろそろ終わらせましょうか……」

 

更にシロウの周りの温度が下がっていく。

 

「!? ……な、なんだ!? いや、さっきからこの現象を引き起こしてんのは……その刀か……」

 

「氷輪丸という大業物の一振りです。もっともこの刀の力を引き出すには『氷の剣術』を身につけなければいけませんが。……さて、続けましょうか。……『冬の嵐』!!」

 

ゾロを極寒の冷気が襲う。

 

「ちぃっ!」

 

とっさに足元の地面を盛大に破壊して冷気から身を守ったが……

 

「なっ!?一瞬で土が凍りやがった!」

 

壁として作り出した土砂が次々と凍りついていく。

 

「くそっ! 二刀流……七二十煩悩鳳!!」

 

圧倒的な巨大な飛ぶ斬撃を飛ばし辺り一帯を支配していた冷気をふっ飛ばす。……煩悩鳳の威力……十倍に成長しているな……

 

「!! 凄まじい威力ですね……巨大海王類をも一撃で沈められそうだ。」

 

当たれば大ダメージだろうな。……当たれば。

 

「それにしても……波動を斬撃の風圧だけで消し飛ばすなんて……本当に常識外れな『剛の剣』ですね……鷹の目が気に入るワケです。」

 

「(なんとなくだが、寒気が治まった……)……で、どうするよ?」

 

「そうですね……久々に純粋に剣の腕だけで戦いたくなりました。」

 

「へっ……奇遇だな。こっちもだよ。」

 

……一生戦るつもりか!? バトルマニア共め! にしても……ゾロ、やっぱり相当強くなったな。流石鷹の目という所か。……ま、こいつらはほっておくしかないな。さて、ラストは……アヤVSワダツミか。

 

 

 

「う〜さっさと踏み潰すど〜」

 

ワダツミは何度も攻撃するがアヤにはかすりもしない。

 

「だ〜」

 

無邪気にワダツミに駆け寄るアヤ。だが彼が一瞬目を離した時には右肩に止まられていた。

 

「う〜!? どーやって移動したんら〜? え〜い!」

 

ボゴン!

 

「いだい〜!」

 

肩にいたアヤ目掛け拳を振り下ろしたがすでにアヤはいない。

 

「う〜ちょこまかと〜どこら〜?」

 

足元にいるよ。

 

「う〜」

 

無造作に彼の右足の小指を掴んだのだが……

 

「ギャアアアッッ!?」

 

まるで万力で締められた様な絶叫を挙げる。……あの握り方なら潰そうとしてないから安心しろ。

アヤの表情から察するにウルフ以来の大きすぎるおもちゃを見つけた気分だろう。ただウルフよりはるかに弱いから……下手すると一瞬でスクラップにされるだろうな。

 

「うがー!! 怒ったどー!!」

 

ドンンンッッッ!!

 

指の痛さに我慢出来ずについに彼がぶちギレ左拳をアヤ目掛けて振り下ろした。

 

「アヤちゃん!?」

 

血相変えるサンジ。

 

「むう……ま、まずい……」

 

一方のジンベエは事情を知っているので顔面蒼白だ。油汗も止まらない様子。

 

「……あれぇ?」

 

地面にめりこんだ左拳がどんどん上昇していく。

 

「う〜なにかに押し返される〜!?」

 

拳を持ち上げているのはもちろんアヤ。少し服が汚れているが全くのノーダメージだ。

 

「……う〜 きら〜!!」

もちろんユースタス・キッドの部下の覆面の事ではない。というか、キレてるな……まずい。ルフィがこの現場を目撃したらトラウマを発動するかもしれん。

 

「しつこいど〜今度こ」 バギィィッッ!!

 

アヤの拳がワダツミの顔面にめりこんだ。そのたった一撃で巨大な顔面全体が陥没している。……あれだと鼻どころかその周りも粉砕骨折しているな……

 

「「「…………」」」

 

モブ達はと言えば、突然起きた不可思議な光景に固まっている。

 

「だー!」

 

身長1mほどの赤子がその短い足を振り上げる。見る人が見ればあの足にとんでもないエネルギーがこめられているのが分かるはずだ。

うめいている彼に構わず彼の腰辺りに飛び蹴りをかますと……

 

ドガガガガガガガッッッ!!

 

成す術なくふっ飛ばされ地べたを数百mも引きずっていく。……あ、さらに残りの雑兵が減ってしまった……

 

「いたいよ〜こわいよ〜」

 

泣き叫ぶワダツミだが……

 

「うー!!」

 

アヤが彼の右足をわしづかみにし……持ち上げた。

 

「う〜わ〜!?」

 

もちろん抵抗は出来ない。私と全く同じパワーだからな。

 

「おっきいのは……あっちいけ〜」

 

軽々とワダツミをジャイアントスイングした。

 

「「「えぇぇ〜……ぶっ!?」」」

 

のんきに観戦していたモブが巻き込まれお空のお星様になった。

 

「だー!」

 

アヤが手を離すとワダツミがとんでもない勢いで空を舞い、一瞬で皆の視界から消えた。……数百キロは飛んだだろうな……

 

「「「…………」」」

 

アヤのあまりにも次元の違う強さに呆然とする麦わらの一味達。

 

「…………ルフィがパニックになるわけだ……とんでもねぇな……」

 

シロウと喧嘩しながらゾロがうめく。

…………さて、そろそろ反乱も終わりかな?

私の所にルフィとゾロ以外の麦わらの一味や皆も集まり、上空からデッケンをふん縛ったアーロン、ルフィ、しらほしが降りてきた。

 

「だ〜♪」

 

「げっ!?」

 

アヤを見て一瞬で冷や汗をかくルフィ。

 

「まままままさか暴れたんじゃ……」

 

「ああ、とんでもなかったぜ〜あんなデカイ巨人を空の彼方へぶん投げたしよ〜」

 

ウソップが遠い目をして悟った様な事を言う。

それを聞いてますます汗が止まらなくなり全身が震え出す。

 

「お、おい、なに震えてるんだよ!?」

 

「い、いえ。大丈夫ですじょ!」

 

訳が分からない返しをするルフィ。目がレイプ目になっている。

そのアヤは暴れて疲れたのか(疲れてはおらずただ眠いだけ)眠っている。

「シオリさーん! どうやら戦いも無事終わりましたね〜 運動の後にティータイムはどうですかぁ〜!」

 

「あら、いいわね。ここらで一息つきたいし。」

 

「…………」

 

「どうしたシオリ……あ! まさか……」

 

黙りこんでいる私を見て血相を変えるエネル達。

 

「クックックッ……やる気かぁ? 悪魔だねぇ……」

 

だから白目剥いて笑うなって怖いから。

 

「? どういう事だよ!? ギン!」

 

「……この程度では消化不良ではないか? お前達……」

 

「ヨホッ!? 消化不良って……」

 

「雑魚相手に無双しても修業の成果は実感できんだろう……よってもう一戦してもらう。……シロウ、もう止めろ。こっちに来い。」

 

「も、もう一戦!?」

 

「一体何と…………あっ! まさか!?」

 

「その想像通りだよ。……最後の締めに……私の仲間と組んで全員で私と戦ってもらう。」

 

「「「えぇぇ〜!?」」」

 

広場に麦わらの一味達の悲鳴が挙がった。

 

 

 

 

 

 


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