ONEPIECE世界を過去キャラと満喫   作:一匹犬

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10話「純真無垢な破壊神」

〜海の森〜

 

 

〜サンジside〜

 

誰だ? 男みたいな格好だが……匂いで分かる! 女だ! しかもとびきりの美女!

そしてその人がカツラなどを取ったんだが……やはりあの声で大方の予想では出来ていたが…………

 

に、に、二年ぶりのシオリさ〜ん!! やっぱり美しい〜!!

それにしても……なんつーか……雰囲気が変わったなぁ〜……あれは……赤いスカートに……桃色の……胴着? 確かあれは……ワノ国の羽織袴とかいう服だったか?

髪もポニーテールにしててすげぇ健康的かつ色っぽい……

それになんか……お胸もさらにビッグサイズにぃっ♪

 

「サンジ……とやら。それ以上凝視したら目玉くり抜くぞ?」

 

ヒィッ!? なんて覇気……あれ? なんかシオリさんの後頭部になにか……いるな……そのせいで艶っぽいはずのうなじが見えねぇ……

いや、あの小さな子……女の子か……? 将来が有望そうな……

 

「シ、シオリ……アンタに引っ付いてるの何?」

 

さすがにナミさん辺りが突っ込むよな「ギャーーーー!!?」!? ど、どうした? ルフィ! いきなり……

 

「なっなんでアヤが来てんだよ!? 勘弁してくれー!!」

 

「ア、アヤって?」

 

「ああ、私の娘だ。」

 

!!? ハア!? マジっすか!?

 

「? ……あぁ……親戚の子とか誰かから引き取ったとか?」

 

ナミさんが尋ねる。

 

「あぁ、とある所で拾ってきた。」

 

「拾ったってね……誘拐じゃないでしょうね?」

 

ナミさんは物怖じしないなぁ……そんなナミさん……素敵だぁ!

 

「なんで連れて来たんだよ! シャレになんねーぞ!!」

 

つーかルフィはさっきから本気でビビってるな……一体……どういう事だよ!?

 

「ちょ……ちょっとルフィ急にどうしたのよ?」

 

「だ〜〜 るふぃ〜♪」

 

シオリさんがアヤ? とかいう3歳ぐらいの女の子をルフィに近づけさせるが……ますますパニクってやがる。

 

「ソイツは化け物なんだよ!!」

 

「「「!!?」」」

 

ルフィの一言にその場が凍りつく。

おい……ちょっ待てよ! お前はそんなヒデェ事言うヤツじゃねぇだろ……

 

「こらこら。一言抜けてるよ。『化け物みたいに強い』だろ。

で……実際アヤは……ルフィの数倍強い。つまり私と大体同じぐらいにな。」

 

え? シオリさん……何を言って……

 

「シオリお姉さまっ!」

 

しらほしちゃんがシオリさんに話し掛ける……知り合いだったのか!?

 

「ああ、しらほし……ちょっとぶりだな。修業は怠けていないか?」

 

「はい! 毎日言われた通りに鋼鉄の柱を指一本ずつで思いっきり突いたり、巨大鉄球を受け止めたりしてます〜」

 

「「「!!?」」」

 

マ、マジかよ……なんてえげつねぇ特訓だ……

 

「お前は特別な存在だからな。姫だからと温室育ちにするわけにはいかなかった。ネプチューンにはだいぶ泣かれたがな。」

 

「でもそのおかげでちょっとたくましくなれました〜」

 

「あれでちょっとかよ〜!?」

 

不細工男をぶっ飛ばしてたもんな〜あれはすごかった……

 

「それはそうと……義理とは言えあなたが母親になるなんてね……ちょっと抱っこしてもいいかしら?」

 

とロビンちゃん。相変わらずのスルー能力だ……それでこそロビンちゃんだが。

 

「それは止めておけ。私ぐらい体が強くないと潰されるから。」

 

「「「え?」」」

 

「そういえば……アマクサぐらい強いとかなんとかほざいてたが……正気か?」

マリモが相変わらず無礼な口を聞く。

 

「そうだな……ザックリ言えば……私から悪魔の実の力……要はリヴァイアサンの能力、戦いの駆け引き、そして『手加減』を引いた感じだ。

異名は『破壊神』。懸賞金7億ベリーだ。」

 

「「「ハア!!? この子がぁ!?」」」

 

おいおい冗談だろ……?確か7歳ぐらいで初頭手配されたロビンちゃんどころじゃねぇぞ……

 

「う〜? どおしたの〜?」

 

まだあどけない感じのアヤちゃん。

 

「この前も黄猿を半殺しにしたからな。」

 

「えぇぇ〜!? あの化け物みたいに強い人ををを〜!?」

 

ブルックが仰天してるな……確かにそれはいくらなんでも……あの光野郎の強さは常軌を逸してた……そんなヤツを倒すなんて……マジっすか!?

 

「あの海軍大将を攻撃できるって事は……まさか覇気を……」

マリモがア然とした表情でうめく。

 

「ああ、私と出会った時には既にな。おかげで最初はウチの者も大半のヤツがエライ目にあった。」

 

「……ルフィがビビるわけだ……スーパーどころじゃねーな……」

 

「サンジも気をつけろよ。手を出したら死ぬぞ?」

 

「そそそそんな! いくらなんでもここまで小さい子には手は出しませんよ!」

 

うぅ……シオリさんのおれに対する印象がががが……なんかナミさん達の視線が冷たい……

 

 

「正気で言ってんのか?こんなガキが……」

 

マリモが生意気な口を聞く。

 

「現実を見ろ……ゾロなら少しは相手の強さが分かるだろ?」

 

「…………」

 

脂汗がすげぇな……マジって事かよ…

 

「そうだな……スリラーバークで私の強さを見ただろ? 全力にはほど遠いが……今のお前達ならあれで私の力を測れるはずだ。肉体や覇気の強さでは私が世界一だがアヤもそれに劣らない。」

 

あ、あの強さはホントにとんでもなかった……強くなったから分かる……シオリさんは今のおれより……10倍は強ぇ。

 

「確かに人間離れしてるけど……世界一って大きく出過ぎじゃない?」

 

「いやだって……四皇の二人や海軍大将と戦って勝ってるのでなぁ……」

 

そういや頂上戦争とかいうので海軍大将をあっさり倒してたような……って今なんかサラっとすごい単語が出たような…

 

「よよよ四皇ってあの四皇ぉっ!?」

 

ウソップが腰ぬかして「前と違って女っぽいしツッコミ所が多すぎだろ!?」

 

ツッコミの鬼だな……つかツッコミ入れないと生きられない人生なのか!?

 

「確かに……めちゃくちゃ美人なのに男っ気がないし……口調といい振る舞いがなんか男みたいだったし……

そういえば前は『俺』とか言ってたけど今『私』になってるわね。一体何があったのよ?」

 

「まぁ、性格がちょっと変わってしまったのは私自身の問題だ。今は言えないがな。」

 

「そういえばいつしらほしと知り合ったの?」

 

「お姉様が新世界で暴れてカイドウ様やビッグマム様をイジメてた二年近く前からですよ〜」

 

……めちゃくちゃにも程があるな……

 

「まぁ、そう言うな……それに悪魔の実の力であるリヴァイアサンはともかく私の正体はちょっと他言できるシロモノではないのでな……荒唐無稽すぎて到底信じられないだろうし……気が向いたら話すよ。」

 

「正体……というかツッコミ所が多すぎてねぇ……」

 

「アマクサ……テメェ……さっき四皇がどうのこうのほざいてたが……」

 

もうコイツここまで来ると逆に尊敬するわ。アホすぎるだろマリモ。

 

「ああ。しらほしが言ったがこの二年で色々あってな……『俺』流に言えば……ビッグマムの『バケモンババア』やカイドウの『バカ』とは敵対関係だ。

個人としては私の方が数段強いが……さすがにお互いが大勢力なんでな……なかなか決着がつかない。」

 

「大勢力ぅ?」

 

「あぁ……そこら辺はこの島でのイベントが終わったら話すさ。」

 

「アーロンも言ってたけど……イベントってのはなんだってんだよ!?」

 

「鼻ップ……久しぶりだな。」

 

「誰が鼻ップじゃあ! ……ってこのやり取り二回目じゃねぇか!」

 

「相変わらずのキレまくりのツッコミだな。Mr.3と良い勝負だ。」

 

「やかましいわ! 誰だMr.3って!?」

 

あのクロコダイルの隠れ家でガネガネ言ってたヤツだろ。

 

「この島は私の知識を生かせる最後の舞台なんでな。盛大なお祭りをする事にしたんだよ。

アーロンが納得いく強さに、ボンがなんでもありになったのがキッカケでな。

ちなみに王族、島民、ハチ、クロオビ、チュウ、マクロ一味含め全員参加。で、ホーディ率いる新魚人海賊団がエサだな。」

 

ん? 知識を生かせる最後の舞台? 何の事なんだ?

 

「悲惨にも程があるがな。我々にギンやバサラ達……それにヘルズベアーマシン5機全てを駆り出すからな……戦場が焼け野原になりかねん。そういえば私はベアー号で来たから把握していないが残りの4機も来たという事はマザーバンガードも来るのか?」

 

「ああ。」

 

「という事はベラのはちゃめちゃ娘も来るのか……」

 

ベラ!? 名前からして女性かっ!?

 

「まぁ、あまりマザーバンガードと切り離す訳にはいかないからな。」

 

「ベラって誰ですか!?」

 

あ、思わず聞いちまった。

 

「ああ、うちの看板娘だ。絶世の美女だよ。……外見は。」

 

そ、それは楽しみだなぁ〜

 

「ヘルズベアーマシンってなんだ!?」

 

「さすがに鋭いなフランキー……ルフィやチョッパー達が大好きなモノだ。後で見せてやるよ。

あと……エネルも黄金や専用機械無しで雷迎とママラガンを使える様になったしな。」

 

え!? あのえげつない技ってマクシムとかいう空飛ぶ船がないと使えないんじゃ……「クワァー!」

 

「おお、どうした? ヒノよ。猛っているのか?」

 

エネルの肩に止まってんのは……一見普通の鳥に見えるが……隼に近いか……!? なんだ? これは……覇気か?

 

「魚人島の隣のライジン島でこやつと出会ってな。そのおかげで更なる高見に登れたのだ。」

 

エネルの野郎も顔付きが全然違うな……あの時の極悪さがカケラもねぇ……

 

「ところでアンタ……ずっと聞きたかったんだけど……なんでルフィ……いえ、私らに構うのよ?」

 

「「「!!?」」」

 

張り詰める空気……ナ、ナミさん……

 

「ルフィはもちろんお前達全員が気に入ってるのでな。もちろん1番大事なのは部下達と国民達だが。」

 

国民?

 

「あぁ……グランドラインや四つの海の国々はいくつか私達の傘下だったり同盟を組んだりしている。まぁ……細かい事は後でな。」

 

「シオリさん……世間話もいいが……これからどうするんじゃ? ホーディ達がどんどんギョンコルド広場に集結しておる……一人一人は弱いがとんでもない数じゃ。」

 

「ああ、把握してるよ。だいたい20万ぐらいかな。覇王色を使えば……199999人ぐらいは瞬殺出来るよ。」

 

えぇっ!? どんだけなんすか!? マジで……

 

「ちなみにルフィなら……7万は削れるだろう。頂上戦争の時と違って有象無象が多いからな。

……が、私自身は使わない。ストレス発散のために直接薙ぎ払う事に決めてるのでな。」

 

「あの暴力があやつら大群に振るわれるのか……気の毒な……」

 

「クックックックッ……ザコが100万人集まろうとも所詮ザコでしかねぇ……」

 

うっ……このプレッシャーは……なんでここに来るんだよ!?

 

「え!? 誰? このおじさん……」

 

「ギャー!! ギンとか言うヤツだ〜!?」

 

さすがにパニクるよなチョッパーは。

 

「えぇ〜!? ギン〜っ……て誰!?」

 

フランキー、ブルック、ロビンちゃんは知らないか。

 

「誰だっけ?」

 

ナミさんとウソップは覚えてないか……マリモは……驚い……いや、呆然としてるな。あの時のおれと同じく。

 

「バラティエを襲撃しやがったクリークの部下だ!」

マリモが刀を抜くが気持ちは分かる。もうね殺気がシャレにならん。

 

「…………あぁ! あの顔色悪かった人…………えっ!? ホントに!? 別人すぎじゃない!? 共通点が全くないんだけど。」

 

「クスクスクス……威勢の良い姉ちゃんだ……たまらねぇな…」

 

ウッ……相変わらずとんでもねぇプレッシャーだ……

 

「こらこらギン次郎、手は出すなよ? カリファじゃないがセクハラだぞ?」

 

「へっ! 分かってるよシオリ! ……そう頭ごなしにこの俺に指図するなよ………………喰っちまうぞぉ?」

 

白目剥くな。マジで怖いから!

 

「そう言って何回私に倒された? いい加減力の差を理解しろ。」

 

うう……あのギンに勝てるのかよ……やっぱり次元が違うなぁシオリさん……

 

ビシィッッ………

 

うっ!? なっなんだ……この重圧……お互いが発するこれは……殺気を伴った覇気……?

 

「だぁ〜〜ぎ〜ん♪」

 

そこにどこ吹く風で乱入したのは……アヤちゃん!?

 

「「げっ!」」

 

いきなり二人がギョッとする。

 

「や、やっぱり次にするか……今やる事はねぇだろ……」

 

「そ、その通りだな……」

 

「だぁ〜↓」

 

アヤちゃん……なんかガックリしてるように見えるが……

 

「機嫌が悪いアヤと戦うぐらいなら四皇のアジトや海軍本部に乗り込んだ方が楽だ。」

 

手加減出来ないシオリさんだっけ………………地獄絵図だな……

 

「とにかくそろそろ広場に向かうか……そこでネプチューン軍と合流する。姿を隠す技とか兵器があれば手間が省けるが……」

 

「あっ私出来るわよ。」

 

「では、頼む。敵が強いのなら色々アイテムとか渡すが……幹部含めザコばかりだ。間違っても苦戦するなよ?」

 

「分かってら! お前との特訓の成果をおもいっきし見せてやる!」

 

ルフィは張り切ってんな……作戦はほとんど無しか…まぁいいか…あのオカマ共に比べりゃどこだって天国だ!! とにかく活躍してシオリさんのおれに対する印象を少しでも!!

 

 

 

 

 


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