〜シャボンディ・24G〜
〜麦わらのルフィside〜
いや〜2年ってすげぇな〜 あのゾロとサンジが仲良くなってるなんて何があったんだぁ?
「ところでよ〜 お前らどこに行くんだ〜? サニー号んトコか?」
……? さっきからおれとはあんま話してくんねぇな〜照れてんのか?
……ってありゃ? アイツは……さっきのヤツかぁ? ……よく見たらおれそっくりじゃねぇか! ビビった〜
あっ! そういやさっきナミとフランキーと、あとなんでかそげキングもいたよーな……
いや、気のせいだよな。アイツらならおれの変装に気づいてくれるはずだし。
「ソイツだ! こっちへ連れてこい!」
ん? さっきからまわりがうるさいな〜? おれにそっくりなヤツがなんか言ってるけどなんなんだよ〜
って……あっ! 海軍が来た! それにアイツらは……くまみたいなヤツみたいなヤツらじゃねぇか! なんか懐かしいな〜 それにあん時のマサカリもいる!!
「消えうせろ! おれは革命家ドラゴンの息子で! 英雄ガープの孫で! 懸賞4億5」
ええぇぇ〜!? おれの兄弟ぃぃ〜!? すげぇ驚いたぁ!
「『麦わら』はおめぇみたいなゴミクズじゃねぇよ!!」
ドガァァン!!
あ! あのでっけぇまさかりでぶっ叩かれておれの兄弟がやられちまったぁ!
「なるほど……コイツら全員ニセモンにだまされて手下にされたのか……PX-5、コイツは誰だ?」
『ピピ! ……懸賞金2600万ベリー……海賊『三枚舌』のデマロ・ブラック。』
ありゃ!? 兄弟じゃねぇのか〜 そういやゾロ達もよく見たら似てねぇな〜
……ってうわ!? こっちにレーザー撃ってきた!
「何すんだ! リュックには大事な食いもんがいっぱい入ってんだぞ!」
「「「ああああああ〜!?手配書と同じ顔ぉ〜!!!」」」
「ちっ! やっぱりか!! ……麦わらぁ! ここで捕まりやがれ! やれ! PX-5!」
! いきなり撃ってきた! けど……遅い…………見聞色!
「遅ぇ……ギア……いや、武装色……ゴムゴムの……銃(ピストル)!!」
ギア2、3にはあまり頼るな! ってシオリにキツく言われたもんな〜 コイツならコレで充分だ!
「な……覇気を込めた一撃……しかもなんて威力……」
シオリやレイリーやハンコックに比べたら弱っちいや。
「ハハッハハハ! やっぱり強ぇな〜麦わらのルフィ!」
なんだぁ〜あのグラサン。ん? アイツ……バネ人間〜? それにこの覇気……強ぇな……
「お前……シオリんトコの……あ! エース助ける時にいたような……ベラミーだっけか?」
「ああ……いっちょ確かめてこいって指令が来たんでな……付き合ってもらうぜ。」
強ぇな……圧迫感も……覇気使えんのか〜 面白そうだ!
「おめぇは……!? 傾国の部下の……懸賞金4億1000万ベリーの『跳躍超人』ベラミー! 何しに来やがった!? 麦わらとグルなのかよ!?」
へ〜金額高ぇな! マサカリのヤツも知ってるなんて有名なんだな〜
「その質問には我々が答えてやる……」
「ありゃ! 執事にトゲトゲ女に……すっげぇ割れ頭〜」
近くで見るとすっげぇな〜どんな骨格してんだろ!?
「…………」
「割れ、落ち込んでいる暇はないぞ……戦桃丸、貴様とガラクタの相手は我々だ……」
「く……何回も何回もいきなり現れてPXをかっさらっていきやがる!! 一体PXを使って何する気だ!? あのドラム元国王の戦力強化か!?」
「その通り……それと……『とある』モノのイケニエ……の様なものだな。」
アイツらの覇気もすげぇな〜 やっぱシオリにしごかれたんかな〜
「ピピッ! ……懸賞金5億5000万ベリー『アンタッチャブル(禁忌の)』・クロ、懸賞金2億9000万ベリー『串刺し魔女』ダブルフィンガー、懸賞金3億5000万ベリー『タイムマスター』フォクシー……」
「「「ええええぇぇ〜!!? あの『傾世』の幹部連〜!!?? 終ったあああ〜!!!」」」
ん? アイツらもいつの間にか有名になったんだな〜すっげぇ金額だし! やっぱめちゃくちゃ強ぇのかな!?
「何よそ見してんだ? 行くぜ……スプリング……アーックス!!」
ベラミーってヤツが足を振り上げてそのまま落としてきたって……おれの『戦斧』じゃん! にゃろ!!
「ゴムゴムの……槍!!」
下からベラミーの斧を弾き返すけど……いてぇな〜 けっこう覇気使えるじゃんか〜
「うおっすげぇ覇気……やっぱ強ぇな……なら…………ギア2!」
!? ええええぇぇ〜ギアも使えんの〜!!? どうなってんだあ!? ……ってけっこう速ぇ! ……ならこっちも!
「ギア2!」
ガシィィィ!!
うわっと……ギリギリアイツのパンチ受けれたなぁ……同じスピードかぁ!
「「「何やってんのか全然見えねぇ! どうなってるんだぁ!?」」」
「スプリング……マッハ!」「ゴムゴムの……JET!」
「「銃弾(ブレット)!!!」」
ドゴォォォン!!!
ありゃ……お互いのパンチが顔面にめりこんじまった〜 痛ぇって事はアイツの武装色けっこう強ぇな〜……つーかギア2を使いこなしてるなんてすげぇな!!
「ハッ……やっぱ本家にゃ簡単には勝てねぇか! じゃあ……次はこれだ! ……ギア3!!」
へっ!? まさか……
「バネ風船!! スプリング……ジャイアント……バズーカッ!!!」
うわっおれの技みたいにでかくなった!? ……そんなら!
「ギア3! 武装色……巨人の(ギガント)バズーカッ!!!」
ドゴオオアアアア!!!
またお互いの攻撃がおんなじ時にぶつかっちまった〜けっこう速ぇな……
「「「うわああああ〜まるで怪獣同士のケンカだぁ〜!!?」」」
おっ! アイツに競り勝てたぞ!
「ぐへっ……やっぱ地力に差があるかぁ……しかももう縮む事は無くなったのかよ! こっちはまだ反動でちょっとの間は縮むってのに!」
縮むトコまで一緒〜!? ……あ、ホントに縮んでら……
ん? ……あり!? アイツってまさか!
「代われ……次はおれがやる。」
「! お前……ハトのヤツ!? お前もシオリの仲間にぃ!?」
1番ビックリしたぞ〜海賊大っ嫌いじゃなかったっけ?
「エニエス・ロビーが破壊された後に出会い……その後協力し合う事になっただけ……それからの縁だ……」
「へー! 他のヤツらもかーやっぱすげぇな〜」
「おめぇは……『豹王』ロブ・ルッチ!? 世界政府を裏切った男かよ!」
マサカリのヤツも知ってんのか〜
「『豹王』って4億8000万の化け物じゃねぇか〜!? どうなってんだぁ〜この島ぁ!?」
サンジもどきも知ってんのか〜
「よそ見とは随分と余裕があるのだな? ウドの大木……」
「おめぇ!調子に乗るな……よ?」
あれ? 執事のヤツ……が……二人ぃ?
「なっ何が起きた!? 一体……まさか超スピードでの残像か!?」
マサカリがしどろもどろしてるけど……両方執事に見えるなぁ……どうなってんだぁ!? 見聞色で見たから分かる……両方とも本物だ……!! しかも両方めちゃくちゃ速ぇ……マサカリの攻撃がカスリもしねぇ……
「戦闘丸ごときにパラパラの実……ゴホン、『能力』を出したのはもったいなかったか……」
「……あの能力に加え、スピードではエネル、アマクサに次ぐからな……相当な強者でも叶うまい。」
「ハトのヤツ……いや、ルッチ! お前は強くなったのか?」
「それを今から見せてやる……六式を越える体術……十殺元でな……『破羅剃』!!」
!! 見えねぇ! ……ここか!
「JET銃!!」
「……!!」
かすっただけか〜! すげぇスピードだ〜 見聞色でも追いつくのがやっとだ……
「『轟死閃』!!」
! 指銃ってやつか!?
ゾワッ!
やべぇ!!
バガアアアン!!
おれのホッペをかすめたルッチの指が勢い止まらずでけぇ岩にぶつかった。
「うわあああ〜!? 指一本で巨大な岩を粉々にしやがった〜!?」
コイツは前からこんぐらいは出来てたぞ! しっかし……あん時の何倍も強くなってんな〜
「さすがは野生児……見事な危機察知能力……それにアマクサに直々に扱いてもらっただけの事はある……」
「すげぇな〜シオリはどうやって仲間にしたんだ〜?」
「……同盟しているだけだ。」
「馬が合いすぎて、二人していろんな人泣かしてますからね〜」
「後で血祭り……泣かしてもいいんだな?」
「わっすんません! 今のナシ! 調子乗ってましたあ!」
シオリ、めちゃくちゃしょーわるな性格だもんな〜いろんなヤツが不幸な目にあったんだろな〜
「…………今、失礼な事を考えなかったか?」
うわっ……すげぇ殺気…………あれ!? 今度は三人いるぅ!? ホントにどうなってんだ!? 三つ子ぉ!? ……つーか殺気に覇気絡めるなよ! こえぇな〜
「少々話がそれたが再開するか……今度はそちらから来い。」
「ゴムゴムの……」
手なんて抜けねぇな……ちょっと本気出すか! 武装色……
「象銃(エレファント・ガン)!!!」
「「「うわぁぁ〜!? 真っ黒なでっかい手ぇ〜!?」」」
「これは……かなりの威力だな……『金剛滅塊』!!」
ドゴオオオ!!
やったかぁ!? ……いや、まだ立ってるなぁ! 強ぇ……
「けっこうな威力……クリークほど防御力がないおれでは十発も喰らえんレベルだな……」
「比べる対象がおかしいっす! あの人のはもう人外レベルっすよ!!」
クリークのヤツも強くなってんのか〜 今何してんだ〜?
「フン……そうこなくてはな……ならばこれは避けられるか!? 『裂爛脚』!!」
ゴオオオオオオオ!!!
うわっ!? 蹴りですっげぇ風と衝撃波がっ……しかも覇気が混ざってる!!
……こりゃ……受けれねぇ!!
ザンッ!!
「うわぁぁ〜今度はマングローブが真っ二つにぃぃ〜!?」
うわあ……嵐脚なんかとは全然違うなぁ〜
「蹴り技でもボン兄さんに匹敵するっすからね〜」
「あんな非常識と比べるな。」
ボンちゃんもいたなぁ〜戦争ん時お礼言えなかったな〜……ん? 殺気が消えたな〜
「今回は殺し合いしに来たわけではない……人獣化や『覚醒』までする訳にはいかんからな……やめだ。」
「そっか〜……しっかしお前らみんな……めっちゃ強くなってんな〜」
「……私らより強いのは何人もいるぞ……ギンや制限時間付きだがボン……それに他数人な……が、ギン以外束になっても及ばないのがお館様だ。そのお館様に匹敵するのはアヤ様やギン、四皇カイドウ、それにあの男と『化け物女』、『七英雄』ぐらいだな……少し喋りすぎたか……では、また会おう。」
一人のクロがしゃべってっけど……
「クロA、もう時間だ。私達はそろそろ帰るとする。」
「そうだな。ではまた会おうクロB、C。」
「うむ。次の出番はおそらく………だろうな。やれやれ。」
「クロB……そう愚痴るな。クロAが常に彼女に付き添うのは……至上の幸福なのだろうよ。」
「当然だ。その点に関してはお前達より良い人生を歩んでいると胸を張って言える。」
「フン……アマクサ・シオリに会って丸くなったか……ま、そういう人生も良いか。」
さっきからどうなってんだぁ? ワケが分かんねぇ……マサカリも呆然としてる……
あ…… なんだぁ? 残りの二人のクロがいきなり消えたぁ!? ……ってありゃ、シオリの仲間がくまもどきを持ってっちゃったな……っとと…おれもさっさと逃げようっと!
「あ! テメェ逃が「「お〜いルフィ!」」
あっ! ゾロにサンジだ! 今度は本物だ! 間違いねぇ!
「久しぶりだな……ルフィ。ほお……強くなってやがるな。すげえ覇気だ。」
「ああ、確かにな……てか誰かと戦ってたのか!? その成りは……」
「ああ、ハトのヤツとバネ人間のベラミーとかいうシオリの仲間だ。」
「CP9のあのクソ野郎か! それにもう一人どっかで聞いたな……!」
「頂上戦争てのに参加してたアマクサの部下がそういう名前だった様な。まぁ……桁外れに強いとまではいかねぇだろ? さすがに……」
「いや……だいぶ強くなってると思う。シオリのヤツにめちゃくちゃしごかれたらしーし。」
「はう!! シオリさん! 2年も会ってないぃぃぃ!? 今は一体どれだけ色っぽくなってるんだろうか!? ぶば!!!」
うわああああ!? どうしたんだあ!? とんでもねぇ鼻血だあ!
「……最後に会ったのは1ヶ月前くらいかな〜? 結局一度もかなわなかったな〜」
めちゃくちゃ強くなったエースやジンベエやハンコックも勝てねぇもんな〜
「はあ!? あのシオリさんに鍛えてもらったぁ!?」
「細けぇ事はみんなに会ってからにしろ。マサカリ野郎や海軍共がうっとおしい。」
この後、レイリーが来てくれたんで、おれは新たに誓った。海賊王になるって! それが恩返しになるんじゃねぇかな?
とにかくおれ達はなんかわめいてるマサカリのヤツを振り切った。んで、やっとサニーに到着って……うわあ〜!! フフフッフランキーががががが……
「なんだ!? あのものすごい美女はっ!?」
ん? なんだよ? せっかくフランキーがすんげー事になってんのにってありゃハンコック達……なんでここまで……
「おっ! ハンコック達だ!」
「ルフィ……七武海と知り合いなの? すごいわね。」
「ああ、おれ『女ヶ島』に飛ばされて、そん時から友達なんだ。ハンコックにもみっちり鍛えられたな〜」
「!!?? おめぇ!! ちゃんと修業してたんだろうなあ!!? シオリさんといいお前だけぇぇぇ!!!」
うおおっ!? すげえ覇気だっ! 燃える『武装色』なんて初めて見たぞ〜!
っとと、それより……これからだ! 新しい冒険…みんなで『新世界』を駆け抜けるんだ!
「出航だああああ〜〜〜!!!」
まずは……魚人島を…………冒険するぞぉぉ〜!!!
〜クロside〜
「お館様。こちら、クロ。……麦わら達は無事出航しました。」
『ん……把握した。……あいつらとやった感触はどうだった?』
「さすがに麦わらは強いですね……ベラミーとルッチの攻撃をあしらえる程です……お互いが全力を出したら……ちょっと分かりませんね。私も一人では到底敵わないでしょう。」
『いや、お前の能力はなーいくらなんでも反則……ま、それはそうと……ルフィはなにせ私を初めとして七武海二人いや、ジンベエは元か……とエース率いる白ひげ二世海賊団に極めつけはレイリーが鍛えたからな……あんなものではないさ。』
まさに英才教育だな……全く……お館方様にあれだけ鍛えて貰ったのだ。醜態を見せたら殺しに行くか。
「ところで……我々はこのまま待機でしょうか? 帰還でしょうか?」
『そうだな……連絡が入るまではアプーやウルージさん達と共に待機……その後魚人島の竜宮城か広場に来てくれ。
……もっとも来る頃には私とルフィとあいつが全て終わらしてるだろうけど。ルッチも暇だったら先行するか?』
「……今回は止めておく。バサラと顔を合わすのは面倒だ。」
こいつとバサラも毎回よくやる……しかしなぜウルージだけさんづけなのだろうか……もしや我々の理解の及ばない所にヤツはいるのだろうか……
「分かった分かった。……ではクロ、また後でな。」
「はっ! 了解しました…それでは…」
そういえば……麦わらは……全くお館方様も人が悪い……
「ホロホロホロ〜 シオリはなんて言ってた?」
ペローナ達も来たな。
「予定通り……アヤ様とあいつの計三人で第2陣としてお越しになる。我々後詰めは第3陣だ。」
「でもあいつ……今頃魚人島近くの深海に向かってんでしょ?」
「まぁ……作戦決行前までにお館方様と合流するんなら文句は言わん。」
「第1陣はバサラさん、シロウさん、ファラオの大将さん、エネルさんに……カバ、そ、それにギンさんか……『新魚人海賊団』てのが可哀相すぎて泣けてきた……」
確かにベラミーの言う通り過剰戦力だな……まぁアジトはシリュウやウルフ達がいるし問題なかろう。
「それにあの野郎も相当ストレス溜まってんだろうなぁ……発散させられるあいつらに同情しちまうぜ〜フェッフェッフェッ!」
……二人で潜入するぐらいだからな……ま、あの二人の方は何の問題もなかろう……
「あ〜ん! またマスタァーに置いてけぼりにされて悲しいですぅ〜」
……こいつがいたか。やれやれ。
「お前はいわば隠し玉だ。あまり目立つ真似はするな。」
「は〜〜い……」
フゥ……あと難関はアヤ様のご機嫌くらいか……………………これが唯一にして最大の不安要素だな……