ONEPIECE世界を過去キャラと満喫   作:一匹犬

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3話「ゴリ…首領クリーク来襲ktkr」

  3話「ゴリ…首領・クリーク来襲ktkr」

 

 

 〜海上レストラン・バラティエ〜

 

 

 〜シオリside〜

 

 

ぼ〜と今後の事について考え事をしていたら、いつの間にかルフィらしき少年がゾロ達と騒いでいた。

…まだナミがいるな…?どのタイミングでココヤシ村に逃げるんだっけ…

と、ルフィを見てさらにピキピキしているクロを横目に思考に没頭していた時、日常は突如として破られた。

 

 

 

バァァンと大きな音を立てて扉を乱暴に開けて店に入ってきたのは二人の男。

1人はさっき店を出て行ったはずのギンだ。

もう1人はギンに支えられている、無駄に豪華な鎧を着た大男。顔がゴリラみたい。

 

「……飯を…よこせ…今すぐ。」

 

衰弱しきっているのになぜか命令口調なのがおかしいのか客の1人が野次を飛ばす。

しかし別の客が窓を見た時、哄笑は悲鳴に変わった。

 

「おっおいっ…なんだあのでっかいガレオン船っ!」

 

「しゃれこうべの両隣に砂時計っ!!まさか…クリーク海賊団っ!?」

 

「うわあああああっか…海賊だっっ」

 

「ああ?クリーク海賊団だ?」

 

ルフィ達、コック達はどこ吹く風だ。

 

しかし…サンジは飯を出そうとする。そのせいでパティ達と言い争うがサンジはかまわず飯を出す。

 

「そいつはだまし討ちのクリークなんだぞっ?」

 

名前の知らないコックが叫ぶが遅かった。いきなり復活したクリークがサンジにラリアットをぶちかます。

 

「っ!…話が違うぞっ首領・クリークっサンジさんには手を出さねぇって…」

 

あわててギンがクリークに詰め寄るが無視し彼の肩を手で砕いた。

 

「が…あ…」

 

倒れたギンを放置するクリーク。さらに…

 

「いいレストランだ。この船を…もらってやる!!」

 

クリークの高らかな宣言が店内に響く。ルフィなんかは鼻糞ほじりながら何言ってんだぁ〜な表情だが。

 

 

で、現在…クリーク、コック達、復活したサンジの言い争いが過熱している。その際に客も当然泡を食ったように逃げ出している。

おっ…さらにゼフも来た。ますますカオスだな…

 

「おい、ちょっとこっちの方に行くぞ。」

 

代金をコックに渡し入口から出る。

 

一方話が進展したのか大量の食料がクリークの船に運ばれる。

おいおい…ゼフさん甘くねーか?

 

案の定、元気になって調子乗った海賊共がヒャッハーと叫ばん限りに乗り込みだそうとした、次の瞬間っ!!

 

 

ズバァーーーン!!!

 

なんと巨大ガレオン船が真っ二つに割れた。

 

「「「んなあああああ〜〜〜!!!???」

 

全員驚愕。クロも唖然としている。

 

 

ゾクリッッ

 

 

…来たな!…

 

沈んだガレオン船の後ろから現れたのは小舟。ボートタイプでイカダと大差ない大きさだ。巨大な波が来たらひとたまりも無いだろう。

しかし、実際にはどんな自然現象が襲ってもビクともしないだろう。あの男が乗っている限り。

 

小舟にのっていたのは…羽飾りのついた帽子を被り、マントを羽織った中世の貴族の様な格好をした男だった。

背は2メートル近く、長大な剣を背負っているが…なにより目を引くのは鋭すぎる眼光。狂気じみてるといってもいいだろう。性格はいたって普通だけどね。先天的だったらいじめられたりしたんかな…

 

「うわあああああっ〜〜またきやがったあああっっっ」

 

この世の終わりみたいな表情で絶叫するクリークの手下たち。

 

「…世界最強の剣士、鷹の目のミホーク…!」

 

わざと大きな声で叫ぶ俺。主にゾロに向けてだ。

 

おおう、すげえ表情だなゾロ

 

恐慌に陥ったクリークの手下たちが銃とかをぶっ放してるが全てあの黒刀にさばかれてる。

…ミホークなら直撃してもノーダメだろうに…ま、今はそれより作戦を始めるか。

 

 

「…さて、俺らも身を隠すか。」

 

「…は…ところで何かここに用事があったのでは?」

 

「ああ、俺は今からちょっと忙しくなる。クロは…そうだな。多分だが…クリーク達は麦わらに負ける。

 

で、逃げ帰るルートも大まかにだが掴んでる。それでだが…お前は船で奴らをここまで誘導してくれ。で着いたらこれで連絡頼む。」

 

クロにメモと電伝虫を渡す。

 

「…私が船を奪うとは考えないのですか?」

 

「考えても無駄だよ。俺は船より速く動けるからな…それに、その気はねぇだろ?」

 

「…分かりました……!この船は大丈夫なのですか?」

 

「そりゃ問題ない。クリーク海賊団しかも敗残兵じゃ落とすどころかまともな傷をつける事もできんだろ。」

 

とりあえず納得したクロと別行動を開始した俺だったがその時…

 

 

「…見事。」

 

ミホークの声がした。あれ?このセリフって…

 

あわててバラティエの方を見るとゾロがおもいっきり斬られて倒れていました。

 

……っておいっ!見逃したよっっ!戦いも、あの名セリフもっ!

 

 

あわてて現場を見るとゾロが斬られ海に落ちた所だ。ヨサクとジョニーが血相変えて助けに行く……どっちがどっちだっけ?

 

で、助け出されたがグッタリしているゾロに向かい…

 

「我が名はジュラキュール・ミホーク!」

 

ゾロに向かい原作通りのセリフを吐き続ける鷹の目さん。すると…

 

「…ルフィ…聞こえるか?おれが世界一の剣豪くらいにならねぇとお前が困るんだよなぁ…

 

おれはもう負けねぇから!!あいつに勝って大剣豪になる日まで絶対にもうおれは負けねぇっ!!

 

 

文句あるか海賊王っっ!!」

 

刀を天に掲げながら号泣しながら絶叫するゾロ…やべ鳥肌たったわ…

…しっかしあの傷でよく生きてるなぁ…くまのアレにも耐えとったしルフィ以上におかしいって!あいつの体。

 

「ししし!ないっ!」

 

死にかけの仲間に対し笑顔のルフィ……たいした奴だ…

 

「フ…今日は楽しめた。帰るとしよう。」

 

ゾロのセリフに聞き入りしすぎていた俺は気付かなかったがミホークが俺のいる方向を一瞬見た。

 

 

この後ヨサク達がゾロと共に、消えたナミを追ったり、ルフィがゼフとの取引を成立させた。

 

そこになだれ込むクリークの手下共だがゴムゴムのロケットと大鎌で一掃…そういやこの世界ロケットないよな?どこから知識仕入れて来たんや?

 

…ま、それはともかく…バラティエもえらくファンシーなデザインの海戦兵器サバガシラ一号でクリーク海賊団のモブ共に応戦するが出陣してきたクリークに吹っ飛ばされる。

あわや店に衝突かと思われた時サンジが現れサバガシラを蹴り落とした。

その後パティとメガネ(※カルネ)が目立った活躍をするが鉄壁のパールとかいう恥ずかしい格好の自称タテ男で伊達男とやらにやられる。

そこにサンジが駆けつけ必殺の蹴りをパールの顔面にぶちかましたが…

ギンがゼフを人質にし、サンジに戦いを止め店を見捨てるよう懇願する。

 

…ここら辺はどうでもいいな…早くルフィVSクリークにならんかな〜と思っていたら…

 

 

「おれだって死ぬくらいの事しねぇとっ…クソジジイに恩返しできねぇんだよ!!」

 

おお…出た名セリフ。しかしルフィがゴムゴムの斧で店の一部をぶっ壊した。さらにサンジの胸倉をつかみ…

 

「死ぬことは恩返しじゃねぇぞっ!!」

 

「そんなつもりで助けてくれたんじゃねぇっ!生かしてもらって死ぬなんて弱ぇ奴のやることだっ!!」

 

…時々ルフィはかっこいい事言うよなぁ…普段考えなしなのに。とその時!

 

「………」

 

いきなり味方のパールを沈めるギン

 

「総隊長ぉぉっっ!?」

 

慌てる手下達。

 

「…やっぱりアンタはおれの手で葬るよ…」

 

殺気を放つギン…やっとギンが戦うな。楽しく……あっっ!ミホークの事忘れてたぁっ!?

あわてて見聞色の覇気を放つ………これか。どんどん遠ざかっとる…

 

…これから良い所なのによ…しゃあねぇか…

 

急いで俺は海に飛び込んだ。

 

 

 〜シオリsideout〜

 

 

 

 

「………」

 

ゆるやかに海を進む小舟の中、ミホークは昼寝をしているようだ。

 

「………!」

 

何かの気配を感じ起き上がる。

 

ザパァァンッッ

 

視界の端で何かが飛び出した。

 

「…海王類か?……街のある島は遠く、携帯食も十分とはいえん……狩るか。」

何故か声に出す。

 

そして正体不明の海王類(仮)を追跡し始めた…

 

 

 

 

 

 〜数十分後・とある海域〜

 

 

 〜クロside〜

 

お嬢様の指令を受け、船で待機していると小さな船が現れた。双眼鏡でクリーク海賊団の旗と本人たちを確認。

 

…ボロボロだな…本当に麦わらが勝ったのか……奴はどこまで強くなるというのだ?

…おれでは追いつけないのか?毎日想像を絶する訓練を積んでいるが麦わらとの距離が遠のいていっている気がする

……いや疑うまい。お嬢様はおそらく麦わら達より遥かに強い。訓練に耐えきればいつかは…

 

っと…いかんな。指令通りにやらんと。

 

こちらの大砲をクリーク達に向けて放つ。もちろん当てはしない。

挑発に乗ってくれれば良い……む、問題なく着いてきたな。

後は目的地に着いたら連絡か。

 

 

 

 

 〜ギンside〜

 

ゼロからやり直し…道は果てしなく遠く感じる。

おれたちは完膚なきまでに敗北し、ドンも計り知れないダメージを追った…体も…心もだ。

 

…もう一度立ち上がってくれるだろうか…いや、人の心配の前におれ自身かな…ますます目が霞んできやがった…

 

 

更にその後…ボロボロの体、船であてもなくさまよっていた時、近くに大砲が打ち込まれた。

 

「!!……あれか!!」

 

現れたのは我等のドレッドノート・サーベル号よりも幾分小さい船だった。

 

…どうする?売られたケンカだ。今すぐにも買いたいが二人ともボロボロだ…しかし…

 

 

なめられっ放しじゃ…終われねぇんだよっ!!

 

 

…買うことにした。

 

追うと船は方向を変えゆったりと進む…挑発されている…罠か?

 

「…ぐ…お…おれをなめんじゃ…ねぇ…」

 

意識が無いのに闘志を放つドン…

 

……かまわねぇ、やれるとこまで殺るだけだ。

 

 

 

 

しばらく追うと名も知らねぇ島に停まった。その船から現れたのは黒服黒髪のやさメガネ野郎だった。

 

…!別方向からも濡れたシャツを肩に引っ掛けたタンクトップの黒髪の女が現れた…ハレンチな……!?いつの間にいやがった!?

 

 

 

「よう、無様に負けたようだな。」

 

無様という言葉に先にドンが反応した。

 

「誰だぁっ…おれを…侮辱するなぁっっ!……あ?…なんだ、ここは…?」

 

意識が戻ったようだ…しかしこの女…なんで負けた事…!そういやレストランにいたような…黒服も格好が違うが同一人物だろう。殺気が一緒だった。

 

「グランドラインの入口で蹴つまずくようじゃ何回挑戦しても時間の無駄だ。あきらめろ。」

 

「…お…女ぁ…」

 

さらに怒りがたまるドン。もちろんおれもだ。

 

「そこで…だ。お前ら俺の仲間にならねぇか?」

 

いきなり予想だにしない事を言ってきた。そこにさらに…

 

「妙な事態になっているな…貴様、おれを誘った理由を聞かせてもらおうか。」

 

おれたちが落ちぶれたきっかけを作りやがった鷹の目まで来やがった…

 

 

 

 

 

 

 

 〜シオリside〜

 

 

ギンを仲間にしたいと思ってはいたものの…ぶっちゃけ仲間にする方法が思いつかなかった。その最大の理由はやっぱりクリークの存在。

殺されかけたのに見捨てないという、まるで駄目男を養う女の様な義理堅さ…

なら、クリークごと仲間にしようと思ったわけだ。

 

…神は絶対的なスカウト能力をくれたようだがひょっとしたら…洗脳効果があるのかもしれない。

クロもやけにすんなり仲間になったし…

 

ギンだけは洗脳したくない俺は彼らの方から仲間になる方法を考えた。

…プライドと野心だけは高いクリーク。しかし命が危なくなればそのプライドもあっさり捨てるだろう。

そこでクリークに俺がミホークと同レベルの存在だと見せ付ける事で俺を利用させる手を思いついた。

俺を利用し、のし上がり、裏切るかもしれん。最悪ギンが敵になる事もあるだろう。クリークに依存してる限り。

…だがそれでもかまわねぇ。俺が過去の原作人物で一番好きなのはギンだ。

原作知識が魚人島終了以降無い俺にその後ギンが再登場したかは分からない。

だから…彼が新世界で大暴れできるんならどんな手も打ってやる。

 

…が、今最大の問題はミホークに勝てないまでも善戦ができるかどうか。

覇気、身体能力は最強クラスにしてもらったが中身はただの平和な日本人。殺し合いなんて当然経験が無い。

こいつと目が合った時なんて震えが止まらなかった……が、この世界を満喫するにゃあ強者との衝突は避けられねぇ…

…真のデビュー戦が鷹の目ってのはバカですよね〜とは自分でも思うが…踏み台にさせてもらうぜ、鷹の目。

 

「クリークにギンだったか…そのまま朽ちるのは嫌だろ?なら俺と組むのは悪くないと思うんだがなぁ…」

 

「ナニモンだぁ…女…てめぇなんぞ見覚えねぇぞ…」

 

徐々に回復してきたな。

 

「ま、疑うのはしゃあねぇさ…俺の強さを見てから決めてもかまわないしな…で、鷹の目さん。

アンタを利用させてもらおうって事にしたんだ。」

 

「ほぅ…すごい偶然もあるものだな。おれがこやつらを追ってくるという確信でもあったのか?それとも即興的に計画したのか?」

 

「そりゃ内緒だ…で、受けてくれるかくれないのか…どっちかな?」

 

覇気を少し開放する。訓練の成果か一定の方向に出す事に成功したのだ。

 

「フ…よかろう。楽しめはしたが…まだスリルは味わっていなかったからな…数年振りに味わえそうだ。」

 

黒刀の夜を抜き、俺に突きつける……長え…なんつー威圧感だよ。

 

「いきなりそれを抜くかい。ペンダントの剣は使わねぇの?」

 

「遊んでいる余裕はなさそうなのでな…貴様も出し惜しみするなよ?」

 

ミホークが遠慮なしに覇気を開放した…俺だけに。

 

 

「ああ、んじゃ始めるか。」

 

 

 

さーて…賭けに勝つか負けるか…勝負といくか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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