ONEPIECE世界を過去キャラと満喫   作:一匹犬

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38話「我は……海の王者なり!(CV小野○一風に)」

〜LEVEL1・紅蓮地獄〜

 

 

 〜シオリside〜

 

 

見聞色で皆の気配を探りながらインペルダウン入口に向かってると入り口に向かってたルフィ一行と合流。その後、そこそこボロボロになったシリュウも駆け付けてきた。

 

「けっこうやられた様だな。」

 

「あちらさんは手負い、こちらは運動不足が祟ってな。時間食っちまったよ。結局追い払うのが手一杯だったな。」

 

息抜きに葉巻を点け直してんな。この世界って葉巻吸ってる人多いよな〜

 

「2人共無事だったッチャブルね!」

 

これで全員揃ったな。お、Mr.1もいる。

 

「よーなんとかに刃物君〜」

 

こいつも将来有望なクール系ツッコミだよな。強さは…なんとも言えんが。

 

「その呼び方は勘弁してくれないか……アンタは確か……傾国とやらか。ボスをも凌駕する強者らしいな?」

 

「クロコに聞いてみたら?恥ずかしいから言わんだろうけど。」

 

流石に引いとんな。こいつもまぁ覇気覚えりゃ新世界でなんとかやるだろ。クロコも無策でいる訳ないし。

しかし……それ以外は有象無象が多いな。ま、ニューカマーやLEVEL1〜5が混ざっとるしな。

 

とにかく無事戦力をかき集めてインペルダウンから脱出!……できたかの様に見えたのだが。

 

「軍艦が一隻もない?」

 

見渡す限り海。しかもカームベルトだから泳ぐわけにもいかないやろな〜俺以外。

 

「いや、あそこに軍艦がある!」

 

目が良いジンベエが発見。有り難く頂戴する事になった。

メンバーはクロコ、Mr.1、バギー、そしてジンベエだ。

インペルダウン入口の扉をイカダ代わりにしてそれをジンベエが背負い海を泳ぐ。

まぁ、あっちはあいつらに任せりゃ問題ないな。

 

「貴様ら……」

 

……と、ここまで順調に進んでいたのだが地獄の底から響く様な恐ろしい声が嫌でも耳に響いてきた。あ〜あ、性懲りもなくマゼランが追ってきたよ。

 

「ボロボロなのにご苦労なこった。」

 

シリュウと戦ったせいか傷だらけのマゼランだが彼の頭上に毒々しい怪物の毒の巨兵(べノム・デーモン)・『地獄の審判』が現れる。

うわ〜ドロドロな感じがナウシカの巨神兵みたいやな。

 

「チッ……アレを使いやがったか。この場所だと面倒だな。」

 

「俺がやるよ。」

 

「傾国のシオリ……貴様が来なければこうは……」

 

「カイザーマーメイド!!」

 

先手必勝。巨大な人魚を放ち巨兵と激突させる。

 

「むっ? こ、この程度で……ぬぉ!?」「連発だぁ!!!」

 

もう一発マーメイドを放つ。気分はドルオーラ撃った少年勇者。

 

「真! カイザーマーメイド!!!」

 

通常より3倍はでかい人魚が出来上がり、毒の巨兵ごとマゼランをも飲み込んだ。

 

「ぐうおおおおおぉぉぉぉ!! け、けいこ……」

 

KEI○O?……健闘空しくインペル内に押し流され行方知れずになったマゼラン。成仏しなっせ?

 

「……アレに覇気込めりゃ能力者にゃ無敵になるんじゃねぇか?」

 

呆れてるシリュウ。

 

「つくづく規格外っブルねぇ……ホントにドラゴンに勝てなかったの?」

 

「あん時とは経験値が違う。今なら……ってあの人と戦る理由はねぇんだけど? 政府の敵なんだし。」

 

「そ、そう。ひょっとしたら四皇なみに強いんじゃないかしら……」

 

いや〜流石に四皇は無理だろ。まぁ白ひげは衰えたからそうでもなかっ……ゲフン。

その後ジンベエから連絡が入り、海に飛びこめと言われる。

やかましいバギーや3はスルーして顔面を超巨大化させたイワさんに皆が掴まり地獄のWINKで空を飛ぶ。いや跳ぶ。

……まぁ俺が獣形態になりゃ万事解決なんだけど空気読んどくか。

んで、海にダイブ! する直前に海中からジンベイザメの群れが現れ無事着地した。

 

『ジンベエ親分の頼みだからね〜神様!』

 

ん? なんか声が…

 

とにかくそのままジンベエ達の乗る軍艦に合流。さて……後はアレだけだな。

 

 

 

 

 

 

 

  〜軍艦〜

 

 

「やった〜軍艦にたどり着いたぞ〜!!」

 

大騒ぎするルフィ達。いや気持ちは分かるけどね。

生き残りは……ざっと300人ぐらいか。原作がどんぐらいだったか覚えてねーがあれより少ないって感じではないな。

だがチンタラ走ってたら向こうも軍艦をよこしてきた。それをルフィらが体張って船を守る。

 

「しかし正義の門……どうすりゃいいんじゃ?」

 

原作じゃボンちゃんが決死の覚悟で開けた、天にも届かんばかりの、巨大という言葉さえかわいく感じる壁……『正義の門』。なんつーかビックリマンの天聖門並に絶望感漂っとんな。しっかし……どうやって作ったんだろうね〜金も恐ろしくかかったやろうし。

 

「任せろ。奥の手を使う。失敗したらもう一つの奥の手をやってそれも失敗したら最終奥義を使う。」

 

「奥の手いくつ持ってんだガネ!?」

 

さすがのツッコミだな。

さてさてまずは……無数の刃をイメージ。

 

「いくぞ正義の門。耐久度の貯蔵は充分か?」

 

なんちゃって。さぁて意味はないけど必死で覚えたセリフだ。噛まない様にせんと……

 

「I am the bone of my sword(体は剣で出来ている)」

 

「んん?これは英語か?」

 

流石クロコは博識だな。この世界じゃ文字でしか残ってない言語だ。

 

「Steelismybody(血潮は鉄で)、and fireismyblood(心は硝子)」

「I have created over athousand brades.(幾たびの戦場を越えて不敗)

Unaware of loss.(ただ一度の敗走もなく、)Nor aware of gain(ただ一度の勝利もなし)」

「……Withstood pain to create weapons.(担い手はここに孤り。)waiting for one's arrival(剣の丘で鉄を鍛つ)」

「I have no regrets.This is only path(ならば、我が生涯に意味は不要ず)」

「……Mywholelifewas(この体は、)“unlimited blade works”(無限の剣で出来ていた)」

 

中二病を患った者なら一度は使ってみたい必殺技の一つであろう無限の剣製。密かに特訓してたんだよね〜

唱え始めると俺の周囲に無数の刃が現れる。全てが水で出来ていた……まぁ早い話ウォータージェットなんだけどな。数がシャレにならんが。唱え終わりになるとざっと……500本はあるか。……千本作れたら千本桜編み出してみようかな〜

 

と、妄想してる俺を余所に、目の前の自分に向けられたら死は免れないであろう光景に固まる一行。クロコも砂だから安全ではないしな。

 

「行け!!」

 

無数の刃が門の中心線に向かって殺到する。音で表現すると……

 

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッッッ

 

もう聞くに耐えない轟音が鳴りやまない。その光景を呆然と眺める一行。

数分は響いた轟音が止むと、門の中心線の上から下までまんべんなく穴だらけになっていた。よ〜しこれなら……

 

「あっあんなえげつない攻撃でもびくともしてないガネ!?」

 

「焦んな。想定内だ。今からトドメを刺す。これで『斬』れなかったらマズイけど。」

 

「まだ何かやらかすつもりかよぉ!?」

 

「斬る?」

 

ピクリと反応する1。

 

「とんでもなくどでけぇのぶっ放すからちょっと下がってろ。」

 

…………さて、目指すは……ウォーダン・ユミル。

精神集中…………………………

 

「一意専心ンンッッ!!」

 

裂帛の気合いを込める。

 

「我が名はシオリ! アマクサ・シオリ!無限の海の……王者なり!! ぬああああああっ!! アクアセイバーッ!! 最大出力っっ!!!」

 

叫ぶと同時に両手から生み出された水の奔流。それがとてつもない大きさの柱と化し天を貫き雲を割った。あ、船ちょっとえぐってもうた。が、それどころじゃない!

 

「「「ハアアアアアアッッッ!!??」」」

 

皆もなんか驚いてるようだが見てる余裕はねぇ!!

 

「伸びよ!斬艦刀! じゃない……アクア、セイバーッッッ!!」

 

竜巻の様に荒れ狂う水柱。くぅ……制御がキツイ!

 

「薙ぎ払え!! 星ごと奴をっっっ!!!!」

 

無数の水の嵐が暴れ回るのを無理矢理一つにする。そしてそのまま門に振り落ろす。いや、もちろん星は薙ぎ払えんけどね。気分だよ気分。

 

「一刀ォォッッ両断ンンッッッ!!!」

 

ズパアアアァァァァンッッ!!!!

 

 

……極太の水柱にぶった斬られ、正義の門が頂上から底まで真っ二つになった。

 

「我が斬艦刀に……断てぬものなしっ!!!」

 

締めのセリフも決まった。フゥ……よかった。斬れんかったら大恥かくとこやったわ。事前に無限の剣製でヒビ入れといて正解やったな。

しっかしウルフの前で使うの複雑やな。親分やウォーダンと声優一緒やし。

 

「「「ええええええっっっ〜〜〜!!??」」」

 

さすがに有り得ない光景に全員が驚愕。

 

この世のものとは思えない轟音を立て沈んでいく門の残骸……う〜ん一人だけドラゴンボール世界の住人になった気分やな。

 

……っ!?つっ……ちっ両手がズタズタだな。骨が砕け血まみれだ。制御はまだまだだなぁ……

 

「常識外れにも程があるだろ……」

 

クロコ、シリュウ辺りはようやく落ち着きを取り戻したが。

 

「ギャ〜! ギャ〜! ギャ〜!」

 

「人の皮被った怪物だガネ! ガネ!」

 

錯乱してるバギーと3を殴り正気にする。

 

「シオリ殿……むっ!なんと酷い傷を……」

 

「いや、大丈夫だ。それより俺のバッグから黒いビン取ってくれ。」

 

この損傷だけならハイポーションでいけるが大技連発してちょびっと疲れたからな。エクスポーション飲んどくか。あと腹減ったな……

 

 

「うわぁ〜〜!?まだ軍艦が湧いてきやがる〜!?」

 

安心するのも束の間、逃がすまいといいたげに10隻以上の軍艦が迫り来る。

 

「数が多すぎる。回りこまれたら捕まるな……」

 

「最後の奥の手を使う。戦争のための予行練習にちょーどいいんでなぁ。」

 

「ギャー! なにその笑顔!! どっから見ても悪役だああ!?」

 

うるさいな。ま、いいか……さてと。

服を脱ぎ全裸……はもちろん嘘だがアンダーシャツにパンツ一丁になり再び海に飛び込み、精神集中する俺。

 

「「「な、何をする気だ?」」」

 

「海に!? 能力者じゃねぇのか!?」

 

「変身……獣形態!!」

 

徐々に俺の姿が変貌していく。下半身は蛇の様になり更に何倍にも太く長くなり上半身も蛇の様に変化する。

島喰いの時と同様の姿に変身するが心はクールに……

 

そして変身が終わる。

 

「「な、なんだそりゃ……」」

 

葉巻を落とすクロコダイルとシリュウの葉巻コンビ。

 

「んなななななな!? そそそそその姿はま、まさか……」

 

なにやら絶句しているジンベエ。

 

「「ぎゃああああああああ〜〜〜〜!?」」

 

ノド痛めるぞ2人共。

向こうの海軍達もパニックになってるようだ。悪いが……邪魔する以上海の藻屑になってもらわにゃな……海王類に食われなけりゃいいが。

 

「今すぐ俺の後ろに行け! 射線上に出たら死ぬぞ!」

 

「「「!?」」」

 

獣がしゃべったので仰天してるな。

 

さて……リヴァイアサン最大の必殺技を受けてみな……っつっても全力にゃほど遠いがな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よいしょっと。」

 

軍艦に戻る俺。

 

「「…………」」

 

呆然としてるみんな。そりゃそーだわな。

 

「まさか一撃で全て沈めるとはな。規格外どころじゃねぇ……」

 

「す、すげえ……」

 

ルフィもさすがに固まってる。

 

「おおやはり……この力、姿。どおりでアーロンが……」

 

なにやらおっしゃってるジンベエ。

 

バギーや3、大半の囚人は気絶してる。静かでいいな。たしか今頃バギーが演説しとったし。

 

「お前は……本当に人間か?」

 

もはや笑うしかないクロコ。

 

「さあな。それよりあと数時間だ。今のうちに体休めとかんとな……」

 

「そうじゃな。彼の地は生半可な覚悟じゃどうしようもないからのう……」

 

 

 

 

 

 

……まったり休憩中。皆はと言うと。

 

「輸血パックねぇか?署長様とのタイマンで『血』を使いすぎちまってなぁ。」

 

そりゃあの能力じゃなぁ。大変だよなシリュウも……

 

「あそこにあるっきゃブルよ。」

 

イワさんに教えられ乾パンをかじりながら医務室に向かったシリュウ……お、ルフィが来たな。

 

「ルフィ。お前が戦場に出る覚悟は変わらねぇか?」

 

食堂から持ってきた食糧を腹に詰め込みながら問う。

 

「当たり前だ! おれは絶対にエースを助ける!」

 

「なら、絶対に弱音吐くな味方の足を引っ張るな。そして……迷うな。」

 

「あ、ああ!」

 

「倒れても誰かが助けてくれる様な甘ぇ戦場とは違うぞ。この世の怪物達が集う人外魔境。油断が敗北に繋がる……まぁそこら辺は海賊女帝ん所でも言われてるだろうから今さらだがな。とにかく死ぬ気で気張れ。」

 

「ああ分かった!……シオリ!」

 

「ん?」

 

「ありがとな。」

 

「礼を言うのは早ぇ。全て終わってからだ。お前も早くメシ食ってこい。お前にゃそれが1番の薬だろうしな。」

 

「ああ!」

 

ルフィが食堂に全力ダッシュ。入れ替わる様にジンベエが来た。

 

「シオリさん……今まで慌ただしかったがようやく色々話せそうじゃな。」

 

「ああ、そうだな。」

 

「アーロンの件、度肝を抜かれたわい。あの極度の人間嫌いのアイツが……手配写真を見て分かったが表情が昔とまるで違う。」

 

「まあ苦労したよ。俺にはすぐに従ってくれたけど他のクルーにはまだ態度がデカかったからな。今はそうでもないけど。」

 

デレたとも言うが。

 

「それより一つだけ許せん事がある……分かるな?」

 

「うむ。わしゃ甘かった……最低でも1年に1回は会うべきじゃった。」

 

「見通しの甘さで一つの村が長年苦しんだ。ルフィのクルーのうちの一人がそうだ。」

 

「!!そ、そうだったんですかいのう……」

 

「まぁ会ったら謝ってやってくれ。きっと許してくれるさ。」

 

「かたじけない。アーロンを引き取ってくれた事といい何から何まで……」

 

「気にすんな。全部戦争終わってからゆっくり解決しようや。」

 

 

 

 

 

その後海軍の電伝虫が鳴り海軍とルフィが会話する。

そのやり取りでバギーの出自が明らかになりモブ囚人達とのコントが開催されるが……なんてポジティブなんだ。ある意味すげーわ。Mr.1とか感心しとるし。

 

「そういやぁ〜よぉ〜アマクサ〜テメェって……昔おれと会わなかったかぁ?なんか初めて会った気がしねぇんだよなぁ〜」

 

こいつもかよ!?なんかレイリーとかクロッカスとかおっさんばっかに驚かれるが……似てる奴でもいたのか?

 

「初めて会ったのはインペルダウンだよ。」

 

ローグタウンじゃ眺めてただけだし。

 

「見えてきたぞい!海軍本部マリンフォードじゃ!」

 

……ついに来たか……頼むぞ〜黒ひげ一味のラフィットさんよ〜星薙の太刀二連発はさすがにキツイからな〜

 

 

 

 

 

 

 


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