ONEPIECE世界を過去キャラと満喫   作:一匹犬

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37話「加藤保○…じゃなくてベガ…でもなくて、シリュウだっけ?」

 〜LEVEL6〜

 

 

 〜シオリside〜

 

 

「クロコダイル!!」

 

ルフィは目の前の男に対して怒りを隠さない。

…目の前の男…アラバスタでルフィを苦しめた元王下七武海のクロコダイル。こいつなら当然LEVEL6に収監されるわな。

ルフィとクロコが言い争いをするがイワさんに諌められ解放する事になった。その際イワさんに気づいたクロコがかなりピキピキしてるが…

 

「ぎゃああああ〜!七武海のクロコダイルじゃねぇかぁ!?怖すぎるぅ!!」

 

「あ?なんだこの赤鼻は…」

 

「誰が赤っ鼻じゃ「ああっ!?」…なんでもないです…」

 

「ンボボボス〜!?」

 

バギーと一緒に腰抜かす3。う〜ん…原作での不意打ち気味の出会いのリアクションが好きだったけどな〜

 

「お前か…Mr.3…使えねえカスがここで何してる?」

 

「え、えらいのがいるだガネ…」

 

「声に出とるぞ、3。…まぁそんなに早く役立たずと断定するにゃ早計だと思うがな。あん時は調子悪かったんだろ。

…にしても…クロコ〜久しぶり〜♪ねぇここで何してるの?ダッサイ服着てるけど!」

 

とりあえず場の空気を和ませてあげよう。

 

「テメェ…!あの時の…アマクサ・シオリだったか…しかしただ者じゃねぇと思ってたが…色々とんでもねぇ事してるみたいだな…」

 

俺に対して殺気を隠さないのは見事だ。

 

「俺に一泡吹かせてぇなら…未熟な覇気をどうにかしろよ。」

 

「…ちぃっ…」

 

と、そこに…

 

「わしも連れていってくれ!必ず役に立つ!!」

 

ジンベイザメの魚人、王下七武海の一人『海侠のジンベエ』がルフィに話しかける。

もちろんルフィは快諾する。牢を出る際俺に気づいたジンベエ。

 

「あっアンタは……アンタが傾国のシオリさんじゃな…わしはジンベエ。アーロンの事で色々話したい事があるんじゃが…そのヒマはないようですのう。」

 

「七武海が俺を知ってるたぁ驚いたな。」

 

「それは…ちょっとした事があってのう…細かい事は後ほどに…」

 

「あ、そ……まぁ…もうすぐ会わせてやるさ。」

 

マジでもうすぐにな。

 

「七武海二人に超新星まで二人とは…」

 

呆れるイナズマさん。なんとなく苦労人ぽいな。

 

「時間がなっシブル…!力技でこの監獄を突破するわよぉぉ!ヒィーーハァッッーー!!!」

 

「フン…感謝するん「俺が天井に風穴開けてやろうか?」

 

「ちっ…引っ込んでてくれねぇか?」

 

冗談冗談。見せ場くらいあげるってばさ。

 

クロコが『渇き』で天井に穴を開け、イナズマの能力で道を作りLEVEL6から脱出成功。その後イワ、イナズマは一旦ニューカマーに戻り再び準備を整い直す事に、ルフィ達にバギー、3はLEVEL4への階段に向かう事になった。

 

「俺ぁここに来た目的のために残る…ここLEVEL6でやる事があるんでな…」

 

「!?誰かを解放するっきゃブルなの!?」

 

「ああ…」

 

詳細を語ると…

 

「あ、あの二人を!?…正気なの!?」

 

「正気のつもりだ。」

 

ボーナスとしてもらったってええやろ。ボランティアやないんやから俺は。

 

「…まぁ無理はしないでね?」

 

そして3グループに別れ、散り散りになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜LEVEL6『無間地獄』〜

 

 

〜雨のシリュウside〜

 

 

けっ…使えねえカス共だ…試し斬りにもなりゃしねぇ…

しかし…黒ひげねぇ…話を聞いた感じじゃ…仲々面白そうなヤツだな…

…毎日毎日退屈な日々…何か刺激はないもんかねぇ……その黒ひげってのが少しは手応えがありゃあいいんだがなぁ…………ん?

 

「よぉ〜…雨のシリュウさん…はじめましてだな〜」

 

ほぉー…仲々良い面構えしてるなぁ…このガキ。

 

「しりゅうだつった!こわいった!」

 

?なんだこの甲高い声はぁ…?気のせいか?

 

「おれに何か用かい?姉ちゃん…」

 

おれの殺気に対し…すげぇ笑みを浮かべやがる。…まるで血に飢えた獣だな…

ったくよぉ…そんな顔見たら…斬りたくなっちまうじゃねぇか…

 

「こらウルフ!そこ噛むな!痛ぇ!

……ああ悪い。あららら〜今すぐ斬りたくてしょうがねぇってツラしてんな〜よくそんなんで政府の組織に入る気なったな。

…けど、思ったよりつまんなかったんじゃねぇか?そこはよ?」

 

ウルフってどこかで聞いたな…ま、それよりも…

 

「フン…よく口が回るヤツだな…乳臭ぇガキがナマ言ってんじゃねぇぞ?」

 

こうは言ったが…妙に脳天に浸透する響きだな…なんだぁ?

 

「ヘッ…どこの頑固親父だよ…ま、それはいいんだ…所でよ…俺と共に来ねぇか?」

 

「母ちゃん!しりゅうはこわいよ!」

 

この声…ん?ガキの胸の谷間になんかいやがる…どっかで見たツラだが…いちいち会話に突っ込んでくんじゃねぇよ。

しかし…この状況でおれを誘うとは…どっかおかしいんじゃねぇか?このガキ…だが…仲々そそられる…

 

「オメェがおれの渇きを満たしてくれるってのか?」

 

「満たしてやんよ。…俺の野望のために力貸してくれるんなら…いくらでもな。」

 

おおぅ…ガキが出せる覇気じゃねぇな…

 

「野望だぁ?…何企んでんだ?」

 

問うと野望とやらを語り出したが…

こりゃ異常…どっか…いや完璧に狂ってやがる…正気みたいなのによ…ククク…

 

「いいだろう、乗った。お前さんの野望にな……が、テストさせてもらうぜ?おれを使いこなせるかをな…」

 

愛刀である最上大業物の村雨を抜く…初めから真剣にやるか…でねぇと…残殺されかねねぇしなぁ…

 

「いいねぇ〜さすがの殺気に覇気だ。そうこなくちゃ!…じゃあ…俺もやる気出さねーとな!…ウルフとりあえず降りろ。」

 

姉ちゃんの胸から小人っぽいのが…ってあのツラ…サンファン・ウルフじゃねぇか!?あの大巨人がどういうこった?

 

「悪ぃな…思ったよりこいつが騒がしくてな。んじゃあ…やろうか…」

 

三日月の様に口を歪ませ笑みを浮かべる姉ちゃん…更にとんでもねぇ覇気が噴出してやがる…

だが…こりゃなんとも美しいなぁ…ククク…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やれやれ…ここまでぶっ飛んでるたぁな…何をどうすりゃそうなるんだ?姉ちゃん…」

 

いくらなんでもこりゃ人間じゃねぇな……よく死ななかったなおれぁ……確かにコイツといりゃ…世界が変わるサマを拝めそうだ。

 

「そりゃ秘密だ。欲求不満になったらいつでもやりに来いよ。いつでもOKだからよ。ほらよ。」

 

なんだその瓶は…?

 

「回復薬だ。脱出成功するまで頑張ってもらわんとな。」

 

「フン…ところでアマクサァ…どこ向かってんだぁ?」

 

あのウルフを再び胸に突っ込み先に進み出したが…さっさとココを出る気はねぇのか?

 

「脱獄の主犯の麦わらのルフィとオカマ王イワンコフその他大勢と合流する手筈になってるんでな。」

 

あのガープの孫とかいうガキとオカマ王イワンコフかよ…一気に情勢が動いちまってんなぁ…

…でヤツに着いていきしばらくすると…

 

「もうすぐだ。…お!珍しい客だな…」

 

客?……えらい騒がしいなぁ…

 

「ゼハハハハ!!久しぶりだなぁ麦わらぁ!!」

 

えらい渋い声だな。の割にゃ情けねぇビールっ腹だが。

 

あれが黒ひげか…麦わらとやらとの会話を聞くかぎりそこそこ面白いヤツではあるが…

おっケンカをおっ始めやがったが…やけに痛がりだな…

だが麦わらの伸びる攻撃…確かゴムか。それを無効化しやがるとは…

 

「へー…もう始めてんのか。」

 

アマクサァとおれが黒ひげ達の目の前に歩を進める。

 

「誰だぁ?姉ちゃん…」

 

「傾国のシオリっつうただの小物さ…次は俺と遊んでくれよ。」

 

「傾国か!?テメェは使える様だからな…ここは分が悪ぃか…」

 

アマクサァの誘いを断るがクロコダイルに話し掛けられ言い合った後、どこかへ行きやがったが…興味はねぇな…

 

「シオリさん…その者は…雨のシリュウに…『巨大戦艦』サンファン・ウルフじゃな…とんでもないのを解放したのう…

サンファン・ウルフが小さくなっとる理由が分からんが…」

 

さすがはジンベエ。詳しい様だな…

 

「ヴァナータ…一体どうやって2人を…ホントに何企らんでるのかしらぁ?」

 

「シリュウは刺激の提供したらアッサリ、ウルフは…お前らは誤解してるぜ。ま、今は忙しいから説明してるヒマはねぇけど。」

 

「麦わらぁー!傾国ーー!!」

 

お、マゼラン署長様のお声が聞こえるなぁ…いい加減斬っちまうか…

 

 

 

 

 

 

〜シオリside〜

 

 

俺らはLEVEL4の灼熱地獄を抜けLEVEL3の飢餓地獄をひた走る。

後ろからは負傷を押してマゼランが鬼の形相で迫ってくる。

毒竜の追撃をかわしつつLEVEL2への階段前にたどり着く。残って足止めしようとするイワさんに…

 

「俺が相手しとくよ。逃げてたのは…まぁ…ノリ?」

 

「…おれも残るぜ。署長様に別れのご挨拶をしとかねぇといけねぇからな…」

 

代わりに俺らが足止めする事にした。

 

「アンタ達……分かったわ。気をつけっチャブルのよ。」

 

「ああ…ウルフはイワさんに掴まってろ。」

 

「わかったっつった!」

 

「…大丈夫なッシブル?この子?は…」

 

「俺に懐いてくれたから俺の味方には噛み付かねーよ。…頼むぜ。」

 

「えぇ。…死ぬんじゃないっブルよ!」

 

 

「あのウルフをどう手なずけたかは興味はあるが…それどころじゃあねぇな………なぁ署長(笑)様よ…」

 

「!?シリュウ!…貴様、まさか…」

 

息を切らし現れたマゼラン。まぁこの図体じゃ疲れるわな。

 

「今までのつまらねぇ人生は終わりだ。残りはコイツに賭けた。思いのままにやってやるぜぇ…」

 

「ぬ…よりによってこの2人が組むとは…黒ひげとかいう連中の追跡もせねばならんのに…」

 

まだ黒ひげ一味とは遭遇してないか。シリュウを奪ったから毒攻撃食らったらどうしよかと思ったが…

 

「だが、シリュウ。ここではおれの毒の巨兵、貴様のアレも使えまい…」

 

「そのために俺がいるんだが?」

 

アレってアレか…。アレにゃそこそこ驚いたわ。

まさかアレが理由で雨のなんちゃらという異名がつくとは…

 

「お前は手を出さんでいい。おれがやろう。…腕がなまっちまってるからな…運動にゃ丁度いい…月歩も使えるからいちいち心配もしないでいい。」

 

「分かった。んじゃ念のためコレ渡しとくわ。『万能薬』だ。」

 

間違ってもチョッパーには決して言えないアイテムだな…

 

「フン…受け取ろう。」

 

「貴様ら!どこまでもなめた真似を!…シリュウ!!」

 

「フン…マゼラン、調子に乗るなよ?剣士のおれがオメェに負けねぇワケ…知らねぇはずがねぇだろ?」

 

「……ぬう…」

 

 

 

危なくなったら助けるつもりだったが…必要なさそうだな。…じゃここは任せたぜ〜

さて俺は…監獄の入り口に向かうか…

 

 

 

 

 

 

 


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