ONEPIECE世界を過去キャラと満喫   作:一匹犬

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30話「超新星その他がたかる島」

 〜マザーバンガード〜

 

 

〜アーロンside〜

 

 

ウォーターセブンを出港してから9日目、やっとカシラと合流できた…いや〜こんなに心細くなるとは思わなかったな…昔はタイの大兄貴やジンベエがいたから気づかなかったわけか……こんなんじゃ駄目だな…まだなんの役にも立ってねぇってのに…

 

…船にカシラが到着する…んだけど…あの子供…いや成人はしてるか…?とにかくバカっぽい格好の女が着いてきてんな。一体誰なんだ?それに背後からでけぇ船がついて来るんだが…軍艦に…似てるな……ん?アイツらは……げっ!?アレってCP9とか言う奴らじゃ…まさかあんな奴らまで仲間にしちまったのか!?やっぱ…とんでもねぇな〜

 

 

 

「よーただいま〜皆のもの。」

 

「お帰りなさいませお嬢様。ご無事で何よりです。」

 

「おう。新世界まで全力疾走だったからちょっと疲れたよ。そっちはどうだったよ?」

 

「はい。幸運にもトラブルはありませんでした。何回か他の海賊に遭遇しましたが強敵はいませんでしたね。」

 

「ほぉ…結構サマになってきたって事か。こっちも色々がんばって裏工作してきたからな〜…こうかはばつぐんだ!」

 

なんの効果?なんかすごい笑顔なんすけど…

 

「ところでこのかわい子ちゃん誰っすか?」

 

かわい子ちゃんて…

 

「王下七武海の一人ゲッコー・モリアの部下のペローナだ。スカウトしてきた。」

 

!?アッサリとんでもない事を言いますね〜カシラ。

 

「男臭いなここは!…まぁなかなか豪華な船じゃないか!ホロホロホロ〜」

 

「なんだぁ!?身の程知らずで生意気な女だなぁ!」

 

いやお前……カシラに何十回も殴られてんのに…ある意味すげぇな…

 

「なんだ?カバっぽいオッサン!」

 

「誰がカバだ!失礼な!」

 

いや誰がどう見てもカバだろ。鏡見た事ない…わけねぇよな…

 

「見るに耐えないな…ネガティブホロウ!」

 

!?ペローナとか言うヤツからナニカが飛び出しワポ…カバを貫いた?

 

「……もし生まれ変われるならカバになりたい…」

 

ズーンと四点土下座をしてるカバ。え!?何言ってんだ?元からカバじゃねぇか…しっかし…何が起きたんだ?

 

「敵をネガティブにする技だ。一撃必殺だぜ。普通の人間で効かねぇのはウソップぐらいだな。」

 

見かけによらず怖ぇな…ん?ウソ…って誰だっけ…?

 

 

「ところで…なんでアイツらまで…」

 

連中の一人にボコボコにされたベラミーがえらくビクビクしてるな。

 

「ああ…あいつらの上官の………………え〜と……なんとかって奴に裏切られたんでリベンジ手伝う事にした。時々六式の訓練つけてくれるぞ。」

 

えぇぇ〜!?あのシルクハット怖ぇんだけど。目が合うだけで殺しに来そうな顔してるし…ほとんど獣だなアイツ。

 

「しかもルッチとカクは船大工としても優秀だからな。船見てくれる契約もした。」

 

そういや大工やってたんだっけ…そりゃありがてぇな…怖いけど。

 

「ところでお嬢様、これを…」

 

「ん……なになに…『司法の島エニエス・ロビー襲撃される!実行犯は麦わらの一味!さらに傾国のシオリがバスターコールの妨害に現れ軍艦数隻を破壊。よって懸賞金額を1億8000万ベリーに引き上げとする。』…1億8000万か…必要以上にあがったな…ま、やる事に変わりはないがな。お、麦わらも3億いったか。」

 

「3億…ヤツがお嬢様並とでも…」

 

カシラより強ぇってのは…100%ねぇわなぁ…色々やらかしたって事か…

 

 

 

んで翌日…

 

船2隻、しばらく進むと…

 

 

 

…ついにここに来ちまったか…………目の前にはヤルキマン・マングローブが集って出来た浮き島…シャボンディ諸島。

 

「アーロン、今どんな気分だ?」

 

「!知ってんすか!?」

 

あ、そういや初めて戦った時知ってたな。

 

「前に話した以外でもある程度はな。オトヒメやフィッシャー・タイガーの活動とか。ところで…オトヒメを殺した犯人とか知りたい?」

 

!?犯人て…?どこまで知ってんすか…

 

「い、いえ今はいいっす…」

 

「そうか…ま、遅くとも2年後には話すけどな。」

 

確か皆と海賊やってる頃に暗殺されたんだっけか…あの頃は辛かったな…大兄貴も…そういや今のおれを見たらどう思うんかな…ジンベエ辺りは嬉しがるかもしれねぇな……コアラって子供にほだされたわけじゃねぇが…

 

「にしてもシャボンディか…よくもまぁこうも繁栄しちゃって…」

 

…そういや昔はクロオビやハチらとよくここを覗いてたな…

…ハチ達はどうなっちまったかな…わがままを言や、アイツらも助けて欲しかったが…そりゃ高望みって奴だな。

 

「魚人島にゃ確か妹がいるんだっけか?」

 

「えぇ、おれぐらいデカイですけど。」

 

シャーリー…子供ん時は小さかったが…なんであんなに…

 

「しばらくは会えんが遅くとも2年後にゃ会えるさ。」

 

「まぁ…お互い大人なんで大丈夫ですよ。」

 

風の噂で聞いたが占いで有名になった様だし。しかし…2年て…一体何が…が、その間にも船は島に近づく。感慨に耽ってる場合じゃねぇな。

 

「うぉぉぉ〜?な、なんだぁ〜!?デケェシャボン玉が…」

 

島の周りを漂うシャボン玉に驚いてるみんな。

 

「原理は知らん。とにかく不思議シャボン玉だ。え〜と…船停められるの何番Gだっけな…」

 

「何番グローブ?」

 

「全部で70本ぐらいあるマングローブに番号振ってんだ。」

 

「44番っすね。…8年前と変わってなかったらですけど。」

 

「44番か。ま、俺らは海賊だからもうちょい進むか。」

 

あ、確かに一般用のとこにゃ停めれねぇか…

 

「あら〜!?なんか後ろからすっごくカッコイイ船が来てるわ〜!」

 

ボンが指差した先には…ヒマワリの船首をした…いや、ひょっとしてライオンかぁ?えらいマヌケな表情だが…しかしけっこうな大きさだな。ウチらのよりは一回り小さいが。

 

「ちょ、ちょっと別のトコ行くぞ。」

 

なんか慌てた感じのカシラ。

 

で、上陸。

 

 

 

 

 

 

「じゃ、行くか。お前らはどーする?」

 

CP9に話しかけるカシラ。

 

「大手を振って歩ける身分ではないのでな…待機しておく。」

 

「んじゃ、足りてねぇ分買っといてやるよ。メモに書いといてくれ。そのかわり船見ててくれ。」

 

「了解した。」

 

あの獣みたいな奴も大人しいな。イヤ、わかるけどな気持ちは。

 

「…カクは睫毛パッチリな表の顔ならバレねぇんじゃね?後その湿っぽい黒服じゃなくて大工の作業着なら良い人そうに見えるのに。」

 

「ハア?何を言っとるんじゃ?顔をいじった覚えはないぞ。」

 

「「………」」

 

カクってヤツの発言に信じられないものを見るような表情になるシルクハット以外の同僚達。そういや軍艦は海賊船に偽装してるな。さすが船大工連中だ。

 

「カクも来いよ。俺らだけじゃ色々食い違いあるかもしれねぇし。」

 

「う〜む…」

 

「問題ない…ここに雑魚が来ても駆除すれば良い事だ…」

 

「分かった。では行ってくるわい。」

 

「よし、道知ってる俺とアーロンの2グループに分かれるか。俺についてくるのはクロ、ギン、クリーク、エネルだ。

残りはカク含めてアーロン組な。そっちは買い出しとか頼む。俺らはレストラン行ってからオークション会場に行く。で、最後にコーティング屋に行く。お前らも買い物終わって荷物置いてからメシ食ったらオークション会場に来い。1番Gにあるから。」

 

「コーティング?」

 

「船が海中に行ける様にする作業だ。まぁ急ぎじゃないから『あの人』はいなくてもいいけど。」

 

「コーティングはわしもルッチも専門外じゃからな…あれには専用の勉強が必要だからのう…」

 

そういやコーティングはここしかやってなかったけか。

確かハチの友人に腕利きがいるって言ってたが…なんていうんだっけな…

 

「あ、大事な事忘れてた。ここには強いヤツらがたかってるから気ぃつけろよ。特に超新星とか呼ばれてる連中は億越えだからな。」

 

お、億越えか…要は麦わらとかそういうレベルの連中かよ…

とにかくカシラのグループと別れたおれらはショッピングモールがある30番グローブに向かった。

 

 

 

 

「しかし…不思議なヤツじゃのう…おぬしらの船長は…」

 

不思議って…いやまぁ言いたい事は分かるが。

 

「よくイジメられとるがな!まぁ寛大なおれ様は許してやってるが!」

 

「身の程知らずな事ばっかしてるからでしょ…」

 

フィンガーの言う通り生意気な事言わなきゃクリーク程には殴られないだろうに…

 

「しかし…ルッチはあれでも前よりは穏やかになっておる。ひょっとするとおぬしらの船長との間で大きなトラブルは起きずに済むかもしれんの。」

 

あれでかよ!?ホントに怖ぇヤツだな…カシラみたいだ…あの二人が意気投合したら…うぅ…猛烈に寒気が…

とにかく買い物済ませたらメシ食ってスッキリしよっと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜シオリside〜

 

 

「まず…腹ごしらえだな。だいぶ動いて腹減ったから楽しみだわ。」

 

「マップによると…24Gにレストラン街がありますね。」

 

「う〜ん…じゃああそこにするか。」

 

見聞色の覇気で探るとあのレストランから強い気配を感じる。

…レストランか…あの遊びでもやってみよかな…でも上手くあの人の雰囲気出るかなぁ…まぁそれらしい事言って「もぐ もぐ」とか擬音つけりゃ気分は味わえるやろ。…と、その時…

 

 

 

「頼む!おい!頼んでんだおれぁ!い、いやお願いだぁ!誰でもいい!オノかノコギリでも!何でもいい貸してくれ!なぁおい!この首輪壊すだけだ!危害は加えねぇ!おれはもう新世界をあきらめたんだよ!」

 

変な髪のおっさんがなんか血相変えて叫んでる。

 

「…あの顔は…アクメイト海賊団船長の…デビル・ディアス…あれ程の奴が…」

 

う〜んこんな奴いたっけ…?

 

「あやつの首になにか付いておるな。」

 

「!あっお嬢様っ!?」

 

とりあえずデビルなんとかのトコに行く。

 

「うっば、爆発しちまう!?お、お願いだっ助けてくれ!〜まだ故郷に嫁と子供が「落ち着け。」!?」

 

この首輪か……首輪を掴み「ぐえっ!?」

 

…力が強かったのか首輪を引っ張られてうめく男。ま、構わずに首輪をウォーターカッターで切断するが…

 

ボンッ!!

 

外し終わった首輪が俺の手の中で爆発した。

 

「!?ああああアンタ!…なんてこった!おれを助けるために…」

 

信じられないといった表情で動転してるデビルなんとか。いや、無傷なんだけど……この世界の爆弾って立場低いよな〜

 

「おっお嬢様ーっ!?」

 

クロは慌てるがエネルは。

 

「あの程度のなら全く問題なかろう。お前は少し…いや、かなりの心配性だな。信じているなら大きく構えていたらどうだ?」

 

「いや…頭では分かっているのだが…体と口が勝手に…」

 

骨の髄まで執事やな。

 

「あ…あ…アンタ…助けてくれてすまねぇ…恩に着る…本当にっ…」

 

泣くなって。見苦しい…あ、セリフで思い出した…こんな奴もいたなぁ確かに…

 

「別にいいよ。それよりさっさとこの島から逃げた方がいいぜ。家族がいるんだろ?」

 

「!あっ…あぁ………アンタ…名は?」

 

「傾国のシオリだ。」

 

「この恩は必ず返す…いつかきっと…

じゃあな!…うぉぉぉぉ!お前ら〜今帰るぞ〜!」

 

泣きすぎだろ!…顔に似合わず悪人って程でもないんかな。見聞色で探ったが嫁さんとかがいるのはホントっぽいし。

 

 

 

 

 

 

 

「なんだぁ?あの女…どうやって首輪外しやがったんだ?…ちょっと得体がしれねぇな…」

 

建物の屋根の上に潜んでいる戦闘丸。バレバレだぜ金太郎よ。もちょっと見聞色上手く使いなさい。

 

「よし、食いもん屋行くか。」

 

ボヤボヤしてたら天龍源…違った。天竜人が来るしな。別に始末しても構わないっちゃ構わないがそりゃルフィらに任せとこ。

原作では確かボニー、カポネ、ホーキンスがいるんだっけか…

さすがに大喰らいの異名持ってるボニーよりは食わない方がええやろな…

…なるべく仲間以外の誰にも邪魔されず自由で…なんというか………おっと…止めとくか。

そこでメシ食ったらいよいよだな…準備運動もそのうちやっとくとしますか。

 

 

 

 

 

 

 

 


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