ONEPIECE世界を過去キャラと満喫   作:一匹犬

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1章「東の海」
1話 「現状確認しま〜す」


 〜シロップ村・砂浜〜

 

 

 〜主人公side〜

 

 

 

「ん…」

 

 

 

目が覚めるとそこは見知らぬ天井だった…ではなく砂浜だった。

 

「……マジでワンピ世界か?」

 

砂浜だけではまったく断定できんが目の前には…巨大な帆船があった。

 

 

 

…船?うん、サニー号より大きい…て事は確実っぽいな。

 

っとそれより…まずは現状確認せんと…

 

ファサッ

 

…ん?…髪の毛か。おお、銀髪オッドアイの超イケメンか?……黒髪だった。まあ神様にそう注文したしな。

さて…鏡で確認してみるか。…近くにありそうなのは俺の船ぐらいか…自分の確認せずに知らない所歩けないしな。っかし…なんか体が重ぇな…

 

 

 

で、船の中、洗面所。やけに広いし初めて入るから手間取ったわ。さてさてどんなイケメンかな…注文し忘れたが転生のお約束ではイケメンの確立は高いだろ。

 

 

「………」

 

黒髪の美女がいました。…えっ?TSってやつ?

普通なら女の体やっふぅってとこだがどどど童貞ちゃうわっ…じゃなくて、素人童貞からすりゃめんどいだけだ。

ファッションに無縁なオタク青年にとっては長ぇ髪の手入れとか想像できんし。

で、改めて鏡の中の自分を見る。…身長は170㎝ちょいか。確かに男だとしたら中肉中背だがどう見てもモデルにしか見えん。

服装は黒のタンクトップにジーパン。うん、違和感はないな。

 

そして…おっぱい。おお、でかいな。90ぐらいあるな。2年後ナミぐらいあるぞ。

…肩こるとかよく言われるがはてさて…

 

 

で、改めて自分の顔を見る。

ん〜〜?どっかで見たなこの顔………あっ!あずまんがの榊さんとか一騎当千の関羽みたいだ。ツリ目だし黒髪ロングだし。おいおいマジか。

続いて、体を動かしてみるが身長が前とあまり変わらなかったんで視界的には問題なし。

しかし…胸あたりがきつい…揺れる度に痛い。こりゃ慣れるのに時間かかるなぁ……よし、今のうちにあれこれ確かめてみるか。

 

 

 

 

 〜砂浜〜

 

 

次は強さを確認せんとな…ルフィみたいな超強力な主人公補正ないんだし(ルフィってどう考えても何回か死んでなきゃおかしい場面あるしな…)自分を知らないと痛い目に遭うのは目に見えとる。

 

そして構える。構えは好きな格闘漫画修○の門の主人公の陸奥○明流。

 

「はあああああああああっっ」

 

脳内イメージで覇気、気、霊気、霊圧のようなエネルギーを放出させると…

 

 

どんっっっっっ

 

 

空を飛んでいた巨大な鳥のような生物達がバタバタ落ちてきた。

 

「…覇王色?」

 

おいおい、覇王色ってたしかルフィが頂上戦争編で使ったやつだろ。ザコ共を昏倒させたってアレ。

強いキャラ(赤犬とか赤犬とか赤犬とか)には役に立たないイメージしかないんですが。

ザコ無双にしたって三○無双好きな俺としては一発でザコ一掃する覇王色なんて使いたくないってばよ。使い道が分からん…

 

で、見聞色を試した後、武装色も素手や近くに落ちてた剣を使って試してみた。相手がいないから十分とはもちろんいえないが。

巨岩とかに振ったら巨岩が真っ二つになった…ま、まぁこの世界人外がたんまりいるからな〜この程度じゃイマイチ分からん。そしてついにアレの確認だ。

 

「悪魔の実か…リヴァイアサンって注文したがどうなるか…」

 

神たちがカナヅチにならないと言ってたんで実験してみる。もちろん片足から。

 

 

 

「………なんともないな。」

 

片足から入り全身をつけてみたが倦怠感は起こらなかった。

なんというか原作キャラには申し訳ない。サーセン。

続いて能力の確認をする。…下半身が大蛇みたいになった…う〜ん…これは……次は…獣形態になってみるか…

…数十分後……

 

 

 

…予想以上やな…こりゃ獣形態で戦う事はそうはねぇな…

あっ…そういや、もう夕方か。どこか分からんし住民でも探してみるか。

 

 

 

辺りをぶらついてると、巨大な坂が見えた。テレビでよくやってた心臓破りの坂とかいうやつ。

なんか地面がぬめってる気がしないでもないが。

さて…ここで何しようかな〜ここが東の海なら…ルフィ達を確認せなストーリーがどこまで行ってるか把握できん。彼らを探すか…周囲数キロ内にはそれらしき気配は感じれんかった…て事は…この島にはいないか…まだバギー辺りかな…?

 

 

 

ごんっ

 

「あ、なんか蹴った。」

 

足元を見ると手錠をはめた黒髪メガネが倒れていた。

 

「ん?こいつって…」

 

まさかっ!

 

 

 

 

 

 

 

 〜百計のクロside〜

 

自分の脳天に恐ろしく伸びた人の首が迫ってくる。

なんなんだこれは?こいつは人間じゃないのか?

悪魔に魅入られた化け物だと言うのか?しかしこうして恐怖に慄いている間にもどんどん人の首が迫ってきて…

 

「ゴムゴムのぉぉぉぉっっ鐘ぇぇぇぇっっっ!!!」

 

どごぉぉぉおおっっっっ!!

 

その絶叫と共に耐え難い衝撃が自分の顔面を襲い、おれは意識を失った…

 

 

 

 

 

 

次に目を覚ました時はどこかの地下牢だった。まあシロップ村のどこかだろう。両腕には手錠。長年愛用していた猫の手もない。

…これで自分の人生も終わりか。

 

……フンッ何を馬鹿な。まだ終わっていない。チャンスはまだある。

奴等がいる間は無理だが、この島を出た後から海軍が引き取りに来るまでに若干の時間があるはず。そこを突く。

そしておれは脱出に成功した。苦手な脚技でもただの住民を蹴散らすには十分。万が一のために隠しておいた小舟にたどり着けば大丈夫だ。

空を見るともう夕方。海軍が来るまでにはまだ時間がある。いける!!と思った瞬間得体の知れない衝撃が全身を襲い、またしても意識を手放してしまった…

 

 

ごんっ

 

 

………

………

……ん?意識が急浮上する。一体おれは…!そうだ。もう少しで目的地に…

 

「よう。ちょっといいか?」

 

目の前にそこそこ背の高い女がいた。住民かっ!?……いや、見ない顔だ。旅人か?ならばすぐに始末すれば…

 

「おいおい。物騒だな。口封じかよ。」

 

「!!??あ、あの一体何をおっしゃっているのか…私はクラハドールといいまして、このシロップ村の住民ですが…」

 

何だこいつは!?…いや、でまかせに過ぎん。それにこのような女などとるに足らん。今すぐ…

 

「いや…そういうのはもういいよ。百計のクロさんよぉ。」

 

!?この女…!!!…

 

「フ、フフフ…何の目的でおれに近づいたか知らんが…身の程知らずだな。すぐ後悔する事になるぞ。」

 

手錠のせいで両腕が使えんが…どうにでもなる…

 

「ああ、悪い。手錠してたんだな。外してやるよ。」

 

次の瞬間手錠が粉々になっていた。…馬鹿な!?一体何をやった。……いやとにかく両腕が使えるのだ。猫の手がないのが癪だが問題ないはず…愚かな女め…

 

「そっちは武器がないからハンデやるよ。好きなだけ仕掛けてきな。」

 

「貴様…どこまで人をコケに…」

 

「すぐに理解するよ。絶対的な差がな。」

 

こいつは…必ず殺す。

 

「はああああっ」

 

片腕を振り上げる。猫の手がなくても切り裂くぐらいはできる。しかし…

 

ギィィンンン……

 

女の体からあり得ない音と同時に腕に信じがたい衝撃が走った。

 

「くっ…こしゃくな…鎧を身につけ…」

 

女を見ると鎧なんて着ていなかった。ただのタンクトップ?そんな馬鹿な?どういうトリックだ!?

 

「いや…なんもしてねぇよ。単にお前の攻撃力が低いだけだ。」

 

「…(なんだこいつはっ…化け物なのか?あの小僧みたいにっ…)」

 

「ああ、こりゃ別に能力でもなんでもない。ただ力入れただけだ。鍛えりゃ誰でもこうなる。」

 

「戯言をっ……」

 

こうなれば全力を出すしかあるまい。そして全身から力を抜く。

 

「………」

 

「……杓死!!!」

 

敵を殲滅する奥の手で決める。猫の手がないため通常より威力は落ちるが仕方あるまい「ようっ」なにっ?

このおれのスピードについていけるだとぉっ!?

 

「そろそろ終わらすか…指銃。」

 

そのつぶやきが聞こえた瞬間、体にこの日三度目の衝撃が走った。

 

 

 

 〜主人公side〜

 

いや〜まさか倒れてたのが百計…だっけ?…のクロだったとは。て事は村の名前忘れたけどウソップの村か。

ルフィ達はもう出発した後みたいだったが。

 

…て事は…次は確かサンジのとこだっけか。んでクリーク海賊団?

……やべギンさんめっちゃ見たい。仲間にしたいっ…

と言いたいとこだがまずはこいつだな。鉄塊でダメージくらわんかヒヤヒヤしたがノーダメのようだ。

すげぇよ六式。…海軍では上の方は標準装備だけど。ま、それはそうと…

確か原作ではこのままフェードアウトだっけか。…そこそこキャラ立ってるのにもったいない。

………よし、まずはこいつかな?

 

 

 

 

 

 

 


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