ONEPIECE世界を過去キャラと満喫   作:一匹犬

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26話「高○VSフラ○は激熱だった」

 〜エニエス帰還から数時間後・ウォーターセブン近海〜

 

 

 〜シオリside〜

 

 

「お嬢様、これからのご予定はどうされます?」

 

「う〜ん…とりあえずの目的地は…シャボンディ諸島だ…が、ちょっと色々寄り道すっかもしれねぇ。」

 

「アマちゃ〜ん!変な船が見えたわよーう〜」

 

「変な船?」

 

言われ見に行くと……

骨をくわえた犬が船首の軍艦…っておい!ガープのじゃねぇか!…………やってみよーかな…

 

「よっし!辻斬り勝負発動ぉ!今回は気合い入れるぜ!」

 

悲鳴が聞こえるが今回もスルー

 

 

 

 

 

 

〜コビーside〜

 

 

「本当なんでしょうか…ルフィさんがエニエス・ロビーを攻めたっていうのは…」

 

会った時からメチャクチャな人だと思ってたけど、いくらなんでもそれはありえないですよ…

 

「いや〜事実らしいぞい。全くアイツめ、色々とやらかしてくれるわ!」

 

顔が笑ってますよガープ中将…

 

「昔会った事があるが…中将に好き放題されていたな。」

 

ボガード大佐もルフィさんを知ってたんですか…

 

僕の目の前にいる二人…犬のマスクを被った筋骨隆々の初老の男性…僕たちの憧れである『海軍の英雄』のモンキー・D・ガープその人だ。

もう一人…トレンチコートにソフト帽を目深に被ったダンディーな雰囲気を醸し出す男性…ガープ中将の副官を勤めておられるボガード大佐だ。僕達の剣術の師匠でもある。実力は中将級なのにガープ中将に惚れ込みエリートコースを捨てられたと聞かされた。この人の異名は…

 

「ところで間に合うんですかい?」

 

ヘルメッポさんが二人に話しかける。僕と一緒に厳しい訓練を重ねてきた親友だ。

最近おれの右手が疼くとか言って変なサングラスかけてるけど。

 

「まぁ、わしらが着く頃には全部終わっとるだろうな…まっその辺はクザンに任せとけ。」

 

一回だけ会ったけどとても偉い人に見えないんだよなぁ…いつもグデーってしてるし…

逆にサカズキ大将は死ぬほど怖かったけど。

ボルサリーノ大将は優しそうだし仕事の評判も可もなく不可もなくとか言われてたなぁ…

 

「中将!前方に所属不明の船が!おそらく海賊船かと思われます!」

 

「!あの海賊旗…ルーキーの傾国のシオリ海賊団ですね…」

 

上司の報告を聞き中将に確認するボガード大佐……傾国?…たしか続々と名高い海賊達を吸収していってるっていう…

 

「ほーわしの前を通るとはいい度胸じゃのう!」

 

!?めっちゃ嬉しそう!?

 

「砲弾持って来い!!」

 

!!あれをするんですかぁ!?

 

「いっぺん死んでこい!!」

 

警告もなしに海賊に先制攻撃したぁ〜!?

素手で投げたのに普通に撃つよりはるかに早く重い勢いで海賊船に迫る…だけど。

 

バァン!

 

届く前に爆発した!?

 

「ほう…わしの一投を迎撃するんかい…ならちょっと気合い出させてもらうぞい!!」

 

ハッ!?まさかあの技を…

 

「拳・骨…隕石(メテオ)!!!」

 

通常の投擲より更に力を入れた投擲…あれ一発で船が沈むんだよなぁ…

 

「!お前達!砲弾100個追加だ!」

 

大佐が何故か妙な指示…あっ!砲弾が迎撃された!?

 

「ほーう…あのスピードのを打ち落とすか…なら本気出すか!ボガード!」

 

「もう用意してますよ。あまり無駄撃ちしない様にお願いしますね。」

 

「かー!ケチケチすんな!……行くぞぉひよっこ海賊!…拳骨流星群んん〜!!!」

 

さすがこの辺りのコンビネーションはすごい…阿吽の呼吸と言うんだっけ。

その結果、無数の砲弾の雨アラレが海賊船に殺到した…

顔も知らない傾国のシオリさん、ごめんなさい…恨むんなら無茶苦茶な中……と、思ったら!全て撃墜された!?…あれは…水?

 

「危ねぇな!海軍のザコ共が!死ぬかと思ったやんけ!」

 

えらくドスの効いた女性の声が響く…どこの国の言葉だろ?…うわっすごい美人…だけど顔が獣みたい!

 

「……ほう…娘っ子かい…驚いたのう。」

 

船をぶつけんばかりに接近させて乗り込んできた女性を見た途端黙り込む中将…どうしたんだろ?

 

「!…なんと…彼女は……ルーキーなのに…」

 

大佐もどうしたんですか!?

 

「お前さんか?傾国のシオリって坊やは。」

 

「てめぇが『拳骨』のガープか?…いちいち突っ掛かってきたって事は…ぶちのめされても文句はいえねぇよな?」

 

こわ!笑顔がめっちゃこわい!殺気立っていた上司達も彼女の笑顔を見て震えている。

 

 

「……ぶわっはっはっはっ!このわしにそんな口聞いた奴は久しぶりじゃわい!…いっちょ揉んでやるかのう!!」

 

こわ!中将の笑顔もめっちゃこわい!

……ってなんかこの2人って…

 

「……あっ!?ひょっとしてそこの銭形みたいなソフト帽は…『みじん斬り』のボガードさんかい?」

 

「…なぜ私の名を?…銭形とは何の事かね?」

 

大佐とも知り合い?

 

「いやこっちの話…ガープだけがよく取り沙汰されるがアンタも色々伝説があるぜ?後過去にとある中将やあの海賊に勝ったとかなんとか。」

 

「……」

 

「こらこら!わし無視すんな!」

 

「ぶりっ子おじいさんは黙ってろ。」

 

うわー!なっなんて事を〜!今すぐここから消えたい!

 

「!ほ、ほう…よくもまあぬけぬけと…泣かされたいようじゃのう!」

 

「お、お嬢様…」

 

黒服の眼鏡の人がおろおろしている。

 

「いや、大将青キジってのと互角に戦ったんだ。中将なら勝てるだろ。」

 

魚人らしい人が信じられない言葉を吐く…え!?クザン大将と!?そんなまさか!

 

「ヤツと帽子の男も武装色の覇気を……だが奴の纏う空気……なんだ?シオリと同じような…」

 

と、海賊船からこっちを眺めてる太鼓を背負ったコートの人…なんの仮装だろ?

 

「ほー…クザンとやったんかいお前さん。」

 

ますます嬉しそうにしてるぅ!?

 

「中将らしいが…後で泣き入れても知らんぜ?ロートルよぉ…」

 

「けっ!何を言っとるかお嬢ちゃん。こんな所は危ないから早くパパとママの所に帰るんじゃ。」

 

………………「「上等だよ!!!」」

 

何なんだ!?この2人はぁーー!?

 

「…そういやボガードさんもいるんだよな…良い機会だ。エネル…接近戦限定でやってみろ。」

 

「覇気使いか…またとない機会だな。」

 

「……」

 

「雷治金!」

 

!?コートを着たバンダナキャップを被った人が何かを放…まさか…雷?

雷がこん棒を包むと…槍になった!?

 

「…まさか雷のロギアか?」

 

か、雷のロギア!?そんな…それじゃいくら大佐でも…

 

「私の雷かそちらの覇気…どちらが上か…確かめてみるか…?」

 

そういえば時々覇気って聞くけどなんだろう…ってコートの人がき、消えた!?

 

「…!」

 

!いきなり雷に包まれたコートの人が槍を一閃した!けど少し動いただけでかわす大佐。やっぱりすごい!

 

「やはり見聞色の覇気もこなすか…」

 

「…読みにくいな…見聞色に関しては達人の様だな…なんとも不自然だ。」

 

「それは自覚しておるよ!」

 

コートの人が…また雷に包まれた!?

 

「3000万V…雷獣!!!」

 

!?獣!?雷で出来てるのか!?

 

「まさかまた『雷』と戦うハメになるとは…フゥ…」

 

なんかため息を吐いてるけど雷が!

 

「雷切…」

 

「むっ!?…斬っただと!?」

 

えぇぇぇ〜!?雷を斬ったんですか〜!?

 

「ボガードに斬れんものはないぞい。剣術では海軍屈指じゃからのう。」

 

傾国のシオリさんと睨みあってる中将があご髭を抜きながらおっしゃる。

 

「…むう…接近戦では分が悪い…か?」

 

「……」

 

?大佐が刀を納刀した?

 

「…刀の腰が伸びた……まともな武器を用意出来なかった私の負けだ。」

 

「なに?………ぬう…」

 

コートの人は釈然としていないな…

 

「大事にならんで良かった…んじゃ、俺らも始めるか?ロートル…よぉ!」

 

まず女性が先制攻撃。拳が顔面に当たりマスクがふっ飛ぶ。

 

「やりおるではないか!!」

 

殴り返すと女性がふっ飛ぶ…え!?あの様子だと遊びじゃないというのは分かる。普通あの拳をくらったら大半の人が一発で沈むのに…この前も億越えの海賊を一発KOしてたし…

 

「ば、化け物かよ!あの姉ちゃん!」

 

いつもみたいにあたふたするヘルメッポさん。

 

「てー…ご老人のくせに…人間辞めたパワーしてやがって!!」

 

すぐに反撃してきた!?

 

「へぶ!?…それはそっくりそのまま返してやるわい!ゴリラ娘が!!」

 

ちゅ、中将がのけ反るなんて…

 

「げぶっ!?」

 

反撃の蹴りが傾国のシオリさんを高さ50mくらいまでぶっ飛ばした!?

 

「フ…フフフ…じ、実は手加減していたのさ!こっから本気!!」

 

落ちてきた彼女がそのまま脚を振り上げてキター!?

 

ガァン!

 

人間の体から聞こえるはずがない類の音が響く。あれは確か今習ってる最中の技術の…鉄塊?彼女のカカト落としが中将の脳天に命中。いや、多分女性の攻撃じゃ効か…

 

「ぶー!!?」

 

!?あまりの衝撃に噴出する中将……え!?

 

「へっどうしたよ。そんなもんか…っぶへ!?」

 

 

お返しとばかりに中将のラリアットが女性を地面にたたき付ける。

 

「おやおやどうしたのかな?お嬢ちゃん。だがたいしたもんじゃ。このわしに4割の力を出させるとはのう!」

 

「フッ…実は俺は39%の力しか出していなかったのさ。」

 

 

「言い間違えた!実は38%しか出しておらんかった!こっから本番じゃ!!」

 

なっ…なんだってー!?

 

「信じるな…」

 

す、すいません大佐。

 

「しかし…有り得ん身体能力だな…クザン大将が警戒するはずだ…」

 

というか少将の模擬戦見たんですけどその時からもう今までの常識は捨てましたよ。ええ。……あれ?今度は互いに近づいてる…

…そしてチェーンデスマッチ張りの近距離での殴り合いが始まった。

…なんか金髪の巨漢とチョビヒゲのムキムキマッチョの幻が見えたような…

 

 

 

 

 

 

 

 

「昔っからてめぇはそうだったんだ!いつも肝心な時にいきなり寝たりして良いシーンを台なしにしやがって!」

 

「テメェこそ何度も副船長に尻拭いさせてんじゃねぇ!男なら…自分でケジメつけんかあ!」

 

…何の話なんだ?

 

「人の事が言えんのか!センゴクがやけ酒でぶーたれてやがったぞ!わがまま大将が!!」

 

「やかましい!わがまま度ならテメェが大将だろうがぁ!地震野郎も呆れとったのは忘れてねぇぞ!」

 

「あいつの事はどーでもいいだろうが!

だいたいなんだあの笑い方は!バカにしてんのか!能力隠す気ゼロじゃねぇか!」

 

…さっきから一体何の話を…それに…知り合い?

 

一発一発が巨大海王類をも一撃で倒しそうな威力だ。それを延々1時間も続けてる…

 

「あの会話…まさか…」

 

鉄面皮と言われる大佐の表情すら強張ってる!?それに中将の恐ろしさを知ってる上司達も呆然としている。

 

「「フー、フー…」」

 

2人共顔面が腫れ上がって…あんなのギャグ描写でしか見た事ないぐらい。

 

「「やめにするか…」」

 

ボロボロの2人が気まずそうに提案する。

 

「「言っておくがお前のために引いてやるんだ。」」

 

なんか息ピッタリなんですけど…もう好きにしたらいい。

 

「へっ!二度と顔見せるなよ!太っ腹野郎!!」

 

「けっ!老衰でポックリ死にさらせ!居眠り野郎!」

 

女性は自分の船に帰っていった。…ガープ中将も。

 

「中将、傾国と知り合いだったんすか?」

 

2人の戦い…いやケンカだなあれは…を見て引いてるヘルメッポさん。

 

「?…ん?わし…何か言っとったか?」

 

首を傾げている…どういう事だろう…

 

「……中将……いえ、忘れてください。」

 

?どうしたんですか?大佐。

 

「…?どしたんじゃ?…しかしあやつ…ナニモンじゃあ?…全盛期のコングさんみたいじゃったのう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜シオリside〜

 

 

ガープとのケンカから帰ってくるとエネルが話し掛けてきた。

 

「しかし…お前がそんなになるとはな…それほどヤツの『覇気』が図抜けているという事か?」

 

「あぁ、俺にとっちゃロギアより覇気の達人の方が厄介だな。もっとも、海軍の三大将はロギアなのに覇気の達人という何その設定と言わんばかりのチートだから天下に轟く程の武名を誇ってるがな。ところでボガードさんはどうだった?」

 

「どの程度の電圧まで斬れるのか分からんが…武器を破壊しない限り容易には勝てんな…」

 

とそこへタンコブまみれの俺を見て血相変えてるクロと仲間も駆け付ける。

 

「おおおおお嬢様まままままだだだだだ大丈夫なのですかかかかかか」

 

取り乱すにも程があるやろ。

 

「落ち着け。」

 

ビンタをかますと正気に戻ったがすぐぶっ倒れた。

 

「お、クロの道力は1400か。ビックリした。強くなってるじゃねぇか。」

 

…あ!サイバイマンにやられた時のヤムチャとほとんど同じ数値だ…縁起でもねぇ…

 

「じゃ、みんなのも測るか。」

 

言った途端阿鼻叫喚になるが。

 

「落ち着けってば。逆でもいけるっつうか本来は測る側が受けるんだよ。つーわけで攻撃してこい。」その結果…

 

 

クロ…1400

クリーク…1300

ギン…1200

アーロン…1500

ワポル…100

フィンガー…600

ボンちゃん…800

ベラミー…500

エネル…1200

フォクシー…400

 

フム…やっぱアーロンは基礎が良いからか高ぇな。エネルも空島編ゾロを押さえつける程の怪力だし低くねぇ。

クリークは…防御力がとんでもねぇな…けどそれ以外が悪いから数値は高くないか…

クロは力、防御力が低いがそれ以外が優秀だから悪くない。ギン…大器晩成型か…?ちょっと焦るな…

フィンガー、ボンちゃん、ベラミーはまぁ鍛えはじめてから間がねぇからな…ワポルはさすがに弱いままだなぁ…

…2年で戦闘メンバーは全員4000かそれ以上にしときたい。

ついでにアレにも覚醒させてやりたいが…才能次第だしなぁ…

 

「うわっ?もう腫れが引いてるぅ!?」

 

俺の顔を見て驚くクリーク。…しっかし手加減してたとはいえ効いたな…サカズキを殺す言うてたが…出来るかもな。溶岩をやり過ごせればだが。

 

「そういや…あのジジイと知り合いなのか?カシラ。なんか…世間話してたみたいだが…」

 

「ガープと?…俺がか?…なんて言ってたか分かるか?」

 

「いや〜遠くてよくは聞こえなかったけど…まるで昔からのケンカ友達みたいな…」

 

?…どういうこった?もちろんガープは知ってるがそりゃ原作の範疇の話だ。

細けぇトコまで知ってる訳ねぇんだが…

 

…なんなんだろうな…こりゃあ…

 

 

 

 

 

 

 

 〜翌日〜

 

 

「ヤボ用が出来たんで、ちょっくら新世界まで行ってくる。だいたい往復10日ぐらいか。

で、お前らは10日かそこらでシャボテンディ諸島に着くペースで進んどいてくれ。

リーダーはクロ…いやクリークに任す。クロはサポートしっかり頼むぞ。

特訓はエネルとアーロン任せたぜ〜」

 

「10日…一体何が…」

 

「近々起きるとんでもない事件の対策と…仲間集め。成功すりゃ一気にメンツが増える。」

 

「「「お気をつけて〜」」」

 

見送られた俺は獣形態でエニエス・ロビー跡地に急行。そこでCP9と再会し、別れる。

次に向かうのは…新世界のとある海域。

獣形態で魚人島を素通りし新世界に突入。近くの島で彼らの居場所を聞き込みしながら進んだら運よく会えた。

…そして再びグランドライン前半部であるここ、パラダイスに帰還。

目指す地は…スリラーバーク!

 

 

 

 

 

 

 

 




ボガードさん魔改造。好きなキャラなので反省はしていない。
…誰か階級知りませんかね?どこかで中佐かもしれないと聞きましたが。

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