ONEPIECE世界を過去キャラと満喫   作:一匹犬

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4章「超新星への道」
23話「カクのまつ毛はどこへ行ったんや」


〜ロングリングロングランド近海〜

 

 

 〜シオリside〜

 

 

青キジから逃げる様にロングなんとかランドを出港する俺ら。おっ…ルフィらの気配が近づいてるな…姿は見えんけど。ここはまぁご愁傷様としか言えん。

 

…さぁ〜て…いよいよ次はあそこだな…奴らのいる水の都…この世界に来て数ヶ月…思ったより早かった。そういやルフィ達の航海歴ってシャボンディまで最短30日ちょいって考察されてたりするがマジかよ…ま、描写されてない事もあるから実際は大体4〜6ヶ月だろーけど…そうじゃないとエニエス・ロビーでのあの場面…仲間になって数週間…下手したら数日のロビンとあの熱いやり取りが繰り広げられた事になるからな〜

 

…さてと…CP9か…便利技術の六式使いの奴ら…とりあえずは奴らが目安だな…奴らや『今の』超新星達が『普通』の人間の最高峰だろう。奴らに皆の力がどの程度通用するか………最後の総仕上げといくか…

 

「お、お嬢様…?」

 

俺の不穏な空気を感じたクロが恐る恐る尋ねる。

 

「何引いてんだ?……何、大した事じゃない…あと3、4日で次の目的地に着くんだが…そこでとある奴らと戦ってもらう…それがひとまずの総仕上げだ。」

 

最後の総仕上げは頂上戦争だが…あんなトコ俺一人ならともかく皆で乱入できるかいな。やるにしても実力テストは必須やな。

 

「そいつら全員が今俺が教えてる六式…それの達人だ。技術なら遥か上を言ってるな。」

 

力ずくでなんとか独学で叩きこんできたが…鉄塊…ひたすら殴る。指銃…俺を殴らせる。紙絵…俺の攻撃を本能頼りで避けさせる。剃、月歩、嵐脚…脚に重りつけて…ゴニョゴニョ…という無茶苦茶な特訓だった。ま、今じゃ技術のみでの戦いになったら全敗するだろうな。

んで、近くの無人島に船を停めボートで上陸。

 

「エネル…今回は能力的にお前に及ばない連中だから何もする必要はない…ので、それ以外の皆との乱取り…始めるぞ?あ、オヤビンもビーム撃ってきていいぞ。お前には反撃しないから安心してね?」

 

「「「ヒィィィィィ〜!?」」」

 

優しく言ったのに何故かビビる皆。あ、覇王色漏れてたな…

 

さて…俺をぐるりと囲む皆だが…

 

 

クロやアーロンは俺に心酔してるみたいだが俺の強さに全幅の信頼を寄せているので攻撃する事に躊躇いはない。クリークあたりもどーせいつもの様に殴られるだけだし〜と思ってるようだな…問題はベラミー。なんか殴るのかわいそうなんだよな〜…結局1日あたりの殴ってる回数クリークの10分の1くらいだし。

 

 

 

 

数時間後…

 

 

全員ぶっ倒れている。覇気なし六式無しで相手したんだが…素の身体能力が世界最強だからなぁ…とはいえ…予想以上に成長してたな…これなら問題ねぇだろ。さてさて対戦はどう組み合わせるか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜4日後・ウォーターセブン〜

 

 

「あれが水の都ウォーターセブンかよ。」

 

心なしか…いや、かなり嬉しそうなアーロン。まぁ海以外で水っ気あるトコなんてそうないからな。

道中、変な巨大カエルを食いかけたり珍妙な人魚ババアに会ったりしたが特にアクシデントは無かった。

 

街の真ん中にゃ巨大な噴水……故障したら悲惨な事になりそうだな。

家などの建物も水面際に立ってる…ヨーロッパかどっかで似た町あったな…

 

さて、着いたらどうするか…とりあえず水水肉ってのを1tぐらい仕入れとくか。

それに造船所。ぱっと見無傷だが念のためチェックはしてもらった方がいいだろ。それから噴風貝…とりあえず100個ほどを使っての改造を頼んでみるか。残りは何かに使い道あるかもしれんし…あ、黄金もマクシムみたいに設置してみるか…

黄金は…換金、錬金、船で3分1ずつ分配だな。金は今12億あるし金に困れば悪質な海賊団からいただいたらおkだな。

んで最後に…修業の総仕上げのテスト。この町ですんのはマジでこんだけ。

 

大体…エニエス・ロビーに乗り込むメリットが全くない。無理矢理挙げるとしたらバスターコールでやってくる増援の海軍相手の実戦訓練ぐらいで…デメリットが多すぎる。俺以外が。『皆』があそこに行く事はない。

…それにCP9は腐っても正義に生きる世界政府の一員。奴がブチ切れるまでは説得すら無意味だしな。

 

 

 

今後のスケジュールを考えてる間に都入口まで船が進む。

で、釣り人に裏町の事を教えてもらい、さらに岬まで進み船を停める。

 

「よし、これから何班かに別れて行動する。まず…

クリーク、ギンは換金所。この量なら3億いくからそれ以下の金額示されたら一回脅してみろ。

 

アーロン、ベラミー、フィンガーは食糧と衣類の買い出し。…あ、水水肉って肉1tと水水饅頭とかとにかく水ってつくうまそうな食い物買い溜めしといてくれ。

ボンちゃん、オヤビン、ワポルは留守番頼む。多分造船所の大工さん来るから襲うなよ…

俺、クロ、エネルは造船所のドッグに行く。」

 

んで留守番組以外は水の道路を走る動物ブルを扱う貸しブル屋に行き、

俺らドッグ組は1番小さいヤグラブル2頭、換金組は中型のラブカブル2頭、買い出し組はラブカブル3頭借り別れた。

 

 

 

 

 

ヤガラブルに揺られる俺ら。エネルはこんな町は初めてなのかワクワクしているように見えなくもない。

ちなみにコートを着せた。太鼓は出ちまってるが…まぁ今は仮装祭中だし大丈夫だろ。

 

「まことに不思議なモノがあるものだな…こんな風に見聞を広めるのも悪くない…」

 

オノボリさんになっとるぞ。まぁ初めの頃の俺も舞い上がってたが。

 

「しかし、本当にお嬢様の知識の深さには驚かされる。」

 

悪ぃ!原作知識!

 

 

…しばらくブルに揺られていると高い壁に囲まれた造船所…その1番ドッグについた。

 

 

 

大工を探すが…………いた。ウソップもどき、あ違った。カクが。

…しっかし鼻以外似ていないが実は遠い親戚だったとかじゃねぇだろうな…

あと、顔つき変えるだけでだいぶ印象変わるよな…猫被ってる時はかなりのマヌケ面に見えるしな、カク。まつ毛もいきなりなくなっとるし…まさか任務の度に抜くのか!?(※無くなってはいない)

 

「なんじゃ、お主ら。工場に何か用か?」

 

「大工さんかい?俺ぁ傾国のシオリ海賊団船長アマクサ・シオリってんだが、ちょいと船を見てほしくてな。」

 

「ほー海賊さんか…エライ堂々としててビックリしたわい。」

 

「まーな〜一応ピースメインなんでな。」

 

「そりゃ珍しいのう。所でどこに停めとるんじゃ?」

 

「あぁ、岩場の岬だ。怪しいのが3人いるが俺の名前言っときゃ襲われんだろ。」

 

「よし、じゃあひとっ走り見てきてやろう。…10分待っとれ。」

 

「おぉ…頼む。」

 

ドヒュン!

 

次の瞬間、一般人にとって目にも止まらぬスピードで俺らの前から消え数秒後にはガレーラカンパニー入口の絶壁に到達し、そのまま下層の町へ飛び降りていった。

 

「!は、早いですね…ん?あ、あれって…」

 

多分剃、月歩と言おうとしたクロを制する。すぐ後ろに彼女が来てるからな…

 

「生身でたいしたモノだ。」

 

エネルも関心している…が、そこへ素っ頓狂な声が挙がる。

 

「ンマー!」

 

お、来たか。ここの市長アイスバーグさん。全幅の信頼を寄せている感じでカクを誇らしげに語る。

…何年も騙されてるんだが…なんて気長なドッキリだ…そこにいる美人秘書にもな…

 

「ところでカリファ。」

 

「えぇ、調査済みです。傾国のシオリを筆頭とした新進気鋭のルーキー。総合賞金額は異例の3億7400万です。通称…傾国のシオリ海賊団。」

 

クールビューティー気取りなカリファが俺らの事を話す。

 

「…詳しいですね。」

 

クロがメガネをクイっとして話し掛ける。

 

「そりゃ手配書は出回ってるだろうからな、当然だろ…ところでアイスバーグさん、今カクって人に船見にいってもらってんだが…問題なしだったらちょっと改造してほしい所があるんだが。」

 

設計図を渡し、噴風貝を見せる。

 

「!なんと…君らの船は宝樹アダム製なのか…そして噴風貝…地上では滅多に出回らないという稀少品をこんなに…ん?この黄金は何の意味があるんだ?」

 

ま、エネルがいなきゃ誰も分からんわな。

 

「日数、金はいくらかかってもいい。とりあえずの目算してくれ。」

 

「そうだな…貝、黄金の取り付け作業は2日、改造は1日といった所か。費用は…1〜2億辺りだな。……設計図通りならとんでもないな、君らの船は。」

 

「まぁね、それが自慢だ。…ところで見学していいかい?」

 

「大工達の邪魔にならん範囲なら構わんよ。」

 

ロブ・ルッチとか探す。ロブ・ルッチとか。大事な事なので二回言いました。巡り会わせが悪かったのかいなかったけど。

 

 

 

と、そこにカクさんが帰ってきた。

 

「おぉ、アイスバーグさんと話しとったのか…見てきたぞ、お主らの船。」

 

「早いですね…確かに10分…」

 

「それにしても…見事な船じゃのう。新造船か?傷一つ無かったぞ。」

 

「東の海からここまで半年足らずかな。」

 

「!それだけの航海をして、あのコンディションか…アダム製とは言えお主達…凄まじいのう。」

 

「クークックックッ…もっと褒めてくれ。」

 

でアイスバーグに向き直り…

 

「市長さん、まずは前金として1億ベリー払っときますんで後ほどクリークとギンという男が来たら受け取っといてください。」

 

「ンマー!分かった。…にしても海賊らしくないな、君達。久々だよ。好感が持てる奴は。」

 

「よく言われますよ。じゃとりあえずこの辺で。」

 

このあとちょろっと言葉を交わして…船に帰宅。

 

 

 

 

 

 

「ドン、合計3億1500万ベリーでしたわ。で、1億はドッグの方に渡してきやした。」

 

「ん、ごくろーさん、一回足元見られたろ?」

 

「へい…すぐに言い直しましたけどね、店主。」

 

「カシラ、肉その他買ってきたぜ。試食品のを食ってみたが…ウメェな!」

 

「おう。…うん良い量だ。水水肉は名産品らしいからな。楽しみだ。」

 

「アマちゃん、船に変な集団来たけど力ずくで追い返したわん!それと長っ鼻ちゃんに似た人来たけど…彼、強いわね。」

 

「あいつらの鎧とかはまずかったなあ!」

 

あんなの食うなよ!…とにかくフランキー関係はノータッチだ。下手に介入して仲間入りしなくなったらシャレにならんし。

 

「あぁ…直に分かるさ、みんな…3日後の晩に実戦テストの締めやるから今日は…水水肉パーティーだ!ヒャッハー!!」

 

明日からは船使えんしな。荷物とかガレーラに預かってもらわんと…倉庫見たら驚くだろうな…どう考えてもオーバーテクロノジーだし…ま、今はとにかく食事を楽しむか。

 

 

 

「「「おおお〜〜!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 


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