ONEPIECE世界を過去キャラと満喫   作:一匹犬

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19話「つい勢いで会っちゃったけど反省はしていない」

 〜アッパーヤード・神の社ふもとの遺跡〜

 

 

〜空の騎士ガン・フォールside〜

 

 

神の社に続く道がある遺跡…この地で剣士殿、ワイパー、エネル配下のオーム、青海人らしき大男と女言葉を使う妙な格好の男、そして…ウワバミが対峙しておる。

 

「クリークちゃん!どーしたのう!?なんか煤けてるけどぉ!」

 

「ああ、さっき神様とかいうヤツに襲われてよ…死ぬかと思ったぜ。運良くドンが助けに来てソイツを倒してくれたけどよ。」

 

!?ハア…!?神様を倒したじゃとぉっ?…い、いや、おそらくエネルとは別のなにかじゃろ…

 

「オカマ野郎!?それに…確かドン・クリーク!テメェらまで…一体どうなってやがる!?」

 

「おぉ?その感じじゃ誰かと会ったのかよ?海賊狩り。」

 

剣士殿…どうやらオカマとか言う人種と大男とは知り合いの様じゃな…

 

「がーはっはっは!アマちゃんに助けてもらったのよーう!」

 

なんなのじゃこの者のテンションは…躁病なのか?

 

「!おいボン!あまりしゃべるなってドンに言われてたろ!シメられるぞ!」

 

血相を変える大男。

 

「…アマちゃんてのは誰だ?ひょっとしてクロの野郎もソイツと関係あんのか?」

 

「!…ほー、クロに会ったのか…お前がここにいるって事は倒したのか?それとも逃げてきたのか?」

 

「!勝手に消えただけだ!なめんじゃねぇ!テメェこそその槍一本だけでさみしくねぇのか!」

 

「…槍はまぁ…あってもなくても特に困らねぇ。…おまけみてぇなモンだ。体が前よりちょっとだけ強くなったんでな。」

 

「おっさんのくせにタフよねぇ〜!クロちゃんが言うには始めの頃はひどかった様だけど!」

 

なぜ回っているのだ?オカマとは妙な風習があるのだな…

 

しかし、この者らの強さは尋常ではなかった…

オカマの蹴りがオームの犬をノックアウトし、大男は信じられぬ程の頑丈さでオームの鉄雲の一撃を耐えたからのう…

 

「何者だ?テメェらは…」

 

「その格好…あちし達の船襲った野郎ちゃんみたいねい!」

 

「!…カマキリを倒したのはテメェらか…」

 

「倒したのはアーロンちゃんよう!」

 

「関係ない!…おれはエネルの首を取る!邪魔するなら…消えてもらう!」

 

ワイパーめ…いきなり燃焼砲を撃つとは相変わらず喧嘩っ早い!

 

「ギャーー!?なんなの!?これぇっ!?」

 

変な動きであっさり避けるオカマの若者…分かりにくいが…とんでもない身のこなしじゃぞあやつ…

 

「さっさとくたばれ!変態が。」

 

 

「褒めてスキをつこうなんて無駄よーう!」

 

いやいや誰も褒めとらん。

 

「んじゃあちしも反撃と行こうかしらん!嵐脚…嵐の白鳥アラベスク!!」

 

!?オカマの脚から無数のナニカが飛び出した!?

 

「!…やべぇっ!」

 

ワイパーが避けた辺りの建物が全て切断された!?…なんじゃ?刃物を飛ばしているのか?

 

「!あのオカマ野郎…おれの技みてぇに飛ぶ斬撃を…」

 

なぬ?似た技を使えるというのか剣士殿!?

 

ワイパーとオカマは膠着状態に陥ったのう…そういえば大男は…ウワバミと睨みおうとる。

 

「なんつーデカさだ……しかもなんか毒だか酸っぽいの出してるし…まぁドンにかかりゃザコだろうけど…」

 

ウワバミの牙を警戒し避け続ける大男。見かけによらずスピードもあるのう…

 

「はあ!?ドンってのはテメェだろ!」

 

叫ぶ剣士殿。なにやら因縁は深いようじゃが…

 

「それは今は封印してる。今のおれぁ…ただのクリークさ。」

 

「オカマ野郎といい、テメェといい、クロといい何がどうなってやがる…黒幕がいるな!?アマって奴か?」

 

「テメェが馴れ馴れしくドンの名を口にするんじゃねぇぞ!!」

 

いきなり豹変した大男が剣士殿の剣撃…虎狩りを受けきって…しかも投げ返すとは!

 

「ぐはっ……ちっ…バカ力が!」

 

背中から落ちたがそんなにダメージは無いようじゃ。

 

 

「いつまでじゃれあってんだ!貴様ら!…鉄の鞭(アイゼンウィップ)!!」

 

「うぉっと!?剣が鞭になるたぁ…雲貝ってのはホントにメンドクセェな!」

 

大男がオームに迫るがオームめ、あの体勢は…

 

「鉄の堤防(アイゼンバッ…)ぶっ!?」

 

 

なんと鉄壁ごとオームを吹っ飛ばすとは…

 

「なっなんて馬鹿ちか…「百八煩悩鳳(ポンドほう)!!!」ぐはっ!?」

 

今度は剣士殿が仕掛けたが斬撃をが三つも飛ばすとは…ここまで図抜けた技量だとは驚いたのう…

 

「あらー!嵐脚みたいに飛んじゃってるじゃなーい!」

 

「鷹の目の斬撃みて…いやあんなに斬れ味はねぇか…」

 

?なにやら小声でしゃべっとるのう。いや、それよりまさかオームまでリタイアするとは…

 

「邪魔してんじゃねぇよ!ツノグラサンが!…さ〜て…続けようか…」

 

恐ろしい表情じゃの…まるで獣じゃぞ。

 

「貝持ってねぇテメェと戦う理由がねぇな。こいつのは雲貝のようだから頂いても意味ねーし…あ〜でも手ぶらで帰ったら気まずいし…別の所に行くか。おい!ボン!行くぞ!」

 

「えぇ〜!?この兄さんと決着ついてないのにぃ〜!!」

 

「う、うるせぇ!バズーカ持ったモヒカンはドンが相手するとか言ってたろ!横取りする様な自殺行為出来るか!!」

 

「!そっそれもそうねい!じゃあね!ロロノアちゃん!麦ちゃんによろしくねい!!」

 

「…くそっどいつもこいつもなんだってんだ!?何が起きてやがる?」

 

二人は立ち去った…正直襲い掛かられたら面倒じゃったな…と一瞬場の空気が緩んだ所に…

 

「ゾロ〜〜」

 

「ナミか!?何してんだ!んな所で!」

 

おぉ、ナミ殿か。それにアイサも。

 

「アイサ!?ここで何してる!?そいつから離れろ!」

 

!?ワイパーが燃焼砲を撃ちおった!仲間もいるのだぞ!…ぬぅ!

 

間一髪ナミ殿と少女を助けたのだが…わしらはウワバミに飲み込まれてしもうた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ナミside〜

 

 

いや〜参ったわ。やっと仲間を見つけたのにすぐに大蛇に飲み込まれちゃうし、ルフィが腹の中にいるし…

状況が全く読めないわ。しかも大蛇から出る際にまたあのバカとはぐれるし…

 

でも、ロビンとゾロと合流出来た…のは良かったんだけど船に現れたあのエネルって奴がまた突然現れてロビンと変な騎士をあっという間に戦闘不能にしちゃったわ。

でもモヒカンの人…ワイパーがエネルを倒した!…と思ったら…

 

 

バリッ!

 

 

エネルに雷が落ちた…えっ!?

 

「………っ!?」

 

ワイパーって人が呆然とエネルが平然と立ち上がるのを見てる…私もだけど。

 

「人は神を恐れるのではない…恐怖こそが神なのだ。」

 

 

 

「んじゃあ…俺から逃げたお前はなんなんだろーな…?」

 

…えっ!?誰?この女性…なんかすっごいスタイル…あ、でも恐ろしい表情が台なしにしてるわね。

 

「!!きっ貴様…追ってきたのか!!ちぃっ…3000万V・雷獣(キテン)!!!」

 

エネルがあわてて持ってた棒で左肩の太鼓を叩くと雷の形をした獣が生まれ、女性を貫通した……けど…平気で立ってる!?しかも…無傷って…

 

「だからこの程度の電圧じゃ効かねぇって…2億Vぐらいのが直撃しねーと大ダメージは与えられんぞ。」

 

2億って…冗談でしょ…?

 

「くっやはり効かんか……貴様の目的は何なのだ!?私をも圧倒するその力で…何を企む!!」

 

!?この化け物を圧倒…!?信じられない…

 

「ここにゃ戦力増強のための貝と黄金の回収に来ただけだってのは心網で知ってるだろ。マクシムにある黄金と噴風貝くれるんなら見逃してもいい。あと、ワイパー君、排撃貝を渡したまえ。」

 

「戯れ事を!それよりも貴様…何者だ!」

 

ゾロと同じ様な攻撃を受けてボロボロなのに戦意を失ってないわ、ワイパーって人…

 

「ラピュ○の王ム○カ…てのは冗談で…なに、名乗る程の者じゃあない。」

 

「貴様も敵なら…死んでもらう!」

 

彼があのバズーカを撃った!それが彼女に直撃…大木をも貫く一撃…あんなのが人間に当たったら…

 

「その程度の火力じゃダメージを与えられねぇな…」

 

えぇ!?無傷!…かわした…いえタンクトップやズボンが焦げ付いてる…当たった…けどあの服どうなってるの?…全く!さっきから何がなにやら…

 

「……バケモンか…!?」

 

「相変わらずの規格外…黄金、噴風貝共にマクシムを動かすために欠かせぬ……それぞれ3分の1で手を引いてくれんか?それ以上だと舟そのものが動かせん…」

 

あのエネルが恐怖を感じてる…

 

「オッケー商談成立だな。んじゃあ…」

 

「テメェ!」

 

!?ちょっと〜!このマリモっ!なんで止めるのよ〜!死ぬ!死んじゃうわきっと!

 

「テメェ…ドン・クリーク、クロ、あのオカマ…ボン・クレーの関係者だな…ナニモンだ!?」

 

クロやオカマと知り合いなの!?…というかクリークって誰だっけ…

 

とっ…それより、あのゾロが恐怖してる!?隠してるんだろうけど…刀が揺れてる…

 

 

「まだお前らにゃ知られたくないんでなぁ…まぁ後々分かるだろ…さて、ワイパー無理矢理もらうぜ。」

 

「くっ…なめるな!……ぐはっ!?」

 

一瞬でワイパーの懐に迫り殴った…あんなにタフだった人がピクリともしない!?

 

「ワイパーーっ!?」

 

アイサが泣き叫んでる。

 

「うわっと…俺、なんか悪モンみたいだな…泣きたい。」

 

と言いながらもワイパーの掌に装着されていた排撃貝を奪い去った。

 

「じゃあな。またどっかで会うかもしれんが…そん時はよろしく!」

 

…よろしくしたくない…

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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