ONEPIECE世界を過去キャラと満喫   作:一匹犬

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16話「ウチには高山病にかかるほどヤワな奴はいない」

 〜ジャヤ上空〜

 

 

〜シオリside〜

 

 

 

水流を登り船は順調に登っていくがいつの間にかメリーの姿は見えなくなってた。裏側にでもいるんかな?…ま、問題ねぇだろ

…にしてもよく船はがれ落ちねぇな…いやはがれたら俺以外死ぬから困るけどさ。っとと…それより巨大積帝雲が目の前にまで来たよ。

 

「積帝雲に突っ込むぞ!息ぃ止めとけ!」

 

雲の中を突破し……目の前に広がるは辺り一面雲の世界。

メリーの姿は見えないな…上手くはぐれたか…

たしかここに着いてすぐウソップが命懸けで雲で遊んでたな。今のうちに先行するか。

 

「ど〜なってるのーう!?あちし達死んじゃったワケぇ〜!?」

 

天国じゃねぇぞ。

 

「ここは空の海だ。が、ログポースはまだ上を向いてる。…まだ上があるってこった。もうローブ取ってもいいぞ。」

 

「よ、よく知ってるっスね…」

 

悪い!原作知識!…にしてもベラミー…俺に話し掛けるだけでえらい緊張しとるな…

 

「…ホント、グランドラインって何でもありだな…」

 

うん、それには同感。と、その時…

 

 

ゴゴゴゴ…

 

 

雲の中から巨大なタコや海蛇?が現れた。

 

「でっ…でけぇ!?」

 

頭だけでも船より巨大なタコ、船と同じくらいの大きさの海蛇?だ。それが襲ってきた。

 

「今、月歩使える奴はタコ、それ以外は蛇を倒しとけ。」

 

最近月歩を覚えたクロが空を舞い、鋼鉄の爪を一閃。するとタコの足が風船と同じような感じで割れた。

 

「はぁっ!?」

 

「油断すんなよ〜」

 

別の足がクロを直撃。

 

「つっ…」

 

ダメージは無いようだな。うん、順調順調…このペースなら能力使わないブルーノぐらいならいけるんじゃね?…無理か?

 

油断を消したクロは淡々と残りの足を無力化しタコを撃退した。海蛇の方も思ったより打たれ弱く簡単に撃退できた。

 

その後は順調に進めていたが…

 

 

「!!なんか接近してきた!」

 

雲の海を滑る様に進む謎の存在。アフリカの部族が被る様な仮面を被り盾と腰ミノだけをつけた半裸だ。

…アレ?ワイパーか?なんでこっちに来てんの!?…けど変だな…バズーカ持ってねぇし…忘れたのか?

 

「…アーロン、撃退しろ。」

 

「応!…来やがれや!」

 

敵が大ジャンプし船に侵入してきた。

 

「!…火の槍(ヒートジャベリン)!」

 

持ってた槍の先端が炎に包まれた。それを振り下ろしてくる。

 

ん?こんな声だっけ?ワイパーって…

 

「ちぃっ!撃水!」

 

炎に包まれた先端に向け水撃をぶつけるが一瞬で蒸発する。

 

「なっなんだぁ!?あの武器は!?」

 

「まともに食らったら大怪我するな…が、今のお前を信じろ。きっと勝てる。」

 

あのバズーカ無いし多分大丈夫だろ。

 

「死ね!!」

 

懲りずに炎の槍を振り下ろす。

 

ザシュッ…

 

槍がアーロンの左肩を切り裂き、そのまま後方に下がる。ヒット&ウェイか。

 

「ぐ……鮫・ON・DARTS!」

 

以前より別物のスピード、威力を誇る一撃がワイパー?を襲う。

が、それもかわす。やっぱルフィとやり合っただけあって強…いや、まだ高度に慣れてないだけか?心肺機能はとことん鍛えたつもりだったが。

 

すると、ワイパー?の持ってる槍から火が噴出し刃の様になった。…アレ?

 

「燃焼剣(バーンブレード)!!」

 

「よけろぉぉっ!ナッパぁぁぁっ!」

 

「「「ナッパって誰!?」」」

突っ込む皆。いや、言いたくなっちゃって。

 

アーロンは慌ててかわす。寸での所で避けれたが剣は我が船を傷つけ…させねぇよ!

 

「嵐脚・凱鳥!!」

 

鳥の形をした衝撃波が炎版ライトセーバーを弾き飛ばした。弾き飛ぶ方向が悪かったら大惨事だったが。

 

あぶねー…たしか巨木を切断してたよなあの武器。

…するってぇと、こいつ…モヒカングラサンか!

 

「馬鹿な!この一撃を防ぐなんてっ…」

 

驚きで敵の動きが硬直する。

 

「鮫・ON・ARROW!!」

 

助走をつけたアーロン自身がウォー○マン張りに一筋の光の矢と化し標的に突進する新技…って、体当たりばっかじゃねぇか!魚人空手覚えねーの!?

 

「!?ぐはっ…」

 

まともに食らい…動かなくなった…命に別状は…無いな。

 

「ほれ、アーロン。」

ハイポーションを渡す。

 

「しっかし…最後の一撃食らってたら…」

 

「まぁ…多分真っ二つだろうな…」

 

ルッチぐらいの鉄塊なら耐えれるか?ま、今はそれよりグラサンから熱貝が装備された槍を拝借しとこう。

後は気絶してるグラサンを浮いてる雲に放置。ま、そのうち気づくだろ。…しかし…ワイパーはちゃんとルフィ達の所に行ったんだろうか?

 

 

 

 

 

「だけど…こんな所に人がいるとはね…」

 

「ここはたしか…白海、高度7000mぐらいだ。ある程度上にいけば人が住んでる所があったはず。

で、さらにもっと上にあんのが白々海(…だっけ?)。高度1万mあたりにある。」

 

「どうやって、そこまで?」

 

「どっかに滝があったはずだ。そこから上に行ける。」

 

ルフィらより先回りしとこ。間に合わないなら後にするか。

 

 

 

 

急ぎ目でしばらく進むと遊園地みたいな入り口が見えてきた。

 

「ヘヴンズゲートって…悪趣味…」

とフィンガーがため息をつく。

 

「やっぱりここは天国なのう!?あちし達…死んじゃってるのう!?」

 

「まーはっはっは!おれ様がそんな簡単に死ぬワケなかろう!たわけが!」

 

「がーはっはっは!それもそうねい!ワポちゃんあったま良いわあ〜」

 

変態コンビはほっといてと…

 

入り口に到着すると中からちっちゃいおばあちゃんが出てきた。

 

カシャ!!

 

「今!写真撮られたぞ!?」

 

「観光かい?それとも戦争かい?どっちでもかまわない。上に行くんなら一人10億エクストルおいていきなされ。」

 

「背中に羽生えてる!ババアの天使かっ!?」

 

「エクストルって何だよ…」

 

人の話聞いたれ。

 

「ここの通貨だな。おい、払っとくよ、全員で9人だ。ベリーでいけるか?」

 

パール達の事は黙っとこ。

 

金を払うと船の真下から巨大なエビが現れ船を両側から挟みこんだ。が、船がでかいのでキツそうだな。

 

「白海名物・特急エビ…良いお旅を。」

 

「エビぃ!?でかすぎだろっっ」

 

信じられない剛腕で船ごと俺らを運ぶ巨大エビ。そのまま神の国スカイピアへ…

 

 

 

 

 

エビに乗った俺らはスカイピアの入り口のエンジェル島に到着した。

 

「うおおおおお〜!?なんじゃこりゃあああ〜」

 

雲海の上に島がある。それに町の大半が雲と一体化しているのを見て仰天する皆。俺も原作知識なかったら我を失ってるな。

…皆でひとしきり感動した後船を停め、買い出しをする事に決め、エンジェル島の町ラブリー通りを歩く。

 

 

「あ〜生きた心地がしなかったぜ〜…つうか…つくづく変わったトコだな…」

 

「雲が生活の一部なんてねい!不思議だわ!不思議空間!」

 

買い出しは俺、クリーク、ボンちゃん。当初はアーロンにも手伝ってもらうつもりだったが大事を取って休養中。

買うのは、食糧、帰りのためのタコバルーン(大型がありゃ良いが…)を呼ぶ笛と…最大の目的である貝(ダイアル)の購入。

 

無事ダイアル店で水、風、炎、映像、斬撃、衝撃貝を10個、灯、音、閃光貝を5個購入できた。衝撃貝はもっと買いたかったが10個しかなかった。排撃、噴風貝はやっぱり売ってなかった…この二つ…特に噴風貝はかなり便利そうなんだがなぁ…数十個あったらちょっとだけ船飛びそうだし。…マクシムの所でパクるか。

 

 

 

「お帰りなさいませ…これまた大量に買いましたね。本当にその貝がさっきみたいな事を…」

 

「確かにな…ホントに使えんのか?」

 

「あぁ、便利なアイテムだ。」

 

詳細を語り実際に使ってみせる。

 

「なんとも…不思議な…」

 

「あのグラサンモヒカンの燃える槍も驚いたが…完全に地上とは違う進化してんな…」

 

確か、ワイパーの先祖のカルガラがここに来たのが…400年だか500年前ぐらいだから少なくともそれ以上前から続く文明だな。

 

「これらと武具はワポルの能力を使えば色々と新兵器ができるはずだ。この前入手した大量の海楼石もかなり助けになると思う。」

 

もっとも海楼石は実験が必要だがなワポルに頑張ってもらわんと…食えなかったら無駄足…いや、海楼石を加工する店とかがありゃなんとかなるか…?あるか分からんけど。

 

「これからの予定は?」

 

「今日はもう無し。…そうだな、この島の事話しとくか。神様の事、シャンディアの事とかな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

〜???side〜

 

 

 

ん?またこの地に青海人が来たな…

…ほう、二組とも狙いは黄金か…しかし、大きな船の方、奴らの考えは面白いな…神である我に挑むつもりとは…だが…一人だけ考えが読めん奴がいるな…何者だ?

 

だがそんな事、我には関係ない。いかなる者にも我が神の力を知らしめるだけなのだからな…少しは暇を潰せるかも知れぬな。

 

ヤハハハハ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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