ONEPIECE世界を過去キャラと満喫   作:一匹犬

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10話「怪獣大決戦!!」

 〜リトルガーデン近海〜

 

 

〜アーロンside〜

 

 

あばばばばばば……………どうしてこうなった!?出来る事なら今すぐ帰りてぇ!!

 

「どこにだ?」

冷静なクロのツッコミが入る。

 

「言葉の綾だよ!」

 

おれの居場所はカシラしかねぇし。

 

 

 

 

 

 

今、おれらはリトルガーデンとかいう島近くの沖合にいる。

…そこから5、600メートル離れた辺りにカシラと……小さい島を丸呑み出来そうな程の巨大さを誇る金魚がいた。…カシラが言うには島食いというらしい。

 

 

…その名を聞いて思い出した。タイの大兄貴から聞いた武勇伝を…

正直胡散臭ぇと思ってたが…天国の大兄貴ごめんなさい。ひょっとしたらもうすぐおれも行きますんで。

隣にいる皆も望遠鏡を覗いた後呆然としてやがる。いや、今回だけは正直分かる。カシラは…

 

「ちょっくら島食いクエストに挑戦してくる!」

 

と思いきり気楽に言い放ったがどうする気なんだ…

この前のクジラよりはだいぶ小さいが、それでも1km近くはありやがる。あの獣形態でもダメージを与えられるとは…

……って、うわ〜〜〜〜!!島食いが吹っ飛んだぁ!?

 

どう考えても生物が動かせる重量じゃねぇと思うんだが…さすがカシラ!

 

あっカシラもヒレにはたかれて300メートルぐらい吹っ飛んだ……

あっ今度は食われたぁ!…クロが泡吹いて失神しかけたりクリークが「この世の地獄だぁ〜」とか叫んでたが…そんなおれらを尻目にその後も信じられない様な攻防が続く。…しっかし…あんな非常識な程に強かったのか…ホントカシラに挑んだおれは馬鹿だったな…

 

「あっお嬢の姿がっ…」

 

「なっなんだぁ〜シーサーペントか!?海蛇かぁっ!?」

 

そういやこいつらは初めて見るのかカシラのあの姿。

 

「あれがカシラの真の力だ。魚人や海の生物の神リヴァイアサンよ。」

 

そういやこの間より姿がでかいな…50メートルはある…それでも島食いと比べると大人と赤子…いやそれ以上の差だが…それでもカシラなら…カシラならきっとなんとかしてくれる!………といいなぁ…

 

 

 

 

 

 

 

〜シオリside〜

 

 

ミホーク、ドラゴンさんに続く辻斬り勝負三戦目に選んだのは超巨大海王類…あ、金魚だから海王類じゃねぇかこいつ……超巨大魚類の島食い。

巨人の2人が武器を破壊してまで倒した規格外の怪物だ。

だが多分こういうデカブツより最強レベルの覇気を纏った生物の方が強いだろうな。…よってこの程度の敵に勝てなきゃ、とある計画の実行は無理だろ。だから…俺の経験値になってもらうぜ?

 

 

まず人間形態で挑んで殴ってみたが効かなかった。

跳ね上がる瞬間に殴っちまったらしく浮いたように見えただけだ。

逆にヒレにはたかれ、とんでもない衝撃に襲われただけだ。

鉄塊の防御をアッサリ突破された時は死ぬかと思ったわwwwww…こりゃ武装色の覇気をマジで使わんと勝負にならんな…

 

「1000加圧!ウォータージェット!!連射!!」

 

ジェットを計5本指から放つ。それ以上は今んとこ無理だな。指が痛くなる。

5本全て命中するが…凹んだだけかよ…硬いな…次はどうするか…六式の効果が期待できるほど差は小さくない…津波系の技は意味がないし…武装色の覇気で攻めるしかないか…

…っと!奴が大口を開けて迫ってきやがった。月歩で問題なく避け…速い!?くっ…全身武装色硬化!

奴の歯に挟まれてしまうが武装色が間に合いなんとか耐え切れる…

 

「武装色…拳銃(ショットガン)・虎砲!!

 

いわゆる中国拳法の寸ケイ…この技自体の元ネタは修羅の門だが…を歯にぶちかます…と歯が砕け脱出出来た。

……こりゃあ人間形態じゃどうしようもねぇな……まぁ今回のメインは獣形態だ。今まで試す機会が無かったからな。

やれる所までやるだけだ。そう、無理に勝つ必要もねぇはずだ…

 

 

全身に力を込め姿を変えるイメージをする…今回は限界まで大きく…大きく…

 

 

「うおおおおおおおおおおっっっ!!!」

 

体の中を激しい熱さが駆け巡る。

 

…目の前の敵を殺す…殺す…殺す…

 

『……………!?』

 

俺の、体に比べればあまりにも小さい腕の、さらに小さい爪が島食いを切り裂く。奴の体にホンの少しの傷がつく。

口から水の大砲を放つ。少しだけ奴の体が凹む。

 

しかし…奴は何故か攻めて来ない…?

 

『何故だ…』

 

殺す…きりがない…殺す…今回はこのくらいで…殺す………………

 

 

『……何故だ!?』

 

噛み付かれた。

 

………■■■■■■■■■■!!!!

 

俺の口からだけではなく周りの空気からも水分を集め、超圧縮された水のレーザーをが発射する。

それはいとも簡単に島食いを蜂の巣にした………………

『お…お……リ…ヴァ…』

 

島食いは動く気配を見せない…

………………

 

 

 

 

 

気付くとマザーバンガードの甲板にいた。白いTシャツにパンツ一丁…海に飛びこむ直前の格好だ。…全身びしょ濡れで所々血がついてるが…

 

「お嬢様っ!お怪我はっ!?」

 

「やっぱ神だ…」

 

「………俺がレーザー撃った後どうなった?」

 

「へ!?いや…島食いってバケモンはくたばったけど…どうしたんで?」

 

「ん…なんでもねぇ。」

 

体を拭いた後服を着る。

 

 

暴走したのか…チョッパーみたいな感じで…う〜ん…早く使いこなさんと色々計画が…う〜ん参ったな…

 

俺の視線の先には脳天辺りを無数の穴が開けられた島食いの変わり果てた姿があった…

…とりあえず、巨人の二人に食糧としてプレゼントすっか…

 

 

 

その後、丸っこい体格のブロギーと髭が長い関羽みたいな巨人ドリーと会い、人間形態のまま戦ったがケリがつかなかった。やっぱ覇気の技量も図抜けてたな…

この島でのイベントを知っていた俺はブロギーの方に白いビンのエクスポーションを渡し、ドリーに足元を気をつける様注意してリトルガーデンを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

〜ブロギーside〜

 

 

何時もの様に真ん中山が噴火したんで、やつとの決闘をしようとしたんだが聞き覚えのある鳴き声が辺りに響いた…間違いなく島食いの声だ。

今まで何度かおれかやつがどうにか撃退してたんだがこの時に鳴いたのは初めてだった…

妙な予感がしたんで行ってみると…あの島食いが穴だらけになってやがった……何があったんだ?

…よく見ると離れた位置に島食いを睨みつけるかの様にその首をもたげさせていた巨大な海蛇が目に入った。

あれは見た事ねぇな?…まさかあの大きさで島食いに勝ったのか?

とんでもないバケモンだな……ふと気が付くと隣に我が宿敵ドリーがいた…ん?何か驚いているドリーに習うようにおれも振り返ると…

怪獣の姿がどんどん縮まり…あろうことか人間の女になりおった…

…100年前ぐらいにちょくちょく見た悪魔の実の力なのか?だが、それを差し置いても…人間が…島食いを倒したという事には度肝を抜かれた。ちょっと目がクラクラしてきたわい…

 

 

 

その後船からやってきた人間と会話したがなかなか面白い奴だった。

つい勢いで決闘する羽目になったが奴の攻撃は効いたとドリーも言っておったし…あの歳であれ程の強大な覇気を纏えるのにも驚いた。

あんな奴はちょっと前にここに来おったなんとかロジャーとかいう人間以来だったな…

奴…いや、シオリは白いビンをくれた後仲間と共に去っていった。

どっちかが大怪我したら飲めと言われたが…なんかドリーの方に良くない事が起こりそうといってこっちにくれおったが…

 

「ブロギーよ…気づいたか?」

 

「なにがだ?」

 

「シオリよ…おれ達は以前にあやつと会った事がある様な気がするんだが…」

 

?どういう事だ?しかし…確かにあの存在感…懐かしい気もする…

 

「しかし…シオリ…あやつと故郷におられる『王』とどちらが強いんだろうな…」

 

…いやいやさすがに『王』より強い者はそうはおらんだろうて…………いやひょっとすると…シオリなら…

 

 

 

 

 

そして今はドリーと、麦わら帽子を被った人間の少年ルフィとその仲間達とで宴会をしてる。

 

彼等にも我々の誇りを守ってもらった…

 

あの姑息な戦法を行う変な髪の人間や黒い服を来たメガネ、馬鹿そうな女達…奴らから守ってもらった。

 

…島食いもいない今、借りを返す事も出来んとは…

ドリーを救った薬をくれ、我々と互角に戦ったシオリとこのなんとも言えん空気を持つルフィ…

 

この二人にはなにかどでかい事をする匂いがプンプンする。

 

 

 

…これからは楽しみも増えるなぁ…人間の新聞取ってみるか……ガバババババ!!

 

 

 

 

 

 

 

 


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