異世界の鶴翼   作:アイレス

8 / 16
本日二話目です

ちなみに雲鶴さんは。

胸部装甲が豊かな黒髪の翔鶴さんと思っていただければ。


第8話

鎮守府の正面にある訓練海域にたくさんの艦娘が詰めかけていた。

異世界から来た空母の実力を見ようと詰めかけていた。

 

「はーーい!加賀さんと雲鶴の対決予想!!皆さん!!勝つと思うほうに投票お願いしまーーーす。」

 

ピンク髪で首からカメラをかけた艦娘がそんなことをしていた。

表は加賀さんにしかついていない。

 

「何やってんだ?青葉?」

 

青葉はキラキラした目を天龍に向けると

 

「予想表です!面白そうですから!」

 

「あら~~~。今どっちが優勢なのかしら~~~。」

 

「加賀さん一択です!やっぱり加賀さんしかいない!て感じですね~~。天龍さんたちもどうですか。」

 

よく見ると天龍の後ろには第六駆逐隊の4人がくっついて来ていた。

 

:ほうほう、これは後で写真を撮らねば・・・見出しは天龍幼稚園とでも・・・

 

「あら~~青葉さん何考えてるの~~?」

 

{いえ!!なんでもありません!!で、どうですか。」

 

「あ~~。・・・雲鶴に入れといてくれ」

 

「わたしも~~」

 

「なのです!」

 

「うん、雲鶴さんだね」

 

「加賀さんには悪いけど」

 

「雲鶴さんしかないわ」

 

「おおっと、おおあないきましたね~~~!さ、そろそろ締め切りますよ~~~!」

 

 

 

なんかとんでもないことが起こってる気がする。

 

「雲鶴さん大丈夫ですか?」

 

「大丈夫です。」

 

「全力航行をして、的を攻撃して加賀さんと戦うだけですから。加賀さんをぼこぼこにしてもいいですよ。使うのは演習弾ですから。」

 

「・・・どんなことしてもいいんですか?」

 

「体術を使おうが砲撃しようがなんでもありです!お好きなように」

 

「んじゃ好きにさせていただきます。」

 

 

<雲鶴試験を開始せよ>

 

「機関始動!モーター全速!水素電池スタック出力最大!」

 

雲鶴のその声に反応して艤装がうなり始める。

初めは小さかった音が少しずつ大きくなり甲高い音を上げる。

 

そして鳳翔が後ろに離れていく。

 

「おおっと、始まりました!初めは速度試験です。さあ、どれだけはヤ・・・嘘!速すぎません!?」

 

見ている艦娘からもありえないなどの声が上がる。

加速力は駆逐艦真っ青の速さだ。

さらに

 

「25・・27・・30・・」

 

速度が明石によって読み上げられる。

 

「33・・35・・38・・・39・・40・・・」

 

最速の島風に迫る。

 

「41・・43・・・46・・・47・・・」

 

さすがにこれ以上は・・・なんて思っていると。

 

「48・・・49・・・50・・52・・・55・・・55.34!?」

 

皆が初めて聞くような速度に明石の声だった。

 

「はっやーーー・・・・い・・・・・・・」

 

{島風ちゃーーーーん!!しっかり!衛生へーーい!!」

 

大混乱だった。

 

雲鶴はそんなことは知らぬ。とでもいうように弓を構えていた。

 

「連星、天水、発艦目標、ただの的」

 

矢が放たれる。発光すると分裂し航空機になる。

その機体は、漆黒に塗装されていた。

まだ開発されていない彗星や天山のような機体だ。

 

その機体はそれぞれ高空と低空に分かれ的へ向かう。

 

そして高空にいた連星が空を切り裂き急降下する。

その動きは一航戦の二人のようの動きだ。

 

全弾命中、その的をさらに天水が雷撃を仕掛ける。

またも全弾命中。

 

「動かない的に当てられなっ方ら恥だよね。」

 

さて、お次は、あの青い空母様かな。

 




次回は加賀さんとの演習です。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。