異世界の鶴翼   作:アイレス

1 / 16
第1話

とある世界その世界の覇者は人間ではない。

星で一番広い場所

 

      海 

 

それは全ての生物にとって母なるもの

人類にとっても命を支え恵みをも足らすもの

それが死をもたらす場所になったのはいつのことだろうか。

彼らはいつどこで生まれたのかはわからない。

初めて会った瞬間から彼らは敵であった。

 

「深海棲艦」

 

それが現在海の支配者であり世界を統べるもの。

 

人類は彼らに対し何もできなっかた。

私たちが使う兵器は何も通じなかった。

核兵器を使った国もあった。

効果はでた・・・・・・・・悪い方向に。

 

一気に活性化した深海棲艦は大陸を割った。

当時の地図の面影などこれっぽっちもない。

核を使った国は残ってない。

いや使った国というのは語弊がある。

持っていた国は陸地事消えた。

 

持っていた国は大国ばかりだった。

小さな島国などもほとんど残っていない。

この国も島国なのだが何とか首の皮一枚でいきながらえていた。

 

「艦娘」

 

深海棲艦に唯一対抗できる存在。

 

実のことを言うと彼らのこともわかっていない。

別の世界で軍艦だったものの魂が人の姿をなしたもの。

彼らは艤装を装着することで海の上を自由に動くことができる。

彼らは人のようで人ではない、しかし一人の人間でもある。

矛盾かもしれないがそうとしか言い難いのだ。

言葉で傷つくこともあれば年頃の少女みたいにふるまう。

 

初めは扱いにひどく困っていたが彼らにすがるしかなかった。

おかげでこの国は生きながらえた。

意外なことに彼らの国と私たちの国は文化も名前も同じらしい。

 

そして現在艦娘のいる国は、彼らの戦った戦争で負けた国らしい。

 

なんという皮肉だろうか向こうでは勝った国がこちらでは一つも残っていないとは。

この世界は向こうの世界の映しなのだろうか。

分からないこうゆうことは考えても仕方ない。

 

 

しかしこの間正体不明の艦娘が発見された。

現在存在する艦娘とは違うらしい。

もしかするとまた違う世界からきた艦娘かもしれない。

もしそうであるならばそうであってほしい。

一つの艦につき一隻いや一人?しか存在できないのだから

戦力はいくらあってもいいむしろ足りていないのがげんじつなのだから。

 

見つけた艦娘によると空母クラスということだ。

中破や大破の者がいたためただ偵察機による報告だけだった。

そのうち捜索用の艦隊を編成して出さなくてはなるまい。

見つけた海域は島が多く奇襲されやすく敵も多い。

まったく、これでしばらく面倒な書類仕事と上層部と話し合いだ。

 

                         提督の手記より

 

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。