山のヌシが現れ、それを見に行ったギンコ。諏訪子という神様にも出会い、ギンコはずぶぬれの服を引きずって天狗の里を目指す。
今回初めてR−15表記が役に立つかもしれません。それでは。
幻想奇譚東方蟲師、始まります。
「……ですから、今申しましたように私の部下である蟲師の手により今回の事変は収束いたしましたので、ご報告までにと」
スキマ妖怪、八雲紫は澄ました顔でそう言った。
「ふん。気に入らんな」
山の天狗衆の頂点、
ここは妖怪の山のとある屋敷。山の天狗衆でも、上流階級の者が顔を付き合わせる隠れ里にある、天魔の屋敷である。寺院の仏前のような作りの部屋で、大きく空間を無駄に使い二人、膝を突き合わせていた。
なぜ紫がここにいるのかというと、今回の山の異変についての詳細を天魔に報告するためであった。幻想郷の管理者を名乗る以上は、欠かせない仕事である。
今回の山の異変は土地が光脈筋として復活することに端を発する事変である。その過程で、天狗の里が一つ崩壊した。もっとも、天狗たちは蟲師ギンコの手により処置され、全員命に別条はないようであるが。
妖怪の山に点在する形で管理される里が一つ、機能不全を起こしたということで、その原因を探るよう天魔が命令を下す前に、紫は手を回した。そして部下の手により、すでに事変を解決したと、そう報告するために紫はここにいる。
「まるで最初から決められていたことようではないか。のう、八雲の」
「うふふ、嫌ですわ。そこまでの
膝を付き合わせるのは形だけ。含みのある笑顔に、皮肉をかぶせて八雲は言う。紫の言うことには事実が多分に含まれるが、全てがそうというわけではない。それは天魔とて承知のことで、だからこそ疑いの眼差しを向け、警戒していた。
天魔のところへ天狗の里が一つ崩壊していると情報が入ったのはつい先刻。それも今目の前にいるスキマ妖怪から直接だというのだから気に入らない。天魔が急ぎ確認のため、使いを走らせてみればそれが真実だというのだからなお気に入らない。そんなどこもかしくも気に入らない不機嫌の塊みたいな八雲紫を相手に、天魔はしかし、一族の長として頭を下げた。
「今回のこと、まず礼を言う。なるほど、里一つ丸ごと蟲患いとは。久しく忘れておったわ」
「幻想郷が
天魔に同調するように、紫はため息をついた。紫自身、蟲は厄介という点は本音から同意できるものであった。
山に異変が起きたのは数日前。天狗衆もその変化には気づいていたが、まさか里丸ごとの天狗が体調を崩すとまでは予想していなかったようで、今の今まで里が一つ壊滅状態にあることを知らなかったようだ。ずさんな管理体制だが、元が社会など形成しない妖怪であることを考えれば無理もないのかもしれない。
里の異変は蟲師の手によって収束した。紫はそう、天魔に報告した。ただし、自分の部下であるという一文を添えて。これの意味するところは、幻想郷のパワーバランスを担う天魔に向けたもの。つまりは、恩を売るも同義の物言いである。
「しかし八雲よ。お主、いつの間に蟲師を
「そうですねえ、この土地で蟲が確認されてすぐ、でしょうか。ちょうど人里で流行病があった時ですわね。部下として、引き入れましたわ」
「ほう」
嘘だ。紫はギンコを部下として使役できるほど信頼を得ていない。それを見透かしているのかいないのか、天魔は続けて紫に聞いた。
「して、件の蟲師は今どこに?」
「今は天狗の里と私の住処を往復していますわ。今頃は、その後の診察をして回っているのではないでしょうか」
天狗の目は曇っていない。紫の真意を見抜いている。この女狐は蟲という存在そのもの、ひいては蟲師を利用して、幻想郷のパワーバランスを取ろうと考えている。天魔はそう思った。
相変わらず憮然とした態度で、天魔は言った。地鳴りのような響きの声に、妖力という不可視の力が上乗せされ、紫の上にのしかかる。
「ふん。手回しの良いことだな。それで先んじたつもりか?」
「あら、なんのことでしょう。それに先んじた、とおっしゃいますなら、そちらも随分大胆なことをなさっているようではありませんか」
「……なんのことだかな」
白々しくも堂々と言ってのける天魔に、紫は笑う。押し付けられるような妖力を自身の妖力で押し返し、
嫌ですわ、と紫は笑みを崩さない。
「年老いて精力剤に頼るなんて、まるで品性のないことを始めたのはどこの誰かしら? それを知れば、女の私も覚めるというもの。当然ではなくて?」
その言葉は、まずかった。
ごきり、とどこからか耳障りな音がして、紫の座っていた場所が、次の瞬間に虚空と消える。強大な何かが上から下に駆け抜けて、空間ごと床を円形にくり抜いたのだ。紫は消えた。消え失せた。天魔だけが、そこに鎮座している。しかし、鎮座と言うにはあまりにも、迸る妖力が過ぎた。
やがてその妖力が落ち着きを見せた頃。不気味な静寂を破るように、くり抜かれた床に、正確にはその上にある空間に、細い亀裂が走った。例のごとく、自らの能力で逃げ出したスキマ妖怪が再び現れたのである。ああ、びっくりしましたわ、と悠然とした態度で天魔の前へ座り直す姿は、太々しいにもほどがあった。
「まだまだご健在ですのね。死ぬかと思いましたわ」
「ふん……口には気をつけろよ小娘が」
紫が放った言葉は、挑発が多分に含まれていたことは否めないが、その真意は相手の核心をついていた。天狗たちが起こした行動。蟲が幻想郷に入り込み、これから幻想郷が動き出すと感じ取ったのは八雲だけではない。八雲が蟲師を用意して、時代に対応するというのなら、山の天狗は自身の力を増大し、八雲に対抗しようとした。
妖怪が力を増す方法は人間の
だからこそ、天狗は竹林に住む月の住人に、先の永夜異変で迷惑を被った慰謝料として、人を増やすという約束を取り付けていた。それはまた、月の薬師の思惑と八雲に焚き付けられた蟲師の手により
「こういうの、なんて言うのでしたっけ? お互い様? どっちもどっち?」
「同じ穴の
あらそうでしたわ、と笑う紫に、天魔も口の端を釣り上げる。だがどちらも、目だけは笑っていなかった。
裏も表も絡み合う幻想郷の事情は、闇の住人を中心に回る。誰かの思惑も、今はまだ、闇を拝するばかり。
「ん? なんか、今言ったか?」
「いいえ? 誰も何も言っていませんが」
気のせいか、と一度文を振り返ったギンコは、再び患者へ向き直った。
天狗の里。此度の異変で天狗たち全員が蟲患いをしたため、ギンコがその後の経過観察のために度々里を訪れていた。その時は決まって文の家が貸し与えられ、ギンコは今回も、文の家を簡易診療所として使用していた。
ここに来る前に濡れてしまった服に代わり、いつもとは違う浴衣姿で、ギンコは天狗の少女を前に脈をとったり問診をしたり、と医者らしいことをしている。文は感心するように、ギンコのその手つきを眺めていた。
「手馴れていますね。蟲関係の仕事がない時は流れで医者を?」
「そこまでの知識はねえよ。ただ、人の体調が良か不良か、判断してるだけだ。それに、大抵は医者がどうにもできんことが回ってくるからな。普段はそういう者たちを相手にして、食いものを恵んでもらってたよ」
机の上に広げた新しい巻物に、ギンコは天狗の少女から聞き取った内容を写していた。ギンコがそうするように、文も同じくギンコの話を書付に書き込んでいく。
ギンコが天狗たちの体調のその後を観察するのは、何も親切心からだけではない。今回のことはギンコにとっても初めての体験であったため、教訓としての情報を残すために調査をしているという意味合いも多分に含まれている。そして調査といえば、天狗の射命丸文が黙っているはずもなく、病み上がりの体ながらに天狗の里を訪れるギンコに張り付いて、取材をしている状況が、まさに今の光景を作っていた。
巻物から筆を離し、ギンコはふぅ、と息をついた。筆を置き、正座をする天狗の少女に向き直る。
「もういいぜ。協力、感謝する」
「あ、はぃ……」
ん? どうした? となぜかギンコの前から動こうとしない天狗の少女を見つめる。はぅっ、と変な声を漏らした天狗の少女は、素早い動きで立ち上がり、これまた素早い動きで深々と礼をして、玄関から飛び出して行ってしまった。
ギンコはその様子を見て、自分の前髪を少し摘んだ。
「……そんなに恐ろしく見えるかねえ」
「いやいやいや。冗談ですよね?」
「ん? 何がだ?」
「いやぁ……なんでもありません」
苦笑いした文は手に持った書付に何かを書き込んだ。
取材させてもらう代わりに文の家をギンコが使用する。利害関係の一致であるが、自分が書かれる記事はどのようなものになるのだろうか。少しの期待感と不安感を持ったギンコだった。
「さて、最後はお前さんだな」
「はい」
「じゃあ、大雑把に聞くが、最近になってめまいや頭痛がぶり返したことは?」
「えーっと……」
文に幾つかの質問をし、その内容を書き取る。手首をとって脈を測り、健康状態の良、不良を判断する。何度となく行ってきた行為に、文も慣れてきていた。
上着をはだけて背中を晒す。最初こそ抵抗を覚えた行為だったが、慣れてしまえばただの治療行為の延長だ。肩甲骨が浮き出る文の白い背中を観察し、ギンコはもういいぞ、と声をかけた。
着物を着直しながら、文は背中越しにギンコへ尋ねた。
「そういえばもう一人の患者の様子はどうなんですか?」
「患者? ああ、八雲のところの式ね。別段変わったことはない。元気にやってるようだ」
ギンコも背中越しに文に答えた。
八雲の式、とは化け猫のこと。この度の異変で主の選定に巻き込まれ、消耗した妖怪猫は、ギンコによって経過を見られながら八雲藍に看病され、静養につとめている。
初めギンコが見ていたのは山猫の姿だったが、蓋を開けてみればやはりというかなんというか、その姿は齢十ほどもない少女が本性であるようで、九尾の狐と二人いるその姿は、仲の良い姉妹か、あるいは親子のようであったと、筆を走らせながら、ギンコは思い出した。
そしてギンコがちょうど筆を置き、巻物の端から内容を確認しようと目を動かしたとき、その家を訪ねてくるものがあった。
「邪魔するわよ……って誰よあんた」
家に入るやいなや、ギンコの背中にそう投げかけたのは長く伸ばした髪を頭の両脇で結い上げている、特徴的な髪型の女だった。紫と黒という高級そうな色合いの格子模様で彩られた短い腰巻から、地面を強く踏みしめて仁王立ちする両足が伸びている。
その少し高い声に振り返り、今さっきの言葉が自分に向けられたものだと理解したギンコは、ジト目で女を見据えた。
「随分なご挨拶だな。そう言うあんたは、なんて名で?」
「はたてじゃありませんか。どうしたんですか?」
「どうしたじゃないわよ。なによこの里の状況。天魔様からの使いが走るまで発覚しなかったのも酷い話だけど、あんたらしからぬ失態じゃない」
「いやあ。面目ない、としか言いようがありませんね」
「俺の話は無視かい、はたてさんよ」
「うっさい。人間風情が気安く私の名前を呼んでんじゃないわよ」
えぇ……とギンコは無視された挙句の果ての暴言に、弱いつぶやきを漏らした。そんな常識が欠落し、高飛車のごとく突き抜けたようである少女と、少女に呆気にとられるギンコを互いに紹介するべく、文が手のひらを向ける。
「この子は姫海棠はたて。私と同じ鴉天狗です。はたて、こっちの白髪のお兄さんは蟲師のギンコさんと言います。この度大変お世話になった方ですから、失礼はいけませんよ」
「蟲師? なんか胡散臭いわね。なによその艶のない白髪。気味悪い」
「けばけばしい髪型のお前に言われたかねえよ」
「なんですって?」
「まあまあ二人とも。落ち着いてくださいよ。ていうかギンコさんも意外と言いますね」
そりゃあ言われれば言い返すさ、とギンコは言う。怒っているわけではないようだ。
「それで、はたては何をしに来たんですか? 取材ですか?」
「身内の恥新聞にしてどうすんのよ。それに、こういうネタは私の新聞には合わないわ」
様子を見に来ただけよ、とはたてはそっぽを向いた。へえ、引きこもりが珍しい。と文の遠慮ない言葉が飛んでいく。そこで何か思い至ったのか、文が手を叩いた。
「そうです。ギンコさんのお話なんて、はたての新聞にぴったりなんじゃないですか?」
「え? そうなの?」
「……新聞をよく理解しているわけじゃないが、俺が出来る話なんて蟲の話くらいだぞ?」
「旅の身であるが故の一期一会。四季の移ろいに合わせてその身を北へ南へ、東へ西へと流れてきた人の話です。いいんじゃないでしょうか」
文の提案に、はたては食いついた。
「ちょっとあんた。詳しく話を聞かせなさいよ」
「急に食いついてきたな」
「こういう子なので」
文がにこやかに笑いかける。ギンコは苦笑を返し、目の前でいつかの文のように書き留めを用意するはたてを見ながら、蟲煙草を咥えた。
「あ、それ、度々吸ってますよね? 美味しいんですか」
「うまいもんじゃねえが、もう癖みたいなもんだな」
「一本くださいよ」
お前もか、とギンコは蟲煙草を一本文に差し出した。続けて火打ち石と火口を文に渡し、文も蟲煙草を吸い始めた。いつかの魔法少女は盛大にむせ返っていたが、文はそんなことがある様子もなく、少し眉間にしわを寄せ、煙を吐き出した。
「少し癖がありますね。確かに、美味しいものではないようです」
「だから言ったじゃねえか」
「ちょっと。二人して煙を吹かさないで。髪に匂いがつくでしょ」
まとわりついてくる紫煙を手で払う仕草をするはたては、なんだか滑稽に見えて、文は面白がって煙をはたてに吹きかけ続けた。
そんな様子を片膝を立てて見守っていたギンコの耳に、小さな、しかし遠くまで届く響きを持った美しい音色が聞こえた。ヌシが新たに生まれてしばらく。ついに、光脈筋として完成した山を祝福する音色。それは文とはたてにも聞こえているようで、揃って音のする方を探していた。
それは穏やかな日差しの中、九尾に包まれて静かに寝息を立てる妖怪猫の耳にも届いた。母親の声で目覚める子供のように、薄く目を開けて、小さな耳が音源を探してぴくぴくと動く。
「藍様。この音は?」
「起きたのか橙。そうだなぁ……わからないけど、綺麗で静かだな」
「……そうですね」
それは滝の側に突き出た岩場で、盤を挟んで対局している河童と白狼天狗にも届いた。盤から目を離さない白狼天狗は、耳だけでその音を探し、河童は何事かと、辺りを見回した。
「なんだろうね、この音」
「さあ」
「椛に帰ってこい、って合図じゃないの?」
「さあ」
気の無い返事をして、白狼天狗が盤上の銀を動かす。
「王手」
「あ」
すかさず滑り込んだ河童の金が、玉の逃げ道を完全に塞ぐ。詰みだ。山に響く綺麗な音色は、対局の終わりを暗示していたのかもしれない。
「やっと、山が落ち着いたようだな」
「ギンコさん。この音色は?」
遠くから聞こえる鈴の音色。どこからともなく寄せては返す、綺麗な綺麗な、鈴の音。
ギンコはここ数日行ってきたことは、天狗の診察、橙の容体の確認、の他にもう一つあった。
それは蟲の数の調査。山を歩き回り、その種類、数を調査して回っていた。そうして得た結果は、ギンコがここに連れてこられた時とは比べるべくもなく、蟲の数が増えているというものだった。
ギンコはいつか博麗神社の縁側で、紫と話したことを思い出す。
『この世界にも蟲が入り込みつつあります。徐々に徐々に。水が紙に染み込むように。そして蟲の世界が完全に重なってしまえば、幻想郷では私が優位を握っていた理も力を取り戻すでしょう』
『境界の中に住まうものたちが増えれば、お前さんの力も落ちる、ということか』
『ええ。結界を維持することはできますけれど、その分、手をそちらに割くことになる。蟲にかまってはいられないのですわ』
『それで、俺を呼んだってことかい』
『勝手は十分承知でしてよ。この世界は私の力で様々な位相の境界が混ざり合っている。それが蟲によって揺らぐことだけは、なんとしても避けなければなりませんわ』
『俺に、この世界の
『……お願い致しますわ。もっとも、こちらがお願いするまでもなく、あなたはこの世界から出ることが叶わない以上、勝手に蟲と関わってくださると思っていますが』
『こいつ……』
紫の言っていた、蟲の世界がこの世界と重なる時。それは、今確かに形となってギンコの耳に届いている。
馴染みのある声が聞こえる。小さな小さな、蟲たちの声。その声は、ギンコが吐き出す煙によって遮られる。
「ちょうどいい。俺の話を聞きたいんだろ。この鈴の音について、一つ話をしてやろう」
「これは自然現象なのですか?」
文が問う。ギンコは答える。
「これは声さ。微小で下等な蟲の声だ。ヌシの生誕を山に生きるものたちに教えてくれている。今回はちと、順序が逆だったようだがね」
「ヌシの誕生……」
「ああ。光脈筋となりつつあった山のヌシが何者かの後押しを受けて早々にヌシとして自立した。理以外にそんなことができるものがいるとは思わんが……もしかしたら、神様の力かもな」
ギンコの語りは重く、妙な響きを持って天狗の少女を惹きつける。知らない世界の知らないモノの話。指に挟んだ煙草から、紫煙が立ち上る。はたてはもう、その煙を気にしていないようだった。
「じゃあ話そうか。聞きたいんだろ? 蟲の話」
鈴の音色が、誰よりも早く、返事をした。
はい、お疲れ様でした。これにて第三章完結となります。楽しんでいただけたでしょうか? 作者は一章を5000文字以上にするという目標を達成できてちょっと嬉しいです。
批判、誤字報告も合わせて評価や感想をどしどしお願い致します。いつも皆様にいただいている感想を見て、作者もニヤニヤ気持ち悪く嬉しがっています。感想につきましては、作者から必ず返信をさせていただきます。よろしくお願い致します。
第四章をちょっとだけ予告(嘘)。
何 も 考 え て い ま せ ん。
紅魔館組との絡みを書きたいと思っていますが、これが難しい。なんであいつら西洋風なんでしょうかね。異彩すぎてギンコさんのキャラが薄くなる未来しか見えません。でも愛で頑張ります。更新も早めにしようとは思っていますが、おそらく1日、2日は空いてしまうでしょう。ご容赦ください。
長くなりましたが、これで終わりッ! やった! 第三章、完! それでは。
また近いうちに、お会いしましょう。