ナルトに転生しちまった!?   作:みさごん

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すいません、少し投稿が遅れました。
では、最新話をどうぞ。


~第三十一話~

 俺は今、雪うさぎを発見し警戒を強めているところだ。説得…するにしてもある程度の実力を見せなきゃいけないよな。中忍試験前にカカシに正体ばれたくなかったけどばれたらばれたでしょうがないかな…その時は素直に諦めて話すしかないよな。言い訳しても無駄だろうし…いろいろめんどくさいことになりそうだな。ま、どうにかするしかないか。覚悟も出来たし…惜しみなく実力をだそうかな。そんなことを考えていると、殺気を感じた。とうとう来たか…

 

「全員伏せろ!!」

 

 カカシが叫んだ。そうすると俺と同じ位ある大きな刀が飛んでくるのが見えた。あれが首切り包丁か…思ったよりでかいな。俺とサスケはその場に伏せた。カカシはタズナを押して二人で伏せていた。しかし、サクラが何故か伏せていない。原作では伏せていたのに…なんでだ。そんなこと考えていると…

 

「サクラ!!何してる!!早く伏せろ!!」

 

 カカシが再び叫ぶが反応しない。よく見てみると体が震えて足が竦んでいる。ここで見殺しにはできないよな。いっちょやるか。そう思い俺は腰にある双剣・忍冬の片方に手をやり構えた。

 

「一刀順手 水遁繁吹き雨!!」

 

 刀に水が纏わせ、体を回転させその水を巻き上げた。水はそこにいた五人を囲うように巻き上がり、首切り包丁を上に打ち上げた。首切り包丁は勢いを失い俺の横に落ちてきて突き刺さった。ふう、なんとかなったな。さて…

 

「サクラ、大丈夫か?」

 

 俺は忍冬をしまいながら声をかけた。

 

「あ…うん。あ、ありがとう」

 

「それならよかったけど、あんまり気を抜かないでくれってばよ。まだ敵は来たばっかりだからな」

 

「わ、分かった…」

 

 うーん、サクラってここまで動けなかったっけ? まあいいや。あとで鍛えておかないと。

 

「ナイスフォローだ、ナルト。にしても今の技は…あいつの技…なんでお前がその技を使えるんだ?」

 

 やっぱり刀使うとばれやすいか。おそらく気づかれたかな。今はそんな場合じゃないけど。

 

「えっとーその…」

 

「ま、ナルト。あとで話を聞かせてもらおうか。今はここを切り抜けなきゃな」

 

「分かったってばよ」

 

 はあ、説明面倒だな。変な反応されなきゃいいけど。さて、再不斬はどう出てくるのかな? 首切り包丁は木に刺さってないしね。そんなこと考えていると…

 

「なかなか優秀なガキがいるな…それに写輪眼のカカシ。お前までいるとは思わなかったぜ」

 

 やっとご登場か…本当に眉毛ないや。

 

「誰かと思えば霧隠れの抜け忍、桃地再不斬君じゃないか」

 

 よく見ると変な服装してんな…牛柄好きなのかな? そんなことを考えながら俺は首切り包丁を手に取った。思っていたよりも軽いな。これなら普通に扱えそうだな。

 

「おい、そこのガキ。その刀をこっちによこせ」

 

「なんで? 敵に武器返していいことないし嫌だってばよ!!」

 

「俺はそこのじじいをとっとと殺らなきゃならねえんだ。そのためにも刀があった方が楽なんでな。じじいさえ殺せればお前たちには用はない。だからよこせ」

 

「嫌だってばよ!!わざわざ護衛の対象を殺させるような真似なんてするかよ!!ばーか!!」

 

 俺はそう言いながらあっかんべーをした。

 

「このガキ!!」

 

「もういい、ナルト。こいつの相手は俺だ。まあこいつ相手だとこのままだとちときついか…」

 

 写輪眼か…カカシのは暗部での任務で何回か見てるな。っていうかサスケもナズナも俺が修行してたんだしそろそろ開眼してもいいと思うんだけどな。

 

「お前ら卍の陣だ。タズナさんを守れ。お前達は戦いに参加するな。それがここでのチームワークだ」

 

 チームワークっていうより、戦いに参加されるとやりにくいだけだろうな。ま、言えてるけどね。そんなことを考えていると、カカシが左目にかかった額あてを額の位置まで上げた。

 

「俺と戦え!!」

 

「ほお、早速噂の写輪眼を見られるとはな。光栄だな」

 

「さっきから写輪眼って言ってるけどなんなのよ、それ!!」

 

 お、サクラが復活したか。いきなりうるさいけど。

 

「写輪眼。それは…」

 

 サスケが雄弁に語りだした。ここは原作通りなのね。うーん、サスケとナズナの写輪眼はイタチとかシスイに聞いてみよう。どうにかなるかもしれない。原作通りならサスケは波の国にいるうちに開眼するけどナズナに関しては全く分からないからな…あ、そうだあいつらのこと考えてたら思い出した。俺の血継限界ってどうなってるんだろう。修行の時に気にしながらやってたんだけど…結局なんだか分かんなかったんだよな。俺の血継限界が写輪眼とか言わないで欲しいな…サスケやナズナ、イタチ、シスイ…まだまだいるけどこういう人達になんて説明すればいいか分かんないし。そうなったらじいちゃんに頼ろう。無理矢理二つの班兼任させられてるんだからそれくらいの迷惑かけたってさして問題はないはず。よし、そうしよう。そんなことを考えていると…

 

「お話はここまでにしようか。俺はガキから刀を奪い返してそこのじじいをさっさと殺んなきゃいけねえんんだ」

 

 げっ…俺このままだとカカシ捕まる前に戦闘に巻き込まれそうだな。そうなったらそうなったで対処はするけど…捕まってからの方がやりやすいよな。

 

「だが、カカシ。まずお前を倒さなきゃならんようだな」

 

 そう言うと再不斬は水面の上に立ちチャクラを練っている。こっからが本番か、集中しよう。

 

「忍法 霧隠れの術!!」

 

 辺りの霧が濃くなり再不斬の姿が見えなくなっていった。原作だと卍の陣の仲に入ってくるからな…クナイの代わりに首切り包丁を構えようかな。

 

「先生!!あいつなんなのよ!!」

 

「桃地再不斬。霧隠れの元暗部でサイレントキリングの達人と言われた男だ」

 

「サイレントキリング?」

 

「その名の通り、静寂の中一瞬で命を奪う暗殺術の一つだ。気がついたらあの世だったなんてことになりかねない。俺も写輪眼をフルで活用出来るわけじゃない。お前らも気を抜くなよ」

 

 こんな敵が見えない状況で気を抜かないよ…それにしてもサクラは聞いてばっかりだな。アカデミー座学一位なら少しは自分で考えろよな。考えれば分からないこともないんだし。

 

「ま、だめでも死ぬだけだが」

 

「の、呑気な!!」

 

 呑気なはずないだろ…仮にも上忍だし、相手のことを考えてるんだろうからな。この頃のサクラは口は達者だけど、実戦においては何も出来ないからな。そこはどうにかしないと…それにしてもめちゃくちゃ霧が濃くなってきたな。もうすぐくるのかな。首切り包丁にうまくチャクラを流せるか試してみようかな。

 

「八ヶ所…咽頭・脊柱・肺・頚静脈に鎖骨下動脈・腎臓・心臓…どの急所がいい?」

 

「うーん、あんたならどこがいいってばよ?」

 

「何受け答えしてんのよ!!」

 

 なんかサクラに怒られた…別にいいじゃん。聞き返しただけだし。そんなことを考えていると、カカシがチャクラ練った。まあまあ練ってる感じだな。サスケは原作みたくビビってる様子もないし、大丈夫かな。

 

「お前ら、お前達の命は俺が死んでも守ってやる。俺の仲間は絶対殺させやしないよ」

 

 きた!!この名言は好きだな。俺もいつか言ってみたいな。

 

「それはどうかな」

 

 その言葉が聞こえると再不斬は卍の陣の中心いた。さて、首切り包丁がないけどどう来る…

 

「ガキ!!まずはお前からだ!!」

 

 そう言うと俺に向かって蹴りを放ってきた。普通に避けられるな。俺はバックステップで蹴りを躱し、距離をとった。サスケはタズナを抱え、距離をとっていた。サクラは倒れるような形で距離をとったみたいだ。するとそこにカカシが突っ込んできて再不斬の腹にクナイを突き刺した。再不斬の腹からは血…ではなく水が出ていた。水分身か。影分身よりチャクラ消費少ないのかな? そんなことを考えていると、カカシの背後に再不斬の姿が現れた。

 

「先生!!後ろよ!!」

 

 サクラが叫んだ。カカシは後ろを向くが間に合わず、切られてしまった。がそれはカカシの水分身だった。うーん、あの中でコピーしたのか以前コピーしたのかは分かんないよな…あとで教えてもらおう。そんなことを考えているとカカシが再不斬の首にクナイを突きつけた。

 

「終わりだ」

 

「クックック…分かってねえな。これで終わりだと? 猿真似ごときじゃ俺は倒せねえよ」

 

 真似でも勝てると思うけどな…相手の意表を突いたりうまく組み合わせればね。

 

「しかしやるじゃねえか。あの時既にっ水分身になっていたとわな。分身の方にらしいセリフまで言わせて俺の注意をそっちに集中させた。そして本体は霧隠れの術をコピーし隠れてたってわけか…」

 

 まあ、そんなこと考えてたんだろうけど…よく喋るなこいつ。実はお喋り大好き人間なのかな?

 

「だがな…俺もそう甘かあねえんだよ!!」

 

 そう言うとカカシの背後に再不斬が現れ、クナイを突きつけていた方は水になってしまった。

 

「そいつも偽物なの!?」

 

 サクラが驚いてる。そんなに驚いててもな…油断していたカカシが悪いんだし。そんなことを考えていると、再不斬がカカシにパンチを放っていた。カカシはそれをしゃがんで避けるが、再不斬が返しにはなった蹴りを受け吹っ飛ばされた。まきびしを仕掛け、追撃は免れたようだがそのまま水に浸かってしまった。カカシってあんなにとろかったっけ? 上忍になって修行さぼってただけなのかな。

 

「なんだこの水。やけに重い…」

 

「ふ…馬鹿が。水牢の術!!」

 

「しまった!!」

 

 そうしてカカシは水でできた牢屋に捕まってしまった。あーあ…情けないな。原作読んでて分かったけどこの結果はカカシが油断した以外にないかな。

 

「クックック…かかったな。脱出不可能の特製牢獄だ。お前に動かれるとやりにくいからな」

 

 さて、そろそろ俺らの出番かな。

 

「カカシ、お前は後回しだ。先にあいつらを片付けさせてもらう」

 

 せっかくだし首切り包丁を使ってみようかな。

 

「水分身の術!!」

 

 水分身って強さは本体より弱くなるんだっけ。試しにちょうどよさそうだな。

 

「額あてまでして、ガキが忍者気取りか。だがな、本当の忍者っていうのはいくつもの死線をのりこえたやつのことを言うんだ。俺のビンゴブックに載るくらいな!!」

 

 死線なら結構乗り越えてきたし。関係ないな。

 

「じゃあ、そのビンゴブックに載せ忘れてるってばよ。このうずまきナルトの名前をな」

 

 そう言って俺は再不斬の水分身に向かっていった…




いかがだったでしょうか。再不斬との戦闘に入りましたね。
感想、批評などよろしくお願いします。

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