第三次スーパーロボット大戦α外伝 危機なる地球から アースゲート戦記 地球連邦地上軍極東部隊 彼の地にて斯く戦えり   作:溶けない氷

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嘘予告(多分)

なんとかゾールさん
「おや皆さん。ふふ、例のドラゴン退治ですかな?
ご心配なく、私が倒しておきましたから。しかし手応えのない畜生でしたねぇ。
3匹いましたが皆殺しにするのに1分とかかりませんでしたよ。
まぁせっかくここまで来られて手ぶらというのもなんですし、
こっちのドラゴンの相手でもなさってください。
チェェェェンジ・ゲッタァァッァ!邪真ドラゴォォォン!」
邪真ゲッタードラゴン登場。

負の無限力を原動力にしたアンチ・ゲッター線ロボットにして、
特地の有機物・無機物を吸収しまくって無限に成長するヴォルクルスバージョンのゲッターロボだ!

マサキ「ドラゴン違いじゃねぇーか!」
特地最後の日が始まる!



銀座事件 その2

真っ暗な闇に包まれて何も見えない門の奥から突如現れたのは、数十体の人型をした生物だった。

 

大抵の生物は一般的な人間や小学生くらいの高さだったが、中には大きめなものもいる。

 

斧や剣と鎧を装備した人間型もいるが棍棒を持ち、腰布をつけただけの蛮人然とした異種生命体もいる。

そして銀座の地球市民に突然、なんの警告もなく襲いかかってきたのだ。

地球の中でも豊かで安全な日本の銀座はたちまち地獄絵図へと変わる。

老若男女の区別なく襲われ多くの市民が理不尽な死を迎えることとなったこの事件はのちに銀座の大量殺戮と呼ばれることになる。

東京市民はこのような事態には慣れてはいてもほとんどは自衛の手段を持たないため必死で手近なシェルターを求めて逃げ惑う。

だが門から現れた侵略者は武器こそ粗末ながら高い身体能力を生かして逃げる市民の中でも遅い女性や子供、老人を狙って襲いかかる。

そこかしこで殺戮劇が展開される。

そこでは重武装な騎士に老人が槍に貫かれて絶命していた。

あちらでは身重な妊婦が剣で腹を割かれて殺されていた。

別の場所ではすでに息絶えた5歳ほどの子供が騎兵にロープにつながれて引きづられていた。

 

警官隊も無線でこの異星人襲来の報を彷徨しつつ市民の避難誘導を行う。

 

「くそっ!軍の早期警戒は何をしてたんだ!」

 

向かってくる異星人を手持ちの拳銃で迎え撃ちつつ地下鉄、シェルターに市民を誘導していた警官が毒づく。

幸いにも小型種の防御力は弱いのか数匹が撃たれて息絶える。

だが、そんな警官の前に異星人のワイバーンが襲いかかり、並んだ鋭い歯が彼のこの世でみた最後の光景となった。

 

道のそこかしこでは帝国の貴族騎士が勝利の雄叫びを挙げている様子が監視カメラに映っていた。

この地を帝国の新領土と宣告する神官、逆らうものは容赦なく皆殺しにするという帝国の決意を示す残虐行為だ。

連邦が恐れたのはこの特地の住民の類稀な凶暴性であり、これを殲滅すべく後に特地有害異種殲滅部隊、通称レッドショルダーが編成されることになる…

 

だが襲われる連邦市民の中には只ではやられまいと自衛の措置を取る。

そもそも世界征服を企むテロリストや宇宙人や地底人や異次元人がダース単位で攻めてくる日本は地球圏では『侵略者ホイホイ』の呼称で親しまれているのだから。

『オラァ!は!てめぇらなんざ爬虫人類にくらべりゃ子猫みたいなもんだ!』

あるものは巨大なトマホークを振るって腸を搔っ捌く

地球市民の中でも日本出身者はなぜかドワォなことで恐れられているのだから別に不思議ではない。

きっと毎週のようにシャインスパークやストナーサンシャインを日本で連発した影響だろう、

『目だ!耳だ!鼻だ!』

あるものは素手で襲ってきたオーガの顔のパーツを抉って手近なゴブリンに投げつけてやる。

一般人でもちょっと鍛えれば所詮は生身の怪物なら倒せるのは常識だろう。

『バハウザーM571 アーマーマグナム、いい銃だ。』

あるものは持ち歩いていた自衛火器で4、5匹ほどの異種生命体をまとめて撃ち抜く。

日本出身者はなぜか死ににくいというジンクスがある。きっと250億分の1がざらにいるんだろう。

連邦軍のヨハン・ペールゼン大佐がこの地方に注目するのもきっとこのせいだ。

 

『どうだインベーダーども!メカがなくたっって俺たちは戦えるんだ!』

 

リリーナ女史、これがあなたの呼びかけた武器持たぬ市民ができる平和のための戦いです…

その認識に少しばかり差があっただけで。

 

そして旧ザクに乗ったシンが侵略者を遅らせようとその虐殺現場を目の当たりにすると

『このぉぉぉ!ひとでなしどもォ!』

シンの脳裏に踏みにじられた祖国オーブの光景がフラッシュバックする。

気づいた時にはMSの足で何人もの異星人を踏み潰していた、

だがそんなことを頭に血が上ったシンは気にも留めない。

瞳孔が開ききりSEEDが発動し周りの物事がゆっくりと見える状態となるが今の時点では本人も気づかない。

その時、子供の手を引いて逃げようとしていた母親がワイバーンに襲われ噛み殺された場面を見て・・・

『うわあっぁぁぁ!』

ザクの鋼鉄の拳を振るって低空を飛んでいたワイバーンを殴り倒す。

地に落ちた飛竜と騎士をシンは原型がなくなるまで踏みつけ続ける。

『この!この!どっかいけよぉ!』

完全に狂乱状態のシンをその時、飛んできたブレンパワードが落ち着かせようと止める。

「そこの君ぃ!なにしてんのよ!」

「やめるんだ!もう死んでる。それにしてもひどい・・・」

比瑪と勇は無残に破壊された銀座を見渡して呟く。

200年前の町並みを美しく再現した日本の街は今やあちこちが帝国の騎士によって放火され炎上し、エレカはそこかしこでひっくり返され、道には無抵抗のまま殺戮された民間人の死体が転がっていた。

向こうでは未だに異星人が民間人に襲いかかっているのだろう、悲鳴や警官の発砲音が聞こえていた。

「比瑪、やれるな?」

「いけるわ!あんな奴らに地球をやらせないわよ!」」

比瑪と勇のαナンバーズとして地球市民としての地球を守る意思と卑劣な異星人への怒りが募る

「一気に殲滅する!あわせろ!1・2・3!チャクラエクステンション!」

「シュートォォォ!」

アンチボディ2体のチャクラ光が銀座に侵略してきた異星人たちを焼く!

かくしてここに地球連邦と特地の帝国とのワーストコンタクトが銀座で発生した。

 


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