MÄR - メルヘヴン - 竜殺しの騎士   作:魔女っ子アルト姫

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……遂に、お気に入り750件、突破ぁああああ!!!??
いやぁハイペース過ぎませんか!?
だって連載始めてからまだ一ヶ月も経ってませんよ!?

な、なんかプレッシャーガガガガガッ
っというか何でこんな事態になってるの!?わけ解らないんですけどォ!?

お、落ち着くんだ俺!!素数を数えながら腹筋と腕立てを30回やってその後に壁に向かって頭を50回振り下ろしてその後に……
あ、ありのままに起こった事を話すぜぇい!?



ジーク「すまない、作者は混乱の余りに壁にかけてある友人たちの写真に向かって喋り続けているのでここらで退出させた。兎に角、此処までこれたのは皆様のおかげです。主人公として感謝のお言葉を述べさせていただきます。宜しければこれからもMÄR - メルヘヴン - 竜殺しの騎士を宜しくお願いします」


018話

「くっそ胸糞悪いな……俺はああ言う女が一番嫌いなんだ」

「俺もだ、あの婆絶対にゆるさねぇっそれじゃあじゃんけんだ!!」

 

チェスの駒は既に次のメンバーを選出しているようでこちらも急ぐ必要が出てきた、という訳でメルの次に戦うメンバーを決めるじゃんけんが始まった。既に戦ったアルヴィスと別に最後でもいいというジークは参加せずにギンタ、ジャック、ナナシ、ドロシーでのじゃんけん。

 

「「「「じゃんけんぽい!!」」」」

 

結果はジャック以外がパー、そしてジャックがチョキという結果な為次鋒はジャックに決定した。

 

「ジャック!ファイト!」

「おうっす!!」

 

気合を入れて進んで行くジャック、相手はまるでピエロのような服装を着ている男。耳につけているピアスはビショップ、ジャックにとって初の対ビショップ戦になる。

 

「メル ジャック!チェスの駒 コレッキオ!開始!!」

 

「ウェポンARM バトルスコップ!!」

 

バトルスコップを展開しやる気十分という風なジャック、それに対するコレッキオはトランプを手の中でシャッフルしている。そして一枚のカードを引き抜きジャックの足元へと投げた。

 

「な、何の真似っすか?」

「それ、お前の運命」

 

そう言われカードを拾ってみてみるがそこにあったカードはハートのエース、一体どのような運命があるのだろうか。

 

「ハートのエースってどんな運命なんだ………?」

「確かハートは愛を意味する絵柄だったな」

「やだぁ~それってジャックの事が好きって事なんじゃない♪」

 

ジークの言葉を聞きながら笑いながらそういうドロシー、それを聞いたジャックは思わずコレッキオと仲良くスキップしているずを想像してしまい全身に鳥肌を立てながらブルブルと震える。

 

「ひぃいいいいい!!!!」

「あっ間違い!!こ、こっち!!!」

 

慌ててもう一度カードを投げる、そこに描かれていたのは

 

「JOKER、お前の運命、死」

「へっ悪いけどおいらはトランプ占いなんて信じないっすよ」

「トランプ占いじゃない!お前、勝てない理由ある!マジックハンマー!!」

 

発動したARM、それは大槌であった。確かにあれで殴られればかなり痛いだろうがそれが絶対に勝てない理由になるのだろうか。

 

「絶対なんて絶対にないっすよ!おいらがどれだけ強くなったのか見せてやるっすよ!!」

 

そういいつつ下へと豆を落とす、得意技である地豆(アースビーンズ)を発動させようとするがスコップから魔力を通し豆を急成長させようとするが

 

「……あれ?」

「そうか氷の上じゃ植物は育たない!」

「し、しまったぁ!!」

「来るぞジャック!油断するな!!」

 

コレッキオが勝てないといった意味、それはこのフィールドでは植物を成長させる事が出来ないという意味だった。ジャックが驚愕しているうちに接近してくるコレッキオ、素早く振られてくるハンマーの殴打、それをスコップで防御しつつ隙を見て刺突、薙ぎ払いなどで反撃するジャック。

 

「(見切れる!60日間シャドーマンとの戦いは確かな手応えあったっす!!)」

 

激しい攻防、攻撃しては防御がお互いに繰り返している。膠着状態となった戦いを終わらせるようにコレッキオは距離を取った、そして不敵な笑みを浮かべ左手のARMを見せた。

 

「あんまり使いたくないけど、これ使う。スロードリィ!」

「何をっ……ってぃいいい!!?」

 

ARMが発動されるとジャックが動きを止めた、いや止めたというよりも動かせなくなったというのが適切だろう。急激に重くなった身体、幾ら力を込めようとが動かす事が出来ない。

 

「如何したんだジャック!?」

「ダークネスか」

「ああ、恐らく動きを封じるタイプの奴だろう」

 

直ぐにARMの正体を見破ったジークとアルヴィス、二人とも同じタイプ且つ強力なダークネスの呪いを受けた経験がある為が直ぐに理解出来た。そしてその代償は……

 

「さて……何処行った………?」

 

ゆっくりと歩き出すコレッキオ、真っ直ぐジャックへと向かっていき直ぐに射程範囲に捉えたというのに直ぐに離れてしまう。

 

「如何したんだあいつ?」

「もしかしてあいつ、視力を失ったのか?」

「そ、それが代償か?だ、だとしても癖ありすぎるんじゃねぇかあれのARM……?」

 

視力を失う、かなりリスキーな代償だ。幾ら相手の動きを止めていようが目が見えないのではそれを活かしきれるとは思えない。だがコレッキオはそれを補う為に相手の魔力を探し当てて敵を目指すという方法を考えている。魔力を高めて脱出を図ろうとすれば相手に居場所を教えてしまい、抑えていては何時までも動けずそのうちに攻撃されてしまう。

 

「く、くっそぉおお!で、でもこのままやれる、訳には、いかないっすよ!!!」

「そこっ!!」

 

遂にコレッキオはジャックを発見しハンマーを振り下ろす、だが

 

「なっ!?」

「ぎ、ギリギリセーフっす!!」

 

魔力を限界まで高める事でダークネスの呪いを跳ね除けたのかジャックはスコップでハンマーを受け止めていた。

 

「おいらは……絶対に負けないっすよ!!おいらが死んだら……最悪な親不孝だろうがぁああああ!!!」

「うわああああ!!」

 

急いでダークネスを解除するがジャックは怒涛の攻撃を仕掛ける、蹴り上げそこからパンチの連打。スコップで殴り苦しげに口を開いた時にその口へと豆を放り込んだ。

 

「ダメ押しっす!育て、地豆(アースビーンズ)!!!」

「う、ううう!!うええええええええええええええええ!!!!!」

 

魔力を送るとなんとコレッキオの口から植物のつるが凄まじい勢いで飛び出していく。

 

「えっぐいなおい……」

「そうか!外は寒いけどお腹の中は暖かいからアースビーンズは育ったのか!」

「だとしても、えぐいのぉ……」

 

コレッキオが蔓が邪魔して呼吸が出来ないのか徐々に意識が遠のいていきそのまま倒れこんだ。完全に気絶したコレッキオ、それを見たポズンは審判を下す。

 

「勝者、メル ジャック!!」

「やったぜジャック!」

「根性あるじゃない」

「流石は第二家来じゃ!」

 

皆がジャックの勝利を賞賛する中コレッキオは漸く意識を取り戻し立ち上がって戻るが其処には不敵な笑みを浮かべるラプンツェルが居た。

 

「解ってるねぇえ?じゃん、けん!ぽい!!」

 

自らの生死をかけたじゃんけん、結果はコレッキオがチョキ、ラプンツェルがグーであった。そしてコレッキオは自らの死を悟り、そのまま意識を失った。

 

「おい姉ちゃんこいつ気絶しやがったぜ、後でこいつ存分になぶって遊ぼうぜ」

「にゃはははあは!!いいねぇいいねぇ!流石は私の可愛い弟だぁそうだそうしょう!!」

 

一応生き残ったコレッキオだが待っているのは地獄、それがいいのか悪いのかはこれから決まる。

 

「あいつぅう!!今度は仲間をずっと苦しめる気かよ!!!もう絶対許さねぇ!!!!」

「頭に血が上りすぎよギンタ」

 

怒り心頭なギンタの肩を叩くドロシー、確かに彼女の行為は許す事は出来ないが怒りに任せていては戦いに勝つことは出来ない。

 

「そうだギンタ、次は俺が出るか?おいでてこいよ婆!!」

「ッッッ!!!!誰が、ばばあだってぇ………私はまだ29だよ……!!」

「嘘つけ絶対サバ読んでるだろ婆、出て来いよ糞婆!!」

「ッッッッッ!!!ジィィィィイイイクゥゥゥウウウウウウウウウウウウ!!!」

 

見事にジークの挑発に引っ掛かったラプンツェルは怒りのまま次の戦いに出ようとするが弟のギロムに必死に止められ怒りを納めた。結果的に次に出るのはアヴルートゥという男が出てくることになった。

 

「なんだ挑発に乗ってこなかったかあの婆、なら止めておこう。次誰が出る?」

「はぁ~いドロシーちゃんが出ま~す♪」

 

次にメルが選出したのはドロシー、ドロシーは歩いていくがその途中でジークに止められる。

 

「如何したのジーくん?」

「いや何……頑張ってくれドロシー、直ぐに終わらせたら何かご褒美用意するから」

「本当!?」

「本当だ」

「じゃあ約束ね!」

 

二人は小指を結んで約束をする、そんな光景を見たジャックは羨ましげに見るのであった。

 

「んじゃ5秒で倒してくるよ!」

 

ジークからのご褒美が出ると利いて俄然やる気を出して歩いていくドロシー、そして所定に位置に付くと早速あいてであるアヴルートゥが挑発してきた。

 

「俺のARM、シャラキーはどんなARMでも切り裂く。どんなARMでもだ!!」

 

両手に装備した巨大な爪型のARMを見せながら自慢げに勝ち誇るアヴルートゥ、だがドロシーは落ち着き払いこの後のご褒美に胸を膨らませていた。

 

「メル ドロシー!チェスの駒、アブルートゥ!開始!!」

 

「うおおおおおお!!」

 

いきなり飛び出したアブルートゥ、かなりのスピードでドロシーに迫りながらその爪を振り上げるが瞬間!ドロシーはダガーARMを発動し一閃!!的確にアヴルートゥの胸を切り裂き彼に膝を付かせた、急所を僅かに外した攻撃はアヴルートゥの行動を不能にするには十分な攻撃。

 

「勝負あり!勝者、メル ドロシー!!」

 

戦闘開始だったの5秒、早く静かな決着であった。余りに早い決着に呆然とするメルの一同、ジークも多少驚いていたが彼女の実力なら当然だろうと思っていた。流石に宣言通り5秒で終わらせるのは予想外だが。

 

「勝ってきたよ~!ジ~くん♪」

「ああ宣言通りだったな、約束通り御褒美はあげるよ」

「何々~?」

「そうだな、今夜は君に付き合うっと言うのは如何だ?」

「きゃぁああああ最高すぎる御褒美ぃ~!!!」

 

感極まったドロシーはジークに抱きつく、その背後ではアヴルートゥが瞬殺された事で粛清され再び自分らのおもちゃにすると宣言していた。このバトルは、これからが荒れる。


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