天稟のローズマリー   作:ビニール紐

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……グロ描写あり。


第29話

戦いは終わった。

 

「…………ふぅ」

 

テレサが小さく息を吐く。ようやく全ての傷を癒し終わったのだ。

 

テレサはゆっくりと立ち上がり、背を預けていた大剣を引き抜こうとした。すると不意に足から力が抜けガクリと身体が沈み込んだ。

 

「…………ッ」

 

大剣の柄を強く握り、倒れそうになった身体を支える。しかし、その手も上手く力が入らない。酷く身体が気怠い。

 

「……当然か」

 

テレサは一人呟いた。

 

なにせ人生初の全力戦闘だったのだ。先ほどまで疲労を殆ど感じなかったのは、興奮と緊張から表に出ていなかっただけらしい。

 

まあ、それは当たり前のこと、誰であろうと全力を出せば疲れる。テレサもそれは例外ではなく…….いや、それどころか、疲弊の度合いは普通の戦士よりずっと高いだろう。なにせ深淵をも圧倒する強大極まる妖気を未成熟な身体で使ったのだ、全身にガタが来るのが必然だ。

 

「……追わなくて大正解」

 

今にも倒れそうな身体を見て、テレサがそう呟いた。これでは歩くことも難しい。テレサは溜息を漏らすと再び大剣に背を預けた。

 

「…………」

 

やることがないので空を見上げる。

 

今日は雲一つない快晴だった。その影響だろう、夜空もまた澄み渡り、砂銀のような星々がテレサを静かに見下ろしていた。

 

「…………」

 

星は世を去った人々の魂が転じた姿……そんな話を半妖になる前、両親から聞いたことがある。

 

なんでも、死んだ者の前に女神テレサとクレアが現れ、その魂を天へと導くとか。

 

もしそれが本当だったら、星となった両親は今の自分を思うか。まだ昔のように見守ってくれているか、それとも半分妖魔となった時に見捨てているか。

 

「…………はぁ」

 

テレサは視線を星から外した。

 

考えても詮無いこと、例え見守ってくれていても自分には分からないし、自分の力にはなってくれない。

 

それに、テレサはこの話をあまり信じていなかった。人は死んだら終わりだ。だからこそ、親しい者の死が悲しいのだ。

 

ーーだから、今、悲しいのだ。

 

テレサが妖気を探る。やはりヒステリアの妖気は感じない。ダフルに勝利した時から既に感じられなかった。そして、彼女が足止めしていたリフルがダフルを抱えて逃亡した。

 

つまり、ヒステリアは死んだのだろう。

 

疲労とは別の震えがテレサに走った。

 

「……無理するから」

 

生意気な、しかし、悲し気な口調でテレサが呟く。

 

意地っ張りでプライドの高いヒステリアだ、死ぬ気で足止め、あるいは相打ちするつもりで戦ったのかもしれない。

 

テレサは足を抱え、視線を落とした。俯く顔は周りからは見えない。

 

「………お姉ちゃんになんて言おう」

 

小さく掠れた呟きは、星空に溶けるように消えていった。

 

 

 

 

草木が減り、岩が目立ち始める。大分組織まで近付いて来た証拠だ。ローズマリーは組織に戻る前に改めて己の姿を確認する為、大陸最南端の川に立ち寄っている。飲み水なにも使用されるこの川は透明度が高く流れも緩やかで、鏡として使用するのに適していた。

 

とは言え、太陽がまだ出ていない今、光源は星明かりだけ、いくら鏡のように使えるとはいえ、この暗さでは姿の確認など出来ない。

 

しかし、そんなもは普通の人間の話。ローズマリーには関係ない。戦士の中でも特に五感が優れていた彼女は覚醒により更に能力を伸ばし、今では僅かな光さえあれば昼と同じレベルの視界を有するのだ。

 

「…………」

 

ジーっと、ローズマリーは己の姿を見る。

 

髪の色は銀色だ。

目の色も銀色だ。

肌は戦士特有の不自然な白さ、その姿は数日前の覚醒前となんら変わらない、これならば外見で覚醒を悟られる事はないだろう。

 

「(うん、身体の方は大丈夫そう……後は服と大剣か)」

 

今のローズマリーの服は戦士用のものではなく、覚醒体への形態変化を応用して作った “皮” の鎧だ。その為、見てくれは問題ないのだが少々生臭い。

 

「(服は破れが酷かったから、変えた事にすれば良い、実際嘘じゃないし……臭いは血が乾いたせいにしよう)」

 

最後の問題は大剣だ。

 

ローズマリーは大剣なし、妖力解放なしでも凡百の覚醒者くらい素手で解体出来る。それは覚醒前からで、今ならよほど強い覚醒者でもなければ無解放、無手で屠る事は容易い。よほど強いなんてレベルを軽く超越している深淵レベルでも妖力解放すれば対応可能。

 

そして深淵超えレベルが相手では大剣があろうと覚醒体なしではどうにもならないので逆に必要ない。なので現状、大剣がないからと戦闘面で困る事はないだろう。

 

ならばなにが問題なのか?

 

それは大剣を紛失した罰則だ。

 

「(……大剣はなぁ、無くしましたで許されるんだろうか? ……粛清とかされないよね)」

 

組織は、なにをどうしたらどんな罰則が有るかなんて教えてくれない。明言されているのは人を殺した時は必ず粛清されるという事だけ、他の罪は随分と曖昧で、絶対粛清されるだろうという行いをしたのに罰せられなかったり、逆にこの程度で? という軽いミスでキツイ罰を与えられる事もある。

 

「(業務マニュアルとかくれないかなぁ)」

 

いつも任務を口頭で伝えるのも困る、戦士になってすぐの頃、担当じゃない黒服が任務を教えに来た際、あまりに滑舌が悪くローズマリーは街の名前を聞き間違えて遠出した事があった。

 

その時、ローズマリーは聞き間違えたかも、という自覚はあったのだが、どうにももう一度お願いしますと聞ける雰囲気ではなく、多分合ってるだろうと出かけてしまったのだ。

 

そのミスのせいでローズマリーは最悪……いや、ここ最近に比べたら遥かにマシだが、かなり酷い目に遭った。

 

誤解した任務地は担当地域から遥かに遠く、その上で二日で済ませろと言われたので、かなり急いで向かう羽目になった。着いたらついたで空振りなら良いものを、間が悪い事に新人に任せるにはあまりに強い元一桁ナンバーの覚醒者がたまたま食事にやって来ており、休む間も無くその覚醒者と交戦。

 

激闘の末、なんとか勝利するも、任務を放置し全く違う場所に向かったせいで組織に離反を疑われ、なんとか疑いを晴らす事が出来たが、例の滑舌が悪い黒服からガミガミと聞き取れない小言を貰った末、覚醒者の単独討伐を評価されナンバーを上げられるとうローズマリーに取っては踏んだり蹴ったりの結果となったのだ。

 

「(いや、多分合ってるだろうで出掛けたのが悪いんだけどさ、重要ならちゃんと紙かなんかに書いて渡してよ! 『行けば分かる』とか曖昧なのも多いし)」

 

昔の事を思い出し、ローズマリーは脳内で組織に文句を言った。

 

「(おっと脱線した。大剣紛失についてだった……流石に粛清はないだろう。せいぜいナンバー降格とか、有事に使う様の資金カットとかかな?)」

 

ナンバー降格とかだと良いんだけど、とローズマリーは思う。

 

そんな時、ぐぅとローズマリーの腹が鳴いた。

 

「(そういえばお腹空いた、なにか食べたい…………あれ? そう言えば私ってなにを食べるんだ?)」

 

赤子でもあるまいし、自分がなにを食べれるか分からないというのはかなりあり得ない事なんだが、なにぶんローズマリーはつい数日前に覚醒者という半妖とは似て非なる者に生まれ変わった。

 

しかも、妖魔の血肉ではなく、覚醒者の血肉を使った戦士というイレギュラーな存在、普通の覚醒者は人の肉、特に内臓を好んで食べるが、ローズマリーは前例が無い為、なにを食べて良いか分からない。

 

とりあえず、ローズマリーは鏡代わりに使っていた川から手で水を掬って飲んだ。

 

「(うん、流石に水は大丈夫だよね、後は栄養になるものか……普通に考えたら人の肉なんだけど、それは戦士としてアウト過ぎる)」

 

ローズマリーは戦士時代の好物を片っ端からから想像してみる。

 

「(……特に問題なく食べれそうだ……でもなにか違う)」

 

想像した好物は普通に食べれそうなのだが、なんとなくあまり食指が動かない。まるで一カ月連続で同じものを食べた後、次の月と同じ食事ですと言われたような、言うなれば美味しいけど食べ飽きたような感覚。

 

「…………」

 

ならばと今度は自分が人を襲って喰らうシーンを想像してみる。すると。

 

「…………あれ、普通に不味そうなんだけど」

 

思わず声に出してしまった。それくらい人は不味そうだった。

 

「(そもそも火を通さずに生肉を食べるのが嫌だ、ユッケと考えれば美味しそうだけど、普通内臓を生で食べるか? 焼こうよせめて、寄生虫とか居たらどうする?)」

 

ローズマリーはラファエラに寄生され掛かった時の事を思い出し身震いした。とにかく生はない、サメも不味かったし、以前は好物だったが今は刺身もノーサンキューだ。

 

「(……あ〜、早まったな、組織に戻るなら自分がなにを食べられるか確認してからにすれば良かった。一旦戻ろうかな? いや、もう組織の近くまで来ちゃったし、今、反転したら色々と疑われる……まあ、普通の食事も食べれそうだからなんとかなるだろう)」

 

そう、ローズマリーは楽観視すると、再び組織に向かって歩き出す。

 

その時、風向きが変わった。

 

そして、風に乗って良い匂いが漂って来た。

 

「ッ!?」

 

瞬間、早鐘のように心臓が鳴り出す。

 

口が物凄く寂しい。とにかく “ソレ” を咀嚼したい。ぐうぐうと空きっ腹が喚き声を上げ、飢餓感が刻一刻と大きくなる。

 

「……なに、これ?」

 

あまりの空腹に飛びそうになる理性。それを抑えてローズマリーが疑問を問う。そんな彼女の意思とは別に、身体が勝手に足を動かす。その歩みは匂いの方への向かっていた。

 

まるで、覚醒する前にあった暴走のようだ。

 

早く速く疾く、とにかく “ソレ” を口に入れたい。歩みはすぐに走りへと移行し、それでも遅いとローズマリーの身体が彼女の意思に反して覚醒体へと変態、ブレーキをかける理性を振り切って全力で匂いの元へも駆け出した。

 

 

 

 

「え?」

 

休んでいたテレサは不意に強い妖気を感知した。それは良く知る妖気。そう、ローズマリーのモノだった。

 

ーーしかし。

 

「お姉、ちゃん?」

 

テレサは疑問の声を上げた。ローズマリーが組織に向かって来てるのはしばらく前から分かっていた。ならばテレサはなにが疑問なのか?

 

答えは妖気の大きさだ。

 

感じる妖気はとても強い、いや、強過ぎた。それこそ先のダフルに迫る程の強さを感じる。

 

ーーそれは。

 

「(……あり得ない)」

 

そう、あり得ない。ローズマリーの妖気が強いのはテレサも知っている。だが、ここまでのモノではなかった、絶対になかった。例え限界近くまで解放してもこれほどのものは出せないばずだった。

 

ーーそれこそ、覚醒でもしない限り。

 

「あり得ない!」

 

否定を口にしてテレサが立ち上がる。体力はそれなり回復している。動くのになんの支障もない。居ても立っても居られなくなったテレサは即座に妖気解放し、とんでもない速さでローズマリーの下へと駆け出した。

 

 

 

 

 

「…………」

 

其処にはほんの数十秒で着いた。

 

ゴツゴツした岩場、組織から程近い、岩石地帯。其処に、匂いの元が “あった”

 

匂いの元は一つの遺体だった。

 

「……………………」

 

覚醒体が解ける。呆然と、ローズマリーが立ち尽くした。高速で叩き付けられたのだろう、ソレは下半身を失い、上半身は半分潰れた状態で岩に減り込むように、張り付いている。

 

そして、その遺体はローズマリーの良く知る者のモノだった。

 

「……ヒステリア、さん」

 

その名をローズマリーが呼ぶ。

 

しかし、ヒステリアから反応は返って来ない、当然だ。ヒステリアはもう生きては居ない、ただのモノへとなったのだから。

 

「…………」

 

思考停止したローズマリー。彼女はふらふらと酔っ払ったような足取りで、ヒステリアの側へと寄る。

 

ーーそういう、事だったのか。

 

ローズマリーはようやく悟った。テレサがダフルとリフルに勝てた理由を。

 

何てことはない、テレサは一対一でダフルと戦ったのだ。そして、その間、ヒステリアはリフルの足止めをしていたのだ。

 

「…………」

 

間近で見るヒステリアの顔には苦悶が浮かんでいた。さぞ、痛かったのだろう。さぞ悔しかったのであろう。

 

ローズマリーはそっと、ヒステリアの身体を岩から外し、地面に横たえると半開きになった彼女の目を閉じてやる。

 

その際、ヒステリアの血が手に付着した。

 

「…………」

 

ドクンドクンと、心臓が早鐘を鳴らす。先程感じた感覚、ヤバイと思う間も無く、自然とローズマリーは手についた血を舐めていた。

 

「っ!!」

 

ーー美味い。

 

それは今まで口にしたどんなものよりも美味かった。ローズマリーの腕が今度はヒステリアの傷口へと動く。

 

「ッ!?」

 

そこでようやく、ローズマリーが理性を取り戻した。

 

意志の力で腕を止め、引き戻そうとする。しかし、それは一瞬遅く、傷口に触れたローズマリーの手がベッタリと血に汚れた。

 

手からヒステリアの血が垂れる……勿体無い。ローズマリーは再び手を口に運んだ。

 

ーーそこからはもう、止まれなかった。

 

腹を裂き、そこに顔を突っ込む。血は芳醇なワインのようで、肉は最高級の牛よりなお旨い。血の一滴も肉の一欠片も落とさない様にローズマリーはヒステリアを喰らって行く。

 

美味い、旨い、うまい。理性が吹っ飛び、獣の如く、ローズマリーは一心不乱にヒステリアを咀嚼した。

 

 

ーーそんなローズマリーに。

 

「お姉……ちゃん?」

 

とても大切な者の声が聞こえた。

 

「……ッ!?」

 

それがローズマリーを引き戻す、ヒステリアから口を離したローズマリー、彼女が目にしたのは胸から下を食い荒らされた無惨な遺体。

 

それから目を逸すようにローズマリーは振り返る。

 

次に見えたのはテレサの顔。

 

テレサは泣いていた。

 

「……あ」

 

初めて見るテレサの泣き顔、それに言葉が出て来ない。

 

なんと言えばいい? 一体この状況でなにが言える? ローズマリーは凍り付いたようにテレサを見つめ、そこで悟ってしまった。

 

ーーこんな状況なのに、まだ腹が減っている事に。それどころか、早く食事を再開したいと身体が主張している。それにローズマリーの意思さえ引っ張られている。

 

そして、その食べたいという食指はヒステリアだけではなく、テレサにさえ向いていた。

 

「(……ああ)」

 

もう、どうしようもないのだ。ローズマリーは終わりを自覚した。

 

テレサ、ヒステリアと共に過ごす。そんなものは覚醒してしまった時点で不可能だったのだ。

 

「……ごめん」

 

テレサから目を逸らし、ローズマリーは覚醒体になるとヒステリアを抱えて走り出した。

 

「待ってッ!」

 

後ろから静止の声が聞こえる。それでも止まらない。止まれない。自分を追うテレサを振り切り、ローズマリーは逃げ出した。

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁっ」

 

どれくらい走っただろう。日は登り、テレサの妖気は感じない。ローズマリーは覚醒体を解除し、妖気を極限まで抑えた。テレサから隠れるように。

 

「はぁ…はぁ……はぁ………」

 

動きを止めたローズマリー。

 

「…………」

 

これからどうしよう。ローズマリーは途方に暮れた。

 

元々、夢なんてなかったが、やりたかった事くらいある。しかし、それは出来なくなってしまった。

 

「…………」

 

簡単だと思ったのだ。少し、窮屈な思いをするだけで、簡単に手に入るモノだと思ったのだ。

 

でも、それは勘違い。現実はそんなに都合良く出来ていなかった。呆れる程、今思えば笑ってしまう程甘い展望だった。

 

カラン、という音で我に帰る。

 

「あっ」

 

それはヒステリアが握り締めていた大剣が落ちた音だった。

 

「…………」

 

腕の中のヒステリアを見つめる。テレサから逃げる為に滅茶苦茶に走ったせいだろう、元々の状態もありヒステリアの身体は酷い事になっていた。

 

そんなヒステリアの惨状を、見て、ローズマリーの腹が鳴った。

 

「………ッ」

 

なぜ、逃げるのに邪魔な、ヒステリアを此処まで運んだ? なんの為に、ヒステリアを連れて来た? まさか、食べる気か、浅ましいッ!!

 

自らの唇を噛み千切り、再生したそれをまた噛み潰す。痛みはないが、こうしていると少しだけ理性が持ちそうな気がするから。

 

「……埋葬しなきゃ」

 

ローズマリーはなんとか食欲を抑え込むと優しくヒステリアを地に下ろす。そして、手で地面に穴を掘り、そこにヒステリアを入れた。

 

「…………」

 

穴の中のヒステリアにゆっくりと土を掛ける。すると勿体無いという気持ちが湧き上がる。ああ、なんという事か、ここは別れを惜しむべきであろう。

 

「………ひぐっ」

 

嗚咽が漏れた。自分のあまりの浅ましさに涙が出る。

 

そのままローズマリーは泣きながらヒステリアを埋葬し、自分が愚行に走らないように、祈る間も無く急いでその場を離れた。

 

後ろ髪を引かれる未練が、食欲に関する事なのが無性に悲しかった。

 

「ああ、許さない!」

 

ヒステリアの墓から離れながらローズマリーが叫んだ。強く大きな声、それは世の不条理を呪うように、自身の不甲斐なさを嘆くように、だった周囲に響き渡った。

 

「絶対だ、絶対に許さないッ!」

 

ローズマリーはヒステリアの大剣を柄が潰れそうなくらい握り締め、強い怨嗟の声を上げた。

 

「殺してやるぞ、ラファエラッ!!」

 

それは一人の復讐鬼誕生の産声だった。

 

 




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