天稟のローズマリー   作:ビニール紐

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最低週一くらいで投稿したいな(もう一作から目を逸らしながら)


第11話

 

 

二本の剣が風を斬る。

 

疾風と化した大剣が激しく激突、真っ赤な火花が舞い飛んだ。

 

「(まったく、嫌になるわ)」

 

激しく斬撃の応酬を行いながらヒステリアが心の内でそう漏らす。

 

テレサが強いというのは分かっていた。不意打ちの際の動きは一桁ナンバーと比較してもまったく見劣りしない速度と鋭さだったのだから。

 

……しかし。

 

「(まさか、ここまでやるとはね)」

 

ヒステリアはテレサの実力に歯噛みする。

 

戦闘開始当初は余裕を持っていたヒステリアだが、今はただ戦いに集中している。

 

何故ならそうせねばテレサに勝てないからだ。

 

そう、 “無解放時” の二人はほぼ互角の力量だった。

 

「ーーフッ!」

 

呼気を発し、鋭く踏み込むヒステリア。

 

彼女は真っ直ぐ行くと見せかけて、速度を落とさずほぼ直角に曲がる。並の戦士には真似できない、しなやかかつ強靭な脚から繰り出される華麗なステップ、急激な緩急により残像さえ生まれていた。

 

まさに『流麗』の名に相応しい美技である。

 

だが、ソレもテレサには通じない。

 

テレサは残像に惑わされることなく正確にヒステリアの位置を捉えると、振り向きざまヒステリアに大剣を叩きつけた。

 

「ちっ」

 

思わず舌打ちするヒステリア。彼女は攻撃しようとした動きを中断しテレサの斬撃を受け止める。

 

重い金属音が鳴り響き二本の大剣が動きを止める。

 

「…………」

 

「…………」

 

そして数秒、鍔迫り合いの状態で二人は互い睨み合う。

 

「(残像を見せるには緩急が足りなかった?……いや、違う、これは先読み、そう、妖気感知による先読みだ)」

 

ヒステリアはふてぶてしい顔でこちらを観察するテレサを睨み返しながら、彼女が残像に引っかからない理由を悟る。

 

ヒステリアは似たような事を出来る相手を知っていた。それは現ナンバー4の戦士、そうハラハラした表情でこちらを見つめるローズマリーだ。

 

彼女は妖気を読む事に長け、ある程度相手の動きを予測していた。

 

それと同じ事をテレサはしているのだ。

 

ヒステリアは鍔迫り合いの押し合いから一転、力を抜き一歩後退、急に力を抜かれたせいで僅かに踏鞴を踏んだテレサに複数の斬撃を走らせた。

 

しかし、テレサは崩れた体制にも関わらず当たり前のようにその連撃を全て躱す。そして攻守逆転。攻撃を躱され身体が泳いだヒステリアにテレサが一気果敢に攻め込んだ。

 

「やあああッ!」

 

可愛らしい叫びとは裏腹に凶悪な威力を内包した大剣が鋭い軌跡を描き、ヒステリアに迫る。高速高威力のそれをヒステリアは危なげなく避ける。だが、次の瞬間には新たな斬撃が先回りしてヒステリアに襲い掛かって来た。

完全に動きが読まれている。

 

「…くっ…」

 

先回りしてきた斬撃。ヒステリアは呻きながもそれすら回避。体制を立て直す為に高速で後ろに飛ぶ。そんなヒステリアを追い縋りテレサが踏み込んだ。

 

振り切れない!

 

本来、無解放状態の運動速度はテレサよりヒステリアの方が一段……いや、二段速い。だが、その速度差も体制不十分の後退のせいで活かせていないのだ。

 

「このっ!」

 

ヒステリアは後退しながら牽制のため踏み込んできたテレサに斬撃を放つ。

 

それが悪手となった。

 

テレサが小柄な身体を独楽のように旋回させ、甘く入ったヒステリアの大剣を受け流す。そして彼女の体制を更に崩すと、同時に遠心力を加えた凶悪な斬撃を走らせた。

 

「ちっ」

 

その剣撃にヒステリアが舌打ち。彼女は尋常じゃない反射神経でテレサの攻撃に反応すると斬撃と同等の速度で上体を反らし、その一撃を回避する。

 

「甘いよ!」

 

だが、その動きをテレサは読んでいた。彼女はニヤリと笑い、強烈な回し蹴りを放つ。放たれた蹴撃がガラ空きとなったヒステリアの顔面目掛けて飛んできた。

 

ーーヤバイ。

 

そう、思うも体制が悪過ぎる。

 

ヒステリアは大剣から片手を離し蹴りを止めようとした。

 

しかし、それすらテレサは読んでいた。

 

テレサの足が蹴りの途中で軌道を変える。そのまま蹴りはヒステリアの腕をすり抜け彼女の胴体へ。

 

「…がっ…!」

 

そして、肉を撃つ鈍い音と共にテレサの蹴りがヒステリアに直撃する。流石の彼女もこれを対処することは不可能だった。

 

「………ッ!」

 

小柄な体躯に似合わない強烈な蹴りに、後方に弾き飛ばされたヒステリア。会心の手応えに笑みを深めるテレサ。そしてテレサが決着をつける為にヒステリアに接近し、宙にいる彼女に突進の勢いを乗せた高速の突きを繰り出した。

 

この状況では回避は出来ない。

 

「(……ああ、少し前に、似た状況があったわね)」

 

走馬灯のようにゆっくりと流れる視界、そこに映る勝利を確信したテレサの笑みにムカつきながらヒステリアはシルヴィ戦を思い出す。

 

確か、あの時もカウンターで蹴りを貰った。そして、そのまま突きに繋げられ敗北した。

 

確かに似ている状況だ。

 

だが……。

 

「舐めるなッ!」

 

シルヴィの攻撃はもっと強く速かった……少なくとも妖力未解放のテレサよりは。

 

ヒステリアはギリギリの所で突きと自身の間に大剣を滑り込ませ、その腹で突きを受ける。決まったと思ったのだろう、テレサの顔が驚きに染まり動きが鈍る。

 

それを好機とヒステリアは突きの威力を利用し後方に加速、テレサを引き離し着地、即座に体制を立て直すとテレサに向かって踏み込んだ。

 

「……む?」

 

その動きは今までよりも速い。それにまた少し驚くもテレサはヒステリアが放つ斬撃を紙一重で避けて行く。

 

そのテレサの動きをヒステリアは冷静に見つめていた。

 

「(……コイツは私の動きをほぼ全て読んでいる)」

 

事実、今まで何回も目線によるフェイントや残像を使った高等回避を行っているがまるで通じていない。

 

ローズマリーにもこんな真似は出来ない。少なくとも多少はフェイントに引っかかるはずだ。そう言えば、彼女はテレサから学ぶ事も多いと言っていた。それに確か、最初に会った時は妖気による先読みなんて使ってなかった。

 

「(なるほど、ローズマリーの先読みはコイツの模倣ってわけね)」

 

なんにしても、このままではジリビリだ。再び攻勢に転じたテレサの斬撃を持ち前の速度で躱しながらヒステリアは打開策を考える。

 

「(……身体能力は私が上)」

 

テレサの身体能力は大したものだ。おそらく現ナンバー2のアガサを上回る程の能力を持っている。だが、その身体能力もヒステリアには及ばない。

 

剣を交えて分かったが、力はややテレサが上。

 

速度、体捌きに置いてはヒステリアに軍配が上がる。

 

更に純粋な剣の腕についてもヒステリアが上だ。実践経験に裏打ちされたヒステリアの剣技はそう大きな差ではないが確かにテレサを上回っている。

 

だが、それでも押されてしまう。

 

その原因は当然、妖気感知による先読みのせいだ。

 

この状況を打開する手段は二つある。

 

一つは無意味なフェイントなどを一切止め、速度差を最大限に生かしたい戦い方をする方法。

 

だが、これはダメだ。なにせ今それをしているが、少し戦況がマシになっただけでいずれはやられる。

 

 

ならば取りうる手段一つだけだ。

 

「…………」

 

ヒステリアはテレサの攻撃を凌ぎ切ると、一度距離を取り妖気を限界まで沈める。

 

それにテレサが目を細めた。

 

ビンゴか? 取り敢えず試してみよう。そう思うとヒステリアは挑発的に口の端を釣り上げ、再びテレサに踏み込んだ。その動きは先程よりも遅いが、まだ僅かにテレサより速い。

 

攻撃の間合いまでヒステリアが踏み込むと、上段から大剣を振るうと見せかけ足払いを放つ。

 

「……くっ」

 

これをテレサは飛んで避けたが、先程よりも余裕がなかった。

 

明らかに動きが鈍っている。

 

いける! そうヒステリアは確信すると、フェイントを多用する戦い方にシフトした。

 

「はあああッ!」

 

「………ッ!」

 

押して押して押しまくる。先程までの劣勢が嘘のようにヒステリアがテレサを追い詰めて行く。

 

ヒステリアの猛攻にテレサは反撃するとこも出来ずに防戦一方となっている。これには流石のテレサも苦しそうに顔を歪めた。

 

だが、苦しいのヒステリアも同様だった。

 

「(コイツ、妖気を読まない戦いにも慣れてるのッ!?)」

 

これ程の先読み能力があるテレサだ。当然、フェイントに引っ掛かった経験は少ないはず、その為、引っ掛かった後は動揺し、その後の対処が拙いものとなる……そう思っていた。

 

だが、実際、テレサはフェイントに引っ掛かった後もかなり冷静で、それ以前に思った以上にフェイントを見切られる。このテレサの奮闘にヒステリアに焦りが生まれ始めた。

 

何故なら初の試み故か妖気を抑えるのが難しく、このままではテレサを倒す前に限界が来てしまうからだ。

 

「ーーフッ!」

 

「ちぃ!」

 

そう思っている側から自身の妖気が高まり始めている。それに伴いテレサの見切りの精度が上がり動きに鋭さが戻って行く。

 

いつの間にかテレサの顔にふてぶてしい微笑が浮かんでいた。

 

「(……マズイ、このままじゃ……負ける!?)」

 

テレサが戦況を盛り返しまた互角に斬り合いを演じる両者、その現状にヒステリアが更に焦る。

 

ここで押し切れねば確実に負ける。それは死ぬ程嫌だった。

 

この負ける相手がローズマリーだったらまだ良かった。彼女なら負けた自分を許せる。アガサでも良い、本気で嫌だがまだ辛うじて許せない事もなかった。

 

だが、テレサはダメだ、絶対にダメだ。

 

ナンバー1の戦士が、訓練生に負けるなんてあり得ない。もし負けたら自殺ものの屈辱だ。そう、プライドの高いヒステリア思っている。

 

故に負けるわけには行かない。

 

そして、ヒステリアはある意味、シルヴィ戦以上に内心緊張しながら一つの決断をした。

 

「(……負ける、くらいならッ!)」

 

もう、美しい勝利じゃなくていい。

 

嫌そうに、だが、何かを決意した表情でヒステリアが大剣を横に薙ぎ払う。しかし、焦ったのかその一撃は今までよりも大振りで僅かにだが速度も遅い。

 

それを見て……正確には斬撃が放たれる前の初動と妖気の流れを見て、テレサはこの攻撃が甘いものと判断。この攻防で今度こそケリをつける為、ヒステリアの斬撃を紙一重で避けようとする。

 

だが、それが……。

 

「命取りよ」

 

ヒステリアが大剣から手を離した。

 

「えッ!?」

 

テレサが驚愕の声を上げる。ヒステリアが妖気を抑えていたせいで先読みが完全ではなく、柄の握りを緩くするという小さな動きを見切れなかったのだ。

 

「くっ」

 

この投擲をなんとか避けようとするテレサ。

 

だが、ギリギリで避けて、ヒステリアが体制を整える前に決める。そう思っていたのが仇となった。紙一重で当たらない筈の大剣が回転しながらテレサに飛んでくる。

 

いくら何でも避けるのは無理なタイミングだった。

 

そして、ヒステリアの投擲が身を守ろうと無理やり引き戻したテレサの右手に激突、二本の大剣が宙を舞った。

 

「痛っ!」

 

痛みに呻き体制を崩すテレサ。それを無視して無手となったヒステリアがテレサに飛び掛かり足を引っ掛け押し倒す。

 

そのままヒステリアはマウントポジションを奪うと、素早く肩の鎧の内側から短剣を取り出し、それをテレサの首筋に添えた。

 

「………私の勝ちね」

 

「………狡い」

 

矜持を捨てての勝利に顔を顰めるヒステリアとまさかの敗北に顔を歪めるテレサ。

 

こうして、二人の模擬戦は幕を閉じるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なにを考えてるんですかッ!」

 

珍しく、ローズマリーが大声で怒鳴った。その声に正座で下を向く二人ーーヒステリアとテレサがビクリと反応する。

 

「まず、ヒステリアさん……なんですかあの戦い方は?」

 

「な、なんですかって、どこか変な所でもあったかしら」

 

「どこかじゃなくて全部です! ヒステリアさん、攻撃を寸止めする気が全くなかったですよね?」

 

「そ、そうかしら?」

 

目を泳がせながらヒステリアが答える。

 

それにローズマリーが噛み付いた。

 

「そうかしら?……じゃないですよ! 至近距離から大剣を投擲した時点で明らかでしょ! あなたの大剣は訓練用じゃないんですよ!? 訓練用でも急所に当たったら危ないのに本物だった死んじゃうじゃないですか!」

 

「……急所に当たらなかったから良いじゃない」

 

ボソリと、ヒステリアが小さく呟く。

 

「何か、言いましたか?」

 

「い、いえ、なにも」

 

「よろしい、次、テレサちゃん!」

 

「は、はい」

 

「なんで、不意打ちなんてしたの?」

 

「そ、それは……ナンバー1の実力に興味があったから」

 

スーっとローズマリーから首と目を逸らしてテレサが答える。

 

そんなテレサの顔をローズマリーが、がっしり両手で掴んだ。

 

「話をする時は人の目を見ましょう」

 

「は、はい」

 

テレサは伏し目がちだが逸らしていた視線をローズマリーに戻す。

 

それによろしいとローズマリーが頷いた。

 

「じゃあ、質問に戻るよ、まさかテレサちゃんは不意打ちしなければ実力が分からない…なんてわけないよね?」

 

「そ、そうだけど、不意打ちにも対処出来てこそナンバー1じゃない……でしょうか?」

 

「まぁ、一理あるね、じゃあ、不意打ち後に挑発的な態度を取ったのは? あれは必要なのかな? まず不意打ちした事を謝るべきじゃないかな?」

 

「ご、ごめんなさい」

 

「謝るのは、私じゃなくてヒステリアさんにね」

 

ローズマリーの言葉を聞き、テレサは視線を隣のヒステリアに向ける。それに応え、ヒステリアもテレサに視線を返した。

 

「…………」

 

「…………」

 

 

気不味い、二人の表情がそう物語っている。

 

不意打ちに始まり、自分の方が強いと挑発的。そして過程はどうあれ敗北してしまったテレサ。

 

ナンバー1の戦士……にも関わらず訓練生相手に本気を出した上で負けそうになり、かなり狡い手で勝利したヒステリア。

 

相手に思うところはあれど、双方共に負い目があった。

 

「……ごめんなさい」

 

面と向かって謝るのが恥ずかしいのか、顔を赤くしながらテレサが言う。

 

「…いえ、こちらこそ、ごめんね、私も大人気なかったわ」

 

テレサの謝罪を受け、ヒステリアも謝り返す。そんな二人を見てローズマリーは満足気に頷いた。

 

「よろしい。はい、偉そうな説教は終わり、二人とも正座を止めていいですよ」

 

「「……はぁ」」

 

どっと疲れた。そんな溜息をつき、テレサとヒステリアは正座を崩した。

 

 

 

 

 

「じゃあ、私はもう行くわね」

 

模擬戦、説教を終えしばらく三人でトランプを楽しんだ後、ヒステリアがそう告げた。

 

「もう行くんですか?」

 

「え〜、もう一戦やろうよ」

 

ローズマリーとテレサが残念そうにが言う。まあ、テレサの場合はスピードを勝ち逃げされるのが気に食わないからだろう。

 

今日の事で分かったが本質的にこの二人は馬が合わない。トランプ中も軽く喧嘩になりかけたくらいだ。

 

「長居してしまったけど、本当はローズマリーの顔を見たらすぐ帰るつもりだったからね」

 

「そうだったんですか?」

 

「ええ、そろそろ新しい任務もあるだろうから、自分の担当地区に戻らないといけないし……それにちょっと鍛えなおさないといけないからね」

 

そう言ってヒステリアがテレサを見る。

 

見られたテレサは不思議そうに首を傾げた。

 

「……なるほど、では暇な時に一緒にやりませんか?」

 

そう、ローズマリーが問うと、ヒステリアはしばし悩んだ後、微妙な表情を浮かべこう答えた。

 

「………嬉しい申し出だけど遠慮するわ、ここで訓練しても自分が成長しているって実感が得られそうにないから」

 

「ああ〜、まあ、確かにそれはそうかも知れませんね、私も時々そう感じますし」

 

「はぁ、 “時々” で済んでるって事はまだまだあなたには伸び代があるんでしょうね……羨ましいわ」

 

拗ねたようにヒステリアが言う。

 

「いや、伸び代がと言いますか、私の場合はそもそも強さへの渇望が薄いからだと思うんですが?」

 

ローズマリーの言葉にヒステリアは首を振る。

 

「それでも私よりあなたの方が伸び代があるわ」

 

「……なんの話をしてるの?」

 

イマイチ話の内容が分からなかったのだろう。おいてきぼりを食らったテレサが聞いてくる。

 

「……あなたが天才だって話よ」

 

そう言ってヒステリアはどこか自嘲するように肩を竦めた。

 

「私が天才? そんな会話じゃなかった気がするんだけど?」

 

意味が分からない。そんな表情でテレサが口を開く、だが、それには答えずヒステリアは席を立った。

 

「そんな話よ……はぁ、新しい時代が来るのかもね」

 

「新しい時代?」

 

「……本当に疲れた。今日はとにかく帰って寝るわ」

 

「あ、ちょっと」

 

テレサが腕を伸ばすが、ヒステリアはそれをヒョイっと躱し出口へ向かう。

 

「はは、お疲れ様です。またお会いしましょう」

 

ローズマリーが遠ざかるヒステリアに苦笑混じりにそう言うと、ヒステリアは振り返らずに手を上げて去って行った。

 

 

「……お姉ちゃん、結局、なんの話をしていたの?」

 

ヒステリアを見送った後、テレサがローズマリーに聞いてくる。それにローズマリーは苦笑を浮かべ。

 

「はは、秀才と天才の話かな?」

 

そう、言った。

 

「うーん……」

 

腕を組んでテレサが唸った。

 

やはりテレサ(天才)ローズマリー(秀才)の言葉の意味が分からなかった。

 

 




天才と秀才の差。まあ、周りからすればこの三人は全員、天才なんですが。





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