(ネコよ……虎だ、虎だ、お前は虎になるのだ!)
「……コ君~、ネコ君~、そろそろ起きて~」
「んはっ!? ……あれ? 虎マスクのプロレスラーは……?」
……夢か。俺は宇井さんに起こされてベイルアウト用のマットから起き上がる。別にベイルアウトして気を失っていたわけではない。初めてのチームランク戦の夜の部まで暇だったから寝ていたのだ。
「さて、対戦相手の情報は頭に入ってる?」
……あーそうだった。玉狛ぐらいしか知らない。しかも玉狛第二に関しても遊真ぐらいしか知らない。それも大規模侵攻前の情報だけである。遊真がアタッカー、千佳ちゃんがスナイパー、隊長の三雲君は……なんだろう? ただのヒーロー? なんだただのヒーローか。期待してるぞ。今回は怪我の影響で出れないらしいけど、早目の復帰を望むばかりである。
返事の無い俺に対して宇井さんは口元に笑みを浮かべながら「ないわ~」と言うが、柿崎隊としては玉狛以外との対戦経験はあるらしく、ザックリとした情報をくれる。
吉里隊は戦闘員3人でアタッカー・オールラウンダー・ガンナーのバランス型の部隊だ。アタッカーが凄いとか、連携が凄いとかも無く、特に目立った要素が無い無難すぎる部隊らしい。
間宮隊も戦闘員3人なのだが、全員シューターという変り種の部隊だ。近距離や中距離の装備で間宮隊の全員が揃った時に遭遇した際には注意が必要で、全員が
「ネコ君のトリガーは?」
「うー……もう弄ってある。見る? くぁ~……」
俺は目元を擦りながら欠伸を掻きつつトリガーホルダーを取り出す。
「え、私柿崎隊なんだけどいいの?」
「トリガー構成ぐらい問題ないよ」
それだけで負ける気はないしね。負けたら今まで模擬戦してくれてたA級トップグループの人たちに嫌味を言われそうだ。負けるの嫌だしベイルアウトしない事を目標に頑張ろう。
さて、今回のトリガーはこんな感じである。
【メイン】弧月・旋空・アステロイド・シールド
【サ ブ】スコーピオン・グラスホッパー・エスクード・シールド
「エスクードはチームランク戦では見ることもあるけど、一人なのに持っていくんだね~」
「あぁ、これは公式戦だと初めて使うよ。鉄壁にしておきたかっただけなんだけどね」
開発室に通い詰めてた頃を思い出す。コレを出しては嵐山隊の視界を遮り、ハンドガン型のガンナー装備でハウンドを撃ってたりした。あっさりと木虎に首切られてたけどね。こっちの視界も悪くなるから使い方に困るものだけど、今後使ってる内に色んな使い道を見出せるだろう……たぶん。知らんけど。
俺は軽く屈伸運動と伸びの運動をしてトリガーを起動する。間もなく開始時刻。準備はOK。寝起きだけど、頭もハッキリしてる。
『―――転送開始します』
そして試合は始まった。
◆ ◆ ◆
『OK、遊真くん次のポイントに移動しようか。バッグワーム起動してね』
「了解。しおりちゃん、ネコ先輩はどこ?」
『それがねー……バッグワームにしては使い方が……何ていうか変でねー。ネコ君、サイドエフェクト全開かも』
吉里隊を全滅させた空閑遊真は射線を切る様に建物の物陰に隠れる。指示通りにバッグワームを起動し間宮隊へと向かうが、音無ネコの動きがないのが奇妙ではあった。
宇佐美栞はレーダーに消えてはまったく別の位置に現れる音無ネコの位置情報に困惑しつつも先日話を聞いたサイドエフェクトを思い出す。実に厄介な存在である。
更に言えば、今回がチームランク戦初参加という事もあり、使用トリガーの情報が少ない。音無ネコのトリガーは初めの頃は開発室で管理されており、それ以降は好き放題に変更を繰り返している。決まったトリガー構成はなく、これまでの使用履歴から見ても、全く別構成で挑んでくる事もありえる。
「騙しのサイドエフェクトだっけ。モニター情報も騙せるって事か」
『ネコ君に関してはオペレートフォローできないかも知れないけど、一番多いトリガー構成としてはスナイパーのライトニング。アタッカーのスコーピオン。こなみとの模擬戦だとアステロイド。ここまでしか調べが付かないかなー……』
宇佐美栞は申し訳ないと言いつつ、見つからないものは仕方が無いと割り切る事にし、建物を壁にして隠れ潜む間宮隊を狙うルートを描き出す。
『遊真くん位置に着いたね?』
「OKだよ」
『じゃあ千佳ちゃん、あの建物撃ってくれる?』
『……はい! っ!?』
基地の壁をぶち貫いた事や『トリオン怪獣』の異名が噂される雨取千佳はアイビスで指示された家を狙い撃つ。狙撃というには目立ち過ぎ、まさに大砲という方がしっくり来るほどの発砲音と衝撃。
トリオンの情報で出来た家とは言え、現実に弾が当たった場合の再現度は非常に高く、現実と遜色ない。雨取千佳の放った砲弾は指示された家に着弾。そのインパクトで家は完全に倒壊。砲弾の威力は衰えず、道を挟んだ奥の家、更に奥の家と次々に倒壊させていく……はずだった。
雨取千佳は引き金を引いた直後に驚く、着弾予定地点でメテオラによる爆発音が間宮隊の周囲に巻き起こっていたからだ。宇佐美栞もまた同じく、間宮隊の分散を注視する。これでは空閑遊真がまとめて仕留めることは難しくなる。
「アレは……迅さんが使ってたエスクードとか言う壁か……」
空閑遊真はその間宮隊を刈り取るべく配置に着いているが、その視界には音無ネコの姿が映っていた。
『遊真くん、無理そうなら一旦距離を取るのもありだからね。時間なら余裕があるし』
「大丈夫。予定通り追加で3点取れた……しおりちゃん。ネコ先輩とやっていい?」
『え、いたの!?』
「うん、屋根の上に」
間宮隊は予定よりも密集しておらず分散こそしていたが、空閑遊真は間宮隊を全てベイルアウトさせ、6点を取った。この時点で得点だけで言えば玉狛第二の勝利は確定していた。
◆ ◆ ◆
―――試合開始から3分もしない内に吉里隊は遊真によってベイルアウトしたようだ。吉里隊が下位グループで弱いと言うのか、遊真が規格外と言ったらいいのか、いずれにしてもフォローの必要は全くなかった。
しかしだ、
『ネコ君、さっき教えてもらったトリガー構成で本当にあってる? ネコ君がどこにいるか分からないんだけど、特殊なトリガーとか使ってる?』
「悪いね。サイドエフェクトなんだわ。これはまだ教えられないかなー」
宇井さんにそう言いつつ、俺はとにかく遠くに見える何か目印になる様なモノを見つけては、(あの辺に居る事にしてちょー)とイメージしながら状況を騙し続ける。なんて無駄な作業なんだろう。こんな事ならバッグワームを持って来ればよかった。次回からのランク戦では必ず入れるようにしよう。
多対一の戦いは避けられないわけだから、トリガーは防衛寄りに構成しておくべきだろうか。
俺は状況を騙し続けて間宮隊の集合している民家の2階に侵入する。間宮隊もまた、俺の居場所に困惑しているようで、先ずは玉狛を叩いてからという考えに至ったようだ。
「(宇井さ~ん。遊真の場所分かる?)」
『空閑君はバッグワーム起動してるね。多分近いんじゃないかな。雨取ちゃんもスナイパーだからバッグワーム起動してるし、現状だと位置が正確に分かるのは間宮隊だけだね。ネコ君は今どこなの?』
「(間宮隊の目の前の家ん中)」
『バッグワーム無しでそんだけ近付いてばれないってずるいわ~』
さて、今回は三雲くんもいないわけだし、俺は完全に玉狛のフォローをする気で来ている。参加した時点で忍田さんからも怒られないだろうし、好きにさせてもらう事にしよう。だからここで俺が間宮隊を落とすのは却下だ。あくまでも玉狛に点を取らせる。
俺は間宮隊の追尾弾嵐だけを抑えればいいのかもしれないと思い、俺は間宮隊を分断させる事にした。合流済みの隊を分断させるにはどうすればいいだろうか? 俺の答えはこうである。
間宮隊の2人と1人の間にエスクードの障壁が地面から生える様に出現する。驚く間宮隊だが、俺は手を緩めずに更にアステロイドのトリオンキューブをメテオラに変換する。それをエスクードの真横に降らせる。内部破壊攻撃は意識してカットだ。ついでにアステロイドの置き弾も瓦礫辺りにばら撒いておくか。遊真が仕留め切れなかった時に使おう。
全員がゴーグルで名前も知らないが、一人が片足を吹き飛ばされながら堪らずにエスクードの障壁から距離を取る。爆風がモロにくるから居続けるのも辛いだろう。
『狙撃警戒』
通信の直後、背後から狙撃の音が届いてくる。
「やべっ、千佳ちゃんのアイビスか」
俺は弧月で壁を斬り開き、隣の家の屋根へ飛び移り、更に次の家の屋根へ飛ぶ。すぐさま衝撃が背中から身体を撫でていくが、着地して後ろを振り向けば家は倒壊し、設置したエスクードもヒビが入って倒れていた。間宮隊は塀寄りに隠れていたのだが、衝撃で吹き飛ばされると、遊真に全員斬られていった。
やっぱ何のフォローもいらなかったかな。逆に分断しようとして邪魔してしまったかもしれない。そう思って遊真を見下ろしていると目が合った。遊真はしばし動かずにこっちを見ていたが、スコーピオンを構えて俺に向かってきた。
「は!? ちょ待て!」
「む、やっぱネコ先輩だと簡単には行かないな……」
弧月で何とか突進を止めるが、スコーピンの使い方に結構慣れが見え、膝から地面からと自在に操っているようだ。
俺はボーダーのトリガーに早くも順応している遊真を評価しつつも、この前会った時に初戦フォローするからよろしくねと言ったのに襲ってくるなんて酷ぇな! と焦りながら何とかバックステップで距離を取る。
『もう一度来るよ~狙撃警戒。―――』
再度、宇井さんの通信の直後に砲撃音。チカっと光ったのが見え、その射線で考えれば、この家を狙った感じだろう。アイビスで俺を狙撃するには目立ちすぎるからね。やるならイーグレットとかの方がいいだろう。
遊真は一度距離を取るが、なるほど、間宮隊の時と同様に足場を崩してるところで刈り取る作戦か。グラスホッパーを視野に入れてないのか、またはグラスホッパーを持ってるのか確認する攻撃ともいえるだろう。
まぁいずれにしてもだ。遊真たち玉狛第二が俺を狙っているのは間違いない。あれか、ついでにもう1点とか考えてんのか? それは駄目だ。俺が怒られる。そう考えて俺は(遊真だけでも落とすか)と考えを改めた。
『―――グラスホッパー持ってたよね?』
「(グラスホッパーは基本的にジャンプ台って思われてるけど、『跳ねさせるモノ』とも言えるよね)」
宇井さんは「ん?」という短い疑問の声を出すが、グラスホッパーの情報は与えずに実践してみよう。
砲撃を避けて地面に着地。遊真も再び突っ込んでくる。いやー作戦の連携も凄い。吉里隊と間宮隊の実力は知らんけど、あっさりと6点取った強さは流石だ。でもだ、確かにボーダーのトリガーに慣れはじめてるかもしれないけど、まだまだ俺は負けないよ。ただ負けるのも、それで怒られるのもどっちも嫌だからね。
「
「―――ッ!」
遊真の足元からエスクードが勢いよく生え出てくる。止まれない遊真は腕でエスクードの衝撃を防ぐ。そこに俺は突進し弧月で空中の遊真を下段から斬り上げる。
遊真はエスクードの淵を無茶な体勢ながらも掴み、何とか身体を直撃から防ぐように反転しつつ、スコーピオンとシールドで防ごうとする。
俺の弧月は遊真のスコーピオンを削りつつも、直撃とはいかない。が、グラスホッパーを弧月を握る手に当たる先に起動する―――。
『ツバメ返し』という技を知っているだろうか?(麻雀じゃないからね?)歴史上の剣豪で佐々木小次郎という有名な人の技である。俺も詳しくは知らんけど、剣を振り降ろしてすぐに切り上げる……そんな技だと思う。
弧月は日本刀と同じ様に片刃だし、返して切るには手首も返さなくてはただの棒の打撃だ。だから弧月の振るわれる先にグラスホッパーがあっても跳ね返ってきた弧月に刃はなく、ただの打撃にしかならない。
―――グラスホッパーで勢いよく跳ね返された手。その手に握られる弧月は再び遊真に襲い掛かる。メインに弧月。サブでグラスホッパーを使い、グラスホッパーを起動し終えたサブは再び解放される―――。
では、ただの棒切れになったモノに刃を与えるにはどうしたらいいか?
―――俺はサブのスコーピオンを手元から弧月に沿うように伸ばす。遊真はそれを視界の端に捉えると、スコーピオンの伸ばし口を変えた。
「流石だね~……だけど悪いな。やっぱり負けるの嫌いなんだよ」
地面に足を置き踏ん張れる俺と、空中で体勢も悪い遊真では俺が叩き落すのが道理である。無茶も起こらず道理も引っ込まずに遊真を地面に叩き落すと、俺は最後の一手を使った。元々は間宮隊用にばら撒いていた置き弾を起動し、叩き落した遊真にアステロイドを放出する。
遊真はトリオン体にヒビを入れていき、ベイルアウトしていった。
『1点ゲット~』
「最初は倒す気なかったんだけどな~」
『え?』
「独り言~」
宇井さんへの返答を誤魔化しつつ、俺は『千佳ちゃんは見つけられなかった』という事にして隠れて時間切れにした。正直に言えば位置は大体分かる。あそこの辺に隠れてるというのが違和感として分かるからだ。
俺は四方をエスクード4枚で囲んで、弧月で地面に落書きをしながら時間を潰すのだった。
◆ ◆ ◆
『―――時間切れにて戦闘終了となりました。最初こそ玉狛第二の火力と速攻に驚かされましたが、音無隊長により空閑隊員はベイルアウト、その後、雨取隊員は音無隊長を狙撃しませんでした。これについてはどうでしょうか佐鳥さん』
『んー、雨取隊員が外したらネコは見逃さないからね。1対1だと、見ての通り相当強いからアイツ。スナイパーが1人って状況も撃ち辛いところがあったかもね。破壊力はあってもエスクードに隠れられちゃうと、倒し切れないかもしれないし、あそこまでトリガーを高速切り替えできるのを見せられると手が出し辛いかなぁ』
『なるほど、空閑隊員と音無隊長の戦闘についてはどうでしたか三雲隊長』
『えっと、空閑が負けるのをほとんど見た事がなかったので、驚いてますが、ネコ先輩の戦い方は大変勉強になりました』
『ありがとうございます。さて! そうは言っても上のランクへと駒を進めたのは玉狛第二! 今試合で一挙6得点! 強い! 強いぞこのチーム!! この一戦で―――』
B級ランク戦の実況解説が締めに入っていた。
間宮隊と吉里隊は0点。玉狛第二は6得点。ある意味で注目されていたぼっチームのネコ隊は1点だった。点数だけで見れば1点。点数で見れば確かに勝利チームは玉狛第二である。だが、6得点を挙げた空閑を個の力で抑えたのは音無ネコだった。
観覧しているほとんどの隊員はC級隊員で、彼らは雨取千佳と空閑遊真をそれなりに見聞きしている。
『トリオン怪獣』『C級の白い悪魔』そんな異名を付けられている玉狛をどうしても凄い存在であると贔屓目に見てしまうし、得点がそれを後押ししている。だから音無ネコは1点取ったものの、凄いと言えば凄いが、玉狛第二ほど目立ちはしなかった。
だが、他にも観覧している隊員がいる。B級以上に身を置く者達である。
「どうよ秀次、白チビもやるけどネコもすげーだろ?」
「別にヤツの実力は疑っていない。だが、ナメ過ぎだ」
三輪秀次。A級7位の隊長だ。音無ネコに関しては大規模侵攻時にもその対応力の高さは見ており、口には出さないものの実力は認めていた。トリガーポイントだけで見れば個人ランクはまだトップグループには入れていないが、No.1の太刀川やチームメイトの米屋が負けが増え始めていることも聞いている。ならば、実力は疑うまでもない。
二宮隊の作戦室でモニター観戦していた
ただ、二宮からすれば今回のランク戦は茶番にしか見えなかった。転送位置の問題を含めて見ても、真面目に戦っていれば玉狛が3点、音無ネコが生存点を含めて7点取れていたはずである。玉狛のスナイパーを落とせた場合に限るが、その実力もあると二宮は見ていた。
◆ ◆ ◆
「本当に助かりましたありがとうございます。これ、つまらないものですが」
「え、いいの? ありがとう~柿崎隊の皆でいただくよ~」
俺はサイドエフェクト関連の質問はヒラリと回避しつつ宇井さんに買い置きのクッキー詰め合わせを渡した。
「また空いてたらお願いします。あ、連絡先を……」
「え、私ネコ君の連絡先知ってるよ?」
なんだと? いつの間にか交換してた? 俺は自分のスマホを確認するが宇井さんらしき項目はないし、誤って名前なしの登録もしてない。
「え、俺は登録してないよ?」
「メール送ってみようか?」
『宇井で~す。ネコ君で合ってるでしょ?』
マジかー。何でという質問をしてみれば、電話番号とメールアドレスが知らされているらしい。とりあえずコレで宇井さんを登録しておこう。
「へー便利な情報網があるんだー。他の人のも分かるんでしょ? オペレーターさんって情報管理も大変だけど、色んな事知ってるよね」
「……あ、え、えーと、あ、ごめん。急いで帰らないと~ごめんね~」
「あ、そっか夜だった。送ろうか?」
「大丈夫大丈夫~じゃあまた~」
逃げるように帰っていく宇井さんを見送って俺は思う。嘘である。
サイドエフェクトが俺に告げているのは『急いで帰る必要はない』という事である。送られるのが嫌だったとかはないみたいで精神的にはほっとするが……ま、いっか。俺もさっさと帰ろ。
◆ ◆ ◆
ボーダーのインターネットサイト内にはボーダー隊員専用のスレッドがある。隊員のID、パスワードが無いと閲覧すら出来ないが、登録すれば読み専も書き込み派も自由に使用できる。そんなスレッドの中に、昨日とは変わって【New】という項目が起ち上がっていた。
そこには、従来では【Neko ぼく達が見た流星 part.○○】や【Neko Mk-II こいつ、動くぞ part.○○】や【Neko2 ネコに力を… part.○○】シリーズがあったのだが、今期のチームランク戦も始まった事に起因するのか、【Neko 駆け抜ける嵐 part.1】が作られていたのだ。
<このスレの注意点・簡易説明>
『音無ネコにバレてはならない』を大前提とします。こちらは音無ネコの非公式情報共有掲示板です。ないとは思いますが、荒らしやそれを助長するコメントはお控えください。新しい発見等があれば『マジかー』とネコ気分でレスして和みましょう。
『今回からチームランク戦だったわけなんだが、何で私のところに来なかった? ココア冷やして待ってたんだが (´・ω・`)』
『声掛かったのに防衛任務だった奴おる? www』
『まだログ見てないんだけど、勝ったの?』
『見てこい。話はそれからだ』
『何で最初動かなかったの? イミワカンナイ』
『てかさ、何でネコの位置だけバグってたの? イミワカンナイ』
『前のスレでもあったけどサイドエフェクトあるで』
『マジかー( ´・д・)』
『マジかー( ´・д・)』
『マジかー( ´・д・)』
『サイドエフェクト持ってるのは割と広まってるけど、何のサイドエフェクトか分からん』
『ネコだけモニター異常だったのサイドエフェクトか。あれじゃ連携できないよな。ぼっちなわけだ』
『ぬるい戦いしやがって ٩(๑òωó๑)۶ オコダヨ!』
『嫉妬乙』
『今日のオペ担当がログインしましたよ~ (*・ω・)*_ _)ペコリ』
『乙~どうだったん?』
『エンブレム持ち半端ないわ~。かなり抑え目でやってたよアレ。空閑君との戦闘時は真面目だったっぽいけど』
『B級なんて勝負になりませんってか? あのネコ今度防衛任務一緒になったら覚えてろよ』
『そこはランク戦で会ったらって言えよwww』
『おい、イジメたらすぐ分かるからな
『玉狛のブラックキャットいじめたら分かってるでしょうね?』
『え、本部所属でしょ? まさかの異動?』
『兼任してんだよ。過去ログ見てこい』
『それな』
『玉狛兼任してるから今日の試合は玉狛のフォローしてたの? それならズルくない?』
『玉狛のオペが通りますよ。それはないかなー。何日か前だけど、玉狛第二とヤル気満々だったし、初めてのチーム戦だったから手探り感あったかも ₍₍ (ง ´・ω・` )ว ⁾⁾』
こうして、音無ネコの情報交換は夜遅くまで続いていくのだった。
◆ ◆ ◆
感想・誤字脱字報告・質問・ご意見等々お待ちしております。
今回は視点を切り替えが多い感じで、ほとんど切り替えること無く書いてきたから、書いてて気持ち悪かった。その辺もOKなのか従来通りでいいのか、ご意見頂けるとありがたいです。また、今回は顔文字を使っており、不快に思われる方もいるやも知れませんが、それもご意見いただければ幸いです。
◇「初戦フォローするからよろしくねと言ったのに」
注:言ってない
◆千佳ちゃんが撃った2射目
間宮隊と同じくネコを狙っておらず、家を狙ってるから撃ててます。仮に遊真を落とした後に(エスクードを持っていなかったとして)挑発したとしたら撃てないのがバレてしまいますね。
◇砕け! 大地の咆哮!
BBFで読んだ方、またはワートリの読み切りを読んでいた方には分かるネタ。障壁として攻撃を防ぐだけではなく、物理的な飛び出す攻撃としても使えますね。発射台として利用して飛び上がったりも出来ます。原作でも迅さんがヒュースを抑える時に挟んでたりもしましたね。『実力派エリート迅』では迅に膝を付かせたトリガー(ネイバークラフト)ですね。
◆ツバメ返しもどき
振り上げたのを振り下ろすだけ。手首も返さない。
◆
独自設定ですが、ネコは完璧万能手の様なトリガー構成が多く、仮にメインにライトニングを出していた時に一瞬で弧月に切り替えるという高速切替が他の隊員と比べてかなり早いと言う設定です。
◇ボーダーのインターネットサイト内、隊員専用掲示板
これも独自設定ですが、嵐山隊の専用スレや個人ランクスレなどがあり、一般人視点ではなく、隊員目線で情報交換されています。
ネコのスレは今までに3部作形式で展開されていました。
『1:ぼく達が見た流星』ではNeko2と呼ばれるようになった理由や同期のC級隊員や、スカウト担当した加古と黒江や開発室の人たちも意見交換してます。
『2:Neko Mk-II こいつ、動くぞ』では成長過程や防衛任務時に関してがほとんどですが、スレッド内でネコの「マジかー」などの口癖やココア好きなのが広まっていったのもこの辺りからです。
『3:ネコに力を…』では「ネコの師匠をやるとすれば誰か?」や、ネコのサイドエフェクトに付いても噂され始めます。開発室や暗躍エリートがある程度情報をリークしており、A級に上がり、大規模侵攻後からランク戦スタート前日までがここに集約されます。
そして今回から『4:Neko 駆け抜ける嵐』が立ちました。
◆『ぬるい戦いしやがって ٩(๑òωó๑)۶ オコダヨ!』
まぁ書いてるのは彼ですね。ほら、雪だるま作る人だからこういう可愛らしい事をしても不思議では……いや、違和感あるな。
※生存点勘違いしてました。時間切れの場合には残ったチームには入らないんですね。すみません。修正しました。
書きたい事が書き足りてない感が拭えてないのですが、後で書き足すか、今後の話で書いていければと思います。