ねこだまし!   作:絡操武者

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22 ネコ、風刃を使ってみた

 俺が外に出た時である。携帯が着信を知らせた。

 俺はC級の初期戦闘訓練が終わったのを見て外に出た。とりまるのバイト先のスーパーが空いてると聞いて本日の食材を買いに行こうと思ったのだ。着信音に何となく振り向きつつ本部を見上げる形となったら、本部の壁に不自然な穴があることに気が付いた。あれ、爆破チックな事で破壊されてできた穴っぽくない?

 

「―――もしもし? あ、鬼怒田さん?」

『貴様どこにいる!! 何を仕出かした!?』

 

「はい? いや、外ですけど? って言うか、あの、本部に穴が……」

『穴!? 報告の件はやはり貴様の仕業か!! 逃げてないで今すぐスナイパー訓練場に来い!! いいか!? 逃げるなよ!? すぐ向かうからな!!』

 

 そう、ボーダー本部の壁がぶち抜かれている穴があった。勝手に犯人扱いされるのも困るのだが、鬼怒田さんとの会話から察するにスナイパーの訓練場にて穴は穿たれたようだ。穴は若干ながら上の方を向いてるので、街への被害はなさそうだが、本部内はどうだろうか? というか何故にぶち抜ける? ……外からの攻撃だったら警報が鳴るよな? うん、やっぱりあれは内側からだな。

 

 とりあえず誤解とはいえ呼ばれては行くしかないので、本部内に戻る。ほとんど行った事のないスナイパーの訓練場に入ると佐鳥に向かい合うような形で土下座をしている千佳ちゃんがいた。

 

「―――おうこら、佐鳥のくせに千佳ちゃんに土下座させるとは何事だ?」

「いや、違う。色々と誤解だ」

「お、音無先輩……わ、私が壁を……」

 

 落ち着くがよいぞ(俺よりも)小さき者よ。(俺よりも)小さい君を見捨てたりはしない。佐鳥は俺が倒す!! と思ったら本当に違うらしい。

 

「―――音無? 君が音無ネコ君か?」

「はいそうですけど? お兄さんは誰ですか?」

 

 佐鳥の横にいるロン毛のお兄さんが俺の事を知っている口振りで話しかけてきた。まぁNeko2等のある程度の噂があるので知られていてもおかしくないか。

 そして、なんと! このお方こそ解説人気No.1の東春秋さんだった。声しか聞いたことなかったから顔は知らなかった。ちなみにもう一人の正隊員は荒船隊の隊長さんだった。荒船先輩はキャップを被っていて、隊としては黒を基調としたジャージの隊服の様だ。

 

「荒船先輩よろしくです。音無ネコです」

「噂はよく聞くな。ラッド狩りとかは分かるけど、Neko Mk-IIってのはなんだ?」

 

 知らんよ。ティ○ーンズカラーとかあるんじゃないの?

 つか、荒船先輩の隊服にエンブレムがない。いや、エンブレムがないわけじゃない。ボーダーのロゴはある。荒船隊を示すエンブレムがないのだ。……今思えば那須隊もその隊服に目が行きがちだが、エンブレムはボーダーのロゴだった気がする。

 でも佐鳥には嵐山隊の星のエンブレムがある。思えば太刀川隊も、三輪隊も、冬島隊も、風間隊も独自のエンブレムがあったはずだ。……もしかして線引きはA級かそうじゃないかの違いか?

 俺はB級だよな? いや、まだ慌てるような時間じゃない。A級とは言われていないのだから、エンブレムの線引きは別にあるはずだ。……多分。あの肉球マークのエンブレムはきっと失敗したクリスマスプレゼント的な奴なのだ。そうだよドッキリだって有り得る。あの時に騙されてる違和感が生まれなかったのは多分調子が悪かったのだ。多分……。

 俺は深く考えない事にして挨拶を続けた。

 

「―――東さんもはじめましてよろしくです。待ち伏せスナイパー(アンブッシュ)の解説最高でした」

「ははは、ありがとう。こっちも色々と聞いてるよ。それよりも、君、壁の事は気にしなくていいよ。責任は現場監督の佐鳥が取る」

「ひええ!? 東さん!?」

 

 話は千佳ちゃんの壁ぶち抜きショットに戻った。千佳ちゃんはトリオン量が尋常じゃないらしく、アイビスを使用した事により壁を貫いたようだ。ライフルには特徴がある。トリオン能力が優れているほどにそれは如実に表れる。アイビスは破壊力。イーグレットは射程。ライトニングは弾速だ。しかし、これほどとはねー。

 

「あの……私のせいで玉狛の先輩が怒られたりとかは……」

「しないしない。責任は全て佐鳥にある」

「ですよね! やっぱり!」

 

 東さんの千佳ちゃんへのフォローに佐鳥が涙ながらに了解している。現場監督も大変である。すると鬼怒田さんも訓練場に来た。

 

「本当に穴が!? 一体どうなっとる!? 音無!!」

「俺じゃないですよ!?」

「鬼怒田開発室長。訓練中のちょっとした事故が起きました。責任は全て現場監督のボクにあります」

 

 うおっ、佐鳥が広報の仕事の時の顔してるよ!! こうすると佐鳥がイケメンに見えるマジックだ。胡散臭い感じがするイケメンだけどね。

 そんな佐鳥をお構いなしに鬼怒田さんはチョップして同じ目線に下げると襟を掴みあげる。

 そして、千佳ちゃんが鬼怒田さんに自分がやったと謝り、東さんが補足説明をして鬼怒田さんは千佳ちゃんを褒めて撫でてとデレデレになり始めた。東さん曰く、鬼怒田さんは千佳ちゃんと同い年ぐらいの娘さんがいるとの事だ。

 

「―――壁の事は気にせんでもいい。あの壁もトリオンで出来てるから簡単に直せるし、あれぐらい音無もよくやる。今回もトリガーを取り上げた腹いせに音無がやったと思ったからな」

「酷いし、やったことないし、出来ないですよ!」

 

 このスナイパー訓練場に来る事もまずないのだから。スナイパーのトリガーを装備していても通うことはなかった。行けとも来いとも言われなかったし、訓練で得られるポイントも別に欲しいとは思わなかったからだ。スナイパーの練習なら実戦でやれてたと思うし。

 

 そこに三雲君と遊真も穴の件を聞き付けて来たのか、合流した。

 

「三雲……? そうか、玉狛に転属しおったのか。おいこらメガネ! ちゃんとこの子の面倒を見んか!」

「……!? はいすみません」

 

 鬼怒田さんに尻を引っ叩かれた三雲君は驚いてはいるが、しっかりと返事をする辺り人間出来てるなーと思う。

 

 

 

 それからというもの、本部基地内では噂話が広がっていた。戦闘訓練の記録が塗り替えられた事。基地の壁の穴が開いた理由。B級に上がったばかりのメガネが風間さんと引き分けた事。全て三雲隊の事だ。

 ってか風間さんと引き分けたのか三雲君。すげーなー。サイドエフェクトも無しで引き分けとか、とりまるは弱いって言ってたけど、頭使うタイプかな? 伊達にメガネかけてないってことか。

 

 そんなこんなで学校も始まり、防衛任務の特別早退をしつつ荒船隊での防衛任務開始である。今回の菓子折りはB級という事もあり、クッキーである。人によっては『甘いもの嫌い』という線も有り得ると考え始めた今日この頃。私、音無ネコはお煎餅も視野に入れております。

 

 さて、荒船隊は、隊長の荒船(あらふね) 哲次(てつじ)18歳(荒船先輩)。穂刈(ほかり) (あつし)18歳(ポカリ先輩)。半崎(はんざき) 義人(よしと)16歳(よしと)。この3人が戦闘員で全員スナイパーという面白いチームである。

 オペレーターさんは加賀美(かがみ) (りん)さん18歳(加賀美先輩)。美大に進むことが決まっているらしく、後頭部で8の字に束ねている髪形といい、美的センスが独特な人である。

 

「最近、玉狛のトリオが噂になってるけど、お前の記録が白髪チビに全部抜かれたんだって?」

「らしいですねー。記録には興味ないから良いですけど」

「マジか。へこむね、俺ならへこむ」

 

 荒船先輩とポカリ先輩にボーダー記録の事を持ち出されるが気にしない。遊真に負けるのは仕方ないという気持ちがあるからだ。多分、同じ人間という意識が低い所為だろう。ネイバーの世界から来た少年なわけだし。それに個人的な模擬戦とかでは勝ち越してるし別に良いや。だから、ネイバーという事を抜いて考えても、唯一負けても仕方ないと思える相手なのだ。

 

 ―――レプリカ先生のお話によると遊真はかなり壮絶な人生を送ってきた上に、あの身長なども成長しないのだと聞いた。親父さんの有吾さんが黒トリガーを作り出す時に死に掛けの遊真の身体も治したとのこと。そんな事までできる事にも驚いたけど、少しずつ死に向かっているという事にも驚きである。死に掛けるだけでも驚きではあるが、ネイバーの世界の戦争も怖いものだ。

 

 何で俺にそんな話しをしたのかとレプリカ先生に訊ねると、遊真には味方が必要だと言われた。おいおい、友達認定か? 本人同士で友達になるものだろうがよ。まぁ初めて会ってから何度か会話もしたけど、最初のモールモッド討伐の件以外に嘘はなさそうだし、あれも遊真を匿う為の嘘だったわけだし良いだろう。

 

「―――出来た! 最高傑作だよネコ君」

「え、加賀美先輩、試合もしてないのにそれ作ってたんですか?」

 

 よしとが加賀美先輩を見て少しばかり驚いているが、名前を出されて俺もそちらに顔を向けると、小さい粘土人形がそこにはあった。それを手渡される俺。

 

「え、何ですかこの人形?」

「ネコ君だよ」

 

 なん…だと…? いや、いやいや、驚くな俺。これはアートだ。芸術的作品がどれだけ素晴らしくても俺にはセンスがないからこの素晴らしさに気付けないだけなのだ。ほら、綾辻さんの絵とはベクトルが違うと感じる辺り、見事な芸術作品といえるのかもしれない。

 

(試合関係なく作るの見たの初めてだな)

(確かに)

(だるい事にならなきゃいいっすけど)

 

 そんな事を遠巻きに荒船先輩達が言ってるが、何? 特別仕様なの?

 

「ありがとうございます! 家で大事に飾りますね!」

 

 と、何とか笑顔で模範解答的な事を口にしたら、加賀美先輩の目が潤んだ。……失敗したの?「こんなのいらないっすよー」とでも言えばよかったのか? そんな酷いことは言えないだろー。俺が少し慌てると加賀美先輩は目元を拭う仕草をして言った。

 

「……あ、ごめんごめん。引き攣った笑顔で受け取る人が多いから、素直に喜んでもらえたのは凄く嬉しいよ」

 

 ごめんなさい。実は俺もそっち側の人間です。今も引き攣りが顔に出なかった事に少しばかりの後悔が生まれています。

 

「美大に入る事は決まったけど、やっていけるかの不安はあったんだよね。少し元気になったよ!」

 

 あぁぁぁぁぁ……何か人の人生の背中を押してしまったようだ。これで芸術家として棒に振る人生になってしまっては俺の所為も出てくるだろう。成功するまで加賀美先輩の作品を俺が買ったりネットで評価したりすればいいのだろうか? 芸術品って高いのかな? か、金を貯めなければ!! でも、あれだ美大に入るぐらいだから、最低限の期待値はある。頑張れかがみん先輩。

 

「ぜ、絶対(……はないかもしれないですけど)加賀美先輩なら凄い芸術家になれると信じてます!!」

 

(更に背中を押したぞ)

(押したっつーか、押し込んだというか……)

(押した自分も一緒に落ちていったように見えますけどね。だるそうだ)

 

 味方がいない! 一緒に落ちてきてよ!

 

 ―――防衛任務になればスナイパー部隊らしく、密集する事はなく、全員が一定の距離を保って任務に当たった。ゲート発生予測地点を4人で十字砲火するような配置だった。俺もこの時はトリガーが開発室に預けてあり、仮のトリガーのままで、スナイパートリガーが入っていた為、荒船隊の防衛任務はオペレーター支援が楽だったらしい。

 

 

 

 

 

 代わりのトリガーを渡されてから数日。遂に俺のトリガーが帰ってくる事になった。何故か開発室には上層部の方々もいらっしゃっていて、トリガーを受け取ったら「じゃあこれで―――」等と簡単には帰れなかった。

 

「トリガーを起動したまえ」

「は、はひぃ……」

 

 城戸司令に言われるがままトリガーを起動すると、フードを被った状態で真っ黒な服が俺を包んだ。先日見た隊服のサンプルのまんまである。

 そんで「ゆっくりと回ってみなさい」とか顔の怖い城戸さんが言うの。もう信じらんない。ゆっくり回るってライ○ップかよ。猫背にしてから胸を張ってポーズすれば良いのか? しないけどさ!

 柏木さんはガッツポーズ。他の方々もうんうんと頷いているのが分かる。集まってないで仕事しろ。

 

「―――間に合ったな」

「はい」

「間に合ったって、何がですか?」

 

 ここで驚くべき速報である。ネイバーが襲ってくるらしい。それも大規模侵攻だ。最近ではイルガーって名前のついた空飛ぶ鯨のような爆撃型のトリオン兵による死傷者が出たり、イルガー発生の原因にもなっていたイレギュラーゲートを発生させるラッドだったりと、ある程度問題は対処してきたが、それらは相手の下調べだと思われるようで、迅さんが色々と視る限り、そろそろ『大規模侵攻』が来るらしいのだ。

 

「マジかー……」

 

 鬼怒田さんに俺の使ってるトリガー構成を変えるか聞かれたが、慣れないトリガーを使うよりもこのままの方が良いだろう。それよりも色々な情報が欲しい。最近では戦闘ログや解説音声を聞いてかなり勉強になり、情報はとても活用できると理解し始めたのだ。

 

「トリガーはこのままで良いんですけど、迅さんが使ってた風刃のログとかないですかね?」

「今なら開発室(ココ)に実物があるわい」

 

 黒トリガーの風刃は誰が使うのか、城戸司令が考えていたらしいが、迅さんの提案もあり、三輪先輩が使う事にほぼ決まっているそうだ。それでもまだ確定ではないので、今はまだ開発室にあるらしい。使える人が多いと聞いたことのある風刃を俺は一度使わせてもらう事にした。

 

 抜いたところだけは前に一度見た事がある。風刃は弧月と似ている。能力発動時には光の帯が展開される。

 そして、最も凄いのは『目の届く範囲であればどこにでも斬撃を飛ばせる』という事だ。オペレーターさんとの連携で視覚支援してもらえば、本来目の届かない様な死角部分もいけるのではないだろうか?

 光の帯の数が斬撃を飛ばせる回数らしいのだが、再装填(リロード)も出来る凶悪な性能だ。

 

 威力は弧月ぐらいか。弧月の切っ先よりは劣るけど、それ以外が強すぎる。でも、俺には上手く使いこなせないようだ。

 

『どうだ、問題はあるか?』

「んー……初めて使ったからかもしれないですけど、弧月の方がまだ気楽に使えますかね……適性が低いのかもしれません。あ、いや、駄目だ……気持ち悪い。出ます……」

 

 鬼怒田さんの訓練室への声に応答するが、応えたとおり、どうもしっくり来ない。使うだけなら出来るが、誰よりも上手くとはいかない。というか段々気持ち悪くなってきた。なんか嘘を吐かれている時の様な気持ち悪さだ。騙されてないのにそういう違和感が出るのは何故だろう?

 

 最上さんという人で出来ている風刃。まぁ隊員の全員が適性あるわけではないし、上手く使えそうにない事に対してへこむ必要はないが、トリガーを騙しきれない事もあるんだな。黒トリガーだからだろうか?

 

「だ、大丈夫か?」

「何とか大丈夫です……ふぅ。今日は帰りますね。ありがとうございました」

 

 風刃の能力は面白いな。一振りで最大10発ぐらいの斬撃が距離を関係せずに飛ばせる。

 ふむ……弧月か、それともスコーピオンだろうか。今持ってるのはスコーピオンだし、スコーピオンだな。

 俺はイメージを膨らませながら鬼怒田さんにお礼を言って本部を後にした。

 そして、大規模侵攻のお知らせメールが届いた。訓練生でも関係なく各隊員に送られているらしく、俺はそれを確認しながら不安を持ったまま家で一人鍋を楽しむのだった。

 

 

 

 

 ―――学校でのある日の出来事である。

 どのようなコンテンツであっても少なからず見ている人はいる。例えばTV等には出てないアイドルであったり、実力の発揮できないアスリート。人気が少ないだけで、見ている人は必ずいるというものだ。

 ボーダーには公式サイトがあり、ボーダーに憧れる人がいるように、ボーダー隊員に興味を持ち、嵐山さんのファンだったり、ただ単にボーダーという組織が好きで毎日欠かさずに情報をチェックしてる人がいてもおかしくないのだ。

 

「あ、ネコ君A級昇格おめでとう」

「……はぃ?」

 

 嵐山隊の隊長、嵐山准のファンである女子クラスメートは公式サイトをスマホで確認しながら不穏当な発言をした。俺も慌ててスマホをチェックする。普段見ることのない内容なので、クラスメートに確認しながらそのページを表示する。

 マジだ。俺はA級にされていた。他のクラスメートも褒めてくれたり、嵐山隊などと同じA級になったことを賞賛してくれた。やはり独自のエンブレムはA級の証の一つなのだろう。

 いつもの俺なら勝手に決められた事に怒るのかもしれないが、今回は話しが別だ。A級だぞ? つまり固定の給料が出る!! これには喜びである。討伐数は歩合制のまま。これは凄い事である。現役高校生がサラリーマンの毎月の給与を抜いてしまうこともあるかもしれない。ひゃっほい!

 

 今日はお祝いだ! パーティだ!!

 そして、祝いの警報が鳴り響いた。外を見ればゲートが見たことのないぐらい多く発生して大規模侵攻が始まった……っておい!?

 

 

 




感想、質問、意見、評価、誤字脱字の報告などなど
胃に優しいものをお待ちしております。

◆壁ぶち抜き事件。
トリオンで出来た分厚い壁をぶち抜くのはネコぐらいだろうと勝手に犯人扱いされました。実は最初は鬼怒田さんが「音無にも出来るから気にするな」という発言からネコにも壁を開けさせるシーンを書いてましたが、壁を直したりとか試行錯誤しているうちに、その文面は消す事にしました。
(面白そうだ)と思っても、書いてみると冷めてしまう不思議。

◇空閑遊真の過去を知るネコ
玉狛に行った時に書いておけばよかったのだけど、飛ばして、いつか書かないととしている内に、無理矢理のねじ込み。

◆荒船隊での防衛任務
加賀美倫を蔭ながら『かがみん』と呼ぶネコ。芸術的作品の奇怪な粘土人形を貰いました。

◇ネコの【結果にコミットするライ○ップ】
『ボーダーに入る前の夢も希望も無いネコ』ブゥーチッブゥーチッ♪
     ↓ ↓ ↓
『エンブレム装着型ネコMK-II』ペーペケッペッペペーペーペペ♪

◆風刃を少しだけ使ってみるネコ
騙しのサイドエフェクトによる違和感を感じ、気分が悪くなり、帰る事にしましたが、風刃の性能を確認する事が出来ました。さて、どうなることやら。

◇『あ、ネコ君A級昇格おめでとう』
本部の人間よりも早くボーダーの公式サイトが発表し、それを確認したクラスメートから初めて聞いた情報。上層部がこれをネコに直接伝えていないのには意味があります。大規模侵攻編後に判明予定。

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