昨日はボーダー隊員全員で小型トリオン兵『ラッド』を一斉駆除した。ラッドと言う名前はレプリカ先生から教えてもらったので、ボーダーではまだ呼称していなかったはずなのだが、迅さん辺りが進言したのかラッドで登録されたらしい。
さて、そんな情報を携帯で確認しつつ、表示される本日の日付を再度見る。間違いない。それはそうだ。昨日が土曜日で休み予定だったのが強制ラッド狩りに行き、迅さんにラーメン奢ってもらって帰ってきたのを覚えている。これで今日が月曜日だと言うなら1日眠り姫状態だったと言うことになってしまう。
そう、今日は日曜である。YES休みなのである。 ボーダーの仕事は休み。学校も休み。やっと手に入れた休みな気がする。こんな事で幸せを感じるのはおかしいだろうか? 否、今俺は幸せである。ちなみに明日も休みだ。何故って学校の記念日だからだ。ネコに優しい世界でありがとう。
しかし、流石に疲れていたのか起きてから携帯を覗けば朝の11時を過ぎていた。仮に学校がある日ならば大遅刻だ。昨日は早起きだったというのに……いや、アレは早起きではなく寝ていなかったのだから気にしたら負けだ。遅い朝は遅い朝で別の幸せがある。暖かな陽射しでポカポカ布団の中で伸びをしてのろのろと起き上がるのも幸せなのだ。
遅めの朝ごはんを作るにはやる気が出なかったのでスナック菓子で、昼間は牛丼屋で済ませ、夕飯はゲームやっててだるくて食べなかった。そんな何気ない幸せはあっという間に過ぎ去り、夜になった。い、いや幸せだし。べ、別に損した気持ちになってないし。でもお腹減ったし昼同様に牛丼でも食べに行こうか……等と考えていたところに忍田さんから電話が掛かってきた。え、緊急で防衛任務とか嫌だよ?
「はい音無です」
『夜分にすまない。近い内に音無の力を借りる事になるかも知れないから前以て連絡したんだが―――』
良かった今じゃなかった。しかし、何じゃろ? と思って話を聞いてみると遊真の件だった。遊真と俺の関係性も既に迅さんから伝わっているらしい。関係性って言ってもネイバーってことを知ってるぐらいの仲だろう。友達かと言われてもいや違うでしょという回答しか出てこない。
さて、そんな空閑遊真という人物については既にボーダー上層部の面々に知れ渡っているらしい。しかし、直接会って話をしたというわけではなく、三雲君と迅さんから、そして『三輪隊』からもたらされた情報とのこと。遊真は
「もしかして遊真のトリガーを奪おうとか考えてます?」
『……そうだ。だが、それは城戸司令の考えだ』
「あ、城戸司令の派閥で動いてるってことですかね?」
『そうだ。そして今日は昼間に三輪隊と空閑君の戦闘行動があった』
三輪隊はネイバー討伐という名目で遊真を襲撃、しかし返り討ちに遭い、その時にブラックトリガーだと判明したらしい。で、城戸司令は遊真のブラックトリガーを奪おうと考え、根付さんや鬼怒田さんもそっちの考えに賛同しているらしい。まぁ鬼怒田さんは技術者だしそれが当たり前かもしれないな。しかし、忍田さんはそれでは強盗と変わりないと考えている上に、遊真の父親はボーダー創設に関わりのある人らしい。そこで遊真のトリガー奪取を阻止するべく動き始めているとの事。マジかー、鬼怒田さんとこに行き辛くなるなー。「俺、忍田さん派閥なんでブラックトリガー奪取に反対です」って感じだ。絶対怒られるわ。
しかし遊真の親父さんはどうしたんだ? 親父さんがネイバー出身かどうかは知らんけど、ボーダーの創設の関係者だろ? 何でボーダーにいないんだ? 息子だけ異世界留学とかすげーな。と言う考えを見透かしてか、亡くなっているという情報を忍田さんから聞いた。そうかなるほど。俺は納得して忍田さんと話をもう少しだけ詰めることにした。直属の上司の命令だし、俺だとばれないように動けばいいんだ。それに強奪に動くと決まったわけでもない。今のところは通常運転で良いらしいし、気にするだけ無駄だろう。そうなった時に考えるだけだ。
通話を終えて俺は通話の中でも違和感を覚えたことについて考えていた。さっきのは嘘とかではない。隠し事とでも言うのだろうか。話をオブラートに包むとか言うけど、そのオブラートが気持ち悪かったり、話自体を隠されても程度は違えども違和感を覚えると言うことだろうか。
次の日、俺は本部には行かなかった。呼ばれてもいないけど、もしも鬼怒田さんと出くわした時に何か言われそうで怖かったからだ。まぁ防衛任務も無いし良いだろう。なので今日は玉狛支部に行こうと思う。ぼんち揚? いらないし。今日は俺のサイドエフェクトの実験台を探しに行くのだ。本部が駄目なら胡散臭い男とその愉快な仲間たちを頼ろうと思っただけだ。一昨日もサイドエフェクトのヒントをくれたわけだし他にも教えてくれるだろうと期待しての行動だ。
俺は教えを請う以上は菓子折りでも必要だと思いどら焼きを買うことにする。もしかすると迅さんだけじゃなく他の隊員さんも実験台になってくれるかもしれないしね。確か玉狛支部は10人とか宇佐美先輩が言ってたな……12個入りがいいか。
買って牛丼食べて玉狛支部に向かう。牛丼に飽きてきた俺がいるが気にしない。警戒区域を通り抜けるようにしばらく歩くと川のど真ん中に聳え立つ玉狛支部が見えてきた。俺はトリガーをボードに宛がってドアを開けた。
「あれ!? ここにあったはずなのに……どら焼きがない!?」
「え? あるよ?」
って誰だこの可愛い人。奥から声を上げてやって来た女の人は俺の反射的な言葉に顔を向けて少したじろいだ。
「あ、アンタ誰よ?」
「あ、どうもはじめまして、ボーダーの音無ネコって言います。ちょっと迅さんに相談があってきました。あ、これどら焼きですけど今食べます?」
「迅に? あ、ありがとう。迅なら多分こっちよ」
「あ、どうも」
俺は名前も知らない女の人の後ろに付いて行く。奥の部屋のドアを開けると、宇佐美先輩と迅さん、雷神丸の背中でバランス良く寝ているパジャマ姿の陽太郎。それに加えて三雲君と遊真、更にその隣には可愛らしい女の子もいた。
「お、来たなネコ君」
「え、来るの知ってたんですか? サイドエフェクトで視えてたんですか。三雲君に遊真も来てたのか。玉狛に入ったのか……あ、そうか遊真がいるもんな」
「どうも」
「どうもネコ先輩」
俺への未来予知がブレて視えにくいと言っても全てと言うわけでもなさそうだ。三雲君達に手を上げて軽く挨拶すると三雲君と遊真が挨拶を返してきた。その隣の女の子も頭だけ下げてくる。そんな中、どら焼きを渡してある女の人は陽太郎の足を掴んで持ち上げていた。
「手に入ったからいいものの、私のどら焼きを食べたのはまたおまえか!? おまえが食べたのか!?」
「むにゃむにゃ……たしかなまんぞく……」
「おまえだなー!!?」
「ごめーんこなみ、昨日お客さん用のお菓子に使っちゃった……でも手に入ったって、その紙袋はネコ君が?」
「あ、どうもうさみん先輩」
「ほぉ『うさみん』とは良い呼び名だね」
メガネをキランとご満悦そうだ。よかったよかった。するとこの部屋に更に男の人が2人入って来た。ん? もさもさの人は……。
「あ、スーパーの!」
「ん? あぁ小さいお客さん。それと、この3人は迅さんが言ってた新人すか?」
小さい言うな。
「新人!? あたしそんな話聞いてないわよ!? 何でウチに新人なんか来るわけ!? 迅!!」
「まだ言ってなかったんだけど実は、この3人俺の弟と妹なんだ」
うわっ背筋を撫でられたかのような気持ち悪さが俺を襲った。何でそんな分かり切った嘘つくのー? イジメかー? 俺のサイドエフェクトらしきこの気持ちは伝えたはずだろー?
「えっそうなの?」
信じたよ。気持ち悪さは出てこないからマジで信じてるみたいだ。マジかー……。この可愛い人残念なんだー。
「迅に兄弟なんかいたんだ! とりまるあんた知ってた!?」
「もちろんですよ。小南先輩知らなかったんですか?」
「言われてみれば迅に似てるような……レイジさんも知ってたの!?」
「よく知ってるよ。迅が一人っ子だってことを」
「このすぐダマされちゃう子が
混乱している小南先輩は怒っているが、玉狛支部の人間は笑っている。可哀想な可愛い人である。宇佐美先輩の玉狛支部の人達の紹介は続く。
「こっちのもさもさした男前が
「もさもさした男前ですよろしく」
すげーポーカーフェイスだな。しかも『とりまる』じゃなくて『からすま』なのに『とりまる』と言われても訂正しない。やだ、凄いイケメン。先輩じゃなくて同い年だったのか。
「こっちの落ち着いた筋肉が
「落ち着いた筋肉……? それ人間か?」
聞いただけだと人間じゃないよね。筋肉だよ。でも落ち着きのある人だし、落ち着いた筋肉を体現しているのだろう。
「あ、じゃあついでに。音無ネコ16歳です」
なんか俺に視線が集まったので俺も自己紹介をする。そんな流れに続いて三雲君たちも自己紹介をする。小さい女の子は
そして、そこからは迅さんが引き継いで本題を話し始めた。三雲君たちはA級を目指しているらしい。しかし、遊真と千佳ちゃんはボーダーに正式入隊していない。次のランク戦も2月まで始まらない。正式入隊日までの時間を使って玉狛支部の3人が新人3人にマンツーマンで指導する師匠になるらしい。A級を目指す理由って2つ3つぐらいしか思いつかないな。固定給が欲しいか、強さを求めるか、迅さんの言ってた『遠征』に行くかだ。まぁいずれにしても大変な事だろう。
「はぁ!? ちょっと勝手に決めないでよ! あたしまだこの子たちの入隊なんて認めてないわよ! ね、ネコならどら焼きくれたしいいけど……」
おいこら残念美少女の先輩、どら焼きは玉狛支部に持って来たのであって、あんたに全部あげたわけじゃない。更に言えば俺は玉狛に入るとは言ってないぞ。
「小南、これは
「支部長の……!?」
「林藤さんの命令じゃ仕方ないな」
「そうっすね。仕方ないっすね」
小南先輩は納得が言ってなさそうな顔してるが、気持ちを切り替えたのか遊真を選択した。一番強そうだと言う理由らしい。遊真も生意気に受け入れたようだ。千佳ちゃんはバランスがおかしく見えるが、スナイパーポジらしく落ち着いた筋肉さん21歳の下に、すると必然的に俺と同い年だったイケメンとりまるは三雲君と師弟関係になった。
……俺の実験台がいなくなった。戦える人はあの3人だけなんだろ? 後は迅さんだけしかいないじゃないか。失敗したか。迅さん模擬戦とかやってくれるのかな? エリートは忙しいとか言って断られる気がする。聞いてないけど。前みたいに嵐山隊で面倒視てくれるだろうかと思案していると肩に手を乗せられていた。手の主に顔を向ければ小南先輩だった。
「ねぇ迅、ネコも私が貰って良いの?」
「あぁ、小南が良いなら頼むよ」
「え? シューターじゃないなら師匠いらないですよ? あたっ」
さらっと断ったら小南先輩から軽いチョップを貰った。いやね、実験が出来るのは嬉しいんだけど、俺のサイドエフェクトは『騙し』だと思ってるわけですよ。何でもかんでも関係なく信じちゃう人を騙すとか意味わかんない。実験にならないじゃないですかーやだー。
「(ネコ君、大丈夫だ。これはブレ始める前に視えてた未来の一つだ)よーし、それじゃあ3人とも師匠の指導をよく聞いて3週間しっかり腕を磨くように!」
ひそっと俺に迅さんがそう言って去っていく。マジでこの人は関わらない気か。いろいろとやることがあるって言うけど何してるんだろう。
三雲君達はそれぞれの師匠に付いて行く。俺の場合は師弟関係じゃない気がするけど……遊真は小南先輩に連れられて更に奥の部屋に入っていく。部屋の仕組みなどを宇佐美先輩のオペレートで聞いている間に小南先輩は遊真を挑発している。俺はうさみん先輩の後ろでその会話を聞きながら各自の映像を見ている。
『―――おチビじゃないよ空閑遊真だよ。よろしくな『こなみ』』
わぉ、遊真も挑発的である。小南先輩は『先輩』と呼べと言い、遊真は「おれに勝てたら」と言っている。良いコンビじゃないか。ブラックトリガーを使わない上に初めてのボーダーのトリガーだと言う遊真がどれぐらい強いのかも知らんけど……いや、確か初めて会った時のモールモッドは三雲君の訓練用トリガーを使ってたか、その前の日は誰も討伐報告してない上にボーダーのトリガーじゃなかったからブラックトリガーだろうけど。
別のトレーニングルームでは三雲君がボッコボコにやられてる。……あれ? 千佳ちゃん一人じゃね?
「あぁ、レイジさん夕方まで防衛任務だから使い方だけ教えたのね。でもまぁスナイパーだからまずは的に当てる事を練習するのは当然かな」
「まぁそうっすね。……ちょっとだけ見てきていいですか?」
「うんよろしくね~」
俺は千佳ちゃんのいるトレーニングルームに入る。的の中心には遠いが、的のトリオン人形自体には当たっている。撃っては人形が積み上がっていく。しかし、外しているところも見受けられる。
「―――とりあえず狙いを頭の的の中心じゃなくて、胴体側の的の中心にしてみな」
「え? あ、音無先輩」
「ネコでいいよ。頭の方の的は一旦忘れて、胴体の中心を狙って、まずは数よりも今の狙いでどこに当たるのかを明確にした方が後が楽だよ」
俺の言葉に従って千佳ちゃんは狙いを澄まして引き金を引く。イーグレットから放たれた弾丸は狙って欲しいところから少し左下に着弾した。
「はい、まずは確認から。狙った部分はどこだった?」
「ここです」
オーダー通りの場所を指差すのを見て、新しい的に向けてもう一度構えて貰う。狙いを定めたところでストップをかけ、狙いをずらす様に指示する。少しだけ右に少しだけ上にと、そこで引き金を引かせれば、ほぼ狙い通りの場所に弾丸は当たった。
「それが千佳ちゃんのズレ。誰にでもある程度のズレはあって、反動とか自分の視角でズレちゃう所があるんだよ。これを覚えちゃえば、どんな的でも確実に当てられるようになる。狙った場所からズレの部分を修正して引き金を引くようにしてね」
「あ、あの、ありがとうございます」
「俺は師匠じゃないんだからお礼はいいよ。俺も教えてもらった受け売りだしね。でも撃たなくなると感覚は薄れて行くから反復練習しっかりとね」
「はい」
「じゃあ次は人形の頭の方の的を狙って、ド真ん中からこっちに少しずらして」
「はい」
俺は10発ほど見るとそこから去る事にした。声を掛け続けることが良いとも言えないし、師匠がいるならその人の教え方もあるだろう。ならば最初の狙いだけ教えてあげればいい。トリオン切れまでやったら戻ってくるように指示されてるらしいし大丈夫だろう。
どら焼きを食べつつ俺はモニターを眺めていた。遊真が8本も取られているのを見ていたのだが小南先輩のトリガーが気になっていた。斧である。それも馬鹿でかい斧だ。スコーピオンにしては伸ばして使っているのに強度がありすぎる。弧月は刀と槍しかしらない。では、あの斧は何だ? 考えている俺にうさみん先輩が教えてくれた。アレは玉狛オリジナルらしい。
玉狛支部のトリガーは本部のものと違って、ネイバー色が強く出ているらしい。トリガーホルダーも後で見せてもらったが違っていた。だから強い。でも本部のトリガーじゃないからランク戦には出れないらしい。遊真が『トリガーはネイバーのもの』って言ってたのをふと思い出す。
そんな話を聞いて感心していると、とりまると三雲君が帰ってきた。三雲君は一方的にボコボコにされたらしい。とりまるも「弱いな」と慰めるでも同情するでもなく冷静にそう言っていた。
次に戻ってきたのは小南先輩・遊真ペアだった。小南先輩は信じられない事を体験したかのように落ち込んで返ってきた。遊真は頭を爆発させて「……勝った」と言って帰って来たのだ。8本負けてたはずだけど……と思えば最後の1本だけ勝ったらしい。1本負けただけであそこまで落ち込むのか。相当腕に自信があるのだろう。すぐに気を取り直して再戦をしようと話をしていたが、その前に小南先輩も遊真も俺に目を付けたらしい。
「ネコは強いの?」
「あれ、こなみ知らないんだっけ? ネコ君は噂のネズミ狩りのNeko2だよ?」
俺の知らないところで更に呼び名に付け加えが広まっているらしい。ボーダー訓練の成績で呼ばれ始めた『Neko2』そして、前回のラッド一斉駆除作戦の単独トップ捕獲成績で『ネズミ狩りのネコ』や『
「まぁ大変な作戦だったけど今回は戦功も付けられないみたいだけどね」
「センコウ?」
聞きなれない専門用語に俺は反応した。うさみん先輩はボーダーのサイト内の隊員専用ページからログインして情報を確認しているようだ。『戦功』とは臨時ボーナスのことらしい。過去の大規模侵攻の様な事が起きた場合、また、起きる予兆などが明確に分かるモノを潰した時にボーナスが出るらしい。最初のスカウト時には双葉ちゃんから聞いてなかったモノだ。
「え、何それ欲しい」
「今回は市街地に出るイレギュラーゲートも多かったし、未然に防げてれば貰えたかも知れないんだけどねー」
「イレギュラーゲートでの被害は少なくないですし、死傷者も出てますからね」
うさみん先輩ととりまるがそう話す。ラッドは最初の一匹目を完全な状態で鬼怒田さんに提出できていればと今になって悔やむ。まぁそれでも戦功というボーナスが貰えたか分らないけど。ラッドの一斉駆除では俺がトップの成績だったらしい。
「ふーん、トップって何匹ぐらいだったの?」
「単独で600を超えてたよ。まぁ正隊員はチームで動いてるのがほとんどだからねー。C級は勝手が分らない人も多かったみたいだし」
「それでも一人で600は凄いな」
「でも、そんな小さいの大量に捕まえても強いとは限らないでしょう? 訓練で最速でも実戦は違うわ」
俺は暇だったこともあり挑発に乗る事にした。小南先輩、その次に遊真が相手をしてくれるそうだ。嵐山隊以外のA級、しかもボーダーのトリガーじゃない使い手。サイドエフェクトの確認作業を忘れて俺はトレーニングルームに入った。
◇ネコとボーダー上層部。
忍田さんの派閥なので上辺だけの付き合いみたいになってます。ブラックトリガー争奪戦の後で関係改善がされるのか?
◆ネコと小南桐絵。
今はどら焼きだけの関係ですが、次回からどうなるのか? 10本勝負が全てを左右しますね。
◇ネコと雨取千佳。
ネコは自分より小さい女の子は割りと珍しいので非常に可愛いと思ってます。勿論、恋愛感情ではないですけどね。
◆うさみん先輩。
みみみんみみみんうーさみん。……特に意味はありません。
◇二つ名『ネズミ狩り』
ボーダー隊員がログインできる情報サイトではラッドの一斉駆除作戦の結果が閲覧出来るようになってます。単独で自由行動できたネコは屋上にマンホール内に駅のホーム下にと縦横無尽に駆け回り、最終的に600を超えるラッドを狩りました。ラッドを『ネズミ』と呼称した誰かさんから伝播してネズミ狩りと言われ始めてます。ラッドはネズミでは無いことは触れられてないです。まぁ至るところに隠れ潜んでいたのでネズミでも通じるかもしれません。
『Neko Mk-Ⅱ』に関しては『Neko2』が更に凄いことやったぞ。という流れからの名前改変です。