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「ぅぅ~……」
眠れずに頭を抱えたままにベッドを出てカーテンを開ける。まだ暗さの残る青空に小鳥が囀り朝の訪れを告げている。世に言う朝チュンである。ふざけるな。折角の休みのはずだったんだぞ?
「……迅さんの所為だぁ」
いや、迅さんが教えてくれなかったら俺は鬼怒田さんに怒られるという事なのだが、悩まされて眠らせてもらえないとは納得がいかない。実は怒られる未来予知なんて嘘で、俺が寝不足になる未来でも視たのではないだろうか? そしたらイジメだイジメ。
溜息を吐きつつ昨日の残りのおでんの鍋を火に掛けて、ご飯をどんぶりに盛って、炊飯釜を水桶に漬ける。おでんが温まればどんぶりにぶち込んで『おでん型ネコまんま』の完成である。はふはふっ、ちくわうめぇ~。おでんつゆうめぇ~。茶飯の塩もう少し減らしてもよかったかな。
洗い物を片付け、洗濯機を回してシャワーを浴びる。あー眼が痛ーぃ。風呂場を後にすればテレビを付けてニュースをBGMに洗濯物を干す。こんなに規則正しそうな事なんて普段はしないのに、やってみると『今の俺って意識高い?』とか考えてしまう。この行動が意識高いかどうか知らんけど、こんな日常を維持出来るわけもなく今日だけのことである。
待ち合わせまで暇だ。シャワーを浴びたから寝てしまうなんてことも無く、違和感の残る眼の軽い痛みを感じながらテレビを見続ける。今日は土曜日で学校も休みだ。先生からもらったプリントや宿題も終わってる。学業を疎かにするとボーダー側からも怒られるのでその辺はしっかりとやっているつもりだ。
『続いてのニュースです。昨日三門市に発生したイレギュラーゲートによる被害は4年前の
地方番組から流れてくるニュースが、俺も関わった事件だと言うのは分かる。昨日の空飛ぶトリオン兵の爆撃の所為で街は滅茶苦茶だった。家が無くなったりした人なんかは昨日からずっと避難所にいる。助けられた人もいるけど、こうやってニュースを見て初めて知る情報もある。死傷者が出ている。軽い怪我をした程度の人は見た。でも、俺の眼には死体も重傷者も見えてなかった。それが今になって重く圧し掛かる。今になって一気にテンションがダウンした。
(全部助けられれば)なんて無理なことも考えるし、仕方ないんだと言う想いもある。全部ネイバーが悪いんだとも思うし、イレギュラーゲートが発生しなければということも頭を過ぎる。様々な考えが頭の中を駆け巡り、頭を抱えている内にニュース番組は終わり、地方局らしく朝の通販番組が始まっていた。
外は少し肌寒く、俺はコートを引っ張り出してきた。冷たい風が頬を打つが、トリオン体なら寒さ関係ないし? と言わんばかりのぼんち兄さんが現れた。常にぼんち揚食ってんのかこの人は。
「やぁネコ君。寒そうだね。ぼんち揚食う?」
少しムカつく気持ちがあるが、そうかトリオン体っていいじゃんってことを気付かせてくれた迅さん。寒いからってぼんち揚食う理由にはならないと思うがとりあえず一つもらう。その横には三雲君もいて「どうも」と頭を下げてきた。
「規定違反の件は大丈夫だったの?(ボリボリ)」
「いえ、迅さんに助けられたと言うか……」
「忍田さんとかは反対だったしな、そこまで煩くは言われないさ。それに今回のイレギュラーゲートの解決にはメガネくんの知り合いが関わっている。って言うか、ネコ君も知り合いみたいだな」
サイドエフェクトがそう言ってるらしいです。俺と三雲君の知り合いでイレギュラーゲート解決に関連する人物とは誰だろう? 俺達はぼんち揚を食べながら歩みを進めた。
「そう言えばネコ君、今度はいつ玉狛に来る? ダンボールを持って行って欲しいんだけど」
「ぼんち揚大量の箱なんていらないですよー。これぐらいで十分でーす」
三雲君だけ会話に参加してこないが、見た目通りで根っからの真面目君なのだろうか。それとも年上と言うことでの遠慮だろうか。
「ネコ君機嫌悪そうだね?」
「昨日の迅さんからの電話で眠れなかったんですよー」
「はははっ、それは悪かった」
俺は隠しもせずに欠伸を掻く。せめてもの主張だ。そんなお話をしている内に目的地に辿り着いたようだ。確かここは申告の無いバムスターバラバラ殺害現場じゃないだろうか? そこには俺も知り合いと言える少年がいた。
「空閑!?」
「遊真じゃん。警戒区域に入っちゃ駄目でしょーが」
「お、やっぱ知り合い?」
迅さんは遊真の白髪頭を撫でながら自己紹介をし始めた。迅さんは何か見えたらしくこう言った。
「空閑遊真、遊真ね……おまえ、むこうの世界から来たのか?」
『むこう』ってネイバーの世界って事か……マジか? 俺が自然と距離を取ろうとした時には既に遊真は身構えていた。俺はそれを見て距離を取ることも無く、見つめることしか出来なかった。しかし迅さんは捕まえるつもりは無いと弁明した。そして、迅さんの発言にも驚かされた。迅さんもむこうの世界に何度か行ったことがあるらしい。だから
イレギュラーゲート発生により嵐山隊として三雲君の中学校に向かい、俺が狙撃しようとしたあの時、高速でモールモッドを斬り裂いた『白黒』は、三雲君のボーダーC級の白服と黒髪ではなく、空閑遊真が起動させたトリガーの黒服と白髪だったのだと。それと同時にあの『奇妙な感覚』も正しい感覚だったのだと言うことが分かった。たまたまの感覚だったのかは別にしても、あの時の遊真と三雲君の言葉は間違いなく俺を騙そうとしていたものだ。まぁ騙すと言えば聞こえは悪いが、友達を守るための嘘だったのだろう。
と、自分なりに考えを落ち着かせたところで、遊真の手には見たことのある小さいトリオン兵の死骸があった。
「犯人はこいつだった」
「あー! あん時の!」
「あーやっぱりこいつかー」
「知ってるんですか!?」
『詳しくは私が説明しよう』
「え!? この黒いウサギの頭みたいなの何!?」
『はじめましてジン、オトナシ。私はレプリカ。ユーマのお目付け役だ』
「おお、これはどうもはじめまして」
冷静な迅さんに習って俺も挨拶をする。ついでに『ネコ』と呼ぶように伝えといた。反応を見る限り三雲君はこの『レプリカ』の存在を事前に知っていたようだ。しかし、ネイバーの世界にはこういうペット(?)的な面白く便利なものがいるんだなぁ……。
さて、この小型トリオン兵は『ラッド』という奴で、隠密偵察用らしく、ゲートを発生させる機能もあるらしい。この大きいトリオン兵の死骸の腹部に格納されていたらしく、そんな感じで紛れ込んだコイツは三門市に既に数千もの数がいるらしい。
ゲート発生にはそれ相応のトリオンが必要だが、街中の市民から少しずつ集めてゲートを開いていたようだ。これがイレギュラーゲートとなり、昨日みたいに警戒区域外にもゲートを発生させていた。幸いなことに三門市外にはいないらしいが、三門市にはびっしりとこびり付く様にいるらしい。これは三門市には高いトリオン能力を持つボーダー隊員が多いことに起因するそうだ。
俺が最初の段階で鬼怒田さんにあのトリオン兵を普通の状態で提出できてれば昨日の事件や市街地へのゲート発生も起きなかったかもしれない。
あれからボーダーでも情報公開はしているが、見た目だけの情報に留まっており、機能も何も知られていなかった。俺以外の誰もラッドを捕獲していないからだ。それもそのはず、ラッドは隠密偵察の目的をメインにするトリオン兵で隠れるのが上手いらしい。時には地中に、水中にとまるで忍者である。
「そう気負うなネコ君。話は聞いてるがこれは仕方ない。俺や他の隊員が見つけられないのも仕方なかった」
「……これが怒られる理由ですね。でも結局怒られることに変わりなさそうです」
「ふむ、どーしてネコさんが怒られるの?」
遊真が疑問を持って俺を見つめてくる。俺は正直に話すことにした。
「実は俺、1週間ぐらい前に倒してるんだよこいつ。ただ、滅茶苦茶な壊れ方してて、イレギュラーゲートとの関係性まで突き止められないほどになってた」
「ネコ君も少し特殊なのさ」
迅さんが俺の頭に手を置くが、俺は振り払わずに甘んじて受けた。仕方ないと言われても嫌な感情しか生まれてこない。
『サイドエフェクトか』
「ネコさんのサイドエフェクトって何?」
「いや、何のサイドエフェクトか分からないし、サイドエフェクトなのかも分からない」
「そんな事ってあるんですか……」
「普通は医療的な観点や、ボーダーの検査で分かるもんなんだけどな、ネコ君はその辺も特殊らしい。それから、ネコ君は怒られないと思うよ」
迅さんが視る限り、遊真はまだ流石に本部まで連れて行けないとの事で、遊真を置いて本部に向かった。ゲートの強制封鎖してられる時間にも限界があるので、それまでに数千体のラッドを始末しなければならない。
そして、俺は今開発室にいる。鬼怒田さん達が総力を上げてラッドを解析してレーダーに映るようにしているらしい。勿論技術的なことなんて分からないので手伝いなんて出来ない。ただ、迅さんが視た限りではここにくれば怒られる可能性はほぼ無いそうだ。といういか、口利きもしてくれたらしく今もまだ怒られていない。それでも俺は謝ることにした。
「あの時お前が破壊した小型トリオン兵がイレギュラーゲートの発生原因だったとはな……可能性は勿論考えていたが、あれから発見報告がなくてな、正直手詰まりだった」
「あの……本当にすみませんでした……」
「何を謝っとるか。トリオン兵を倒すのが隊員の仕事だ。確かに今回に限ってはお前の能力は厄介だと思ったが、数千にも及ぶコイツを初めて発見したのはお前だ。あれから誰もコイツを発見出来ないでいた。仕方あるまい……その代わり、徹夜覚悟で働いてもらうぞ。全て破壊捕獲をせねばイレギュラーゲートは発生し続ける」
「はいっ」
『―――警戒区域外。つまり市街地にゲートが発生する原因が分かりました』
根付さんの緊急記者会見がテレビに映っていた。ボーダーには一斉送信のメールなどで伝わっていて、レーダーに映るテストを繰り返し、『小型トリオン兵一斉駆除作戦』が午後から始まった。
破れ難い大きなゴミ袋を手に、見つけては破壊捕獲を繰り返して放り込んでいく。俺はスコーピオンで潮干狩りの様に地中からラッドを引っ張り出していた。
「よぉ、ネコじゃねーか、何か酷い顔してんな。眼も真っ赤じゃねーか」
「……タバコが眼に沁みてるんですーどっか行って下さいよー」
「銜えてるだけで吸ってねーよ!」
「まぁまぁ諏訪さん、ネコ君にも色々あるんでしょう」
「堤さんお疲れ様です」
通りすがりの諏訪隊が現れて声を掛けてくれるが、眠気などからの疲れもあるが、怒られるところで励ましの言葉とかで涙が流れただけだ。鬼怒田さんの言葉を思い出すだけで潤んでしまう。
「何か俺と堤で対応違くねーか!? って何だこの量は!?」
「ネコは一人だよな……?」
「な、何体回収してるんだ?」
「えーと……さっき持って行ってもらったのも合わせると……多分300ぐらいですかね?」
「おサノ! 俺達の回収した数は!?」
『んー、今のところ諏訪隊全部で98だよ~諏訪さんが特に少ない』
「これは負けてられませんね諏訪さん」
「俺たちも頑張るけど、あんまり無理するなよ?」
怒られない代わりと言うなら何体でも回収してやる。それだけじゃないけど、うまく説明できない。給料にも関係ないかもしれない緊急の案件だけど、最初の発見で全て片付いたかもしれないのに罪悪感で押し潰されそうだ。
「お疲れ様ですネコ先輩!」
「あ、お疲れー日浦ちゃん、クマちゃん先輩に那須先輩も」
「聞いたよ。凄い量捕ってるんだって? ってどうしたの? 普段の玲より酷い顔してるよ?」
「クマちゃん……」
那須隊にも出くわした。
他にも名前も知らない隊員だけど何人もの隊員とすれ違う。白服のC級が一番多いけど、挨拶するわけでもなく俺は木を登ったり、建物を登ったり、マンホールを開けてみたり、地下鉄の線路を歩いたりしながら、ラッドを狩っていった。特に地下鉄のホームの下は結構多かった。レーダーも上下を映せる様に出来たら完璧だろうなと思わざるを得ない。
しかし、確実にレーダーから赤い点は消えて行っている。都内のコンビニ密集地の様に映っていた赤い点はド田舎のデパート件数でも表示していると言わんばかりの数になっていた。マップを縮小しても同じ様な感じだ。
そして―――。
『よーし作戦終了だ。みんなよくやってくれた。おつかれさん!』
最後の点が消えて数秒後に確認が終わったのか、迅さんの全体への通信が飛んできた。これで終わりらしい。俺は最後の袋を回収してもらうために本部長補佐の沢村さんに通信を飛ばした。
『ネコ君お疲れ様。全部集計終わってないから確定じゃないけど、多分トップの回収数だよ?』
「ありがとうございます」
沢村さんに返事をすると、今日は解散で帰って良いらしい。俺はそのまま帰る事にした。
少し離れているが、あと1時間ほどで閉店と言うデパートに向かう。駆け込みのお客さんや、だらだらと過ごしている人も見受けられるが、いつもより客数が少ないことは店員さん同士の会話が聞こえてきた。先ほどまでボーダーの一斉駆除活動があったし、その報道もあったから外出を控えてる人も多かったのかもしれない。
俺が1階にあるフードコートでたこ焼きを買って食べていると迅さんがラーメンを乗せたトレーを持って俺の目の前に座った。
「や、お疲れ」
「エリートってフードコート使うんですね。ていうかラーメン2つですか?」
「ネコ君はそれで足りるのか? このラーメンあげるよ。その代わりたこ焼き少しくれよ」
「いいですけど……」
迅さんはラーメンを俺のトレーに乗せて、たこ焼きを爪楊枝で持って行った。俺は鬼怒田さんへの口利きのお礼や、今日の事を話しつつ、気になった事を話す事にした。
「ネイバーの世界に行ったことがあるって言ってましたけど、迅さんもネイバーってことですか?」
「いや、俺は純粋な日本人だよ」
迅さんは一度周囲を見渡してからもう一度口を開いた。フードコート貸し切りと言うわけでもないからお客さんもいて、声量も少し抑え気味だ。釣られて俺もサイレント気味になる。
「これは機密事項だけど、ボーダーは『遠征』って言ってネイバーの世界に行く事があるんだ」
「……初耳です」
「まぁA級でも上位グループしか行かないかな。そこで取引したりでアッチのトリガーとか手に入れてボーダーのトリガー研究開発してたりするんだ」
「取引だけですか? トリオン兵が攻めて来るみたいに、こっちから戦いに行く事はないんですか?」
「無くはないけど、今のところはまず有り得ないと思ってくれていいだろうね」
なるほど、納得がいった。それにあの奇妙な感覚も出てこない……あ。
「迅さん。何でもいいから俺の事を騙してくれません? 嘘とかでもいいです」
「ん? 面白そうな事言うね。そうだな……そのラーメンだけど、豚骨醤油なんだ」
完全に味噌ラーメンじゃん。と思いつつも、やっぱり奇妙な感覚が出てきた。でも少し感覚が違う。気持ち悪いというほどでもない。分かり切っている嘘だとこうなのだろうか?
「―――サイドエフェクトかい?」
「え、あ、はい。この前―――」
俺は初めて三雲君達に会った時の事を話した。モールモッドを倒したのは遊真だったけど、三雲君と揃って俺に嘘をついていた事。その時の奇妙な感覚の話だ。迅さんは俺を視ながらこう言った。
「ネコ君のサイドエフェクトが何かは分からない。でも凄いものだってことは分かる。初めて会った時からね」
「開発室でも医療検査でも最終的な結論は出てないんですけど、こんな事ってあるんですかね?」
「普通は無いね。俺みたいに未来が見えたりするモノは自分で気付く。五感系なら医者の診断で分かる。……正直に言うとね、前に玉狛に来てもらった時は普通だったんだけど、今はネコ君の未来が視えなくなる時があるし、全く違う未来が視えることがある」
「それは、未来が枝分かれしてるって言うことじゃないんですか?」
「いや、これは違うな。今までにこんな事はなかった視え方なんだ。じゃあ『他人のサイドエフェクトを阻害する』モノなのかというと違うだろう。ネコ君は攻撃にも特徴がありすぎる」
「……例えばサイドエフェクトが2つあるとか?」
「面白いけどそれは無いかな。俺の考えを言わせてもらえばネコ君のサイドエフェクトは『相手に影響を与える』系統のモノだ」
相手に影響を与える? これまた意味不明なことを言い出したぞ。聞いた限りではサイドエフェクトというのは人間の能力の延長線上の特殊能力だ。睡眠学習的なものとか聴覚が優れてるとか自分に恩恵を与えるモノのはずだ。迅さんのは他人の未来が視える凄いものだけど、相手に伝えたり手を回して初めて結果が出るモノだ。
「ん? それだと嘘吐かれた時とかに感じるアレは?」
「副産物かな、経験値とでも言うのかな。例えばスナイパーをやってれば、相手もスナイパーの時にはどこから狙ってくるかとか、どこに逃げるかとか、ある程度予測が付くだろう?」
いや、経験足りなさ過ぎて予測付かないけど……。とりあえず俺は「そうですね。とても良く分かります」と答えておいた。その後も少しばかり迅さんなりに俺のサイドエフェクトを予想してもらったが、ピンと来なかった。閉店時間前にデパートを出て迅さんと別れた。
俺は自宅に戻り風呂に入る。湯船に浸かりながら考える。迅さんの話は良く分からなかったけど、もう一度一から考えてみよう。俺の攻撃は1.5倍攻撃。嘘などに奇妙な感覚が生まれる。迅さんが視ると未来が他人よりも大きく変動しまくる。奇妙な感覚が生まれるのは副産物だから直接的な効果ではない。
「……嘘だと分かるのは直接じゃない……嘘をつく能力? いや、1.5倍に未来がブレるのは……騙す? 騙しのチカラ?」
俺はサイドエフェクトのことを考えて初めてカチリとパズルが組み合わさったようにすっきりした感覚に包まれていた。それが合っているかどうかの確認は取れていないが、気は楽になっていた。
風呂から上がった俺は、イレギュラーゲート問題の解決や鬼怒田さんから怒られなかったこと、やっと眠れることに安堵して、すぐに深い眠りに付いた。
◆ネコの人型ネイバーに関する考え
空閑遊真とネコはまだまだ浅い関係です。ネイバーだと知っても驚くよりも先に前日のことへの納得に気が回ります。元々迅さんにネイバーにも良い奴がいるという考えは支部単位で有ると言うこと聞いていたし、その迅さんも目の前にいる状況でそこまで悪い感情は持ってない。
◇迅さんとネコのサイドエフェクト
迅さんにはネコのサイドエフェクトが何なのか大体の予想は付いてますが、ネコの未来がほとんど未確定なことから予想のさわりしか伝えてません。それでも十分だったようですが。
◆ネコのサイドエフェクト
『このサイドエフェクトで間違いない!』という確認作業をして無いので確定ではありません。そろそろ覚醒させたいと思ってます。