IS~科学と魔術と・・・   作:ラッファ

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第120話

テッラが学園都市の兵器によって撃破された後の話をしよう

本来ならばすぐにでも死体の確認を行うべきであったのだが、一夏も戦闘のダメージや疲労などが蓄積しており直ぐに気を失ってしまったのだ。

 

次に一夏が目を覚ましたのはイギリスの自宅のベッドの上

手当などはいつも案内をしてくれる少年と聖人のジュノンの二人で行ったとのこと。

怪我や火傷を負ってはいるが比較的軽症であり数日もすれば動けるとのこと

そして今回の報告は五和から上層部に報告を行ったと言う事が告げられた

 

そして一夏は

 

「今回ばかりはいろいろな事が起こりすぎたな…」

 

「そうですね。今回の騒動もあり向こうは本格的にこっちと敵対する事は明白ですね」

 

「噂だとローマ正教はロシア成教と手を結ぶって話もあるわ。まぁこっちが学園都市と協力関係にあるってことは向こうの耳にも入ったんでしょうね」

 

「そっか…」

 

今年一年足らずで状況は随分変わったと一夏は思う

白騎士事件の時と比べてもかなりの大事になっている。むしろ白騎士事件など小さな事であると錯覚してしまうほどだ

そしてこんな状況であるからこそ次の備えと言うのが非常に重要になってくると言うのが一夏の考えであり、おそらくそのように考える人たちは多いはずだ。

 

そうすると少年が

 

「後、織斑さんにはもう一つ伝えなければいけない話があります」

 

「何だ?」

 

「これに関してはうちの上層部や学園都市は放置している案件がありまして…。ハミルトンさんが所属しているIS学園が近いうちに大がかりな作戦を行うのではないか…と」

 

「なっ!?」

 

その言葉に一夏は驚く。IS学園が行う作戦と言うのは規模が大きければ大きいほど国際IS委員会の影響を強く受けていると言う事になる。

そんな所が行う作戦…それには一つだけ心当たりが一夏にはある

 

「国内に滞在するISを使用した組織との戦闘を行う…と言う話です。向こうも学園都市に協力を要請してはいませんし。こちらにも影響はありません…ですが…」

 

その続きを一夏は察する

影響がないのはあくまでも学園都市と魔術サイドの組織

IS学園には成功しても失敗しても大きな被害は出るし、学園都市の救援など当然見込めない

IS同士の争いならば無視はできるがIS学園が狙う組織と言うのは亡国機業である事は間違いないしあの組織には強力な魔術師も滞在している事を一夏は知っている。

亡国機業がどのように動いてくるかと言うのは一夏には分からないが、少なくとも向こうにはIS学園のメンバーを殲滅する力を持っていると言う事になる。

そして作戦と相手の出方次第では非戦闘部門のティナが孤立無援の状況で亡国の魔術師を相手にする可能性も出てくるのだ

 

「ハミルトンさんには近いうちに政府経由で帰国命令を出すことを上層部は検討していますので魔術師がIS学園にいたという事に関しては隠ぺいできそうですが…今回の作戦で犠牲に…となれば話は大きく変わります」

 

「上層部は今回の件にはノータッチ…だよな?」

 

一夏は冷や汗を浮かべながら少年に尋ねる

すると彼は

 

「そうですね。ただ今の生徒会長は作戦に一般学生の参加には否定的なので…それだけが救いですね」

 

「だから一夏、貴方は早まった行動を起こしたら駄目よって事」

 

ジュノンも一夏に一応釘をさす

仲間の危機となれば一夏は多少の無理をしてでも駆けつける可能性がある事を彼女は知っているからだ。

 

すると一夏は

 

「分かってるよ…とはいえIS学園には友達も多いからな…不安にはなるよ」

 

そう呟く

IS学園にはティナの他にも一組のクラスメイトや鈴等多くの友人が在籍しており、自身はあんな形で学園から逃亡したがだからと言って生徒たちを恨んでいるという訳でもない

一夏にしてみれば作戦の成功よりも彼女たちの無事を祈るのであった




本編も久しぶりの更新になります
こちらも事後報告回と言う事もあり字数は少な目です…はい


この後本編どうしようか考え中です…アックアやりたかったけどハロウィンまで一気に飛ばそうかなーとも考えています
学園都市の暗部篇はやりたいですし…ここら辺は考え中です




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