IS~科学と魔術と・・・   作:ラッファ

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前回の話は改めて見ると戦闘描写が雑すぎましたね…
後日話を修正しようと思います。いつになるかはわかりませんが、一先ずは本編を進めることを優先します

これからもよろしくお願いします


第5話

先の襲撃事件から2日が経過し、クラス対抗戦まであと二週間に迫ったころ学食で勉強会を開いていた一夏達の所にクラスメイトの相川がやって来て

 

「ねぇ、織斑君聞いた?二組に中国からの転校生がやってきたんだって。」

 

「転校生?この時期にか?」

 

四月の半ばでもう少しで5月になろうというこの時期に転校生と言うのは珍しいので一夏も驚いているのと同時に中国と聞いて、中学の時に同じクラスメイトで中3の時に引っ越してしまった一人の少女を思い浮かべていた。

一夏がそう思っていると横にいたセシリアが

 

「この時期の転校生と言うのは私の存在を危ぶんでの事でしょうか?まぁなんにせよ恐れることはありませんわ」

 

「そうだぞ、なんせ私たちが教えるのだからな。どんな奴が来ようがお前が負けることなどありえん」

 

そうセシリアと箒が言っていると、一人の女子生徒が

 

「そうやっていられるのも今の内よ、そう簡単には負けないんだから!!」

 

そう言いながら一夏達の居る所にやってくる

 

「鈴…久しぶりだな、元気だったか?」

 

「久しぶりね一夏、そっちも元気そうね。まぁIS学園にいることには驚かされたけど。」

 

そうして一夏と女子生徒が話していると箒が

 

「おい、一夏!誰なんだこいつは説明しろ!!」

 

そう言われると一夏は

 

「中学時代のクラスメイトだった鳳鈴音(ファン・リンイン)だよ」

 

そう一夏が紹介すると

 

「2組のクラス代表の中国代表候補生、鳳鈴音よ。よろしく」

 

そう鈴が言うとセシリアと箒も軽く自己紹介を済ませると鈴が

 

「それにしても驚いたわよ昨日IS学園に転校してきたらしばらくの間授業は中止で課題を提出しろって言われたんだものなんかあったの?」

 

そう彼女が問うとセシリアが

 

「なんでもメンテナンスらしいですけど、実際の所はよく分りませんわ」

 

そんなやり取りをしている間一夏の顔はどこか暗かった、それもそうだろう。まさか原因は自分ですとは言えない。

 

その後、一夏達はやってきた鈴も加えて勉強会をした後放課後になる。今日は特訓が無いこともあって一夏は、本音から更識簪が普段は放課後に整備室にいることを教えてもらっていたので彼は整備室に行くと、そこには一人でISを組み立てている蒼い髪の女子生徒がいたため、一夏は声をかける

 

「えっと、更識簪さんであってるかな?」

 

彼がそう問うと、女子生徒は

 

「そうだけど…何か用?」

 

彼女がそう言うと一夏は、彼女の目の前に行くと

 

「その、俺のせいで専用機の開発が中止になったって聞いて、本当にゴメン」

 

そう言い深々と頭を下げる。すると簪は

 

「いや、気にしないで。確かに専用機の開発が中止になった事は納得いかないけれど…それはあなたのせいじゃない、だから気にしないで…それに…このくらい出来なきゃダメなの…姉さんがかつてそうだったんだから」

 

そう言う彼女の表情はかつて一夏が自分に魔術を教えてくれた師でもあるエイダ達に会う前の様に誰かに比べられてばっかで自分の存在に疑問を持っているかつての自分に似ていると思った一夏は簪に

 

「俺にもわかるよ、俺も昔は、いやでも今は千冬姉の弟としてしか見られていないこともあるからな。」

 

「貴方も、そうずっと比べられてきたのね…織斑先生の弟として…私もそうなの…それで、私ってなんなんだろうって思う時があるの。優秀な姉と比べる人も多くて…」

 

「君のやりたいようにやればいいんじゃないかな?その機体の完成だって姉の手を借りずに自分だけでやり遂げようって思うんだから、まずはその目標のために頑張ればいいと思うよ?もし必要なことがあれば俺も手伝うからさ」

 

確かにここで気休めの言葉ならばいくらでもかけることはできるが、一夏はそれを言わなかった。なぜなら、結局それを言ったところで何回と同じ言葉を言われているであろう簪に言ったところで意味がないと判断したのだ

 

「随分と簡単に言うけど、下手な気休めを言われるくらいなら、そう言ってくれた方が私にはいいかも…そう言えばさ、織斑君はしてそう言う比べられることを言われても気にならないの?」

 

彼女のその問いには一夏も返答に困ってしまった。一夏の場合誘拐事件のあと魔術と言うものに触れ、そして力を付けていくことで自信を持ったのだが、この場で彼女に言うのは気が引けたため、一夏は

 

「いろいろ忙しくてそんなの気にしてる暇なかったから…かな(嘘は言っていないぞ嘘は、魔術の基礎や術式の完成に力入れてそう言う事を言ってくる連中を気にしている暇なかったからな。)」

 

「いろいろって…まぁ詳しいことは聞かないようにしておく。」

 

そう言う彼女の表情は一夏と話す前に比べ少しは明るくなっていた。その後一夏は簪と談笑をして寮に戻ろうとすると途中でティナに会った。

 

「ようティナ、どうしたんだこんな所で?」

 

「結界の強度を上げる作業をしてきたんだけど、それでも手持ちじゃ限界があるのよ。今度イギリスに帰った時にちゃんとしたものを持ってこようかしら…」

 

「成る程、ご苦労様」

 

「あなたよりは苦労してないわよ。それよりも貴方の霊装、そろそろ限界が近いんじゃないの?」

 

「まあな、前回の襲撃者の時はよかったけど、それなりの実力者が来た時の事を考えると心細いな」

 

そう、エイダが一夏に渡した霊装はあくまでも初心者用の霊装であり強い魔力だと壊れてしまう、そして、一夏はすでに4大天使の内、2体の天使の力は完全に制御でき、今は神の力(ガブリエル)を使うための調整をしているが、これを実戦で投入するとなると実質3体の力を制御することになり、最悪戦闘中に霊装が壊れてしまうのではないかと思っている。

 

「貴方も一度イギリスに行ってあなた専用のちゃんとした霊装を貰う必要があるわね。」

 

そんな話をしていると、一夏達の前から

 

「一夏!それに…横にいるのはティナ!?珍しい組み合わせね、あんたたち知り合いなの?」

 

そう言いながら鈴がやってくる

 

「ちょっとした知り合い何だよ」

 

「そう。ならいいんだけど、それよりもティナ、あんた部屋の鍵持ってない?」

 

「部屋の鍵?ティナと鈴はルームメイトなのか?」

 

「そうよ。昨日の夕方にここに着いたからアンタに挨拶に行くのが今日になったのよ」

 

一夏と鈴がそんなやり取りをしているとティナがポケットから鍵を出して鈴に手渡す

 

「あぁ、鍵ね、はいどうぞ」

 

「どうも、それじゃ一足先に部屋に戻っているわ。」

 

そうして鈴は鍵を受け取ると急ぎ足で部屋に戻って行った

 

「どうしたんだ鈴の奴、あんなに急いで…」

 

「そう言えば今日は鳳さんの歓迎会をやるって言っていたわ、と言う訳で私も部屋に戻るわね」

 

 

 

そうしてティナも鈴の後を追うように部屋に戻って行った

これは後から聞いた話なのだが、2組のクラス代表は元々専用機持ちが居なくクジで決めたのだが、鈴が転校してきたことで鈴にクラス代表を譲ったそうだ。そして鈴の性格もあり、鈴はすぐにクラスになじんだそうだ。




時系列としましては

襲撃事件発生→延期の連絡→鈴がやって来るという感じです
次の話でクラス対抗戦に入れたらいいなぁと思っています。

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