名探偵 怜-Toki-   作:Iwako

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一巡先 最終話。

心の鍵の一区切り。


一巡先 心の鍵⑥

マラソンを見ているときによくある光景。

順調なペースで先頭を切るランナー、優勝間違いなしかと思われた彼が

突然足を痙攣させたかと思ったら、そのまま失速、すぐ後ろのランナーに追い抜かれ

また一人、また一人と、後退を許し、崖を転がり落ちるように、急激に順位を落としていく。

しばらくテレビから目を離していたものには、その刹那に何が起こったのか、唖然とするばかり。

 

強女さんの自爆と言ってもいい発言は、そんなあっけなさを思い出させた。

そのまま強女さんは真っ黒な顔をして、下を向いて何も言わなくなった。

 

「……園城寺、礼は言わんぞ」

「別にええよ。脳内妄想垂れ流しただけやからな。報酬は別にもらえるし、全く問題ないわ」

「ふん……可愛げのないやつだ」

 

園城寺さんは、ニコリともせず言い返した。

まるで、誰が犯人だろうが、誰が被害者だろうが、関係ないといったような。

私は助かったはずなのに、そんな氷のような冷たさに刺されたような気がした。

 

「それと……宮永さん、疑ってすまなかったな」

「いえ……気にしないでください」

 

本当に、仕方がないと思う。

どう考えたって、誰が犯人かって言われれば、あの状況では答えは一つだっただろうし。

それよりも、私が聞きたいのは―――――――

 

「……どうして?」

「ん?」

「どうして、殺したの? なんで? なんで、人を、殺しちゃえるの?」

「そうだ!! なんで彼女を殺した!! てめぇマジでふざけんな、絶対許さねえ!!」

 

真犯人が分かった途端、一層息巻いて、強女さんを睨みつける彼氏さん。

無理もないよ、私だって同じ気持ちだもん。

 

「……なんで? ああ、動機?」

 

強女さんは、しばらく無反応だったが、彼氏さんの視線に気が付いたのか

面を上げると、至極当然という口ぶりで、こう言った。

 

「あの女が、私の彼氏君を奪ったからに決まってるでしょ」

「は!?ど、どういうことだよ。俺はお前のことなんて知らないぞ!」

「うん知ってるよ。知ってる。私はあなたのことならなんでも知ってるわ」

「な、なにを言ってるんだ…?」

「だから、これから私のことを、たくさん教えてあげるね」

 

恐ろしいほど噛みあっていない。

私は、寒気を覚えて、下腹部を軽く手で押さえる。

 

「いい…?あの女と一緒にいると彼氏君は腐っちゃう…だから私が、排除してあげたの」

「二人お気に入りのこの店で、殺してあげたのよ」

「お、おい!意味が分からねえぞ!いい加減に、真面目に答えろ!」

「ひどいわ、私は大真面目なのに。ずっと私はあなたを見てたわ。ずっとずっと好きだった。

 なのにそんなどこの馬の骨とも分からないような女と付き合い始めて」

 

「彼氏くん、間違いなく騙されてるんだなと思った……私が助けてあげなきゃ…」

「助けて、助けて…そのためには…」

「コロサナイトイケナカッタ」

「ひいっ!!」

 

鬼のような形相に、人を呪い殺せそうな低い声。

あまりの豹変に、彼氏さんも尻餅をついた。

手錠の封がなければ、そのままこちらに飛びかかっていたかもしれない。

 

「そこで、馬の骨が死んだあと、落ち込んだ彼氏君の所に現れて」

「私が慰めて…それからそれから……ふふっふふふっ」

 

狂ってる、この人。

 

「……なんだ、なんなんだ、コイツ……ううっ、こんな奴に、俺の彼女は……」

 

やっと、分かった。

ストーカーだったんだ、彼氏さんの。それも、本物の。

小説とかドラマでは見たことあるけど、本当にいるんだ。

 

「…………もう、解散にした方がええんちゃうん?さっさと連行してあげてや」

「ああ…皆さんご協力ありがとうございました。解散してくれ」

「ふふふふふふ、彼氏君…彼氏君……」

「いつまでブツブツ言ってるんだ!!さっさと乗れ!!」

 

 

強女さんは不気味な笑い声を最後まで絶やすことなく、そのままパトカーに吸いこまれて行きました。

彼氏さんは、生気を失った顔で…その場にしゃがみこんでしまいました。無理もありません。

マスターさんは引き続き警察の事情聴取を受けています。何も悪いことしてないのに。

一番可哀想なのは、もしかしたらこの人かもしれません。

 

園城寺さんはすぐに私のところに来て、報酬を求めてきました。もちろん、すぐに渡しました。

受け取ると、会話を交わすこともなく、あっという間にどこかに去って行きました。

 

なんとも後味の悪い結末だったけれど、こうして事件は解決したのです。

 

そして私は―――――

 

 

 

 *

 

 

 

 

「はああああああ、うまい!!めちゃうまい!!」

「よ、よく食べますね。ええと」

「怜でええで。もぐもぐ……」

「はい。怜さん」

「それで、宮永さんは食べへんの?」

「私は、スープスパでお腹いっぱいなんで…というより、さっきのことでもう胸がいっぱいというか」

 

 

あの後、無事事件から解放された私は、しばらくの放心状態を経て

段々心が落ち着いてくると、さっきの事件のこと、園城寺さんのこと、今の自分のこと

色々なことがぐるぐると頭を回り始めて、そして自然と足は彼女を探していて。

 

探すといっても、何の当てもなかったけれど、唯一の、園城寺さんとのつながり。

もしかしたら渡した券が使えるファミレスにいるかもと思ってきてみたら…案の定ご飯食べてました。

 

「おかわりごはん!!」

「かしこまりました」

 

それもありえないほどに豪快に大量に。

私が着いたころにはほとんどお皿は空だったけど、これ軽く3、4人前くらいはあるよ…?

 

「ふふぅ…げぷ……はー食べた食べた~働いたあとのメシは最高やね」

「ふふっ、いい食べっぷりでした」

 

その小さい体の、どこに入ったのかな……

和ちゃんだったら、絶対いつものあのセリフ言ってるよ。

 

「さて、と」

「満足しました?」

「次は裏グランドメニュー行ってみるか…」

「え゛っ」

「なーんて、冗談冗談!冗談やって!」

「で、ですよね。あはは……」

 

でも、正直この勢いの怜さんならやりかねないと思いました、ごめんなさい。

 

「……ウチならやりかねんと思った?」

「えっ?!声に出てました!?」

「いやいや、出てへんけど、顔に書いてあったで」

「うっ、ごめんなさい……えっと、ところで怜さんって…」

 

聞きにくいけど……さっきの事件で使ってたルーペ。

鮮やかに事件を解いてみせて、私を助けてくれて……それって、やっぱり―――

 

「ん?探偵やで?まだまだ、日は浅いけどな」

「あ、やっぱり…それでですね」

「事件について、もうちょい詳細語ってほしい、とか?」

「そ、そうなんです。いろいろ聞いてみたいことがあって…」

「ふんふん」

「それで、もしよければ…」

「なるほど、宮永さんの問題も解決してほしいってか」

「ええ、そのとおり…って、えええええええええええっ!?!!?」

 

なんで、なんで分かるの?!

もしかして、園城寺さんって、エスパー?!?!?

 

「エスパーやないで」

「ま、またっ!?」

「事件も終わったわけやし、落ち着いてーな。とりあえず食後のコーヒー飲まん?」

「あ、はいっ…」

 

園城寺さんは、ミルク二杯に砂糖二杯、コーヒーは薄めがいいんだって。

私は、よせばいいのに、私と園城寺さんでバランスをとろうだなんて考えて、今回はブラックで……うぅ、苦いよぅ。

ミルク一杯でもいいから入れるべきだったなぁ。

 

「あったかいコーヒーが身にしみるなあ……ああ、ウチ生きてるんやなぁ……しみじみするわぁ」

「あはは…園城寺さんおおげさですよ」

「おおげさちゃうけどなぁ」

「ところで、その……」

「ううん?」

「よく分かりましたね。いろいろ、その」

「まぁ、飲み」

「は、はい」

 

一息ついて、ごくん。

あ、このコーヒー美味しい。ちょっとランチサービス券渡したのもったいなかったかな。

なーんて。 もちろん、冗談だけど。

 

「別に、大したことじゃないで。わざわざご飯食べてるところまで来るんやから、何か聞きたいことがあるかな、って思うんが自然やろ?」

「し、自然です」

「でも話聞いて終わりっちゅうことはないやろ。なんかウチに頼りたいことがあるんかな?思た」

「そ、それはどうして?」  

「それは……まあ後で話すわ」

 

園城寺さんは、まだ苦かったのか、卓上の砂糖をさらに追加する、

見てるだけで、こっちの口内に糖分が侵食してくるような心地がする。

やっぱり、ブラックで良かったかも。

スプーンで、ジャリジャリとカップ底を鳴らしながら、園城寺さんは続ける。

「でも、一刻を争う問題ではないんやな、安心したで」

「えっ?なんでそんなことが…?」

「コーヒー。ホンマに深刻やったら、のんびりコーヒー楽しむ気持ちなんて起きへんし」

「え、逆じゃないんですか?むしろ、落ち着くために、コーヒーを飲むんじゃ……」

「それは、本当の意味で切羽詰まった人やない」

 

ホンマの、ホンマに追い込まれてるとき――――人は、90℃、100℃とかの熱々の飲み物は、絶対、冷静になって飲めない。

カップみたいに、取っ手の小さいモンならなおさら。手が震えることを、身体が分かってるから、危険を脳が拒否するんや―――

と付け加えて、園城寺さんは私のコーヒーを勝手に飲み始めた。って、なんで?!

 

「それに飲んでる時、美味しいなーって感じの顔してたから、まだ他のことに気が回る余裕はあるんやろ」

「………」

「今だって、私のコーヒー勝手に飲まないで、って顔しとる」

「あまりのコーヒーの美味しさにウチに券渡したことちょっぴり後悔したりしてへんか~?……ふっ、なーんてな」

 

……すごい、というかこわい。事件の時もそうだけど、園城寺さん、人の心を読むのが上手すぎるよ。

この人に隠し事したり嘘を吐いたりするのは、私には無理かも。

よく、私のことを見てるんだなぁ。

 

「ところで、ありがたく報酬はいただいたで。残りのタダ飯券で今月はらくしょーやな。おおきに」

「こちらこそ、助けていただいてありがとうございました」

「いえいえ、ギブアンドテイクやし。宮永さんが券持ってなかったら引き受けるつもりなかったしな」

「そ、そうなんですか…もっててよかったあ。でも、探偵さんなら助けてくれてもいいんじゃ」

「こっちも仕事やさかい。生活かかってるしな、報酬なしには仕事せん」

 

園城寺さんの声色から、リップサービスじゃなくて、本気なのが分かった。

いい人、なんだよね。私の無実を証明してくれたわけだし。

でも助けてくれたというか、契約を履行したって感じの対応だなあ。まあいっか。

 

「それで…事件のことなんですけど…よく私が無実だって分かりましたね。店の玄関でずっと見てただけなのに」

「ああ、そのことな」

 

今度は、爪楊枝を取り出して、軽く口に咥える。

なんとも女性らしいとは言えない仕草だけど、わざわざ言うのも失礼かと思って、心の中で止めておいた。

 

「さっきも言ったけど、宮永さんが犯人ってのはないやろなて思ってた」

「そ、それはどうしてですか」

「見たところ宮永さん制服やん。で、平日のこんな昼間にあんな店おって…自分サボリやろ?」

「うっ…」

「偶然見つけたこの店で、時間つぶしとった…今日は開店記念日で無料やしな。

 ま、ランチタイム過ぎてたし人少ないけど。そんなとこちゃうの?」

 

あ、当たってるよ…なんだか全部見透かされてるような、そんな気分。

 

「で…そのサボリ関連で学校でなんかあるんかな?思たんや。相談したいこともそれ絡みかなってな」

「せ、正解です」

「そんな学生がなんとなく人を殺したりするかいな

 そもそも粉チーズのトリックはここで粉チーズ使ってること知ってないとできへんし」

 

使い終わった爪楊枝を、園城寺さんは、パキッと半分に折った。

それで食事の区切りがついたのか、ここから園城寺さんは、ノンストップで話し始めた。

 

「ってわけで、フラフラこの店に入ってきたぽい宮永さんはまずシロやなと」

 

「な、なるほど」

 

「ま、ぶっちゃけ最初から気の強そうな女が怪しいと思ってたけどな」

 

「えっ?最初って?」

 

「いっちゃん始めや。彼女さんが倒れた時、『死んでる』とか『早く警察を』とか言ってた時点で違和感あったわ」

「ここで真っ先に呼ぶべきは救急車やろ?宮永さんウチがここで急に倒れたらどないする?」

 

「す、すぐに救急車呼びます。それで、お店の人に警察を呼んでもらって…」

 

「それが普通やろなあ。あとは…初めてこの店に来たって言う割に妙に場慣れしてる雰囲気とか」

「怪しいとこだらけやったわな。親切心って言うなら、最初っからお店の人に新しいのもってきてもらえば良かったやん、とか」

 

「す、すごい…」

 

「どうも。ウチは病弱であんまり活発に動けんへん

 せやから、代わりに人の心理とか行動を手掛かりに推理するんやで」

 

「えっ、病弱?あれは嘘じゃ」

 

「嘘やない。あんときは演技やったけど、本当に体弱いんや。

 それにここ数日ずーーっと栄養不足やったから、今日の依頼なかったら死ぬかもしらんと思ってたで」

 

「そうだった、んですね。だからあんなに演技がうまかったんだ」

 

「そういうこっちゃ。それにしても―――――」

 

 

両肘を、テーブルに置いて、両手を軽く組み、その上に園城寺さんは顎を乗せる。

透き通るような、儚いようなその青緑の瞳から、どうしても目が離せなかった。

 

 

「最後、証拠求められたときは、予想はしとったけど焦ったで。今やから言うけど、ホンマに物的証拠は持ってなかった。

  あと、殺害動機も分からんかった。やから強女が犯人と確信はしてたけど、根拠は、百パーセントやなかったんや」

 

 

あ、それで根拠は八割って言ってたんだ。

一番大事な物的証拠なしで、八割って、よっぽど自身があったんだなぁ。

けど、やっぱり、その自信があったからこそ―――――

 

「でも、それから自白に持って行けたんですね」

 

「あれは運が良かったな。ストーカーしてることを指摘できて、動揺を与えられたみたいやし。まあ運も実力の中っちゅうことで」

「でもあの女がストーカーってのは妙に納得したわ」

 

「納得?強女さんがストーカーだと初めから疑ってたってことですか?」

 

「ちゃうちゃう。そうじゃなくて、宮永さんが粉チーズ回した後、

 彼女さんじゃなくて彼氏さんの方が先に使う可能性もあったやん?」

「そしたら愛する彼氏があの世行き…せやけど、そこはノープロブレムや。

 強女さんは彼氏の好みを事細かに知っとったはずやからな、なにせホンマモンのストーカーや」

 

「あっ、そうか。だから安心してこのトリックが使えたんだ…」

 

ふと、気が付いた。

もし、私が、強女さんの気遣いを無視していたら。

もし、周囲のことなんて考えず、好きなだけチーズを使っていたら。

 

「もしかしたら……私が死んでたかもしれないと考えるとゾッとします」

 

「大丈夫や、それはない」

 

「え?」

 

「もしそうなってたら無理にでも止めたはずやで。だって容疑が確実に自分にかかるやん」

 

「た、確かに。あ、じゃあかけちゃえば良かったかな…そうすれば疑われることもなかったのかな?」

 

「アホ。あくまでウチの推理は、推理や。もし強女さんが止められんかったら気づかずに宮永さんが死んでたんや。使わなくて正解や」

 

「………」

 

そう考えると、結果的に私のやったことは、自分の命を助けたんだ。

それを見越した心理トリックだったのは、なんだか悔しいけど。

きっと……私のやったことは間違ってない。

 

「ずっと、待とったんやろ。あのカップルと、

 気の弱い宮永さんみたいな、罪をかぶせられそうな人が同時に店に来る瞬間を」

「あのカップルの思い出の店のあの席で……」

「ず―――――――――っとな」

 

「……………」

 

「その条件が揃ったのがたまたま今日やったっちゅうだけや。じゃ、腹もいっぱいになったしそろそろウチは行くで」

 

「えっ?!!ま、待ってください。私の依頼…」

 

 

席を立つと、一直線に会計に向かおうとする園城寺さん。

 

なんとか引き止めようとするけど、無料券だから、すぐに会計は終わってしまった。

 

「申し訳ないけど、今日はちょっと疲れてもうて……寝たいんや。やから、はい」

 

「こ、これは?もしかして、名刺……あれ?違う?これは?」

 

「名刺なんて作る金、あらへん。住所もない。登記されてない古い建物やからな。

 だから地図や。さっき超特急で書いたさかい」

「今度またここに来てな。そこで相談聞くわ」

 

「は、はい!」

 

「それじゃ…ごきげんさん。つらいことあるかもしれへんけど、学校サボるんはもうやめにしとき」

「せやないと―――――ふっ、またこういうことに巻き込まれるかもしれへんで?」

「…ほなな」

 

「あ、あの!!」

 

「お礼はもうええて。さっきも言った通り、ギブ&テイ―――」

 

「い、いえ、そうじゃなくて」

 

「へ?」

 

渡された紙を広げてみたら……子供のラクガキのような、動物の蛇のような

言われてみたら、地図に見えなくもないような、なんと表現したら分からない絵(図?)だった

 

「この地図、全然読めないんですけど…」

 

「もしかして絵、苦手なんですか?」

 

「…………」

 

 

決め台詞を置き土産に席を立って、颯爽と去ろうとしていた園城寺さんの顔が みるみるうちに真っ赤になっていった。

 

 

 

 

≪一巡先 心の鍵 End≫





怜ちゃんの話を読んでくださってありがとうございます。
また、近いうちに二巡先を始めますので、よろしくお願いします。



※アンケート(?)※
ちょっとこの小説の書き方を、台本形式から変えてみました。

どっちがいいか、感想のとこかでちょっと意見くれると助かります。

Aこれまで通りのがいい
Bきちんと小説形式がいい
Cどっちでもいい


見やすさ重視って、どっちが見やすいかは読む方によって違うと思ったので。

今回も読んでくださってありがとうございました。

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