魔法少女リリカルなのは -転生者共を捕まえろ- 作:八坂 連也
生きてはいましたよ?
『小説を書きましょうか~』パソコンの前に座る
↓
猛烈な眠気に襲われた!
↓
Zzzzzzz
よくある話ッスね!
更に時は流れ。
高校2年生になりました。
何?
時間が流れるのが早いって?
色々とあるんだよ、大人の事情ってヤツだ。
まあ、当然の流れと言うか。
夏休み前に今度はティアナに『いただきます♪』されて。
ギンガの時と同じようにダイオラマ魔法球内で養生してもらって。
同じように8月8日に女の子……が2人。
またしても双子ですよ!
名前は姉が『レナ』で妹が『リナ』。
まかり間違っても姉を『ルナ』にはしないぜ。
妹がドラまた(ドラゴンもまたいで通る)みたいになったら困るからな!
……姉が鉈好きにならないことを祈るが。
娘が16人。
日本ではありえんな!
まあ、来年はスバルも加わるだろうから。
もう開き直るしかないな!
そうそう、なのは達は成長期は終わったから問題は無いが。
ナカジマ姉妹とティアナだ。
どういう訳か。
成長しました。
どのくらいかと言うと。
ギンガ =177㎝
スバル =174㎝
ティアナ=174㎝
どういう事なの……。
なのは達と互角の身長。
そして、スリーサイズなのだが。
ギンガ =B 98(F)W64 H96
スバル =B 98(G)W63 H96
ティアナ=B 93(E)W64 H94
もはや何も言うまい。
なのは達と遜色無いスタイルになっている。
彼女達の話では、色々と目立って仕方ないそうな。
……原作の彼女達は何処に行った……。
ある日の事。
海鳴市の隣の街にて。
俺とアリサは一緒に歩いてた。
他のメンツは子供の世話である。
最近は子育てに時間を取られる様になってしまった。
まあ、メイドはいるし、俺の母さんやなのは達の保護者の方々も協力してくれるので負担は少ない。
かと言って全部を任せるのもどうかと思うのでちょくちょく世話をしているのだ。
ちなみに。
娘達は母親より何故か俺の方に寄ってくる。
そりゃあ、1人とか2人位なら微笑ましくも見えるだろうが。
……一斉に12人寄って来たらどうしろと。
父親としては嬉しいのだが。
さて。
たまにこうして2人っきりになって遊ぶ時もある。
そして今回はアリサの番と言うわけだ。
分身体を置いてこようとしたが、なのは達から『パパ懐かれ過ぎだから自重してね♪』と言われた。
解せぬ。
「~♪」
鼻歌を歌いながらアリサは俺の手を取って歩いている。
すれ違う人は『ぎょっ』と言いたげな顔をしている。
まあ、アリサの身長高いからな。(176㎝)
そして俺の身長低いからな。(135㎝)
恋人同士には見えないだろう。
近所に住むお姉さんが近くに住む小学生の子と遊んでる……という風にしか見えないだろう。
たま~に『羨ましい!』と言いたげな女性の方も見受けられるが。
「今日はどうするの?」
「ん~……とりあえず、何か新刊出てないか見てみるか?」
「そうね。最近はちょっとご無沙汰の様な気もするし」
久しぶりにメ○ンブックスに行くことにする。
「その後は?」
「適当にウインドショッピングかしらねぇ……。ま、夜はラブホでたっぷりと楽しむとして」
何か言ってるよ?
「……あのな。俺の容姿でそんな所行っても入れないだろ」
「……そう言えばそうだったわね。前にはやてが言ってたし」
以前にもはやてに連れられて休憩出来るホテルに入ろうとしたが。
たまたま
いやー、超ダッシュで逃げましたよ。
俺は良いが、はやてがお縄につく所でしたよ。
見た目女子大生以上のお姉さんが見た目小学生の男の子を連れてホテルに入る……。
残念ながらこれでも犯罪らしい。
捕まったら新聞でどんな見出しになるか見物ではあったが。
「ん~……人気の無い所しか無いわね」
「あのな、諦めが肝心な時もあるんだぜ?」
「良いじゃない!たまには2人っきりでしっぽりとヤっても!」
だから! 天下の往来でそんな事を言うんじゃない!
ああ! 道行く中年のサラリーマンが睨んでる!
「声が大きい!」
「わ、分かったわよ……。とりあえず、最低5発だからね?」
「……分かったよ」
了承するしか無かった。
「ねえ、アレス?」
「うん?」
「アレって……アンタの目にどう見える?」
アリサが見てる先には。
Tシャツにジーンズと言うごく普通の服装をした黒髪の少年が何やら光り輝く鏡の様なモノの前に立っていた。
その様子は首を傾げている。
「……なんかどっかで見たことあるようなシーンに見えるが」
「そうよねぇ。しかもあの子どっかで……」
うーん?
しかも周りの人達は気付いていない。
何となくだが。
あの扉をくぐると異世界に召喚!の様な気がするんだが。
異世界召喚?
光り輝く鏡?
……ゼロの使い魔じゃあるまいし。
「何か、ゼロの使い魔を思い出すんだが」
「……誰かと思ったら、才人じゃない」
「才人?」
「ほら、昔言ってたじゃない。あたしの従兄弟よ」
……ああ、アリサの代わりに会社を継がせようって言ってたよな。
確か、名字は『平賀』……。
……。
…………。
ちょっと待て。
あのままだとアイツ、ハルケギニアに召喚されるんじゃねぇか?
「……なあ、アリサ?」
「奇遇ね。あたしも今アンタと同じ事を考えたわよ」
「助けるか」
「そうね。このままだとアイツ行方不明になりそうだし」
俺とアリサは才人と思われる少年の元に近付く。
「ほら、才人! そんな怪しいモノに手を触れない!」
「どわ!」
ビックリ声をあげてこちらを振り向く少年。
……どう見てもゼロの使い魔に出てくる平賀才人にしか見えないのだが。
「……どちら様で?」
首を傾げて俺とアリサを見る才人。
「アンタねぇ。従姉妹の顔も忘れたって言うの?」
「…………ひょっとして、アリサ?」
「そう、そのアリサよ。しばらく会ってなかったからって顔まで忘れる?」
「無茶言うなよ……最後に会ったのって9才の頃じゃないか……」
8年も経てば気付かないわな。
「兎に角。その妙な鏡に触れるのはよしなさい」
「何でだよ」
「引きずり込まれるからよ」
「……そう言うことね」
才人は鏡を見ながら呟く。
そう言えば、この世界には『ゼロの使い魔』は存在しているのだ。
「けど、このままだとずっと俺につきまとっていそうな気がするんだけど……」
光る鏡の様なモノを才人はジッと見つめている。
「ん~……。そうね~……何か良い手ある?」
アリサは俺の方を見る。
「……さっきから気になってたけど、この子は?」
「あたしの恋人よ」
「ぶっ!」
アリサの台詞を聞いて盛大に吹き出す才人。
「いや、ちょ?」
交互に俺とアリサの顔を見比べる才人。
「なあ、アリサ?」
「何よ?」
「俺とアリサは同い年だよな?」
「そうよ。ソレがどうかしたの?」
「いくら何でも小学生を
「失礼ね! ちゃんとあたしから告白してOK貰ってるわよ!」
少し顔を赤らめさせているアリサ。
「いや、でも……いくら何でも小学生に告白するのは……」
「何か勘違いしてるみたいだけど、この子はあたしやアンタと同い年よ?」
「……は?」
呆然と俺の顔を見ている才人。
「……」
俺は無言でポケットから学生証を取り出す。
そこには『私立聖祥大学付属高等学校2年生 藤之宮アレス』と書かれている。
もちろん、顔写真付きだ。
来年には車の免許を取るから今度から身分証明書はそれにするつもりだが。
「……嘘だろ!?」
そう言って才人は俺の学生証をまじまじと見つめる。
「……本物だな」
「そう言う訳よ。だから、問題は無いわ」
「……合法ショタかよ」
「とりあえず……こうしてみるか」
俺は左手に闇の力を溜める。
「……え?」
驚いた顔で俺の様子を見る才人。
「
左手の平からソフトボール位の玉が発射されて鏡の中に吸い込まれる。
「…………」
「…………」
「…………」
俺達は鏡を見つめる。
『キャー!?』
僅かだが。
アリサによく似た声が鏡の中から聞こえてきた。
そして鏡はスーッと消え去る。
「コレで大丈夫だろ」
「……何か、あたしに似た声が聞こえてきたんだけど」
「気にするな」
「……そうだな。でもあの世界に行って7万の軍隊と戦いたくないぞ」
しばらくその場に居たが、もう鏡は現れる事は無かった。
「さて。もう大丈夫だろ」
「そうね。これでアンタも平穏な生活を送る事が出来るわね」
「ああ、ありがとう……」
その後、別れようとしたが。
アリサが才人を引き留める。
『久しぶりに会ったんだから食事位どう?』
と言うことで3人でファミレスに入って食事を取る事に。
ちなみに。
才人は俺とアリサの様子を見て悔しがっていた。
「くそ~俺もアリサみてぇな巨乳の子を探すぞ!」
……やはりこのこの才人も巨乳好きの様だった。
数日後。
アリサから聞いた話では。
才人が通う学校に3人の転校生がやってきたそうな。
唐突に3人とは多いなと思いつつその3人の名を聞いて俺は顎が外れそうになった。
『ルイズ=ヴァリエール』
『キュルケ=ツェルプストー』
『シャルロット=オルレアン』
いやいやいやいや!?
どういう事ですか!?
更に聞くとどう見ても『ゼロの使い魔』のあの3人にしか見えないらしい。
そしてその3人は才人と仲良く(?)なってるとか。
正確には『ゼロの使い魔』と似たような展開になってるとか。
……運命から逃れる事は出来なかったか、才人。
俺はそんな事を思っていた。
実は、この事件はかなりの重要性を秘めてる……かも?