魔法少女リリカルなのは -転生者共を捕まえろ-   作:八坂 連也

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このままだと幻想郷の話がグダグダと続きそうなのでここで終わりに

外伝的な話で後の方で書く……かも?w


第49話 さすがにコレはまずいか

 

 

 

 

「お世話になりました」

「お世話になりました」

 

 

俺とエヴァは永遠亭の入り口で別れの挨拶を交わしていた。

 

1ヶ月に及ぶ修業で無事に若返りの薬を作ることが出来た。

 

……何か話が飛んだ様な気がしないでもないが。

 

このままいくと後10話位は使いそうな気がしたので。

 

まあ、メタな思考はその位にして。

 

その間にも紫、幽々子、永琳さん、神奈子、白蓮の5人は意地でも俺と身体を重ねようと襲って来たり。

 

だが、全て失敗に終わっている。

 

やはり邪な心を持ってると上手くいかないのだろうか。

 

で、結局の所はいつか重ねてくれると言う約束の元、別れる事となった。

 

……まあ、なのは達の件が終わったらの話なんだがな。

 

余り子種をばらまきたくないんだが。

 

「うぅぅぅぅ……」

 

マジ泣きしてる永琳さん。

 

そんなに俺としたかったのかい!

 

「ほら、永琳。今生の別れじゃないんだから」

 

輝夜が慰めている。

 

「そ、そうね……私と輝夜は大丈夫でしたね」

 

確かに、この2人は永遠の命を持っているから大丈夫と言う訳か。

 

「ま、元の世界が落ち着いたらまた来るよ」

 

「ええ! いつでも待ってるわよ!」

 

そう言って俺の手を握りしめてくる永琳さん。

 

そしてそのまま抱きしめてくる。

 

「ああ、この柔らかい感触も今日で終わりかぁ……」

 

背筋からお尻の方まで撫でてくる永琳さん。

 

ほとんど痴女に近いんだが。

 

「ほら、さっさと離れなさい!」

 

永淋さんの後ろの方で隙間が開いてそこから足が伸びてくる。

 

そして永琳さんの背中を蹴る。

 

 

 

「このスキマ!」

「いつまで抱きしめてるのよ!」

 

 

 

にらみ合う紫と永琳さん。

 

「まあ、輝夜も頑張れ」

 

「ええ、何とかね」

 

「お師匠様……」

 

「……」

 

鈴仙とてゐは呆然と永琳さんと紫の様子を眺めている。

 

「じゃあな、鈴仙とてゐも頑張れよ」

 

「はい……」

 

「元気でね」

 

俺は2人と握手する。

 

妙に頬が赤くなった鈴仙。

 

「うどんげ? アレスちゃんに手を出したら……どうなるか分かってるでしょうね?」

 

「ひぃ!」

 

底冷えする様な声で鈴仙を追いつめる永琳さん。

 

「……頑張れ」

 

「頑張ってね」

 

俺とエヴァは紫のスキマに飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

スキマから出た先は外の博麗神社だった。

 

廃墟なので勿論、誰もいない。

 

俺達の姿を見る者は誰もいない。

 

「それじゃあ、しばしの別れね」

 

「ああ、そうだな」

 

「また来てよね? 今度来た時はちゃんと身体を重ねて貰うわよ?」

 

口元に扇子を当ててクスクスと笑う紫。

 

頬が赤く、目が潤んでいる。

 

「そうだな。こっちの方が落ち着いたら……だな」

 

「約束よ?」

 

紫は小指を立てて右手を差し出してくる。

 

「分かったよ」

 

紫の小指に俺の小指を絡める。

 

「嘘付いたら……7日7晩私と一緒よ?」

 

「……枯れ果てるだろ」

 

「それならきちんと来てね?」

 

紫はそう言ってスキマに飛び込もうとして足を止める。

 

「あ、忘れてた」

 

「ん?」

 

紫は俺に近づき、抱きついて来る。

 

そして、俺の唇に唇を重ねてくる。

 

「ん……」

 

暖かい舌が俺の口内に入って来る。

 

紫の舌が俺の舌に絡まってくる。

 

ピチャリピチャリと少しイヤらしい音が周囲に響く。

 

「お兄様ったら……」

 

エヴァも頬を赤くして俺と紫のキスシーンを眺めている。

 

少し経ってから紫が離れる。

 

「やっぱりアレスちゃんのキスは最高だったわ」

 

ちなみに、紫とキスしたのはコレが初めてである。

 

あとは永琳さんとだけで幽々子、神奈子、白蓮とはまだである。

 

「それじゃ、こんどこそバイバイね」

 

紫はスキマに飛び込み、上半身を出しながら手を振る。

 

俺とエヴァも手を振る。

 

そして紫はそのままスキマに入っていった。

 

「……」

 

「行ったみたいだな」

 

「ええ。お兄様ったら、良い土産を貰いましたね?」

 

「アレは土産と呼んで良いのか?」

 

「さあ? 良い思い出だと思いますよ?」

 

「ま、なかなか楽しめたから良いか。それじゃ、帰るか」

 

俺は天界に念話を飛ばす。

 

しばらくして迎えの天使が来たので俺とエヴァは元の世界に帰るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま~」

「だだいまです」

 

 

自分の部屋に転移する。

 

時間は旅立ってから1日しか経ってないから部屋の様子はほとんど変わっていない。

 

「おかえり、アレスちゃん」

 

部屋に現れたのは母さんだった。

 

「で、どうだった?」

 

「きちんと作って来たよ。でも、隠しとかないと色々面倒だよなぁ……」

 

「そうね。バレたらかなり面倒よ。プレシアさんにはきちんと言っておくね」

 

「そうだな……」

 

何せ若返りの薬とか誰もが欲しがる薬だよな。

 

「それで、ごはんは?」

 

「向こうで食べてきたよ」

 

「そう……ならお昼は食べるわよね?」

 

「うん、今日は家でくつろぐ予定」

 

「分かったわ」

 

そう言って母さんは部屋から出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

通信でプレシア女史を呼ぶ。

 

3分経たずして俺の部屋に現れる。

 

見た目からしてウキウキしてるのが分かるんだが。

 

「嬉しそうだな」

 

「そりゃあ勿論よ♪」

 

まあ、女性としてはずっと若くいたいモノだろうし。

 

「で、何年分の量を渡せば良いんだ?」

 

プレシア女史は人差し指を立ててそれを顎に当てて考えてる。

 

「……」

 

「30年分?」

 

「ブッ」

 

と言うか、プレシア女史は今何歳……。

 

「アレスちゃん? 『好奇心は猫をも殺す』って言うわよ?」

 

プレシア女史の背後から紫色のオーラが立ち上っているんだが!

 

「よし、30年分だな!」

 

俺はすぐに薬を取り出す。

 

この藪を突いたらヤマタノオロチで済まなくなるわ!

 

アザトースとか出てきたらシャレにならん!

 

1度見た事あるが……。

 

アレはシャレにならんかった。

 

人の身体の時だったら無条件で死んでもおかしくなかったな。

 

ちなみに不滅の神体の時だったから大丈夫だったのだが。

 

そんな事はさておき。

 

リポビタンD位の大きさの瓶を並べる。

 

味も少し甘い感じで飲みやすい仕様になっている。

 

「あら、結構あるわね」

 

「1本で1年若返るからな」

 

30本並べる。

 

「とりあえず、これだけだ」

 

「ありがとう、アレスちゃん♪」

 

「一気に飲むなよ。副作用は無いが、一気に飲んで身体にどんな影響が出るかまでは試していないからな」

 

「分かったわ。1日に1本か2本程度にしておくわ」

 

そう言うとプレシア女史はデバイスの中に薬を入れていく。

 

「それと、若返りの薬がある話は他言無用でお願いする」

 

「分かったわ。それじゃあ、早速飲んでみるわ♪」

 

そう言うとプレシア女史は軽やかなステップで部屋から出ていく。

 

よほど嬉しかったのだろうな……。

 

 

 

 

 

 

「アレスちゃ~ん、リンディさんが来てるけどどうしようか~?」

 

下から母さんの声が聞こえる。

 

久しぶりにリンディさんが来た様だ。

 

最近はウチに来る事が少なくなったんだよね。

 

「上がって貰って良いよ」

 

俺は母さんにそう返答する。

 

「リンディさんが来るのも久しぶりですね?」

 

ベッドで寝そべって漫画を読んでるエヴァ。

 

ちなみに呼んでる漫画は『ロザリオとバンパイア』だった……。

 

「だな。変な用件で無ければ良いんだが……」

 

最近はなりを潜めたが、たまにみょうちくりんな事を言ってくるんだよな。

 

少ししてから扉からノックが聞こえる。

 

「どうぞ」

 

扉がゆっくりと開く。

 

リンディさんが顔を覗かせる。

 

「お休みの日にごめんなさいね?」

 

ゆっくりと部屋に入ってくるリンディさん。

 

俺はベッドから降りて真ん中にあるテーブルの所へ座る。

 

リンディさんも同じように座る。

 

その直後に母さんがお盆にお茶を乗せて入ってくる。

 

俺はそれを受け取ってからリンディさんの前に置く。

 

母さんはそのまま部屋から出ていく。

 

「ありがとう」

 

そう言うとリンディさんはお茶を一口飲む。

 

「たまにはミルクも砂糖も無しも有りね」

 

そんな事を呟くリンディさん。

 

俺の前ではその飲み方をしないように釘を刺しておいたのだ。

 

さすがにアレは耐えられなかった。

 

「それで……本日はどの様な用件で?」

 

俺は単刀直入に聞いてみる。

 

「実は……アリシアちゃんとフェイトちゃんの事なんだけど……」

 

アリシアとフェイトの事ねぇ。

 

はて?

 

別に2人は問題は起こしてはいないが。

 

むしろ、事件も結構解決しているから特に問題は無いと思ったんだが。

 

俺は首を傾げる。

 

「あ、別に2人が問題を起こした訳じゃないのよ?」

 

慌てて弁明するリンディさん。

 

「では、一体何が……?」

 

「……2人のバリアジャケットよ」

 

 

……。

 

 

…………。

 

 

なるほど。

 

リンディさんの台詞で納得してしまった。

 

さて、賢明な読者の皆様は分かっていただけだろうか。

 

まずはフェイトのバリアジャケットを頭の中で思い浮かべて頂こう。

 

大人時代でなく、小学生時代の方である。

 

レオタードっぽい服に腰にベルトとスカートみたいなヒラヒラ。

 

膝上までのブーツにマント。

 

……小学生にしてはちょっと過激かもしれないデザインだ。

 

オリジナルの方ではいつ変更したのかは不明だが、StS編ではきちんと変わっている。

 

真ソニックフォームは別にして。

 

さて、何が言いたいのかお分かり頂けただろうか。

 

つまり……。

 

フェイトは今だにあのレオタードっぽいバリアジャケットなのだ!

 

そして、彼女の身長は14歳時点でオリジナルを超える172㎝。

 

ちなみにオリジナルは19歳時点で165㎝前後である。

 

しかも、胸はFカップ。

 

更に大きくなる可能性がある。

 

それと……アリシアもフェイトの色違いのデザインなのだ!

 

背は高いわ、胸は大きいわ、腰はくびれてるわ、お尻は大きいわ……。

 

そんな男にとって凶器みたいなスタイルで……。

 

身体のラインがよく分かるレオタードっぽいバリアジャケットを纏って。

 

……管理局の男性陣が股間のアームドデバイスをカートリッジロードしてそうだな。主に夜で。

 

つまりは。

 

リンディさんはバリアジャケットのデザインを変えさせてくれと言いたい訳だ。

 

そりゃそうだよな……。

 

常に真ソニックフォームだもんな。

 

俺は頭に真ソニックフォームのフェイト(大人版)を思い浮かべる。

 

……。

 

いや、今のバリアジャケットはアレより更にきわどいな。

 

真ソニックの方は前側に剣道で使う『垂れ』みたいに一応ガードらしいものがあったよな。

 

しかし今のアリシアとフェイトの方は……。

 

そんなモノが存在しない!

 

食い込みが丸見えです!

 

しかも、スクール水着みたいにローレグ(ローライズはヘソから股間部分が短いデザインに該当)のはずだったのだが。

 

いつの間にかハイレグになってました。

 

おいおい、ハイレグとかバブル時代に流行ったんだがな!

 

しかも、角度が半端無いスーパーハイレグとかもはや『けしからん!』と言われてもおかしくない位だ。

 

ちなみにスーパーハイレグがいまいち分からない人はストリートファイターシリーズのキャミィとかヴァンパイアシリーズのモリガン辺りを見れば参考になるかと。

 

つまり、ウエストラインから股下までの角度で切れ込みが入っているレオタード状態なのだ。

 

バブル時代のレースクイーンかよ!

 

ったく、誰があんなデザイン変更したのやら。

 

……プレシア女史とリニス辺りが非常に怪しいのだが。

 

「やはり、苦情が?」

 

「ええ、男性陣から……」

 

ヲヤ?

 

これはちょっと予想外。

 

てっきり女性陣辺りからと思ったのだが。

 

「ちなみにどんな理由か聞いてます?」

 

ちょっと興味が湧いたので聞いてみる事にした。

 

「ええ……アレスちゃんに言うのもアレなんだけど……2人を見てるとどうしても女の子とニャンニャン的な事をしたくなるからそう言う店についつい行ってしまうとか何とか……。お陰で給料が足りなくなるらしいの。中には前借りする人もいるらしいわ」

 

 

……。

 

 

まあ、アレは独身男性から見たらもはや凶器に近いわな。

 

「ちなみに今頃はいなくなったけど前は2人にちょっかいかける人もいてね……」

 

「ほぅ?」

 

俺は目を細める。

 

「でも大抵は撃退されてるわね。物理的に」

 

大方予想は出来たんだが。

 

アリシアもフェイトも身体能力はかなり高い。

 

アリシアは力が、フェイトは素早さが高い。

 

多分、アリシアは額にデコピンでフェイトは顎にかするようなパンチ辺りを使っているだろう。

 

何故なら、俺が教えたからな!

 

「今となっては誰もちょっかいをかける人はいないわね」

 

だろうな。まるまると肥えたウサギかと思ったら実はグリズリーでした♪みたいな感じだろう。

 

気になるのは女性陣の反応だろう。

 

あのスタイルであんなきわどい服だと嫉妬とかしそうな気がするんだが。

 

「女性陣からは苦情は無いんですか?」

 

「全くない訳じゃないわ。けど、あそこまでのスタイルであんなきわどい服だと逆に感嘆するんだって」

 

なるほど。

 

中途半端なスタイルで中途半端にきわどいと嫉妬したくなるのだろうが。

 

あそこまで行くと逆にすがすがしくなるわけだ。

 

そう言えば、フェイトとアリシアと一緒に管理局本部に行くと男性職員から恨まれる様な視線で見られたのは。

 

ソレが原因だったのだろうか。

 

うーむ、やはり2人のバリアジャケットのデザインは変えた方が良いだろう。

 

頭に思い浮かぶのはStS編のバリアジャケットだろう。

 

アレをベースに考案すれば良いか。

 

アリシアはソレの色違いにして。

 

真ソニックは後回しにしておこう。

 

「分かりました。2人を説得して、俺がデザインしておきます」

 

「それじゃあ、お願いするわね♪アレスちゃん♪」

 

リンディさんは俺の頬にキスした後に帰っていった。

 

「しかし、あのスタイルであのバリアジャケットは……確かに男性から見たら凶器ですもんね」

 

苦笑しているエヴァ。

 

「うーむ、なのははさすがに小学生の制服がベースだから『恥ずかしいからそろそろ変えるね』って言って変更したのだが」

 

ちなみになのはは既に変更済みである。

 

デザインはStS編のバリアジャケットそのまま。

 

ただし、白地が全て水色に変わっているが。

 

「いつになったら変えるかなーと思ってあえて放置してみたが……」

 

「多分、19歳になってもあのままだった可能性が……」

 

エヴァの台詞が否定出来なかった。

 

おいおい、19歳であのデザインかよ。

 

そう言えば、アリシアとフェイトはまだ胸が張るって言ってたし。

 

まだ成長期なんですか!?

 

と問いかけたくなる。

 

今でも結構大きい胸なのにあれ以上大きくなって、あのレオタードっぽいバリアジャケットは駄目だろ。

 

大半の若い男性が『けしからん!』と言いながら写真を撮りそうだし。

 

そうそう、はやて、アリサ、すずかの3人は特に変更はしていない。

 

強いて言えば、アリサのデザインがオリジナルのなのはに似ていると言った感じか。

 

色は白で赤ラインが入っているが。

 

「さてと。2人に話してみようかな」

 

俺はそうしてアリシアとフェイトのバリアジャケットのデザインを考えるのであった。

 

 

 




幻想郷好きの皆様には申し訳無いですがw

このまま続くとグダグダ感が出そうなので……。


全く出ないわけでは無いですよ?

外伝的な話でちょこちょこっと書く事はあるでしょう

まあ、紫との約束がありますのでw


ちなみに、テスタロッサ姉妹はあのきわどいバリアジャケットでもほとんど気にしておりませんでしたw

むしろ、『何で見てるんだろ?』と思ってる始末w

自分の身体がある意味凶器だと自覚していませんw


天然って恐いねwww


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