魔法少女リリカルなのは -転生者共を捕まえろ-   作:八坂 連也

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暑くてなかなか書けません

我が家にはエアコンと言うモノはありませんからw


第47話 人里にて

守矢神社にて朝食を頂いた後に永遠亭に戻り、永琳さんとの授業を再開する。

 

ちなみに、朝は神奈子が俺のズボンに手を突っ込んで俺の男性専用アームドデバイスを握っていたので。

 

とりあえず頭を叩いておいた。

 

曰く。

 

『理想的な硬さと太さだったよ』

 

との事。もうええっちゅうの。

 

そして、例によって紫、幽々子、神奈子、白蓮の4人も交えての授業。

 

ううむ、背中から狙われている視線がザクザクと突き刺さるんだが。

 

昼前頃になり。

 

神奈子がボソッと呟いた。

 

 

 

「アレスちゃんの身体……良かったなぁ」

 

 

 

ちょっと待て。

 

何か言葉が足りないぞ。

 

それだと俺と神奈子が身体を重ねたように聞こえるんだが。

 

その言葉を聞いた紫、永琳さん、幽々子と白蓮の4人はぶち切れて。

 

神奈子を追いかけ始めたのだ。

 

永遠亭の上空で弾幕合戦が始まったのだ。

 

……。

 

放っておく事にした。

 

こんな調子では進みそうにないから。

 

明日もこんな事になったらキレる事にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってなワケで、今日は何処に行ってみようか」

 

「そうですわねぇ……」

 

例によって俺は幻想郷内を散策することにした。

 

「人里に行ってみてはどうでしょう?」

 

エヴァの提案。

 

なるほど、ここの人達の様子を見てみるのか。

 

トラブルに巻き込まれそうな予感がしないでもないが、行ってみる事にしようか。

 

 

 

 

 

 

 

 

「と言うわけで人里に来てみたワケだが」

 

俺とエヴァは人々が生活を営んでいる里に来てみた。

 

なんつうか、江戸時代の雰囲気を味わえる。

 

飛脚みたいな人とか、結構人が歩いている。

 

入り口には門番がいたのだが、俺とエヴァの姿を見て特にとがめる事はしなかった。

 

紫の事だから境界を弄くって俺の存在に違和感をもたれないようにしたとか。

 

あり得そうだな……。

 

まあ、良いか。

 

とりあえず、少し小腹が空いたから何か食べようかと思ってたら。

 

「……アレって」

 

「どう見ても、小町さんですよね?」

 

茶屋と思われる店で、長いすに座って片手に団子の串、左手に団子が乗ってる皿を持ってる少女。

 

どうみても『小野塚小町』である。

 

赤毛で青色の着物っぽい服装に草履を履いている。

 

……胸が要塞なんだが。

 

アリシアやフェイトに匹敵する大きさである。

 

足下に鎌を寝かせている。

 

何というか、どう見てもサボタージュしてるようにしか見えんのだが。

 

表情は満面の笑みで団子を食べている。

 

……この後の展開が見え見えだが、とりあえず話しかけてみるか。

 

「隣、良いか?」

 

「っ! 映姫様! こ、これはですね! ちょっとした休憩と言うか……」

 

驚いた様子で俺の方を見る小町。

 

「……俺はその映姫と言う人物では無いのだが」

 

「……どちら様でしょうか? あむあむ……」

 

そう言って団子を口に運ぶ小町。

 

「永遠亭で居候している藤之宮アレスと言う者だ」

 

「同じく、エヴァンジェリンです」

 

「ふーん。あ、自己紹介がまだだったね。あたいは小野塚小町。三途の河で死者をあの世に送ってるんだ」

 

そう言ってまた団子をほおばる小町。

 

「なるほど、いわゆる死神と言うヤツか」

 

「あー、あたいはそっちの方じゃないね。わざわざ迎えに行くなんて面倒だし」

 

やはり横着な性格のようだ。

 

「ならカロンと同じと言う事か」

 

「アレ? ソイツはこっちじゃなくて西の方の担当だね。アンタ知り合い?」

 

「いや、全然面識無いが」

 

「無いのか。さも知り合いの様な言い方だったからね」

 

「そもそもそんな三途の河の渡し守に知り合いがいる方が問題だが。あ、みたらし団子2皿ね」

 

俺は店員と思われるお姉さんに注文する。

 

「あたいも1皿追加で。それにしてもここの団子は美味しいねぇ」

 

最後の1串を食べる小町。

 

「今日は休日なのか?」

 

「ああ、今日は休みだよ。たまにはこうしてのんびり過ごすのも悪くないし」

 

しれっと小町は言ってるが。

 

俺の目には何となくだがサボっている様に見えるんだが。

 

「ふーん。まあ、言いたい事は分かるが」

 

「でしょう? あくせく働いても変わらない事は変わらないし」

 

そう言ってお茶を飲む小町。

 

「はい、みたらし団子です」

 

店員さんのお姉さんは俺とエヴァに団子の皿を渡してくる。

 

「美味しそうです」

 

エヴァは微笑んでいる。

 

うむ、エヴァを見ていると何か落ち着くなぁ。

 

エヴァは団子を1串手に取り口にほおばる。

 

「美味しいです」

 

嬉しそうな笑みで団子を食べるエヴァ。

 

俺も食べてみるか。

 

1串持って口に入れる。

 

甘くて僅かなしょっぱさが口に広がる。

 

なかなかの腕前の様だ。

 

「美味いな」

 

「でしょう? あたいのお気に入りの店だよ」

 

小町も同じくみたらし団子を注文したみたいだ。

 

同じように1串手に取ってほおばる。

 

……何か、妙な予感を感じる。

 

何となくだが、小町の身に何か良くない事が起こりそうな気が。

 

「……無粋な事を聞くが」

 

「何だい?」

 

「実は、仕事をサボってるワケじゃないよな?」

 

俺の台詞を聞いて小町の動きがピタッと止まる。

 

口をあーんと開けて、右手には団子の串。

 

「な、なななな何を言ってるんだい? あたいは今日は休みだよ!」

 

思いっきり動揺しているのが分かるんだが。

 

「そうか、休みか……」

 

「休みですか」

 

俺とエヴァは呟く。

 

「そう、休み! 午前中はちょっと死者を送り過ぎてね! 映姫様に止められたんだ!」

 

小町はまくし立てる様に喋る。

 

頬には妙な汗が流れているんだが。

 

なるほど、死者を沢山運んで送り過ぎたから上司の人に止められたと小町は言いたいわけだ。

 

「ふぅん?」

 

「そうですか……」

 

エヴァの表情がみるみる変わっていく。

 

『ご愁傷様です』と言いたそうな顔をしている。

 

俺も心の中で十字を切りたい気分だ。

 

何故なら、小町の隣に立っているのは……。

 

ちょっと高貴そうな服を着て。

 

右手には悔悟棒(かいごぼう)を持っている。

 

見た目はみょうちくりんな板切れに見えるが。

 

この棒に罪状を書き記すと、罪の重さによって重さが変わり、罪人を叩く回数が決まる。そして叩く。

 

そんなお仕置きグッズを持っているのは。

 

この幻想郷の閻魔を務めている『四季映姫・ヤマザナドゥ』である。

 

ちょっと小柄で童顔だが、その雰囲気はなかなかのモノと言うか。

 

背中からオーラ的な何かが立ち上っている。

 

「へぇ…………それは初耳ですね?」

 

「え゛」

 

小町は声が聞こえた方をゆっくりと声の方に振り返る。

 

壊れた機械のごとく、ギギギと音が聞こえそうだ。

 

「映姫……様」

 

小町は滝の様に汗をかいていた。

 

「死者を送りすぎて私が止めた……と? おかしいですねぇ? 今日は私の所には『1人』も死者が来なかったのですよ?」

 

映姫の背後に『ドドドドドドド』と言う効果音が見えるんだが。

 

「あの……ですね? コレには三途の河の幅よりも長~い訳が……」

 

「良いでしょう。それが正当な理由なら咎めません。もし……不当な理由なら……分かってますね?」

 

口元をニヤリと吊り上げて微笑む映姫。

 

「…………」

 

顔を青くして身体をガタガタ震えさせる小町。

 

どう見ても詰んでる様にしか見えない。

 

小町はこっちの方を見て『助けて』と目で訴えてくる。

 

俺はゆっくりと首を横に振る。

 

小町の目が涙目になってエヴァの方を見る。

 

エヴァも俺と同じ様に首をゆっくりと横に振る。

 

「実は、この子に誘われて……」

 

まさかの巻き込み!?

 

「この子?」

 

そう言って俺の顔をジロジロと眺めてくる映姫。

 

俺と目線が合う。

 

……大丈夫だ、彼女にショタ属性は付与されていない。

 

「……2、3日前の宴会で見かけましたね……。あ、自己紹介がまだでしたわね。『四季映姫・ヤマザナドゥ』と申します」

 

「藤之宮アレスだ」

 

「エヴァンジェリンと申します」

 

「で、本当の所は?」

 

「小町の勘違いかと」

 

「まさかの裏切り!?」

 

裏切るも何も。ここで小町を援護してもメリットが皆無に等しい。

 

むしろデメリットしかない。

 

「……サボるだけでなく、嘘をついてまで……全く持って貴女は救いようがありませんね。今夜はたっぷりとそこの所について問い聞かせてあげましょう」

 

映姫の背後に見えるのは炎だった。

 

「とほほ……」

 

しょげている小町。それでも団子を食べる姿勢はある意味凄いと思うが。

 

「それにしても」

 

俺の顔をジロジロと見つめてくる映姫。

 

「貴方は……あのスキマ妖怪に好かれそうな雰囲気ですね」

 

「やはり分かりますか」

 

「全く。幼子を毒牙にかけるような真似はするなと再三言ってるのですが。効果は無いようですね……」

 

まあ、アレを改善出来るとは思えないが。

 

「コレも何かの縁。それに貴方は前世の記憶を持っているとか。貴方がどんな人物なのか、少し見させて頂きます」

 

映姫の手に現れたのは見た目普通の手鏡。

 

……アレが噂の『浄玻璃の鏡(じょうはりのかがみ)』か。

 

この鏡に罪人を映すと、その者の過去の行いが全て映し出されるという代物。

 

まあ、罪人でなくても普通に見る事は出来るようだが。

 

「……出来れば勘弁して貰いたいが。まあ、見た事を誰にも他言しないなら見ても構わない」

 

「分かりました。他言しない事を誓いましょう。それでは……」

 

そう言うと映姫は呪文を唱える。

 

手に持った鏡が光り輝く。

 

映姫はソレをジッと眺めている。

 

ちなみに、周りに人はほとんどいない。

 

いや、人はそれなりに通るがほとんど俺達に気にかけていない。

 

どうやら映姫がこうやっている姿は日常茶飯事みたいなんだな。

 

「…………」

 

映姫の顔が青くなったり、赤くなったり。

 

顔色がコロコロ変わっているのが分かる。

 

どんな風に写っている事やら。

 

俺とエヴァは黙々と団子を食べる。

 

「…………失礼いたしました」

 

そう言って映姫は俺に深いお辞儀をする。

 

「ブッ」

 

その様子を見て小町はお茶を噴き出す。

 

「……まあ、そんな訳なんだ」

 

「大変なんですね。異世界の神も」

 

「え? え? 異世界……の神?」

 

映姫の台詞を聞いて目を白黒させる小町。

 

「余りその名称は言わないでくれ。それと、小町にも喋っても構わない」

 

「分かりました。小町、耳を貸しなさい」

 

そう言って小町の耳に口を当てて小声で喋る映姫。

 

「ええぇ!」

 

「ですから、コレは他言無用。誰にも喋ってはいけません」

 

「……わ、分かりました……」

 

小町は顔を真っ青にして身体をガタガタと震わせていた。

 

「ま、見ての通り今は普通の人なんだがな」

 

「……中身は全然違いますが」

 

「コレも何かの縁かもな」

 

「そうですね。今日はもう仕事は止める事にしました」

 

そう言って小町の隣に座る映姫。

 

「みたらし団子一皿お願い」

 

「はいよー」

 

映姫もみたらし団子を注文する。

 

こうして、映姫と小町の2人と時を過ごすのであった。

 

ちなみに、『俺を裁くのは?』と聞いてみたら。

 

『さすがの私も異世界の神を裁く権利はありません』との事だった。

 

 

 

 

 

小町と映姫と別れる。

 

映姫に引きずられるように連れて行かれた小町。

 

今宵はたっぷりと絞られそうだな。

 

「ご愁傷様としか言えませんでしたね」

 

「ああ」

 

脳裏にドナドナの曲が流れたのは言うまでもなかった。

 

 

 

「さて、どうしようか」

「どうしましょうかねぇ」

 

 

 

俺とエヴァは周りを見る。

 

コレと言った珍しいモノは見当たらなかった。

 

たまに俺とエヴァの姿を一目見るも興味が無い様に視線を戻す住人達。

 

「ん……輝夜の所にいる2人じゃないか」

 

俺達の後ろに現れたのは。

 

銀髪で赤いもんぺを履いてる女性。

 

藤原妹紅であった。

 

「どうしたんだ? 輝夜のだらけっぷりが嫌になって逃げ出したのか?」

 

少し口元を釣り上げて微笑む妹紅。

 

「いや、色々とあってな……」

 

「ふぅん? まあ、輝夜には気を付けなよ。アイツはああ見えて腹黒いからな」

 

やはり輝夜と妹紅の仲は良くはないみたいだ。

 

もっとも、関係者と分かった時点で襲いかかってくるほど憎いわけでもなさそうだが。

 

「まあ、忠告として聞いておくよ。……えっと、お互い自己紹介したっけ?」

 

「すまないな、私は藤原妹紅」

 

「俺は藤之宮アレス」

 

「私はエヴァンジェリンです」

 

俺達は自己紹介を交わす。

 

「さて、こんな所でどうしたんだ?」

 

俺はさっきあった事を妹紅に話す。

 

 

 

 

 

 

「全く、あの船頭は週に5回位ああやって閻魔様に連行されてるんだ」

 

ため息をつきながら妹紅はそう話す。

 

週5回って、ほとんど毎日じゃないか。

 

なるほど、だから映姫が来ても誰も余り気にしてなかったんだ。

 

日常茶飯事とはこの事だろう。

 

「っと、ここだここだ」

 

妹紅が示したのは……寺子屋と書かれた看板がある大きな建物。

 

作りは寺みたいに広い畳の部屋が見受けられる。

 

つーか、寺だね。

 

「私の友人がここで子供達に色々と教えているんだ」

 

妹紅の友人と言えばあの人しかいないな。

 

人里を守護する上白沢慧音。

 

後天的に妖怪のハーフとなった人だ。

 

満月時に半獣になるんだが。

 

二次創作ではよく妹紅の事を百合百合しく好きになってる場合があるが、ここの慧音はどうだろうか。

 

変な属性が付与されていないだろうか。

 

下手にショタが入っていても困るし。

 

「ん、まだ早かったみたいだ」

 

中を見ると長机が並んでいて其処に15人近くが何やら書いている。

 

どうやら何か問題を解いているみたいだ。

 

……と言うか、生徒と思われる子供達の中に。

 

チルノ、大妖精、ミスティア、リグル、ルーミアの姿が。

 

まあ、大妖精はチルノと仲が良いからいつも付いてきているのだろう。

 

バカルテットの4人はいつもの事だろう。

 

そして、教師を務めている慧音はチルノの傍で何やら教えている様だ。

 

見た目は微笑ましく見えるが、実際はどうだろうか。

 

俺は2人の会話に耳を傾けてみる。

 

「良いか?『6×5』はいくつかな?」

 

「えっと……『6×5』はろくご……」

 

チルノは少し間を置いてからこう喋る。

 

「30?」

 

「そう! やっぱり出来るじゃないか! もう半分も出来たの同然だ!」

 

「そうか! ろくご30ね! あたいったら天才ね!」

 

そう言ってチルノは解答用紙に何やら書いている模様。

 

ふむ、かけ算は一応出来るみたいだな。

 

「ふむ、大妖精は大丈夫みたいだな」

 

「はい、何とか出来ます」

 

そう言って隣の大妖精を見てからリグルの方を見る。

 

「むぅ……惜しいが、其処はそうじゃない」

 

「そうなんですか?」

 

「ああ、そこは……」

 

そう言ってリグルに教える慧音。

 

なかなかほのぼのとした光景ではあるな。

 

「……今日は大丈夫そうだな」

 

妹紅の妙な台詞が耳に聞こえる。

 

「ん?」

 

「いや、何でもない」

 

そう言って視線を慧音の方に向ける妹紅。

 

「やったーッ! 終わったよ、慧音。どう?」

 

チルノは解答用紙を慧音の方に向ける。

 

「ン? 出来たのか? どれどれ……」

 

そう言ってチルノから用紙を受け取り、それを見つめる。

 

「何これ……?」

 

慧音は目を細めてチルノの方を見る。

 

その様子は何やら不穏な感じがする。

 

「へへへ(ハート)当たってるでしょ?」

 

チルノは気にせず鼻を高くして満足そうに慧音を見ている。

 

 

 

ザグゥ

 

 

 

その瞬間、慧音は机の上にあった鉛筆を手に取りそれをチルノの右頬に突き立てる。

 

僅か1秒足らずの出来事だ。

 

「あぎゃアァァ――――!」

 

叫ぶチルノ。

 

「このボケ妖精が私をナメてんのか! 何回教えりゃあ理解できんだコラァ!」

 

そう言ってチルノの頭を両手で掴んで持ち上げる。

 

その瞬間、慧音の頭に2本の角が生える。

 

ええー? 満月じゃないのに変身出来るんですかー?

 

「ろくご30ってやっておきながらなんで30より減るんだ、この……」

 

そう言って慧音は頭を振りかぶる。

 

「ド低脳がァ―――――――――ッ」

 

台詞と同時にチルノの頭に頭突きを喰らわせる慧音。

 

ドグシャァと言う独特な音が周囲に響く。

 

ちなみに、周りの子供達は顔を真っ青にして今の光景を見ている。

 

「あ~あ……キレたか……」

 

そう言ってため息をつく妹紅。

 

どうやら日常茶飯事に起きている光景みたいだ。

 

「……お兄様?」

 

「……某漫画の第5部の有名シーンに似てるな」

 

知ってる人は知ってるシーンでもある。

 

ちなみにチルノは机に突っ伏してピクピクと痙攣していた。

 

「今日と言う今日は勘弁ならん! 貴様等、二桁の計算が出来るまで帰さん!」

 

ルーミア、リグル、ミスティアの3人を名指しで指差す慧音。

 

指された3人は顔を真っ青にしてガタガタを震えている。

 

「ほら、落ち着けよ。今夜は違う仕事があるんだろ?」

 

妹紅が口から煙の様な蒸気を吐いている慧音に声を掛ける。

 

「妹紅か」

 

そう言ってチルノを見る。

 

「ああ、またやってしまったか……」

 

見ると角が無くなって通常状態に戻っている慧音。

 

「全く。切れると見境が無くなるな」

 

「面目無い。今日はコレでお終いだ。まだ出来ていないのは明日の授業までにやっておくように」

 

慧音がそう言うと子供達は急いで帰宅準備を始める。

 

「それで、今度は何が原因だったんだ?」

 

「コレだよ」

 

そう言ってチルノの解答用紙を手に取る。

 

ちなみに、チルノは大妖精以下4人がそのまま運んでいった。

 

其処には。

 

 

 

16×55=28

 

 

 

と書かれていた。

 

筆算なのだが。

 

確かに、6×5=30なのに30より減ってるな。

 

これはキレるレベルだな。

 

「やっぱりチルノはチルノだったと言う事か」

 

その後は2人に自己紹介したあと数時間話をして別れる。

 

特筆すべき事は無かったので割愛させて貰おう。

 

 

 

 




知ってる人は知ってるネタですねw

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