魔法少女リリカルなのは -転生者共を捕まえろ-   作:八坂 連也

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ここで時が少し流れます

なのは達の体型に注目w


空白期編
第34話 修学旅行〈小学校編〉 前編


 

 

 

 

 

 

夜天の書事件から3年の月日が流れた。

 

俺達も小学校6年生。

 

色々な事があったが、ここでは割愛。

 

転生者共も20人近く捕らえて天界に送り返している。

 

さて、予想通り俺は小学4年に上がる前に身長が止まった。

 

135cmキッカリで止まってしまった為、全校朝礼でも一番前に並ぶようになった。

 

ちなみに、12歳での平均身長は150cm前後だ。

 

いかに小柄なのか、理解頂けただろうか。

 

情けない事に、小学3年生の教室に紛れ込んでも違和感無くとけ込める。

 

悲しくなってきたぞ……。

 

そして、なのは達。

 

二次性徴を迎えたから。

 

身長が伸びました。

 

 

 

胸が大きくなりました。

 

胸が大きくなりました。

 

 

 

大事な事だから2回言わせて貰いました。

 

とりあえず、どんな感じかと言うとですね。

 

一番身長が高くなったのはフェイトとアリシア。

 

こないだの身体測定で160cm突破したとのこと。

 

12歳ですよ?

 

下手な大人の女性と大差ない身長です。

 

次にアリサで158cm。

 

その次がなのはで157cm。

 

次がすずかで155cm、はやてで152cmと言う順番だった。

 

そう言えば、なのはがStS公式では160cmと言う話らしいから。

 

あとちょっとで19歳なのはさんと同等の身長になるとか?

 

しかし、A's編最終話で出た中学生なのはさんとかそこまで背は高くなかった様な気がするんだが。

 

……まあ、後少ししたら全員身長も止まるであろう。

 

身長の事はまあ、さておき。

 

問題は、彼女達の胸……だ。

 

ペッタンなまな板ではなく、きちんと膨らんできている。

 

何で知ってるんだって?

 

仕方ないだろ。

 

今でも俺を風呂に連行していくんだから!

 

そしたら、俺が風呂に入っているにもかかわらず、胸の話をするんだぜ?

 

ちなみに大きさの順はだな。

 

 

 

フェイト=アリシア>アリサ>なのは>すずか>はやてと言う順番だ。

 

 

 

聞いてもいないのに勝手に喋ってくる彼女達が悪いんだ……うん。

 

フェイトなんか『やっとCカップ迎えたんだ♪』とか喜んでた。

 

だから、何故に俺に言うのか理由を説明してくれや。

 

彼女達は俺が男だと言う事を忘れてるんだろう……多分。

 

こないだなんか下着買いに連行されるし。

 

しかも俺に選んで貰いたいとか、もはや意味不明の領域だ。

 

まあ、他の客とかは蔑んだ目ではなく、微笑ましい目で眺めていたのが不幸中の幸いだったかと。

 

普通の男なら発狂してもおかしくなかったぜ。

 

まあ、近況報告はコレくらいで良いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「明日から修学旅行でしかも、広島ときたもんだ」

 

明日から3泊4日の修学旅行だ。

 

前世の前世の時は島根に住んでいたから。

 

広島市に行くのは理解出来たのだが。

 

まさか、関東圏に住んでてあっちに行くとは思わなかった。

 

※この小説では海鳴市は関東圏にあると言う設定です

 

バッグに着替え等を詰め込んで準備は万端。

 

「てっきり、京都・奈良かと思ったんですけどね~」

 

ベッドの上で正座しているエヴァ。

 

「ああ。広島ってこっちの方じゃ結構マイナーだからなぁ」

 

「まあ、そうですわね……」

 

お互いに苦笑している俺とエヴァ。

 

「しかし、こっちの歴史ではこうなってたのかぁ」

 

「え?」

 

「いや、何でもない。ただの独り言だ。(小声)アメリカ(・・・・)って言う国は前世の前世には無かったんだがな」

 

俺はエヴァに聞こえないようにそんな事を呟いていた。

 

 

 

 

 

 

東京駅から新幹線に乗って広島駅に行く。

 

時間にして確か、4時間はかかった記憶が。

 

飛行機で行った方が良いような気がするんだが……、まあいいか。

 

ってか、人数半端ないから新幹線の方が良いのか。

 

ちなみに、乗るのはのぞみだ。

 

班編制は……俺といつもの6人だ。

 

クラス男子共は血涙流して悔しがっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ってな訳で広島に着いた。

 

そう言えば、路面電車なるものがあったんだよな。

 

と言ってもさすがにこの人数(200人)で路面電車とか無理なので。

 

手配していた観光バスに乗る。

 

初日は移動日だから、まだ原爆ドームとかには行かない。

 

とりあえず、旅館に移動と相成った。

 

 

 

 

 

 

部屋に着く。

 

そう言えば、部屋割りってどうなってたかな……と思いつつ部屋に行くと。

 

同級生の好雄、匠、純一郎、正輝、卓男、学、正志の7人がいた。

 

色々とツッコミを入れたいが、このメンツか。

 

一癖も二癖もあるメンツを一同に集めた感じだ。

 

「来たか、このハーレム野郎」

 

好雄は俺を見るとそんな事を言う。

 

「のっけから意味不明な事をぬかすでない」

 

「好雄の言うとおりだ! あれだけの美少女に揉みくちゃにされる……許すまじ!」

 

学もそんな事を言う。

 

好雄も学も思考回路が似てるからタチが悪い。

 

「気にするな、アレス。こいつらはモテないからひがんでるだけだ」

 

正志がそう言う。

 

まあ、いつもの事だから気にはしてないが。

 

「しかし、お前……いつもあんな風なのか?」

 

顔を真っ赤にしている純一郎。

 

女の子と会話するのにも真っ赤になる純情なヤツなのだ。

 

ちなみに、純一郎には新幹線での様子をしっかりと見られている。

 

順番に、なのは達の膝の上に座ってから子供の様に扱われている様子を。

 

「……まあ、想像に任せる」

 

肯定したら好雄と学が暴走するからお茶を濁すように返答した。

 

 

 

コンコンコン

 

 

 

扉からノックが聞こえた。

 

ドアが開いて顔を覗かせてきたのはフェイトだった。

 

「あの~……」

 

「うひょ~! フェイトちゃんじゃん!」

 

「やっぱり可愛いなぁ~! 俺達にも運が向いてきたか!」

 

「どう考えてもアレスがいるからだろ……」

 

暴走する好雄と学。それにツッコミを入れる正志。

 

「えっと……アレスいるかな?」

 

「チッ! アレス、お呼びだぜ」

 

あからさまな舌打ちをしてから俺を呼ぶ好雄。

 

「どうしたんだ?」

 

俺はフェイトの顔を見ながら返答する。

 

「えっと……お風呂のお誘いなんだけど……」

 

「ブフッ!!!」

 

その言葉を聞いて俺は丁度飲んで口に含んでいた茶を噴き出す。

 

 

 

「どわぁ!」

「うおっ!」

「ぐわっ!」

 

 

 

噴き出した茶の被害を喰らうのは匠、正輝、卓男の3人。

 

「……今の台詞はどういう事だ?」

 

「返答如何によっては貴様を私刑(リンチ)にせねばなるまい!」

 

背後に炎のオーラを纏わせているのは好雄と学の2人。

 

ちなみになのは達と一緒にお風呂に入っているのは同級生達は誰1人として知らない。

 

「あ、ちょっと用を思い出したぜ!」

 

俺はそう言うと立ち上がってドアに向かい、フェイトの手を取って部屋から離脱する。

 

後ろでは好雄と学の発狂する声が聞こえたが、俺は無視する事にした。

 

「えっ……と?」

 

目を白黒させて俺を見るフェイト。

 

と言うか、フェイト1人だけで来たのか?

 

「言ってなかったな。修学旅行中は一緒にお風呂には入れないぞ?」

 

「え、そうなんだ……。せっかくクラスのみんなにもアレスの上手な洗い方を体験して貰いたかったのに……」

 

天然発言もここまでいくと恐ろしいモノがあるな!

 

「……そんなことしたら担任の先生が発狂するだろ」

 

さすがに女風呂に入ったら色々と拙いだろ。

 

何気なく女子風呂に入ったら伝説に残るだろうな。

 

「うん、仕方ないね……。分かった」

 

「悪いな。修学旅行が終わったらいつも通りにするからな」

 

「うん♪」

 

俺とフェイトは別れる。

 

さあて、好雄と学(バカコンビ)はどうやって対処しようかな。

 

俺はそんな事を思いつつ部屋に帰る。

 

 

 

 

 

風呂の時間である。

 

当然の事ながら、俺は男湯に来ている。

 

そう言えば、ここ数年は女湯ばかりに連行されていたから男湯に来るのは久しぶりに思える。

 

周りを見ると、同級生ばかりだ。

 

中には一般と思われる男性もチラホラといる。

 

同級生の大半は二次性徴が進んで男らしい身体つきになっているのが大半だ。

 

声変わりが始まっているヤツからまだのヤツまで、千差万別といったところか。

 

ちなみに、俺は前世の前世においても声変わりはしていなかったがな!

 

さて、男の身体を観察していてもちっとも面白くないのでさっさと中に入るかな。

 

俺は腰にタオルを巻いて洗面用具一式を持って中に入る。

 

 

 

 

 

 

適当に座る場所を見つけて座る。

 

何事も無くシャワーを浴びて身体を洗う。

 

そう言えば、自分で身体を洗うのは久しぶりの様に思える。

 

毎日の様になのは達に身体を洗って貰っているのだから。

 

しかし……だ。彼女達は俺の股間にある男性用アームドデバイスを念入りに洗うのはどうかと思う。

 

顔を赤らめつつもどこか嬉しそうに洗うんだが。

 

もはや痴女の領域に突入しているよな。

 

断ろうとしてももの凄く悲しそうな顔をされては断る事も出来ない。

 

それと、『アレス君のアームドデバイスはまだ砲撃を撃てへんのかな?』などと戯けた事を嬉しそうに問い訪ねて来るタヌキ嬢のこめかみをグリグリした俺は悪くないと思う。

 

まあ、それと全員俺の身体の洗い方を熟知してきてるんだよな。

 

俺もなのは達の身体の洗い方を熟知してきてるからお互い様か。

 

「藤之宮のは……って! な、何だソレは!」

 

妙な台詞が聞こえたので見ると……確か、同級生の慎二?

 

雰囲気が間桐慎二に似てるから転生者かと思い、天界に聞いた事あるのは良い思い出だ。

 

ちなみにシロだったが。どうやら他人のそら似らしい。

 

慎二は偉そうに立っていたが、視線の先は……俺の男性専用アームドデバイスだった。

 

そう言えば、こいつなのは達にちょっかいを出していたな。

 

全く相手にされていなかったが。

 

まあ、俺の事が憎いんだろうな。

 

「何の用だ?」

 

俺は慎二の方を全く見ないで身体を石鹸の付いたスポンジで洗っている。

 

「お前のソレ……何なんだよ!」

 

「……見ての通りだが?」

 

「何でそんなにデカいんだよ!」

 

「んなもん知るか」

 

慎二が大声出したもんだから同級生達が集まってくる。

 

そして、全員が驚きの声を上げていた。

 

非常に鬱陶しいんだが。

 

どんな感じかと言うと。

 

 

 

 

「あの太さと長さはおかしいだろ!?」

「体は子供なのにアソコだけ大人かよ!」

「しかも下手な大人よりデカいじゃん!」

「毛が生えてないから余計大きく見える!」

「天は二物を与えないと言うが、そう言う事だったのか!」

 

 

 

 

実に騒がしい。

 

そんなに俺のアームドデバイスが珍しいのか。

 

「な、なあ……藤之宮……お前、そのイチモツでなのはちゃん達を……」

 

これ以上はシャレにならないから慎二を黙らせる事にする。

 

慎二の鳩尾に軽くパンチを喰らわせる。

 

「ぐぇ!?」

 

少しうずくまった所で顎先に更にパンチを繰り出す。

 

かするようにして脳を揺さぶる様にして気を失わせる。

 

「!?」

 

慎二はそのままその場に倒れる。

 

「おいおい、逆上せたみたいだぞ?」

 

ちなみに普通のヤツには見えない速度でのパンチだから誰も俺の仕業とは気付いていない。

 

「あー、運び出そうぜ」

 

「だな」

 

周りにいた奴らが慎二を担いで外に出ていく。

 

ふう、コレで静かに身体を洗えるぜ。

 

そう言えばここって、会話とかが女湯に聞こえる仕様じゃなかろうな。

 

俺は天井を見る。見ると女湯と繋がってるように見えた。

 

ぐあ……。聞こえてない事を祈る。

 

 

 

 

 

 

 

 

―――女湯

 

 

 

「えっと……なのはちゃん……アレス君と一緒にお風呂入ってるの?」

 

「うん♪」

 

「それでそれで? アレス君のアソコってどうなのよ?」

 

なのはは身体を洗いながら同級生2人と話をしていた。

 

「にゃはは、太くて長いよ? それに、少し反ってるの」

 

顔を赤くして返答するなのは。

 

「嘘! アレス君って実は凄いの!?」

 

「見た目に騙されるってこの事よね~」

 

同級生2人は驚いた顔でなのはとの会話を繰り広げてる。

 

「へぇ~アレス君ってああ見えて凄いんだ~」

 

「うん、見せてあげたかったけど……。一緒にお風呂入ろうって誘ったけど断られちゃった」

 

「いや、それはまずいっしょ……。先生が倒れるよ?」

 

フェイトも同じように同級生と話をしている。

 

「えへへ♪アレスお兄ちゃんに洗って貰うと凄く気持ちいいんだよ♪」

 

「へぇ~…って、全身なの!?」

 

「うん、そうだよ?」

 

「だ、大事な……ここも?」

 

「うん。すごく気持ち良いよ?」

 

アリシアは顔を赤くしながら同級生と話をしていた。

 

「アレス君ってまだ迎えてないんだっけ?」

 

「みたいよ? 私もこないだ聞いてみたらこめかみの所グリグリされたわ」

 

「はやて、平然と聞くアンタが恐いわ」

 

アリサ、すずか、はやて他同級生が会話している。

 

「それでそれで? アレス君の初めてはいつ奪うの?」

 

「そうやなぁ~……せめて砲撃を撃てる様になってからやな。お互いに気持ち良うなりたいし……」

 

「はやてちゃん……そうはさせないよ?」

 

「そうよ! アンタだけ良い思いはさせないわよ!」

 

「アレス君もモテモテだね」

 

同級生は苦笑しながらアリサ達の言い争いを眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?」

 

部屋に入ってくつろいでいると何か……妙な予感を感じた。

 

何だろう……? なのは達がとんでもない事をしたような気がするんだが?

 

ちなみに、好雄達は今現在他の部屋に遊びに行っている。

 

〈なあ、エヴァ?〉

 

〈ハイ?〉

 

〈なんか、なのは達がろくでも無い事を言ってるような気がするんだが?〉

 

〈う~ん……? 私の予想ですと、同級生の方達にお兄様とお風呂に入ってる事を喋ったのでは?〉

 

〈あり得る……! 特にはやて辺りがロクでもない事を言ってる気がする!〉

 

〈……超高確率であり得ますわね〉

 

顔は見えないが、エヴァの苦笑してる顔が頭に浮かぶ。

 

よーし、とりあえずはやては今度バインドをかけて全身くすぐりの刑にしてやる。

 

そんな事を思いつつ俺は布団を敷いてそのまま潜り込んで眠りにつくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これが……原爆ドーム……」

 

俺の前にあるのは数十年前に落とされた1つの爆弾で廃墟になった建物の前にいる。

 

周りの生徒達は興味が無いのか、余り説明を聞いていない。

 

〈お兄様、人はどうして戦争を起こすのでしょうか?〉

 

〈……残念だが、神である俺でも分からない。俺が戦う理由は護る為の戦いなのだがな〉

 

落とされた日時も前世の前世と同じで8月6日。

 

ちなみに、今は5月下旬だから人の数は少ない。

 

8月6日になれば、多くの人が集まるのだが。

 

力の使い方を間違えないようにしよう。

 

俺は今一度、それを心に刻み込む。

 

 

 

 

 

 

 

市内を離れて来たのは、有名な厳島神社だ。

 

海の中にある赤い鳥居はここでしか見る事が出来ないだろう。

 

満潮になると、赤い鳥居は海の真ん中に建っている様に見えるのだ。

 

〈凄い幻想的な風景に見えますわね〉

 

〈ああ。確か、世界遺産に登録されてなかったか?〉

 

〈そうですわね。確か、されてますわ〉

 

そう言えば、島根の石見銀山も登録されるとかなんとか。

 

あそこは何も無いんだがな!

 

銀が採掘されるわけでもなし。

 

島根と広島の差を思い知らされてる様な気がしないでもないが。

 

そう言えば、ここって鹿がいるんだよな。

 

鹿……ねぇ。

 

俺はふと、とある恋愛シミュレーションゲームを思い出していた。

 

 

 

北海道に行けば、キラーヒグマと戦い。

沖縄に行けば、ハブ・ロードと戦い。

京都・奈良に行けば鹿・グレートと戦うのだ。

 

 

 

 

ちなみに、広島は選択肢にないから関係はないのだが。

 

「……ん?」

 

ふと気付くと、周りの人がいない。

 

「……何故だ?」

 

周りを見ると、妙に閑散としていた。

 

いつの間にかはぐれたのだろうか?

 

「アレスくーん!」

 

呼ぶ声が聞こえたので、視線をそちらに向ける。

 

見れば、なのは達だった。

 

「どうした?」

 

「アレス君、早く逃げよう!」

 

「何故に?」

 

「地元の人に聞いたんだけど、この時間になるとたま~に現れるんだって」

 

現れる? 一体何が?

 

「…(ぬし)だって。見られないと大丈夫だけど、見られると……」

 

その時、俺の後ろに巨大な何かが現れた。

 

「ひぃ!」

 

目を見開いて俺の後ろを見るはやて。

 

俺は後ろを見る。

 

そこには、尋常な大きさでない鹿がいた。

 

通常の鹿の3倍近い大きさだ。

 

……どう見ても鹿・グレートです。ありがとうございました。

 

ってちょっと待て。何故にここで鹿・グレートなんぞが現れにゃならんのだ。

 

お前が現れるのは京都・奈良ステージだろうが!

 

「出た……噂では1ヶ月前から現れるようになった巨大な鹿……」

 

「何人もの猟師とか警官を撃退しているんだって……」

 

アリサとすずかが解説してくれる。

 

色々とツッコミ所があるんだが。

 

とりあえず、何故に俺が狙われるのか理解出来ん。

 

「フシュルルルルル……」

 

鼻息を荒くして俺の方を見る鹿・グレート。

 

「ふむ……」

 

俺は鹿・グレートを見る。

 

確かに、普通の人なら勝ち目は無いが。

 

俺なら勝てるな。そこまで苦戦しなくとも。

 

なのは、フェイトでも大丈夫だ。

 

そう言えば、1ヶ月位前にアリサ、すずか、アリシアのデバイスを改良してたな。

 

はやてを補助に回して3人に戦ってもらうのも良いな。

 

もちろん、非殺傷だが。

 

「どうするのよ?」

 

「うむ、なのはとフェイトは今回は見学だな。はやては補佐でメインはアリサ、すずか、アリシアだ」

 

「分かったわ」

 

「分かった」

 

「分かったよ~」

 

「分かったで~」

 

「了解なの」

 

「分かったよ」

 

なのはとフェイトは俺の後ろに来る。

 

「それじゃ、この鹿にあたし達の恐ろしさをたっぷりと教えてあげようかしらね! 行くわよ、贄殿遮那(にえとののしゃな)!」

 

【了解だぜ、相棒!】

 

アリサが選んだのは近代ベルカ式。

 

近代ベルカと言うのは、ミッドチルダ式魔法をベースにして古代(エンシェント)ベルカ式魔法をエミュレートして再現した形式だ。

 

まあ、そこら辺はStSを見たら分かると思うが。

 

それより色々とツッコミを入れたいのは。

 

デバイスの形状は大太刀。アリサの身長よりちょっと長いのだ。

 

何より、名前は……。

 

『灼眼のシャナ』が使用している武器だ。

 

アリサ曰く、声が似てるからあたしが使っても良いよね?との事。

 

まあ、似てると言えば似てるんだが……。

 

そして、人格だ。

 

何を思ったのか、『ゼロの使い魔』の大剣『デルフリンガー』の人格をチョイスしたのだ。

 

これに関しては『嫌いじゃないのよね~あの口調』との事。

 

……まあ、本人が気に入っているなら良いか。

 

ってかさ、『ゼロの使い魔』も『灼眼のシャナ』もアリサと中の人的(釘宮理恵)に繋がってるんだが。

 

バリアジャケットは。

 

まさか、リアルで見るとは思わなかった。

 

『バーニングアリサ』そのままとは。

 

白いジャケットでオリジナルなのはに似ている。

 

知らない人は、『バーニングアリサ』で調べてみると分かる。

 

 

 

「行くよ、『セラス』?」

 

【りょ、了解です、マスター】

 

次はすずか。

 

彼女はミッドチルダ式を選んだ。

 

いや、なのはとフェイトに選ばされた(・・・・・)が正解だろうか。

 

後述するアリシアは近代ベルカ式を選び、アリサも近代ベルカ式。

 

はやては古代ベルカ式ですずかまでベルカ式を選ぶとミッド式はなのはとフェイトだけになる。

 

……ぶっちゃけ言うと、足下に広がる魔法陣を俺とお揃いにしたかった為に全員ベルカ式を選んだ模様。

 

武器形態は銃だ。

 

デザインは『ヘルシング』に出てきた吸血鬼、『アーカード』が使用している『454カスール カスタムオートマチック』と『ジャッカル』だ。

 

バリアジャケットのデザインは少女アーカードと同じコートで中は黒いシャツだが、コートの色は赤だ。

 

ああ、絵に描いてやりたいくらいだぜ。

 

ちなみにデバイスの人格は何故か『セラス』をチョイスしてる。

 

アンデルセン神父やアーカードじゃなくて良かった。

 

はやてはソレを見て『かっこええな~』とかなんとか。

 

「さあ、初めての実戦だね。『シールケ』?」

 

【ええ、そうですね】

 

最後にアリシア。

 

彼女は近代ベルカ式を選んだ。

 

まあ、フェイトと違って『気』の方が得意になっていたので、近接戦闘が得意になっていたのだ。

 

武器は……大剣。

 

『ベルセルク』の『ガッツ』が使用している『斬魔刀(ドラゴンころし)』みたいなデザインになってる。

 

一言で言えば、『それは剣というにはあまりにも大きすぎた。大きく、ぶ厚く、重く、そして大雑把すぎた。それはまさに鉄塊だった』

 

まあ、フェイトにも大剣モードあるけど、あれは魔力刃だし。アリシアのはベルカ式だから本物なんだよね。

 

160㎝くらいの女の子が2m近い大剣振るうとは何て言って良いのか。

 

人格は……『ベルセルク』に出てくる小柄な魔術師、『シールケ』。

 

まあ、コレも本人が気に入ってるのだからツッコミは止めておこうか。

 

「さあ、こんな図体だけがでかい鹿なんかさっさと沈めるわよ!」

 

アリサのかけ声で戦闘が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「きゅ~」

 

鹿・グレートは鳴き声をあげて退散していった。

 

うむ、順調に全員強くなってる。

 

アリサは刀の使い方は上手になってるし。

 

すずかも二丁拳銃の撃ち方も様になってる。

 

アリシアも大剣を器用に使ってるし。

 

まあ、全員俺が教えたんだがね!

 

「にゃはは、みんな強くなったね」

 

「うん、強くなった」

 

なのはとフェイトも嬉しそうに頷いている。

 

……まあ、ちょいと魔改造した様な気がせんでもないが。ま、いっか。

 

しかし、アリシアはフェイトと対極の位置にきたな。

 

フェイトの戦闘スタイルはスピードを生かした戦い方だ。

 

ヒット・アンド・ウェイと呼ばれる。

 

アリシアは逆のパワータイプだ。

 

大剣で相手を完膚無きまでに叩き潰す……まあ、ガッツみたいな戦い方そのまんまだな。

 

パワータイプと言っても速さもかなりある。

 

フェイトと比べたら僅かに遅い位で下手な速度では確実に大剣の餌食になる。

 

シグナムも『あの大剣とまともに打ち合いたくはないな』と言わしめるほど。

 

「えへへ、どうだった~? お兄ちゃん?」

 

アリシアはニコニコ笑いながら俺の方に寄ってくる。

 

しかし、背の高さは今や逆転してるから俺にお兄ちゃんと言っても違和感があるんだが。

 

「ああ、上手くなってきたな」

 

「ありがと~」

 

そう言って俺を抱きしめて抱っこしてくるアリシア。

 

だから、俺はもう子供じゃないのだが。

 

「あたしはどうだったのよ?」

 

「私はどうだったかな?」

 

アリサとすずかも同じように聞いてくる。

 

「アリサとすずかも良かったぞ。上手く連携してるし」

 

「と、当然よね!」

 

「良かった……」

 

そう言って2人とも俺の頭を撫でてくる。

 

「しかし、なんやったんやろね? あのでかい鹿は?」

 

はやては逃亡していった鹿の方を眺めている。

 

「……さあ? 何の目的だったのかは分からないな」

 

「…そうやね。魔力は感じなかったし…」

 

厳密に言えば、ごく微量の魔力を感じたんだが。まあ、良いか。

 

「とりあえず、戻ろうか。そろそろ時間だし」

 

俺達はホテルに向かって帰る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……何故、俺はここにいる?」

 

自分で自分を問いたくなる。

 

目の前にはなのは、フェイト、はやて、アリサ、すずか、アリシア。

 

何の事はない。

 

なのは達の班が泊まる部屋に連行されたのだ。

 

風呂上がりに自室に戻ろうとしたらフェイトとアリシア両人に抱えられて部屋に連れてこられた……と言うわけだ。

 

なのは達は部屋に備え付けてあった浴衣みたいな服を着ている。

 

全員風呂上がりなのだろうか、顔が少し紅潮して実に色っぽく見える。

 

問題は全員何故か着くずしている様に見える。

 

胸とかお腹とかチラチラと……。

 

う~む、しかも全員妙に目がギラギラと輝いている。

 

対応を間違えると俺は大人の階段を上がってしまいそうだな。

 

さすがに12歳で脱童貞は……どうだろうな!

 

「まあ、修学旅行の定番の1つ、枕投げしたかったんやけどな~」

 

「にゃはは、アレス君入れたらシャレにならないから止めたんだ」

 

まあ、確かに枕投げなんぞした日には大変な事になるだろう。

 

〈確かに、あの時は大変でしたわよね……〉

 

エヴァが苦笑してる顔が思い浮かぶ様だ。

 

前世の時の修学旅行で大暴れしたのは良い思い出だ。

 

「まあ、枕投げしても良いぞ? 首が折れるかも知れないが、その時はごめんな?」

 

「アンタねぇ……枕投げで首が折れるとかどんだけ物騒なのよ!」

 

「予想通りだったわ……。最近、身体能力がおかしくなってきとるアレス君とは枕投げ出来へんし」

 

言うのを忘れていたが、身長が止まってから俺は身体を鍛えるべく身体に重力をかけて負荷をかけてるのだ。

 

とりあえず、10Gまでかけてるがな!

 

「と言うわけで、今夜はアレスお兄ちゃんと心ゆくまで『ワイ談』をすることにしました!」

 

アリシア……。何でそんな結果になったのか、途中経過を教えて頂きたい。

 

「……ちょっと、用を思い出した」

 

「……逃がさないよ?」

 

「ダメだよ?」

 

すずかとフェイトが俺の両腕をキッチリと捕らえる。

 

ちなみに、肩の部分に両人の胸が当たって柔らかい感触が広がってるのは言わないでおこう。

 

「チミ達は『ワイ談』の意味を知ってるのカネ?」

 

一途の望みをかけて聞いてみる。

 

「知ってるよ?」

 

「うん、知ってる」

 

「要は、エッチな話やろ?」

 

「きちんと勉強したよ~?」

 

「あたしが知らない訳ないじゃない!」

 

「ちゃんと勉強したよ?」

 

何という無駄な勉強だ。

 

と言うか、思春期モードに突入してるじゃねぇか。

 

「まあ、知識としては知ってるけどなぁ……。そこでアレス君の出番や!」

 

はやてが目を輝かせて俺ににじり寄ってくる。

 

「そこのタヌキ、その妙な手の動きは何だ?」

 

「タヌキちゃうわ! この手か? アレス君の男性専用アームドデバイスをカートリッジロードするつもりなんやけど?」

 

「色々とツッコミたいが。カートリッジロードしてどうするんだ?」

 

「もちろん! 早く砲撃を撃って貰いたいからや!」

 

胸を張って答えるはやて。

 

こやつの頭の中は白濁の液が詰まってるんじゃなかろうか?

 

「あ、私も撃つ瞬間見てみたいな~」

 

すずかの思わぬ援護。

 

「そうやろ!? よく漫画でもかなりの量が出てるからなぁ~。ぶっちゃけ言うとそれの検証したいんやけど」

 

……まあ、大人専用漫画では白濁液の量が半端ない描き方してるからぁ。

 

「……あんなに出る訳ないだろ」

 

「そうだね。お兄ちゃんに聞いたけど実際にはあんなに出ないよ?」

 

俺の台詞の後、なのははとんでもない事を言ってるように聞こえたのだが。

 

「なのは……アンタ……聞いたの?」

 

「にゃはは、ちょっと恥ずかしかったけど聞いてみたの」

 

恭也さん、ご愁傷様です。

 

「そうだね。お姉ちゃんから聞いてはいたけどあんなに溢れる程は出ないよ?」

 

忍さん……聞かれたからと言ってそんな事を教えるんじゃねぇ。

 

「なるほど……それは興味深い結果だけど……。その前に」

 

アリサはそう言って俺の顔を見る。

 

「アンタ……。さっき、『あんなに出る訳ないだろ』って言ってたわよね?」

 

「……ん?」

 

そう言えば、そんな事を言った記憶が。

 

って、考えてみたらそんな言い方したら……俺は大人専用漫画を読んだ事があると肯定してる様なモノじゃないか!

 

「そう言えば……」

 

「言ってたね」

 

顔を見合わせるフェイトとアリシア。

 

その後、全員の視線が俺の顔に突き刺さる。

 

「……」

 

俺はテーブルにあったまんじゅうを手に取りソレを口に入れて咀嚼する。

 

「なるほどなるほど……前にアレス君の部屋を捜索しても発見する事は出来なかったけど……。見た事あるんやな?」

 

はやての口が三日月を描く様にニタァッとつり上がる。

 

その前に……俺の部屋を捜索したんかい!

 

「……黙秘権を発動させて貰おうか」

 

「にゃはは、そんな権利は無いよ?」

 

「さあ、どんな感じの本を読んでるのか……教えて貰おうかな!」

 

何で同級生の女の子と大人漫画について話し合わなきゃならんのだ。

 

「想像に任せる……」

 

「……なるほど……それなら私達の都合の良いように解釈させてもらうで!」

 

「……参考までに聞かせて貰うが?」

 

「にゃはは、私は幼馴染みで最後に結ばれるシチュエーションかな?」

 

まあ、なのはとは長いつきあいだからな。

 

「えっと……双子丼で妹が虐められるシチュエーション……」

 

「あたしも双子丼だけど、姉が小悪魔的に虐めるシチュエーション!」

 

エラいマニアックな話だな!

 

「私はムチムチなお姉さんが小学生位の男の子を襲う話やな! 前も言った様な気がするけど」

 

変わってないな、この腐タヌキは!

 

「あたしは可愛い男の子を虐めてウルウルと泣いてる所を襲うお話!」

 

アリサェ……。

 

「わ、私はヒロインが吸血鬼で可愛い男の子の血を吸いながら襲うシチュエーション……」

 

すずか、濃すぎる。

 

なのは以外、自分の願望が駄々漏れじゃねぇか。

 

【残念ですけど、お兄様は『小学生位の女の子を襲う』のがお好みなのですよ?】

 

エヴァ……それは違う!

 

「そ、それは……」

 

「あ、あかん……アレス君の容姿なら問題無いけど……」

 

「私達の容姿じゃ該当出来ないよ……」

 

「お兄ちゃん……お兄ちゃんのそのアームドデバイスだと女の子が可哀想……」

 

「アンタのソレは凶器だと自覚出来ないの!?」

 

アリサに意味不明のお叱りを受けたのだが。

 

【まあ、それはジョークですわ。お兄様は幅広いから皆様の要望に応える事は出来ますけど】

 

いや、それも違うから。

 

エヴァの台詞を聞いて全員が安堵のため息をついていた。

 

おのれら……それをやらせようと思ってないだろうな!

 

「まあ、アレス君が初めての砲撃を撃ってから考えようか?」

 

俺はソレを迎えてもこの先その報告は絶対しないぞ!

 

「大人しくしてるか~?」

 

突然ドアが開き、顔を見せて来たのは。

 

隣のクラスの担任、横島先生だった。

 

赤毛のセミロングで美人系の顔つきで背も高く、スタイルも良い。

 

授業も分かりやすく、男女問わず人気の高い先生だ。

 

ただ、問題なのは……。

 

「……藤之宮君……」

 

俺の姿を見ると見事な速さで部屋の中に入ってくる。

 

つまり、年下好きで幼い容姿の男の子が好みと言う噂を聞いている。

 

ストレートに言うと。

 

極度の少年偏愛(ショタコン)である。

 

「ん~? ここは女子の部屋だぞ? いけないなぁ……実にいけない! よって、私の部屋でお仕置きだな!」

 

嬉しそうな顔で俺に抱きついてから連行しようとする横島先生。

 

「あ~! あかんあかんあかん! 私達が連行してきたんや! 私等も一緒や!」

 

「何だと? 全く……まあ、女子に誘われたと言うのであれば私も目を瞑ろうではないか」

 

横島先生はコホンと咳払いをする。

 

「その代わり、私も参加させて貰うぞ?」

 

そう言って、テーブルに着席する横島先生。

 

つーか、見回りしてたんじゃないのか?

 

「……色々とツッコミを入れたいのだが」

 

「む? 君が突っ込んで良いのはここだぞ?」

 

そう言って自分の股間を指差す横島先生。

 

ダメだ、聖職者が生殖者になっとる!

 

「しかし、聞いたぞ。君のコレは大層なモノらしいじゃないか」

 

そう言って俺の股間の方をまさぐってくる横島先生。

 

「……噂の出所が気になりますが……」

 

「む? 風呂に入っていたら女子達が君の噂をしていたぞ」

 

「……」

 

俺ははやての顔を見る。

 

「……」

 

無言で視線を逸らすはやて。

 

「……後でお仕置きだな」

 

「堪忍や!」

 

「どんなお仕置きなのか気になるのだが」

 

「全身固定してくすぐるだけです」

 

「……それはキツいな。私としては君のソレでお仕置きかと期待したのだが……」

 

「それだったらなんぼでも受けたるで! むしろ今からでもええ位……」

 

「はやてちゃん、少し頭冷やそうか?」

 

「わ、私の頭は充分冷えとるで!」

 

はやてはなのはに捕まって部屋の隅の方に行った。

 

あえて視界には入れなかったが、『ちょ、関節はそっちには曲がらへんよ!?』とか『な、なんやねん! その禍々しい物体は!?』とかはやての声が聞こえる。

 

全員それはスルーしている。

 

「……ううむ、コレはもはや女性専用の凶器になるな」

 

気が付けばズボンの上からでなく、直に触ってきてるんだが!

 

「セクハラで訴えて良いですか?」

 

「何故だ? 男なら女性にこんな事されると喜ぶハズなのに! まさか……君は男色の……」

 

「それは絶対にありませんから」

 

危うく『ウホッ』な人に認定されるところだった。

 

「しかし、だ。他の男子達は皆女の子に興味津々なのだぞ? 君は恵まれた立場にいるんだぞ? そこんところ分かってるのか?」

 

よく分からない事を仰る横島先生。

 

「……単刀直入にお願いします」

 

「君の太巻きが食べたい。上の口でも下の口でも」

 

実に最悪なお願いをありがとうございます。

 

教師として最悪な台詞ですね。

 

「ダメですよ、アレス君の太巻きはなのはちゃんが最初に頂く予定ですから」

 

すずかさん? その予定は初めて聞かせて頂いたのですが?

 

「なん……だと?」

 

「そうです。私達6人の後なら問題ありませんが」

 

アリサ、そこで公認してどうする。

 

「……分かった。それなら、君達が頂いた後に私が相伴させて貰おうか」

 

この人は何を言ってるんだ?

 

「……部屋に帰って良いか?」

 

「ダメだよ? 今夜は寝かさないよ?」

 

意味が分かりません、アリシアさん。

 

「そうだな。今夜は寝かせる訳にはいかないな」

 

横島先生、アンタは見回りに戻らなくて良いのか?

 

そんな事を思ってると、突然ドアが開く。

 

「横島先生! 見当たらないと思ったら!」

 

そこにいたのは俺のクラスの担任、『氷室先生』だった。

 

ちなみに、この2人は同じ大学の同級生との事。

 

「っ!」

 

「さあ、先生のクラスの子達が大騒ぎしてます! さっさと静めて下さい!」

 

氷室先生はそう言うと、横島先生の耳を引っ張る。

 

「い、痛い! 痛いぞ!」

 

「全く、前から藤之宮君を見る視線が妖しいと思ってたら……。さあ、こっちに!」

 

2人はそのまま部屋から出ていった。

 

俺達は呆然とその光景を見ていた。

 

「……アレスの事、気にしてなかったね?」

 

「ええ。確か、女子の部屋には男子は入っちゃいけなかったはずだけど」

 

そう言えば、そんな事言ってた様な気が。

 

「まあ、とりあえずはこのまま『ワイ談』に突入~」

 

この後の会話は。

 

皆の想像に任せるとする。

 

そんなこんなで騒がしい夜は過ぎていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 




 

言っておきますが、なのは達は12歳です

まあ、なのはは早生まれですからまだ11歳ですがw

なのは→157㎝
フェイト→160㎝
アリシア→160㎝
はやて→152㎝
アリサ→158㎝
すずか→155㎝

コレが小学6年生の身長かい……w

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