魔法少女リリカルなのは -転生者共を捕まえろ-   作:八坂 連也

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ユーノ君も幸せになって貰おうかw


第7話 さて、これは…どうしたものか

 

 

 

 

 

 

温泉宿での戦いから1週間が過ぎた。

 

あの日からなのはと俺は魔法の練習と模擬戦を行うようになった。

 

なのはの上達具合は凄まじいモノがある。

 

特に、収束型の砲撃は……威力は原作のディバインバスターを凌駕してプチ・スターライトブレイカー級になってなおかつそれが6連射が可能になっていた。

 

あと、他の射撃も一度に40個の魔力弾をコントロール出来る様になっていた。

 

しかも一撃が下手な魔法障壁を突き破ると来たもんだ。

 

そして、接近戦の回避能力も格段に向上。俺の攻撃も5回に1度は回避出来る様になっていた。

 

俺の動きに慣れたら大抵のヤツは遅く感じる事だろう。

 

……これでカートリッジシステムを使用した日にはどうなるのか。

 

背中に寒いモノが走るぜ!

 

そう言えば、なのはは魔力切れを起こしにくいな。

 

あれだけ巫山戯た砲撃を撃っておいて尽きる気配がほとんど無い。

 

……リンカーコアに『S2機関』でも搭載してるんじゃなかろうな。

 

まあ、そのうちスターライトブレイカー12連射とか出来そうになりそうだから……機会を見て気を魔力に変換する指輪を渡しておこう。

 

魔王を超えた『魔皇』を作ったかもしれないが気にしない事にした。

 

気にしたら……負けだ!

 

 

 

 

 

いつもの様にジュエルシードを散策していると。

 

かつてユーノが倒れていた場所に。

 

〈お腹すいた……〉

 

念話が聞こえて来たので見ると、ユーノと同じ様な姿をしたフェレットが倒れていた。

 

「っ!」

 

ユーノが動揺しているのが分かった。

 

「……ユーノ君?」

 

なのはがユーノを見る。

 

「あの……この子は」

 

冷や汗をダラダラ垂らしているユーノ。

 

「どうした? 押し掛け女房か?」

 

「ハイ……」

 

小さな声で呟くユーノであった。

 

……え? マジですか?

 

ユーノにこんな恋人がいたと言う話は聞いたことが無い。

 

ひょっとして、転生者?

 

うむ、例によって後で聞いておこうか。

 

俺達は行き倒れになっているフェレットを拾って俺の自宅に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

なのはの自宅からユーノが寝てる籠を持ってきてその中に寝かせる。

 

そしていつもユーノが食べてるビスケットを持ってきて傍に置いておく。

 

「……ユーノ君の匂いだぁ」

 

そう言いながら籠の中でゴロゴロ悶えてる様に見えるフェレット。

 

「それで? このフェレットとはどう言う関係?」

 

「……彼女の名は『ユナ・スクライア』。僕と同じ部族で育った幼馴染みなんです」

 

おいおい、マジかよ。

 

高確率で転生者じゃねぇかよ……。

 

「血は繋がってません。彼女とは……将来を約束した仲なんです……」

 

少し、俯いてそう語るユーノであった。

 

その割には彼女を恐れてる様に見えるのだが?

 

「ただ……彼女は……常にベッタリで……」

 

ひょっとして?

 

ヤンデレ属性が付与されとるんかいな?

 

「僕が女の子と話をしていると……ちょっと不機嫌になると言うか……」

 

「へぇ~ユーノ君、愛されてるんだね」

 

にこやかな笑顔で話すなのは。

 

「行かないで!! ユーノ!」

 

大声を上げて起き上がるユナ。

 

そして周りを見渡す。

 

「ここは……ああ! 見つけた!」

 

そう言ってユーノに抱きつくユナ。

 

「ぎゃあぁぁぁ! 背骨が折れるぅ!」

 

相撲のサバ折りのごとく抱きつくユナ。そして叫ぶユーノ。

 

やはり俺の家に連れてきて良かった……と思う俺がいた。

 

 

 

 

 

まあ、ユナは何処に住むようになったかと言うと。

 

当然高町家だった。

 

今更1人(?)増えても大差無いだろうし。

 

「ああ、ユーノと2人っきりでお風呂に入りたい時は俺の家を使うと良いぞ」

 

「アレスー!」

 

「あ、ああ、ありがとうございます!! それじゃあ、早速お借りしますね!!」

 

そう言ってユナはユーノを引きずって風呂に向かって逝った。いや、『行った』だった。

 

「で、なのははどうする? もう少し、俺とイチャイチャするか?」

 

 

 

ボンッ

 

 

 

何か爆発したのかと思ったらなのはの頭から蒸気が。

 

「あああ、も、もう帰るね! そろそろご飯だと思うから!」

 

そう言ってなのははすっ飛んで出ていってしまった。

 

【なかなかやりますわね、お兄様?】

 

「まあ、意外となのはは純情みたいだからな」

 

【お兄様も純情でしょうに……】

 

「何か言ったか?」

 

【いいえ。それより、ユナの事は?】

 

「そうだな、ちょっと聞いてみるか」

 

俺は例によって天界に念話を飛ばしてみた。

 

 

 

 

 

〈ああ、久しぶり。アレスだけど?〉

 

〈ああ、久しぶりだな。どうしたのかね?〉

 

〈ユーノの幼馴染みのユナって子の事だけど〉

 

〈何? ちょっと待ちたまえ。調べてみるから……〉

 

 

5分経過

 

 

〈どうやら、元見習神の仕業らしい。聞けば、ユーノの幼馴染みと言う立場で転生してなのはに近づく予定だったみたいだが……〉

 

〈もしやとは思うが〉

 

〈うむ。うっかり女性として転生させてしまったらしくてな。どうやら魂は身体に思い切り引っ張られてしまったか、うっかり記憶を消し去ってしまったか……〉

 

〈何処の『あかいあくま』だ。で、どうする?アレもそっちに送った方が良いのか?〉

 

〈君の目から見てどう思う?〉

 

〈……。多分、大丈夫じゃね? ユーノ以外眼中になさそうな雰囲気だと思うし〉

 

〈そうか。ならば君の判断に任せる。もし、害をなそうとするのであれば天界に送り返して欲しい〉

 

〈ああ、分かった。とりあえずは様子を見ることにするよ〉

 

〈それでは、頼む〉

 

 

 

 

【どうでした?】

 

「ああ、ユナも転生者だが」

 

俺は説明をした。

 

【ん~……何とも言い難いですねぇ】

 

「だろ? まあ、ユーノにとってはいい話なのかもしれないが」

 

俺は顎に手を当てて考えた。

 

ユナのベタ惚れぶりは演技とは考えにくい。

 

前世で男だったのがあそこまで演技出来るとは思いがたい。

 

まあ、前世では男でも今世では女として生まれてるし。

 

本人が良ければそれで良いだろう。なのは達に害は無いだろうし。

 

尤も、嫉妬が暴走してなのは達に害が及ぶ可能性は否定できないが。

 

そこら辺は何とかするしかあるまい。

 

【お兄様?】

 

「ま、暫くは様子を見ておこう。多分、大丈夫と思うけどね」

 

と同時に部屋に入ってくるのはユナとユーノ。

 

フツーに人間の姿で入ってくる。

 

ちなみに、ユナは何かユーノに似た雰囲気の女の子であった。

 

つーか、ユーノも女の子に見えなくもないが。

 

そしてユナはほっぺが艶々していてユーノは何故かゲッソリとしていた。

 

お前ら、風呂でいかがわしい事してないだろうな?

 

そう思わずにいられない雰囲気を漂わせていた。

 

「ふぅ、さっぱりしました♪」

 

「……」

 

ユーノは何も答えなかった。

 

「……ツッコミを入れて良いか?」

 

「やぁん! 突っ込むだなんて!」

 

一瞬、天界に送り返したろかと思う。

 

「……君達は人間だったのか?」

 

「へ?」

 

ユーノが惚けた様な声で返答する。

 

「はて? 俺はユーノと出会ってからずっとフェレット姿しか見ていなかった様な気がするのだが?」

 

 

「……」

 

 

ポクポクポクチーンといった擬音が聞こえそうだな。

 

「ああ! そう言えば人間になれるって言ってなかった!」

 

手をポンッと叩いて驚くユーノ。本来ならこっちが驚きたいのだが。

 

「もう、ユーノったら♪お茶目なんだから~」

 

そう言って頬をつつくユナ。

 

こ、こやつはいちいち惚気ないと話が出来んのか。

 

「なるほどな。まあ、なのはには自分から伝えておけよ」

 

「うん、分かったよ」

 

ま、そのまま忘れてアースラで披露してなのはが『ふぇぇぇぇぇぇ!?』と驚くのだろうが。

 

その方が面白そうだし。黙っておこう。

 

「で、聞くのを忘れていたが……ユナがここに来た目的とは?」

 

「へ? 決まってるじゃないですか! ユーノを追いかけて来たのですよ! 浮気しないように!」

 

予想通りの答えをありがとう。

 

「……そうか。なら、ユーノ。君がしっかりと説明をしておけよ」

 

「……うん、分かったよ……」

 

そう言ってユーノとユナはなのはの家に帰っていった。

 

何とも言い難い気分であったが、まあ、ユーノの将来は約束されたから大丈夫だろ……多分。

 

 

 

 

 

ある日の事。

 

俺はなのはと別れてジュエルシード探しを行っていた。

 

街を歩いたり、住宅街を歩いてみたりとしてはいるが、一向に見つかる気配は無い。

 

「しっかし、他の二次小説の人達ってどうやってジュエルシード探してるんだ? アニメとかは何処にあるのか描写は無いし……」

 

【お兄様。あまりメタな発言してますと作者から天罰が届きますわよ?】

 

「エヴァ、君もメタな発言をしてるじゃないか」

 

【うふふ】

 

その時、車道を1台のワゴン車が通りすがる。

 

ほう、日○のキャラ○ンか……大体ならト○タのハイ○ースを選ぶのだがな。

 

しかし……助手席と運転席以外の窓は全部フルスモーク貼って中がほとんど見えなかった。

 

見えなかったのだが、もの凄く……何かがひっかかった。

 

杞憂で済めばそれで良い。

 

【お兄様?】

 

「追うぞ。何か……妙な予感を感じた」

 

【分かりました。お兄様の勘は……結構当たりますからね】

 

俺はそのワゴン車を追う事にした。

 

 

 

 

 

引き離される事無く俺はワゴン車が到着した場所に着いた。

 

そこは港で人気が全くない倉庫だった。

 

「……あれは」

 

物陰に隠れているとワゴン車の後ろのドアが開いた。

 

「早くしろ!」

 

男が数人降りて人を抱えていた。

 

「……! アレは!」

 

目を疑いたくなった。

 

アリサ、すずか……そして、『八神はやて』。

 

何て事だ。もうすずかと知り合ってたのか。

 

そして、アリサとすずかの誘拐に巻き込まれたのか!

 

男達はアリサ達3人を抱えて倉庫の中に入って、シャッターを閉めた。

 

【お兄様】

 

「分かってる。どうやら3人は眠らされたみたいだ」

 

グッタリした様子だったからだ。

 

さて、中に進入を……む、あそこにあるのはエアダクトか。あのサイズなら俺でも充分通れるな。

 

60㎝四方の四角いダクトの中に飛んで入る。

 

こういう時は空を飛べるとかなり便利だな。

 

通気口の金網を気の力で斬り破って中に入る。

 

〈さてさて、どんな風になってるかな?〉

 

〈お兄様、僅かですが……何か力を感じます……〉

 

〈何?〉

 

〈魔力です。用心して下さい〉

 

〈分かった。ひょっとしたら転生者かもな〉

 

俺は物音を立てずダクトの中を進む。

 

暫く進むと、出られそうな場所を発見。

 

またも金網だったが同じように斬り裂いて出る。

 

勿論、周囲の確認は忘れずに。

 

どうやら吹き抜けで俺は2階部分に当たる箇所に居るみたいだ。

 

下を見たら……手足を縛られたアリサ、すずか、はやてが居た。

 

目を覚ましているようだ。金切り声を上げてアリサは暴れていた。

 

その周りには男が3人。そして、見張りと思われる男が7人。

 

10人か、とりあえずは。

 

「静かにしやがれ!」

 

男がアリサの頬を叩いた。

 

アリサは1m位吹っ飛んでしまった。

 

「へっへっへっ……今からお嬢ちゃん達に男の味ってヤツを味わって貰うからよ!」

 

アリサとすずか、はやてに襲いかかろうとする男達。

 

ズボンのベルトを外して……パンツを脱ぎ、反り返ったモノを見て3人は悲鳴を上げた。

 

 

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

-アリサ視点-

 

 

目の前の男の姿を見てあたしは恐怖した。

 

あんな……汚らわしいモノが!

 

いやよ……! 散々陵辱されて……最後に殺されるなんて!

 

そして、この地で地縛霊として残るなんて!

 

助けて……助けて……助けて……

 

アレス……助けて……

 

まだ…………死にたく…………無いよぅ…………

 

「アレスッ!! 助けてよ―――――――――――っ!!!」

 

あたしは渾身の力を込めて叫んだ。

 

「ハアァァァァァァァァァァッ!!!」

 

聞き覚えのある……声……。

 

そうか……神様は……あたしの願いを……聞いてくれたのね……。

 

頬に走る……涙。

 

あたしは声の主を見て安堵した。

 

 

-アリサ視点・終了-

 

 

 

 

 

〈エヴァ、頼む!〉

 

〈了解です! 起動(アンファング)!〉

 

一瞬にして騎士甲冑を着込む。武器は例によって杖のレーヴァテイン。

 

「アレスッ!! 助けてよ―――――――――――っ!!!」

 

アリサの渾身の叫び声!

 

俺は一瞬にして男達の背後に回り、3人を殴り飛ばす。

 

「ハアァァァァァァァァァァッ!!!」

 

3人は一瞬にして倉庫の壁に激突して気絶する。

 

残りの7人は驚いた目で俺を見ていた。

 

「呼んだか? アリサ?」

 

俺は微笑んでアリサ達を眺めた。

 

「く、来るのが遅いわよ……アレス……」

 

「あ、アレス君……」

 

「だ、誰や……?」

 

はやてのみは困惑した表情で俺を見ていた。

 

「何だこの小僧はぁ!」

 

体格の良い男が殴りかかってきた。

 

俺は殴りかかってきた右手を左手で逸らして杖で男の喉を突く。

 

「ぐえぇ!?」

 

男はのたうち回って倒れる。俺は男に向かって杖を振り下ろし、右太股の骨を一撃で折る。

 

鈍い音が周囲に響く。

 

「こ、こいつ……」

 

たじろぐ男達。

 

「何やってんだ! たかがガキ1人じゃねぇか!」

 

リーダーらしき男が周囲の男達に一喝する。

 

男達は目線を合わせると一斉に襲いかかってきた!

 

「……遅い!」

 

俺は1人目の胸元を杖で突いて吹き飛ばし、2人目を横払いで横腹を殴って吹っ飛ばす。

 

「背後ががら空きだぜぇ!」

 

背中から聞こえる声。

 

ああ、ダメダメだな。普通のヤツなら有効だろうが…。

 

「ほほぉ?」

 

杖を頭の上に掲げて男の一撃を防ぐ。どうやら鉄パイプ辺りで殴ろうとしたのだろうが。

 

「な……!?」

 

「ヒヨっこめが!!」

 

左足からの回し蹴りで男の鳩尾を蹴る。

 

「ぐぅぇ!!」

 

男はその場に崩れる。

 

「くたばれぇ!」

 

同じく鉄パイプで殴りかかってくる男。

 

それは身体をずらしてかわしてから杖で男の顎目がけて突く。

 

「ぐがっ!」

 

後ろに倒れる。

 

「てめぇ!」

 

更に殴りかかってくる男。俺は男の右手首を掴んで投げ飛ばし、倒れた所を杖でスネを殴って骨を折る。

 

俺の周りには身動きしない男達が寝ていた。

 

残ったリーダーは懐から拳銃を取り出した。

 

「へへへ……動くなよ……動けばてめえの眉間に大穴が開くぜ?」

 

男はニヤニヤ笑いながら近づいて来る。

 

「ほら、その杖を捨てろよ」

 

男は拳銃を構えていた。

 

「卑怯者~!!」

 

「黙ってろ! どんな手でも勝てば官軍、負ければ賊軍ってね!」

 

「……ああ、そうだな」

 

俺はレーヴァテインを床に投げる。

 

「へっへっへっ……あばよ」

 

 

パンッ

 

 

乾いた音が鳴り響いた。

 

「アレスッ!!」

 

俺は顔を傾けて弾を避けた。

 

あの程度の速度なら容易い。

 

「え……?」

 

男の呆然とする顔。

 

「どうした? しっかり狙わないと、当たらないぞ?」

 

「く、くそっ!」

 

男は連射した。弾が飛んで来るが俺はそれを全て避ける。

 

「ど、どうなってるんだよ!?」

 

5発鳴り響いたあと、むなしく響く拳銃の撃鉄音。

 

「さてと……」

 

「ひっ……!」

 

俺は床にあったレーヴァテインを拾う。

 

「言いたいことは?」

 

「お、俺達は……頼まれたんだ!」

 

「へぇ?」

 

「あの3人を浚えば、金をやるって…」

 

3人だと?

 

はやても……浚う対象に……なっていたのか!?

 

「……どんなヤツだ?」

 

「背広を着た普通のヤツだったが……」

 

「が?」

 

「3人の屈強な男が……」

 

「お喋りはそこまでにして貰おうか」

 

声が響いて何かが飛んで来た。

 

「があぁ!!」

 

男の胸に刺さる槍の様なモノ。そして血が噴き出した。

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

アリサ達の叫び声。まずい……! この光景は見せるわけには!

 

「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック 大気よ水よ(アーエール・エト・アクア)白霧となれ(ファクティ・ネブラ)彼の者らに(イリース・ソンヌム)一時の安息を(ブレウエム)。『眠りの霧(ネブラ・ヒュプノーティカ)』」

 

アリサ達の周りに霧を発生させて眠らせる。

 

「ほぅ……魔法使いか?」

 

背広を着た男。

 

手にはアーム型のコンピューター。

 

あんな形は見たことは……待て。

 

頭にゴーグルみたいなのに線が伸びて繋がっている。

 

……そして。男の背後に立っているのは……中華風の服を着た男達。

 

1人は左右にちょび髭みたいな感じで優しそうな雰囲気。

 

1人は豹のようなゴツゴツした頭にグリグリの目玉、エラが張った顎には虎髭。

 

1人は身長が2mを超えてて50㎝の黒くて長い髭。

 

さっき、男の胸に刺さった武器は……槍だが……独特な刃先。そう、アレは『青龍偃月刀(せいりゅうえんげつとう)

 

そういう事か。

 

あいつは……真・女神転生の様に悪魔だけでなく、人物までプログラム化して……召喚して戦うのか!

 

そして、呼び出したのは……古代中国において戦乱の世を生きた武人。

 

後に三国志と呼ばれる時代で『蜀』と言う国を建て、そして『桃園の誓い』で義兄弟の契りを交わした伝説の武将。

 

「劉備玄徳、関羽雲長、張飛益徳……!」

 

 




 

お馴染みの誘拐イベントです

はやても巻き込まれてますがw

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