GAKKOU ~自衛官 彼の地にて、斯く戦えり~ 作:tako1125
楽しんでもらえるといいなぁ(願望)
-----巡ヶ丘市 市立体育館前交番-----
この体育館は普通の体育館と違い、実にバスケットボールコート8枚分という広さを誇っていた。
さながら球技用の陸上競技場と言っても過言ではないだろう。
現在押し寄せている市民を避難させるには十分なスペースがあった。
「早く開けてくれよ!!」
「あいつらが来たらどうするの!?」
「こいつケガしてるぞ!!」
「ケーサツぁ何してんだ!!!」
避難してくる人間から非難の声が殺到する。
別にボケたいわけではないのだが、この場においてこの状況を言い表すならこれが一番妥当だった。
「民間人を避難させて、市立体育館に立てこもるんだ!!」
伊丹は警官に向かって言い放つ。
「誰なんだ君は?」
「私たちの指示に従いなさい!!」
交番勤務の警官は伊丹を鬱陶しげな眼で見ている。
それは「そんなことこっちだってわかってるよ」と言わんばかりに。
「このまま奴らが来てみろ、避難所前が血で染まるんだぞ!!」
「っ・・・!」
伊丹の気迫に負け警官が押し黙る。
その時、交番の電話が鳴る。
「はい・・・!警部補、これを!」
「?・・・はい、・・・はっ、はい、了解いたしました・・・」
「・・・?」
伊丹は首を傾げている。
「おい、今のまさか?」
警官が静かにうなずく。
「・・・です」
「市民を・・・、最優先に」
警官の一人が鍵を持って体育館の入口に急ぐ。
体育館で、数百人が助かる瞬間だった。
-----私立巡ヶ丘学院高等学校 屋上-----
とりあえず、"生徒だったもの"の猛攻は収まった。
あとは助けが来るまで待つだけしか、できることはなかった。
ただ、いつまでたっても助けが来る気配はなかったし、ともかく今は屋上は占拠できたのだから、今夜は屋上で過ごすことになりそうだ。
「どうして・・・こんなことに・・・」
若狭さんがつぶやく。
丈槍さんは泣き疲れて今は眠ってしまった。
恵飛須沢さんもしばらくは気持ちの整理をつける時間が必要だろう。
「私にも何が起こってるんだか・・・とにかく今は休みましょう?」
このとき、私の心の奥に、何か引っかかるものがあることを感じ取ったのだが、その時は、その感覚を特に考えずに手放してしまった。
後に、この感覚を忘れなければよかったと思うとは、まだ思わなかった。
「・・・そうですね、今、私たちに何かできることがあるとすれば、明日を生きるために休むことですね」
そう言って若狭さんも横になった。
明日にはきっと助けが来る。
そう信じて今日を生きて明日を迎えるために、私もそっと眠りについた。
1話1話がすっごい短いっすね←書いてるのこいつ
まーしょうがないね、文才ないから←じゃあなんで書こうと思ったのさ
次回もお楽しみに~