GAKKOU ~自衛官 彼の地にて、斯く戦えり~   作:tako1125

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前回からの続きです(当然)

楽しんでもらえるといいなぁ(願望)


#2 事の発端

-----巡ヶ丘市 某電気店 TV前-----

 

伊丹がテレビで見た"それ"は、まさしくテレビの中でしかありえないものだった。

人の形をした人ではない何かが一般人を襲っている。

そしてそれはこの地元で起こっているというニュースであった。

 

「マジ・・・?ありえない・・・!!!!」

 

伊丹は一目散に走り出し、交差点に出た。

 

「このままでは!同人誌を乗せたトラックがストップしてしまう!!」

 

すでにあちらこちらで黒煙が何本もの柱のように天高く上っていた。

そんなところに一般人の女性が座り込んでいる。

「立てるか!?」

 

「ヒッ!?!?」

 

いきなり声をかけたことに腰が抜けたのかなかなか立ち上がらない。

 

「つかまって!死にたいのか!?早くここから逃げるんだよ!!」

 

「ぁ、あなた誰!?」

 

「ッ・・・俺は・・・とにかくここから逃げるんだ!!」

 

伊丹は無理やり女性の手をつかんで安全なところまで引っ張り込んだ。

 

-----私立巡ヶ丘学院高等学校 屋上-----

 

それはまさに地獄のような光景だった。

生徒が生徒襲っている。

生徒が教員を襲っている。

教員が生徒を襲っている。

教員が教員を襲っている。

人が、人を襲っている。

いつか見た、ゾンビものの映画のままの光景だった。

 

「先生!!」

 

園芸部の若狭悠里さんから声がかけられ我に返る。

 

「っ・・・みんな・・・扉を重たいもので塞いで!!!!」

 

丈槍さん、若狭さん、私の3人でそれぞれ洗濯機とロッカーをドアの前に押し込む。

 

ガンッガンッ

 

"生徒だったもの"は執拗にドアを叩いて開けようとする。

教師が生徒を校内に閉じ込めるというのもいささかおかしな話ではあるが、今この場で平生時における一般論を考えても仕方がないというものである。

というより、そんなことを考えている余裕は、頭の中のどこにもなかったのだ。

 

ふと振り返ると恵飛須沢胡桃さんが、この学校のOBの子の様子を見ている。

そのOBの子は首辺りから酷く出血しているようだった。

常識的に考えればその時点で”人間”は息絶えているものだ。

そう考えた、そのとき。

OBの子が恵飛須沢さんに襲い掛かろうとした。

 

「恵飛須沢さん危ない!!」

 

そう叫んだ直後。

 

「きゃっ」

 

恵飛須沢さんが弾き飛ばされた。

 

「っ・・・!」

 

OBの子が恵飛須沢さんを手にかけようとしたその時

 

「ぅうあ"あ"あ"あ"あ"!!!!」

 

と叫び声が聞こえた直後に空中に何か液体のようなものが飛び散ったのが見えた。

 

恵飛須沢さんを見ると顔に赤い液体が付着していた。

そして倒れて起き上がろうともがいているOBの子に・・・

 

ガッ

 




パンデミック起こっちゃいましたね(起こんなきゃ話にならない)
実は元を書いてからこっちにコピペしてさらにつぎ足すっていうめんどいことしてます。

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