GAKKOU ~自衛官 彼の地にて、斯く戦えり~   作:tako1125

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最近東京マルイの89式買いましたよ。

やったねたえちゃん!これで挿絵が描けるよ!

うp主「でもペンタブないんだよねぇ」


ペンタブがほしい OTL

ぶっちゃけこの番外編はうp主の趣味なんであんまり話重視の人には向かないかもしれません(っていうかこの作品から離れた方がいいレベルかもしれない)
あとオリキャラ入ります。
それでもいい人はどうぞ


楽しんでもらえるといいなぁ(願望)


番外編 #01 悪夢の始まり

ーーーーー巡ヶ丘市 某所ーーーーー

 

「なんだこれ・・・」

 

そこに立っていた数分間では、後にも先にもその一言以外は口にすることがなかった。

いや、口にすることができなかったのだ。

それは現実で起こるには余りにも非現実的で、非現実と捉えるには余りにも生々し過ぎた。

 

偶然巡ヶ丘市にやって来ていた岩国(いわくに) 蒼空(そら)は、さっきまで立っていたその場所を力いっぱい蹴り込み、一目散に自分の車へと戻った。

 

「こんなこと・・・有り得てたまるかッ!!」

 

岩国は車に乗り込むと、鍵が壊れるのではないかと心配になる勢いでエンジンに火を入れた。

 

「どこか高いところは・・・」

 

ぶつぶつと言いながら、街に入ったときに買っておいた地図を食い入るように覗き込み、目的の場所を探す。

 

「・・・あった!!」

 

場所を把握した岩国は周りの安全確認もすることなく手早くカラムをDのポジションにし、アクセルを力の限り踏み込んだ。

 

ーーーーー巡ヶ丘市 森林前の山道ーーーーー

 

「まったく、なんなんだ一体・・・なんか不気味だしとりあえず今日はここに車中泊か」

 

車を飛ばして15分少々の場所に位置する山道を少し上った待避所で停車中の車内で岩国が独りごちる。

もうすぐ日が落ちきり辺りも真っ暗になろうかとしていた。

ロケーションとしては巡ヶ丘市街に向けて開けた場所である。

にもかかわらずどういうわけかラジオが聞こえない。

そればかりか、ワンセグさえ入らない。

スマホの画面をよく見ると圏外のようである。

 

「明日になれば、みんな夢でした・・・とか映画の撮影でした・・・とかなら良いんだがな・・・」

 

何一つスッキリしないまま、岩国は眠りにつくことにした。

 

ーーーーー巡ヶ丘市 森林前の山道ーーーーー

 

岩国は、朝目が覚めてすぐに車のエンジンをかけカーラジオで情報収集をしようとした。

しかしAM、FMの両方のどの局も沈黙を守っていた。

 

「・・・一晩経ってもこの様・・・ね」

 

ひとしきり通信機器を確認した岩国は、車を走らせ市街地に戻ることにした。

 

ーーーーー巡ヶ丘市 某所ーーーーー

 

「・・・ゾンビ・・・か?これ」

 

茂みの中に隠れている岩国が疑問符を浮かべる。

市街地に戻った岩国が真っ先に目にした光景は、昨日のそれと打って変わって静かではあった。

しかし静かなのは“人“が居ないからであり事態が収集したわけではなさそうだった。

 

「とりあえずこれは・・・、非常事態だな!うん!!」

 

なぜか一人納得し、結論を得た岩国は車に戻り市内を探索することにした。

 

ーーーーー巡ヶ丘市 巡ヶ丘警察署ーーーーー

 

見る限り駐車場にはゾンビは2~5人、戦える武器がないので警察署にガサ入れしに来てみれば早速戦わなければならない状況に立たされているわけだ。

などと一人脳内で誰かに解説している岩国が警察署前の車道で駐車場の状況確認をしていた。

 

「ん~、轢き飛ばすしかないかのぅ・・・」

 

一般人ではまず考えることすら憚られる案が真っ先に岩国の頭に浮かんできた。

そんなときに岩国の目に留まったものがあった。

 

「・・・消火器、投げつけるもよし、吹っかけるもよし・・・あいつらって目に頼ってんのかね」

 

消火器は“奴ら“と岩国の間にあったので取りに行くこと自体は差して困難ではなかった。

 

「・・・よし、一か八かだな」

 

岩国は独りそう呟くと勢いをつけて車から飛び出した、その勢いに任せ消火器を引ったくり“奴ら“に向かい吹き付けた。

 

「ア“ア“ァ“ァ“ァ“ァ“ァ“ァ“ァ“」

 

見たところ効果はあったようだ。

そう確信した岩国は空の消火器を所持したまま警察署に飛び込んだ。

自動ドアは動かなかったが、もともと開いていたので岩国はそのまま突入した。

しかし、岩国はここで一度考えるべきだったのだ。

ドアが開いてると言うことは中にも“奴ら“が居るという可能性を。

 

「うわっ!?」

 

“奴ら“の存在に気付いた岩国は、間一髪で攻撃(?)を回避することができた。

 

「あっぶねぇな、こちとらパンピーなんですよぉ!?ちったぁ見逃してくれるのが人情ってもんでしょう・・・ってどっからどーみても人じゃないなこれ」

 

一人でボケて一人で突っ込んでいる辺りまだ余裕があるようだ。

 

ーーーーー巡ヶ丘警察署 2F 押収物品保管庫前ーーーーー

 

結論から言えば詰んでいるに等しい。

教室1つ分有ろうかという押収物品の中から武器になりそうな物を探すなどとてつもない時間と労力が必要である。

それを考えた岩国は、真っ直ぐ警察備品である銃器を拝借するべく武器庫を探し入ってみた。

案の定鍵付きのロッカーに収納されているようなのでロッカーの扉を壊して中身を取りだそうとしたところ、何と消火器を叩き込む程度ではビクともしなかったのだ。

さらにバールがないかと署内を探し回るも空振り、倉庫にあるかと思いきや倉庫はどこも鍵がかかっており探すどころか入ることさえままならなかったのだ。

無論、押収物品保管庫も決して例外ではない。

鍵がかかっており武器を探すどころではなかったのだ。

では鍵を探したらどうか、とも考えはした岩国だったのだがもちろんキーボックスの所在など一般人である岩国に判ろうはずもなく結局振り出しに。

そして現在に至るわけである。

 

「まあ、そんな警備ザルなわけないわな、仮にも警察署なわけだし」

 

残念そうに岩国が頷いていると、ガタンと同じフロアのどこかから物音がした。

 

「・・・おーい、誰かいるのかぁ?」

 

岩国は消火器を握る手に力を込め物音の主に問い掛ける。

すると刑事課のカウンターを乗り越え拳銃を構える人影が現れた。

 

「おいおいおいおいおいおい撃つなよ!?俺パンピー!!はっきり言うと被害者!!!」

 

岩国は銃口を向けられたことによって取り乱している。

 

「・・・、お前、意識はあるか?」

 

人影が岩国に問い掛ける。

 

「あるもないも見りゃわかんでしょ!あんた意識のない人間がしゃべってんの見たことあんのか!!」

 

岩国は半狂乱で応答する。

すると人影は銃口を下ろし、やがてその顔に僅かな光が当たり若干見えるようになった。

 

「いや、すまなかった、外があんなことになって疑心暗鬼になっちまってな」

 

先程まで拳銃を構えていた男が笑いながらそう弁解する。

 

「俺は朝野(あさの) 霞津夫(かつお)だ、よろしく」

「よろしくじゃねーよ!!マジで怖かったんだぞこんチキショウ!」

 

自己紹介も忘れ岩国は憤慨の意をこれでもかと力を込めて朝野にぶつける。

 




通信機器(意味深)←これうp主の趣味の一つね

一応岩国の設定としては新卒採用1年目ですね。
んで朝野さんはいい歳したおっちゃん刑事って感じですかね。

何はともあれ続きを早く書きたい(泣

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